マスクと飲食

2020年09月29日 08時58分26秒 | コメディのかけら

近所の飲食店で目撃した光景。

マスクをして席についたその女性客は、
飲食する時だけ、マスクを外していた。

左耳のマスクの紐を外して、
料理をひと口、
そしてすぐにまた紐を耳にかける。

それの繰り返し。

ずいぶんとまた神経質な人だなあ。
そもそもマスクは感染しないためではなく、
感染させないためのものなのだが、
そのことをわかっているのかなあ。

と思って、チラチラと見ていたら、
30分後。

右耳にマスクを引っ掛けたままの状態で、
飲食していた。

いちいち外すのが面倒になったのだろう。

だったら、
全面的にマスクを外してしまえばよいものを、
なぜか右耳に紐を引っ掛け、
マスクを右頬にダラリとぶら下げた状態でいる。

新しい生活様式だから出現して、
なんともだらしなくおかしい姿だった。

経済を回す

2020年09月25日 10時48分01秒 | アイデアのかけら
朝の情報番組を観ていたら、
司会者もコメンテーターもしきりに、
「経済を回さなければいけない」
と言っていた。

経済を回す。

言わんとすることはわかるが、
僕にはどうも虚ろなフレーズに聞こえる。

なぜだろうか?

一つは、
何がどうなれば「経済が回っている」ことになるのか、
いまひとつわかっていないからだ。

そしてもう一つは、
「経済を回す」という話になる時、
どうしても各業界の視点、
あるいはとても抽象的なものになるからだろう。

実際、経済を回すのは消費者だ。

では、そんな消費者である僕は新型コロナ禍前と今で、
経済を回す=消費活動にどれだけ差ができているのか。
考えてみた。

☆外食費:減った。
     仕事がらみの会食はなくなったし、
仕事後や観劇後の流れで飲みに行くということもなくなった。
友人と会う機会も以前よりは減った。
     会議もほぼオンラインなので、
仕事帰りに夕食がてらの独酌もほぼ無い。
     以上は、今後もしばらく変わらないだろう。

     ただ、家人と地元の店で飲食する回数は元に戻っている。

☆交通費:減った。
     リモートワークだから当然である。
     これは今後もしばらく変わらないだろう。

☆娯楽費:演劇やライブのための出費は減った。
     やっていないのだから、当然である。
     ただし公演が再開すれば、出費は増える。

     書籍やCDの購入費も減った。
     書籍は移動時間が無くなり読書量が減ったことによる。
     リアル書店に行く機会が減ったことも大きい。
     CDも同様の理由で購入枚数が減っている。

僕の出費=経済を回すのは、主に上記の3つだけど、
さらによく語られる業界にまつわるものでいうと、

☆旅費(交通費+宿泊費):もともとそんなに旅行に行くわけではないので、
             特に減ったわけではない。
             ただ今年から、「泊まったことのない県に宿泊
             する」企画をやるはずだったが、それは中断。

☆衣料費:減った。
     外出の機会が減ったからである。
     しかしもともとそんなに買う方ではないので、
     微減という感じである。

その他、光熱費や医療費、家人(小)の学費などは以前と変わらない。

これが、実際に経済を回す側の現状だ。

「経済を回さなければいけない」と主張する人々は、
この現状に対しては、どうコメントするのか。

百貨店の時間

2020年09月21日 10時55分03秒 | アイデアのかけら
何年かぶりに百貨店に行った。
仕事部屋で発掘した、商品券を使うためだ。

何を買おうか悩んだが、
結局、食器とキッチン用品を買うことにした。

売り場に行くと、予想通り、閑散としている。

まずグラスと器を買うことにしたのだが、
探すのに、いささか手間取る。
グラス一つにしても、
分散して陳列されているからだ。
たとえば『無印良品』のような店でばかり買い物をしていると、
この陳列は不便に感じるけど、
探すことを楽しむ、それでこその百貨店だ。

