それは夕方だったか休日の夜だったか忘れたが、
地下鉄車内がかなり空いている時間帯のことだ。

目の前の席に、
紺の清楚なワンピースを着た女性が座っていた。
３０代といった感じだ。

その手には文庫本。
じっと読む耽っている。
タイトルが見えた。
『水滸伝』だった。

読んでいる本もちょっと意外だったが、
もっと意外だったのは、
本を持つ手とは逆の手に持っていたものだ。

缶の発泡酒だった。

池上彰さんに、
選挙後に「池上無双」と褒め称えられるだけではなく、
選挙前に、
あの人は公約でこう言っていたけど、
実際のところ、現時点までこう動いた／何もやっていない、
ということを解説する「公約」の検証番組をぜひやってほしい。

そんな番組が出来るのはテレビ東京だろう。
なので、テレ東に緊急特番を期待。

無理なら、テレ朝でも。
池上さんのレギュラー番組があるから
やろうと思えばできるはず。

解散総選挙に向けて、
混乱を極めている今、
かなり需要があると思うんだけどなあ。

「これまでのお約束とは異なる新しい判断」
という物言いがまかり通る今、
選挙に向けて掲げられる公約なんて、
ほとんど有権者の判断材料にはならないので。

東京都民として今、
しみじみ思う。

別に舛添さんでよかったんだよ。

あの頃、
ヒステリックにワイドショーやネットで、
舛添叩きをしているのを見て、
不思議に思ったものだ。

僕のまわりは誰も辞めろと言っていないのに。

あの時に「舛添辞めろ」と煽った人の多くは、
都民以外の人だったんだろうなあ。

ワイドショーが過剰に煽ったことに関しては、
テレビ業界に身を置くものとしては言葉もないのだが。

あの時、「舛添辞めろ」の声に動かされた都民ってどんな人なんだろ。
その人たちが、小池百合子を生み出してしまった。

これで都知事がまた変わりでもしたら、
その人たちを責めたくもなる。

そしてまた思うのだ。

別に舛添さんでよかったんだよ、と。

現在の自公の議席数は３２３

（定数が１０議席減るとしても）

総選挙の勝敗ラインは２３３

どんな「異次元方程式」を用いれば、
こんな解が導けるのか。


それにしても、
７０～８０人の議員は、
”国難”を突破するためには、
落選してもいいって思われてるんだなあ。

「国難を突破するためには、
　この中から７０～８０人、
　出ていってもらわなければならない」

あ、「冷たい方程式」のようでもあるな。

目星もついているんだろう。
今、どんな気持ちなんだろ、
目星をつけられた議員たちは。

副総理「武装難民かもしれない。警察で対応するのか、
　　　　自衛隊、防衛出動か。射殺ですか」



官房長官「仮定の質問には答えられない」





♪いかれてるのも　仮定の事情
　左巻きざんす　さいざんす

近所に新しく出来た焼き鳥屋に初めて入った。

手羽先を頼んで、出てきたのがこれ。




、、、手羽先って、こんな形だっけ？




まるで小型の爬虫類のようだ。





まあ、気にせず食べるけど。

美味しゅうございました。

酒場の隣の席にいた工務店で働く男たちの会話が聴こえてきた。

住宅の内装工事中にケガをした時の話のようだった。

「（血で）汚れるのが嫌でさ、
　とっさに傍にあった瞬間接着剤を使ったよ」

なんと内装工事用の瞬間接着剤で傷口を留めたらしい。

「これがさ、しみて痛いんだよ、切った時よりも」

瞬間接着剤は傷につけると痛いらしい。

「今でも雨が降った時なんかに膨れるよ」

瞬間接着剤で治した傷の跡は、
雨がフ降ると膨れるらしい。

２人の結論は・・・

「やっぱ病院に行かないとダメだな」

そりゃそうだ。

日本はとても安全な国です。
夜間に女性が一人歩きをしても何の心配もありません。


日本はとても安全な国です。
携帯や財布を電車やタクシーに置き忘れても戻ってきます。


日本はとても安全な国です。
万が一ミサイルが飛んできた時は、物陰に身を隠すか、
地面に伏せて頭部を守って下さい。

新国立劇場で『ワーニャ伯父さん』を観ました。

古典作品なので、事前に戯曲を読んで予習。

戯曲を読んでから芝居を観る楽しみは、
登場人物たちがどんなふうに舞台上に現れるかのドキドキ。

今回は特に、
黒木華さん演じるソーニャと、
山崎一さん演じるセレブリャーコフに感じ入りました。

ソーニャ、ラストの長台詞が感動することは、
観る前からわかっていましたが、
その健気さ愛らしさは想像以上でやられました。
そしてそれが、宮沢りえさん演じるエレーナの「悪い女」感を
より浮かび上がらせていました。
（第二幕終わりのエレーナとソーニャのシーンも、よかったなあ）

