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無知の知

ほたるぶくろの日記

真っ直ぐな生き方

2010-11-03 12:04:45 | 日記
とうとう11月です。あと今年も二ヶ月ということですね。週末は台風が到来していましたが、このあたりはあまり大変なことにはなりませんでした。台風の前は寒く、台風が去ったら少し暖かいなんて本当に変な気候です。
今日はやっと仕事がひと区切りし、ほっとしています。千里の道も一歩から。今の第一歩を踏み出さない限り、何もおきません。それは本当に身に沁みてそう思います。現実の世界では、自分が何かをすることによって必ずその果実があります。良くも悪くもそういうことです。しかし、それをこの世でできるのです。生きている私たちは。ありがたいことです。

南方熊楠さんの本を読み進めています。相変わらず真言僧土宜法竜氏への書簡ですが、彼の博物学者としての面目躍如ぶりが圧巻です。また、四書五経なども少年時代に学んでいたので、西洋の哲学を日本の学者が「先進の」学問などのように扱っていることに対し、支那やインド辺りでは古代から既に議論され書物にもなっていることだ、として論語、孟子、礼記、荘子などなどの断片をいちいち挙げながら反論しています。記憶力が並外れた方だったようで、それはそれは説得力のあるものです。

南方熊楠さんのことを思いますと、なんとなく棟方志功さんのことが思い出されてしまいました。自分の好きなことにまっすぐに向かい続ける生き方は、何かを為すためにはどうするかといった視点ではなく、純粋に人の生き方という意味で参考になるのではないかと思いました。この人たちのように、真っ直ぐに生きたいと思います。現実にはもちろん紆余曲折はあるのです。彼らにも沢山のごたごたがありました。それでも心の奥の指針が狂うことはなく、真っ直ぐに自分の為すべきことへと向かっていました。ぶれない生き方をしたいです。