Jリーグ、東南アジアで放送 「クールジャパン」目指す
今季のJリーグが3月の開幕戦から東南アジア4カ国の地上波テレビで毎週放送される。タイ、インドネシア、ベトナム、マレーシアの4カ国との間で正式に交渉がまとまり、近く理事会に報告される。
放映権料は当面無料だが、代わりにJリーグは現地放送局側からCM枠やスポンサー枠を獲得することで収入を得る。すでにアジア市場を重視する日本企業への打診を始めている。映像はJリーグ側が制作し、現地で実況・解説などを加える。月2回は生中継もする。「日本のスポーツコンテンツを戦略的に海外に売り出すのは初めての試みではないか。将来的に放送を希望する局が増えれば、市場原理によって放映権料の方もビジネスになっていく。まずは市場を開拓する意識で取り組みたい」とJリーグ幹部は話す。
これまでもJリーグの試合は、衛星放送などでは有料で海外放送されていた。しかし、この分野では欧州勢の人気が圧倒的。例えば、英イングランドのプレミアリーグは世界200カ国以上で放送され、リーグ所属の20クラブは海外向け放映の分配金だけで、それぞれ年間約1800万ポンド(約21億5千万円)を受け取る。Jリーグが得ている放映権料は、リーグの年間収入120億円余りの1%未満にとどまっている。
ただ、東南アジアでは日本代表の活躍や、東南アジア各国でプレーする日本人選手の影響で、日本サッカーの認知度や評価が高まっており、地上波での無料放送なら新たに参入する余地があると見て、Jリーグは交渉を続けていた。
Jリーグを漫画やアニメと並ぶいわゆる「クールジャパン」にしていこうという狙いもある。関西学院大の奥野卓司教授(情報人類学)は「韓流ドラマは国の後押しで海外進出したが、Jリーグの場合、チームや選手の活躍といった自然発生的な広がりが背景にあることが、日本の漫画やアニメと同じで強みになり得る。格好いい存在として日本という国や日本製品のイメージアップにつながる可能性は十分にある」と話す。(編集委員・忠鉢信一)
昨年12月に計画されておることが報じられておった東南アジアでのJリーグ放映であるが、交渉がまとまったとのこと。
これは嬉しい。
日本サッカーのアジア戦略にテレビ放映は欠かせぬコンテンツである。
早い展開が売りのイングランド・プレミアリーグや攻撃サッカーが楽しいリーガエスパニョーラと肩を並べるべく、Jリーグも良いサッカーを魅せているよう努力していきたい。
そのためにも鹿島が盤石な体制で望まねばならぬ。
今季はアジアチャレンジがないが、放映されるということで、新たなモチベーションで挑んでいきたい。
ジョルジーニョ体制の鹿島の戦いをアジアに魅せるのだ。
期待しておる。