色違いのグラスを2つ、器を1つ、まな板を選び、レジへ行く。

「お時間があるようでしたら、新しいものがあるか確認してきますが」

別に陳列されていたものでかまわなかったのだけれど、
お時間があったので、頼むことにした。

5分ほどで店員が戻ってくる。

2つのグラスのうち1つの色は、新しいものがなかった。
とても申し訳なさそうにされるので、
逆にこちらが申し訳ない気持ちになる。

器は新しい同じものが2つあった。
陳列されていた品と合わせて3つを目の前に並べられ、
「どちらがよろしいでしょうか」
陶器なので、よくよく見れば、釉薬の具合で、微妙に濃淡が異なる。
どれでも良かったのだが、これで最初のものを選ぶのもどうかと思い、
持ってきてくれた2つの中から1つ選ぶ。

グラスは包む前には、何度も指で弾いて、不具合がないか確認している。

まな板は、すでにビニールで包装された状態で陳列されていたものだが、
さらにそれを包装紙で包んでくれる。

このご時世なので、手提げの紙袋は有料。1枚5円。
お願いすると、荷物が重いから1枚では危ういと思ったのか、
袋を2枚重ねてくれる。でも、値段は5円。重ねても5円。

普段の買い物よりかなり時間がかかった。
効率的に買い物をしたいならば、百貨店は不向きだ。

あの独特なスタイルは、
百貨店での買い物が特別なものだった頃の名残だろう。

昨日の僕は時間にも心にも余裕があったのだ、
そんな百貨店のある「非日常」を楽しむことが出来たけど、
やはり時代にそぐわないだろなあ、あのスタイルは。

そもそも「百貨店」という字面も響きも古めかしい。
でも僕は、デパートより「百貨店」の方が好きですけどね。

『その犬の名を誰も知らない』(著:嘉悦洋 監修:北村泰一)

2020年09月14日 06時47分39秒 | エンタメのかけら
9月9日の『世界の何だこれ!?ミステリー』(フジテレビ)でやった、
【タロ・ジロ奇跡の生還に秘められ謎
 元・南極地域観測隊員が迫る60年目の真実】の
元ネタとなった本です。

番組では時間の都合上、
内容をかなり割愛せざるを得ませんでした。
なぜタロとジロは生き残ることができたのか?
番組ではかなり簡略化して紹介した部分が、
詳しく書かれています。
また“第三の犬”に関する心温まるエピソードが、
番組で紹介した以外にも、まだあります。

そして本書、
タロとジロの奇跡の生還の謎がウリ文句になっていますが、
第一章~第三章は、南極へ向かうための準備、南極での越冬、そしてなぜ犬たちが置き去られることになったのか、これに関する詳細が綴られています。これも、とても読み応えのある部分でした。

みなさまぜひ

ダース・ベーダー誕生!?

2020年09月12日 10時54分19秒 | PRのかけら
家人(大)が突然、

「ダース・ベーダーってどうして出来たか、
 知ってる?」

と尋ねてきた。

ジョージ・ルーカスが、
どうやってあのキャラクターを考えたって話か。
聞いたことがあるようなないような。

わからないというと、

「ダース・ベーダーって最初、動きが遅いでしょ」

そんなシーンあったか。

と、

「あ、ごめん、インベーダーだった」

フォースのご加護あれ!

抜栓と教訓

2020年09月02日 10時24分00秒 | コメディのかけら
僕はシャンパン、スパークリングワイン、カヴァ、
といった類の酒の栓を抜くのが苦手だ。
いや、苦手というか、あまり好きではない。
なので、他に開けてくれる人がいるならば、お任せする。

この件に関して、家人が言っていたことで、
ああ、なるほどと思ったのは、
この手の抜栓が苦手なのは恐怖心があるからであり、
その恐怖心はどこから来ているのか、
という話だ。

すべては幼少期にある。

僕が子どもの頃、
シャンパン、スパークリングワイン、カヴァの類を
大人たちが飲む機会はあまりなかったが、
それでもクリスマスには、
シャンパンや子ども向けのシャンメリーが飲まれた。

当時は威勢のいい音を立てながら抜栓するのが、主流だった。
そのため、抜けた栓が飛んでいくという事態が、
しばしば起きた。

だから、大人たちは子どもによく言ったものだ。

「危ないから気をつけろ。
 目に当たったら目が潰れるぞ」

大人たちは注意半分、
怯える子どもたちの姿を面白がって半分、
そんなふうによく言っていた。

昔は今以上に大人の言うことは怖かったし、
実際、僕も、妙なところへ飛んでいく栓を目撃した。

あの時の恐怖が今も払拭されていないのだ。

教訓。
面白半分で子どもを怖がらせてはいけません。