【今日は何の日?】東福岡が史上初の三冠
スポルティーバ●文 text by Sportiva
photo by Nikkan sports
第76回高校選手権決勝。雪が積もるピッチ上でも素晴らしい戦いを見せた東福岡と帝京。激しくボールを奪い合うのは、東福岡の本山雅志(右)と帝京の中田浩二(左)。
【1998年1月8日】
帝京との雪上決戦を制しての快挙達成
東福岡が第76回全国高校サッカー選手権で初優勝。インターハイ、全日本ユースに続いて頂点に輝き、全日本ユースの第1回大会(1990年)が開催されて以降、史上初めて高校サッカーの全国タイトル「三冠」を達成した。
「黄金世代」と称される面々が高校3年生だったその年、どの大会も非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。そんな中でも、本山雅志(鹿島アントラーズ入団)を中心に高い攻撃力を誇り、古賀誠史(横浜マリノス入団)や手島和希(横浜フリューゲルス入団)ら攻守に多彩なタレントをそろえた東福岡が、常に他校を圧倒。インターハイ決勝では中田浩二(鹿島アントラーズ入団)や木島良輔(横浜マリノス入団)らを中心とする帝京を4-3で撃破し、全日本ユース決勝でも小野伸二(浦和レッズ入団)擁する清水商を3-2で退けて栄冠を獲得した。
インターハイ決勝の再現となった帝京との選手権決勝も、東福岡の強さが際立った。国立競技場が真っ白に染まるほどの大雪の中で行なわれ、ピッチコンディションは最悪だったにもかかわらず、本山を軸に華麗なパスワークを披露。得意のサイド攻撃で得点を重ねて2-1で勝利し、3つ目のタイトルを手にした。この圧倒的な成績を受けて、同年の東福岡を高校サッカーの「史上最強チーム」に挙げる人も数多くいる。
本山と中田コの雪の対決から早十四年。
月日の流れるのは早いものである。
二人とも鹿島に於いて素晴らしい選手として過ごしてきた。
今でこそ、ベテランの味として円熟味を増したプレイを魅せてくるが、高校生当時の荒削りな二人も魅力的であったことは忘れられぬ。
本山のファンタジーはどこまでの選手として成長するのかと胸をときめかされ、中田コは本田主将が将来の後継者に太鼓判を押した。
その期待を背負って、彼らは鹿島の中心選手として多くの栄冠を得たことは歴史が語っておる。
その原点の戦いを今ここで思い出したい。
懐かしい。
スポルティーバ●文 text by Sportiva
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第76回高校選手権決勝。雪が積もるピッチ上でも素晴らしい戦いを見せた東福岡と帝京。激しくボールを奪い合うのは、東福岡の本山雅志(右)と帝京の中田浩二(左)。
【1998年1月8日】
帝京との雪上決戦を制しての快挙達成
東福岡が第76回全国高校サッカー選手権で初優勝。インターハイ、全日本ユースに続いて頂点に輝き、全日本ユースの第1回大会(1990年)が開催されて以降、史上初めて高校サッカーの全国タイトル「三冠」を達成した。
「黄金世代」と称される面々が高校3年生だったその年、どの大会も非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。そんな中でも、本山雅志(鹿島アントラーズ入団)を中心に高い攻撃力を誇り、古賀誠史(横浜マリノス入団)や手島和希(横浜フリューゲルス入団)ら攻守に多彩なタレントをそろえた東福岡が、常に他校を圧倒。インターハイ決勝では中田浩二(鹿島アントラーズ入団)や木島良輔(横浜マリノス入団)らを中心とする帝京を4-3で撃破し、全日本ユース決勝でも小野伸二(浦和レッズ入団)擁する清水商を3-2で退けて栄冠を獲得した。
インターハイ決勝の再現となった帝京との選手権決勝も、東福岡の強さが際立った。国立競技場が真っ白に染まるほどの大雪の中で行なわれ、ピッチコンディションは最悪だったにもかかわらず、本山を軸に華麗なパスワークを披露。得意のサイド攻撃で得点を重ねて2-1で勝利し、3つ目のタイトルを手にした。この圧倒的な成績を受けて、同年の東福岡を高校サッカーの「史上最強チーム」に挙げる人も数多くいる。
本山と中田コの雪の対決から早十四年。
月日の流れるのは早いものである。
二人とも鹿島に於いて素晴らしい選手として過ごしてきた。
今でこそ、ベテランの味として円熟味を増したプレイを魅せてくるが、高校生当時の荒削りな二人も魅力的であったことは忘れられぬ。
本山のファンタジーはどこまでの選手として成長するのかと胸をときめかされ、中田コは本田主将が将来の後継者に太鼓判を押した。
その期待を背負って、彼らは鹿島の中心選手として多くの栄冠を得たことは歴史が語っておる。
その原点の戦いを今ここで思い出したい。
懐かしい。