戦車と砲弾

2010年08月31日 07時56分44秒 | チシキのかけら

戦車の砲弾といえば相手に当たった瞬間に爆発する。
そんなイメージではないだろうか。

あるいは巨大な弾丸。
そんなイメージではないだろうか。

僕はそうだった。

だが最近の戦車の砲弾はまったく違うという。

ある砲弾は途中で槍のような鋭いものが飛び出し突き刺さるという。
ある砲弾はその後、灼熱状態のまま敵の戦車内で破裂するという。

なにも戦車そのものを破壊する必要はない。
乗組員を殺傷すれば戦闘不能になる。
そう考え方が変わったのだという。

なるほど。

120歳以上の老人たち

2010年08月27日 01時04分36秒 | コメディのかけら

ここにきて、
戸籍上120歳130歳160歳などという人間が、
続々発見されている。

そんなニュースを見て思う。

本当に生きていたら面白いのに。

長寿をテーマにしたSF小説はいろいろある。
そんな小説のことを思い出す。

しかし彼らが長寿ではあるものの、
人並みに衰えていく体だったら、
急にドタバタSFの様相を呈してくる。

160歳の寝たきり老人。

誰か書いてくれないものか。

読書:『バカボンのパパよりバカなパパ』

2010年08月26日 02時22分56秒 | エンタメのかけら

赤塚不二夫に関する評伝の類は、
編集者の武居俊樹さんの本しか読んだことがなかった。

今回のは娘さんが書いた本だ。

あとがきにもあるように「娘の視点から見たパパとパパを取り巻く家族」の物語。

なんと不思議な家族だったのだろうか。

『ゲゲゲの女房』があたった今、
NHKはぜひとも『レレレの女房』をやるべきだ。

ただし、問題は二つある。

レレレの女房は二人いること。
そして、NHKでやるにはあまりにおもしろすぎる人生、ということだ。

猫と死の匂い

2010年08月23日 09時08分16秒 | ホラーのかけら

実家の猫がもう長くない。
そう聞いて見舞いに行った。

腎臓が悪いのだという。

もう食事を摂る元気はなく、
獣医である弟が往診に来て点滴をしているそうだ。

近寄ると、プンと独特の匂いがした。
どこかで嗅いだことのある匂いだった。

数年前、やはり腎臓を患って亡くなった伯母の病室の匂いだった。

腎臓を患うと人も猫も同じ匂いを発するのか。

それは静かに近づく死の匂いだ。

地球にやさしいふぐ雑炊

2010年08月22日 08時59分03秒 | コメディのかけら

飲み屋で隣の客が帰った後、
こっそり残っている酒を飲む奴がいる、
という話は聞いたことがあった。
もしかするとそれに近いことを僕も学生時代にやったかもしれない。

だが、ふぐ雑炊でそれをやったという人には初めて会った。

「一番美味いとこを残すなんてアホやろ」

それはそうだが、
知らない人が箸を突っ込んだ鍋の雑炊は嫌ではないのか。

「初めて会うオッサンと打ち合わせでふぐ食うたら、
 同じ鍋の雑炊、平気で食うやろ」

そりゃそうか。

それにしても、
店の人も隣の雑炊を漁っている客を目撃したとしたら、
なんとも複雑な思いだろう。

「ある意味、エコやで」

たしかにそのとおりではあるからだ。

ドンパッチ

2010年08月19日 07時19分54秒 | コメディのかけら

ある会議で「ドンパッチ」の話になった。

口の中で弾けるキャンディだ。

すると演出氏が、

「昔、アレ、よく犬に食べさせなかった?」

いやいや、よく食べさせないよ。

「いいリアクションするんだよ」

昔の犬は大変だ。

そういえば最近、眉毛を描かれた犬も見ないなあ。

女性作家の二段オチ

2010年08月14日 08時45分28秒 | コメディのかけら

ある会議で女性誌が見たいという話になった。
そこでAD君が別部屋へ探しに行った。

その直後、
会議に参加していた女性作家が傍らのカバンの中を探し、
なにかを取り出した。

三ツ矢サイダーだった。

タイミング的に誰もが女性誌を取り出すのかと思った。
「一冊しかないんですけど、とりあえず」
そんなことを言いながら雑誌を取り出すのかと思った。

だけで出てきたのは三ツ矢サイダー。

これがオチ①.

全員にツッコまれ、
ひと通りの騒ぎが終わった後、
ようやく三ツ矢サイダーを空けた。

プシュッ!

思い切りサイダーが噴出した。

そこで噴出すか!

これがオチ②

その女性作家の名前は”原木綿子”という。
名前負け。

タオルとカップル

2010年08月13日 00時49分57秒 | コメディのかけら

「いいタオルってホントいいよなー」

背後の席のカップルがそんな会話をしていた。

タオルの話だ。すると、

女:いいホテルのタオルっていいよねー。
  持って帰りたくなるもん。
男:わかんねー。俺、いいホテル泊まったことないから。

二人の間に微妙な空気が流れる。
男は「お前、いつ・誰といいホテルに泊まったんだよ」
そう思っていたに違いない。

しし唐

2010年08月03日 07時28分31秒 | コメディのかけら

「いただきものなのですが」

知り合いの店で酒を飲んでいると、
焼いたしし唐を出してくれた。

ありがたく頂く。

ひと口食べると・・・

辛いっ。
とてつもなく辛い。

だがサービスで出してくれたものだ。
残すわけにはいかない。
そう思って食べた。

僕が食べ終えたころ、
カウンターの中で働く店の奥さんも、
焼きあがったしし唐を食べた。
すると、

「から~~いっ!
 よく食べれましたね」

お前が言うなよ。

さらに店の主人もひと口食べて、

「ホントだ。すごく辛い」

だからお前が言うなって。

あとから聞けば、
僕以外の人たちも辛いのを我慢して食べたそうだ。

そもそもなぜそのしし唐を送ってきた人は、
そんな辛いものばかり送ってきたのか。

別に誰も悪くない。
そこにあるのは好意のみだ。
だけど、なんか釈然としないものが残る。