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ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

コサナエ 2021<5月>

2021-05-30 | サナエトンボ科コサナエ属

<5.28>

撮れそうで撮れない

撮れそうで撮れないのがコサナエの産卵。草叢のなかでの産卵が多いので、見つけ難く見つけても草が被ります。
オオトラフトンボの池で10時50分頃に約50秒間の産卵。草に被らず撮影できるタイミングは僅かでした。
16時まで待っても次の♀は飛来せず、交尾の目撃もありませんでした。♂も少ないようです。気温は27℃。

♀ 産卵




♂ 静止 縄張り行動






11時頃から16時まで殆ど動かず♀を待っていた♂

2021.5.28 長野県

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フタスジサナエ・オグマサナエ 2021<4月>

2021-04-28 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.26>

異種間三連結

天気予報を睨み、西のコサナエ属の撮影に行きました。目標はオグマサナエの生殖活動です。晴でも気温17℃。
結果、オグマ♀は現われず、時期的に想定しなかったフタスジサナエ4♀の産卵を目撃して3♀を撮影しました。
この池では両種の♂が混在して縄張りしています。午後はオグマが多数出てフタスジを圧倒していました。

まずは珍しいシーンです。14時40分頃、連結態が高く舞い上がり直ちに落下。接近すると異種間三連結です。
状態を確認すると、♂の副性器と生殖器が結合しているフタスジの♀をオグマの♂が連結していました。
約1分経過して、オグマ♂が飛立ち、空中でフタスジ♀との交尾態になりましたが、撮影はできませんでした。

3連結 左がオグマ♂でフタスジの♀を連結 右の上はフタスジ♂


そもそもの目的はトラフトンボの生殖活動でしたが、たまに♂が飛ぶ程度で、個体数が顕著に減少していました。
一方、例年なら出始めの頃のフタスジサナエが盛んに産卵するという、不思議な現象が起きていました。

9時15分頃、草叢でフタスジサナエの♀を発見。おそらく産卵後で、近くが産卵場所とみて待機しました。

♀ 静止 産卵後


9時36分、すでに産卵中であった♀を見つけました。まだ若く黄色が鮮やかな個体です。

♀ 産卵


他を探して再び戻ってくると、12時7分、同じポイントで次の産卵が始まりました。約2分半の産卵でした。
さらに、24分に3番手の♀が飛来しましたが、強風が吹いてすぐ止まり、1分程で姿を消して撮影ならず。

♀ 産卵








産卵後の休止 卵塊形成はせず、残った卵が落下




14時50分頃、先の3♀とは離れた岸辺に4頭目が飛来、途中数十秒間の静止を挟み、約5分間産卵しました。
ここはオグマサナエの♂が多数待機している場所ですが、無反応。フタスジの♂は見かけませんでした。

♀ 産卵














産卵後休止




♂ 静止 縄張り行動


以下はオグマサナエの♂です。♀の目撃はありませんでした。同種の産卵に巡り会うのは簡単ではないようです。

<オグマサナエ> ♂ 静止 縄張り行動






♂ 飛翔 ホバリング

2021.4.26 岡山県

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コサナエ 2021<4月>

2021-04-24 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.22>

見逃し

トラフトンボの羽化を2回外して意気消沈。3年ぶりに多摩のコサナエの羽化撮影に行きました。正午で26℃。
午前中探し回って羽化不全1♂と羽化殻2個。この日は羽化なしと諦めたところ、見えない所から飛立ちを目撃。
改めて探索し12時半に脱出直後の♀を発見。何度も見た場所ですが、水面が反射して定位を見逃していました。
結局、この日の羽化は2♀。羽化日は集中するので、早いか遅いかですが、どちらなのか不明です。

♀ 羽化 脱出直後 


5分後


20分後


25分後


13時2分に開翅して約2分で飛立ちました。この日最後の羽化のようです。羽化の目撃は1♀のみでした。

35分後


♀ 羽化直後 草陰から飛立ち着地した個体


♂ 未成熟 樹冠から一瞬下りてきた

2021.4.22 東京都

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オグマサナエ 2021<4月>

2021-04-12 | サナエトンボ科コサナエ属

<4.9>

目を疑う

一昨年、愛知の池で漸く撮影したオグマサナエの羽化ですが、いかにも場所が悪く、次の機会を窺っていました。
昨年4月は活動の自粛を余儀なくされ、春先の気温を考慮し、時期を早めて2年ぶりに同じ池に行きました。
快晴で9時の段階で13℃ですが、冷たい風が吹いて嫌な予感。前回の場所の近辺を探すと羽化殻のみでした。

11時半、断念して最後に見回ると直立する個体を発見。散り始めた桜の花びらが舞う池岸で休止していました。
いかにも遅い時間の羽化開始で目を疑いました。これ1頭ですが、逆転の結末。16℃で風は強いままでした。

♂ 羽化 休止


11:31


11:32


11:35 脱出 5秒で完了






11:36 脱出直後


11:39 翅の伸長 強風で度々向きが変わる


11:44


羽化場所は前回のような草のなかではなく、フタスジサナエが好むような見通しよい泥土でした。

11:48 羽化環境 水際から20cm程離れている 


11:53


尾部上付属器上部の突起


12:05 開翅 脱出から約29分後




12:15 飛立ち 開翅から約5分後


9時40分頃、池近くの草叢で捕食する♀です。撮影はこれのみかと、一旦は覚悟した黄色が鮮やかな未成熟。
数頭が樹冠から降りてきて、目撃はすべて♀。読み難い羽化時期は、ピークは過ぎていたのかもしれません。

♀ 未成熟 捕食






上から5分経過 獲物が大きくじっくり捕食



2021.4.9 愛知県

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タベサナエ 2019<5月>

2019-05-19 | サナエトンボ科コサナエ属

<5.15>

何故か今季も

西のコサナエ属、タベ、オグマ、フタスジサナエの3種が生息する池。フタスジの産卵を期待して行きました。
時期的に縄張りの♂は多数いましたが、交尾態を1対見たのみで産卵の目撃なし。最高気温は高く27℃。
昨季はオグマの時期に行き、タベの産卵撮影のみ。当所では多数派ではないのに3年連続で同じ結末でした。

♀ 産卵


草叢では新鮮な♀を見かけるものの、なかなか産卵しません。

♀ 静止


産卵に飛来した途端、やたら多いシオヤトンボに絡まれて水面に落ちた♀


縄張りの♂。池に流れ込む小川で♀待ちしていますが、近くで産卵しても♀が目前に来ないと見つけられません。

♂ 静止








池の周りで縄張りするのはフタスジサナエです。池に来た♀を捕えた交尾態をどうにか撮影。

<フタスジサナエ> 交尾態


♂ 静止


オグマサナエ♂はちらほら見かけるものの、フタスジサナエに追いやられている感じで、終盤の様相でした。

<オグマサナエ> ♂ 静止

2019.5.15 岡山県

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