鍋の締めの雑炊を嫌う理由

2022年01月30日 14時05分26秒 | コメディのかけら

鍋の締めには何がいいかと議論する酔客たちの声が聞こえてきた。

髭面の男が傍らの男を揶揄する口調で、
「こいつ、締めはうどんか餅だって言うんだよ。
 雑炊は嫌なんだって。おかしいだろ」

おかしいとまでは思わないが、確かに珍しい。
すると揶揄された男が、
「俺、子どもの頃病弱で、お粥ばかり食べてたから、
 雑炊とかお粥みたいなのは嫌なんだよ」

思わぬ理由が飛び出してきた。

ここで話は終わりそうなものだが、髭面の男はしつこい。

「でも、餅はないよなあ」

そして、何かに気づいたように大声を上げる。

「あ、お前、伊勢だよな。
 そうか、伊勢は餅だよなあ」

伊勢は餅?
ああ、赤福のことか。

赤福が名物だからって、
それと鍋の締めに餅を入れるのとを結びつけるのは、
さすがに乱暴ではないか。

しかし、髭面の男はそれで納得し、話題を変えた。

1月29日の備忘録(映画『偶然と想像』を観る)

2022年01月30日 08時53分50秒 | 日々のかけら
Jan.29(Sat.)

■今日という日。

明け方に目が醒め、昨日の銀行の件を思い出し、眠れなくなる。来週、また面談するので、その時に話す内容を整理する。以前もこんなことがあった。デジャブだ。

今日は休む。それなので、映画のチケットを予約する。予約すれば行く。予約は大事だ。

渋谷のル・シネマで『偶然と想像』(1)を観る。文芸とコントは紙一重。重心の掛け方次第で、どちらにでもなり得る。レイモンド・カーヴァーの小説の中には読みようによってはコントめいたものもたくさんある。実際、僕は彼の小説を元ネタにし、『笑う犬の冒険』でコントを書いたことがある。

それにしても、いつまで映画本編直前に「No more映画泥棒」を流すのか。長い予告編が終わり、さあ、本編が始まるぞという心持ちの時に、あいつが現れると気持ちが乱れる。流すならばもう少し前に流すことはできないのか。無粋だ。僕は「No more“No more映画泥棒”」を訴えたい。

渋谷で遅めの昼食を取ろうと思うも、適当な店を思いつかず、下北沢へ移動。そして結局、経堂に戻って『箱根そば』

そういえば今日、PASMOを忘れてしまったのだ。そのため、数年ぶりに切符を買った。経堂から下北沢や渋谷までの運賃を知らなかった。自動改札を通る際、新鮮な気分かつ小さな戸惑いがあった。

家人(大)のリクエストで夕食登板。鶏のむね肉と青梗菜の豆乳鍋、たこの葱まみれ、それに家人(大)が買ってきたデリの惣菜。

夕食後、ドラマ『ムチャブリ』の最新話を観るも、タイトルバック前で挫折する。掴むべきシーンで、逆に離された。1月期の連ドラがまた一つ消えた。