セレブリャーコフは、
戯曲を読んでイメージしたより喜劇的でした。
（何度も笑いがこみ上げてきました）
それでいて物悲しさというか可哀想な感じが漂う、
あの人物像はチェーホフが意図したものなのか、
それとも山崎さんが演じたからこそ現れたものなのか。
今度上演台本が活字化されるみたいなので、
それを読んで考えてみようと思っています。

以下、少々ネタバレになりますが、
休憩後の第三幕冒頭、自然と引き込まれていく演出、
第三幕終盤、行き場なしの緊張感（KERAさんのお手の物ではありますが）、
第四幕最後、「静かに幕」とあるト書きの演出なども印象的でした。

９月２６日まで。

テレビをつけたら、帰国した首相が、
今まさに飛行機から降りるところを生中継。

中継のカメラが来ていることはわかっているだろうから、
内心、ここは見せ場だと思ったに違いない。

機内でどんな役作りをしたんだろうか。

「深刻な表情」と書かれたト書きを、
下手な役者が演じているような表情で、
タラップを降りてきた。

夫はそんなに険しい表情なのに、
傍らにいる妻はほんのり笑顔。

夫もまた険しい表情のまま、
妻と手を繋いでタラップを降り始めた。

それにしても、
あそこで手をつなぐというのは、
世界のVIPの公式なマナーなのか。

どう見ても妙な絵面だった。

「イヌちゃん！イヌちゃん！」

気になったので振り返ると、
散歩中のプードルに、
中年女性が声をかけていた。

そして犬の前にしゃがみ込むと、

「これってプードルですよね？」

どう見てもプードル。
プードル以外の何もでもない。
なぜ確認するのだ？

するとリードを持っていた女性が、
逃げるように犬を引いて去っていった。

２人は知り合いじゃなかったのか！！！

おばちゃんに手を引かれ、
幼い子どもが道を渡っていた。

子どもはつながれた手とは反対の手を、
まっすぐに挙げていた。

「道路を渡る時は手を挙げる」

幼稚園か小学校で教えられたことを
ちゃんと守っているんだろう。

手を挙げて道路を渡る。
これは正しいことだ。
何も間違っていない。

しかし、もし大人がやっていたらかなり異様だ。

手を挙げて横断歩道を渡る中年男性。

なぜだ？

最寄り駅の駅前からちょっと入った小道。

女の子が不機嫌そうな表情で立っていた。
向かいにはTシャツ姿で自転車にまたがる若い男。

すると突然、

女の子「交通費、全額返せ～～！？」

気になったけど、
立ち止まって見るわけにもいかず通り過ぎると
背後から「ガシャン」という音。

見ると、女の子が自転車を蹴り飛ばしていた。
一度ならず、二度三度。

いったい何があったのか？

想像が膨らむなあ。

聞いた話。

四十代のある独身女性。
実は彼女、長年、愛人生活だったので、
この歳まで独身だった。

しかしそんな生活もだんだん辛くなり、
ついには精神的に不安的になるように。

そんなある日。

夜道にイカとタコの寿司が落ちていた。
それを見た瞬間、彼女は思ったそうだ。

「このイカず後家のタコが！」

誰かからのそんな嫌がらせではないか、と。

この話には、いくつも疑問点がある。

路上に寿司が落ちているなんてことはあるのか。
「行かず後家」なんて古めかしい言い回しがよく出てきたな、とか。

聞いた話なので、それ以上、詳しいことはわからないが、
おもしろい話なので記録しておく次第。

知り合いが、
アパレルショップでバイトする友人が撮ったという
動画を見せてくれた。

そこには品出しをしたいのに、
棚の前にいる客がなかなかどかないのにいらつき、
小声で客の悪口を言っている男性店員が映っていた。

「どう思う？」

確かにその男性店員はアウト。
しかし仕事中にスマホで隠し撮りしている奴もどうなんだ？

ダブルアウト。