2022年1月15日の備忘録(囲炉裏の匂いを嗅ぐ)

2022年01月16日 09時23分35秒 | 日々のかけら
Jan.15(Sat.)

■今日という日。

10時、久しぶりに週末チケット争奪戦。僕が取りたいチケットはすぐ完売するようなものではないが、同じタイミングで発売されるチケットが多いので、サイトに繋がりにくくなるのだ。しかしながら今日はあっさり繋がり、あっさり入手。2月上旬のライブだが、その頃、感染者の状況はどうなっているのか。それだけが心配。

いい天気だ。今日は軽く歩こうと決め、小田急線の喜多見駅で下車。野川沿いを歩く。

途中、次大夫堀公園の民家園に寄る。マスク越しでもわかる匂いに引かれて行くと、囲炉裏に火が入っていた。囲炉裏のある生活などしたことないのに、その匂いになぜか懐かしいものを感じる。誰もいなかったので、しばしマスクを外して匂いの記憶を焼き付ける。マスク生活で確実に失われたものは、匂いの思い出だ。仕方ないことだが、淋しい。

祖師ヶ谷大蔵駅方面に向かって、途中の『g麺』なる店で昼食。生パスタ1種ラーメンが2種だけの不思議な店だ。店主の感じから、リタイアした元シェフの店主が半ば趣味でやっているのではと推測するが、真相やいかに。

帰還後、犬たちの散歩を経て、しばらく休んでいた『ハリー・ポッター』の続き。いよいよ『ハリー・ポッターと死の秘宝PART1』に取り掛かる。

と、途中でご近所に住む松永(玲子)さんから「芝居を観終えて暇。経堂にいる」とLINEが来る。そこで駅前まで出る。

到着すると彼女は、駅前のコルティの最上階にいて、「こんな所から富士山が見えるんだね。あんなに大きく」。初めて見たそうだ。僕はもちろん、そこから富士山が見えることは知っているが、夕映えの中の今日の富士山は確かに見事だった。そして昼間見るよりも、影絵の富士山の方が大きく見える気がする。目の錯覚だと思われるが、どういう理屈なのか知りたい。

コルティ内の茶房でしばし話す。オミクロン株による感染者の急増は、演劇関係者にとっては脅威だ。重症化するかしないかよりも、感染力が脅威。演劇の場合、感染者が出たら一発で公演が中止となる。すでに中止や一部休止になった舞台はたくさんある。松永さんの次の舞台は3月だから、ピークは過ぎていると思うが、現在公演中、そしてこの後すぐ公演を控えている方々は戦々恐々としているという。僕も演劇関係の知り合いが多いので、オミクロン株を甘く見ることができない。

夜は、仕事終わりの家人(大)と待ち合わせて某所のロシア料理店へ。今年から月に一度、今まで食べたことのない国の料理を食べるという家庭内イベントを始めることにしたのだ。今夜はその第一弾。ペリメニが人気だというので注文すると「今日はもう終わってしまって」。え?僕たちが到着した時、客はカウンターに一人だけ。その前に混み合っていた気配もない。仮にランチタイムですべて出てしまっても仕込む時間はあったはずだ。そもそもコースを頼めば入っている料理なのに、それがないって…。おそらく何らかの理由で今日は最初からなかったのではないかと推測。その他の理由もあって、もう二度と行かない。だから店名も記さない。ロシア料理はまたどこかでリベンジしなくては。

腹5分目だったので、近くの、これまた初めて入る焼鳥と蕎麦の店へ。入った時はいい感じの店だと思ったが、通された席が最悪だった。4人掛けのテーブルが4つある座敷席だったが、奥の2つに6人組の客がいて大騒ぎしている。4人までという規制に意味はないと思ってはいるが、人数に関係なく、あんな飲み方をするバカモノがいるから感染者が増える一方なのだ。同じ空間にいるので不安でならない。この店ももう行かないと思う。だから店名も記さない。

敗北感の強い週末の夜だった。