元カレの情報をどこから?

2024年02月08日 16時19分36秒 | ドラマのかけら

 

酒場で聞こえてきた話。

 

 

 

語り手である女性は、

連絡を取っていないにも関わらず、

元カレの近況をよく知っているという。

 

 

 

なぜか?

 

 

 

「私とカレ、同じ美容師なの」

 

 

つきあっていた頃、

自分が使っている美容師をカレに紹介。

同じ美容師に担当してもらうことになった。

 

 

 

そして別れた今も、

カレは美容師に髪を切ってもらっているそうだ。

 

 

 

僕ならば、

別の店に変えると思うが。

 

 

 

そんなにその美容師の腕がいいのか。

 

 

 

それとも、美容師経由で、

自分の近況を彼女に伝えようとしているのか。

つり革のシーン

2023年05月04日 17時36分27秒 | ドラマのかけら

電車のドアの前のつり革は、

座席の前のものより高い位置にある。

 

そんなドア前のつり革の下に、

大学生ぐらいの男女が来た。

 

女の子がつり革を見上げて、

 

 

「○○くん、つかまって」

 

男の子が右手でつり革をつかむ。

 

するとすかさず女の子が男の子の左腕をつかんで、

 

 

「これで大丈夫」

 

 

小田急線の中で目撃した光景だけど、

いいシーンだなあ。

 

僕がいくら考えても、

書けないよ、こんなシーン。

 



 

生足への後悔

2022年04月05日 22時33分32秒 | ドラマのかけら

酒場で耳にした、
正確な年齢わからないが、
それなりの女性の言葉。



「見せられる時に
 見せておけばよかった、生足とか。
 堪能しておけばよかったなあ」



これは女性一般の感慨なのか。
それともこの女性だけなのか。



いずれにしろ、
僕がいくら考えても出てこない言葉なので、
とても劇的に響きました。

75?73?

2022年04月01日 17時45分22秒 | ドラマのかけら

「今でもナナゴーなの?
 フツーにナナサンとか出るでしょ」

カウンターで隣席となった女性2人の会話が聴こえてきた。

75と73?
何の話だ。

届いてくるまま2人の会話を聴いているうちに、
ようやくわかった。

園児の体温だ。

どうやら1人は現役の保育士で、
もう1人は今は働いていない先輩保育士のようだ。

75と73は、37.5℃と37.3℃の意味。

翻訳すると、

「今でも37.5℃あったら帰さないといけないの。
 子どもって普通に37.3℃とか出るでしょ」

なぜ女の子は立っていたんだろう?

2022年03月08日 12時33分14秒 | ドラマのかけら
夕方の電車内で見かけた光景だ。

高校生の男の子と女の子。
同じ用具が入っていると思しき、
大きな荷物を持っていたから、
同じ部活なのだろうか。

目が留まったのは、
男の子は座っていて、
女の子は男の子の隣の座席に荷物を置き、
自分はその前に立っていたことだ。

なんで女の子は立っているんだろう?

彼女は二駅ほど行ったところで降りたので、
わざわざ座るほどでもないと思ったのだろうか。
(逆に男の子はその後ずっと乗り続けていた)

でも、隣に座るのがなんとなく照れくさくて、
女の子は立っていた…
そう思った方が、素敵な光景となる。

実際は、隣に座るのが嫌だった…
って、ことはさすがになさそうな二人だったので、
やはりなんでだったんだろうなあ。

書店の叱責

2022年03月07日 22時09分11秒 | ドラマのかけら
「本に触っちゃダメ」

厳しく叱責する女性の声が聴こえてきた。

幼い子どもを叱る母親だろうか、
なにもあんなにキツく言わなくても、
そう思いながら反射的に振り返ると、
声の主は髪の一部をピンク色に初めた、
歳の頃でいえばどう見ても60歳は過ぎている女性で、
叱責していた相手は、
彼女の母親と思しき老女だった。

嫌だとか不愉快だとか、
そんな言葉では表現しきれない、
複雑な光景を目の当たりにしてしまった。

元カレからのプレゼント

2018年11月06日 19時59分10秒 | ドラマのかけら


近所の酒場で、
近くの席の女性客たちの会話が聴こえてきた。








「元カレからもらった服、
 別れてから初めて着た。
 

 …捨てなくちゃダメ?

恩って怖い

2018年10月29日 09時13分45秒 | ドラマのかけら
「恩って怖い」

そう語る女性の声が聴こえてきた。
夜ふけの酒場でのことだ。

静かな店だったので、
聞き耳を立てずとも話が聴こえてくる。

彼女が結婚相手の男性と出会ったのは、
体も心もドン底の時だった。

彼に出会った彼女は救われた。

そして数年間つきあった後に結婚。

しかしいざ結婚してみると、
よくあることだけれど、
結婚前のイメージと大きく異なることが多々あった。

もう彼とはやっていけないと思うこともあったが、
そのたびに、かつて彼に受けた恩を思い出し、
踏みとどまった。

「彼もね、そういうことをうまく使う人なの」

結局、恩に縛られて、
彼女がついに離婚を決意するまでは、
7年の時間が必要だったという。

「恩って怖い」


チカンの薬指

2018年05月24日 09時17分03秒 | ドラマのかけら

その女性が地方から上京したのは、
もう20年以上前の話だ。

東京に来て初めて満員電車に乗った。
埼京線だった。

その車中で初めて痴漢にあった。

その後も彼女は毎朝のように痴漢にあった。
どうやら犯人は同じ男性のようだった。
乗る場所を変えるなどの対処法もあったのだろうが、
当時の彼女には思いつかなかった。

そんなある日、彼女は気づいた。

「この人、薬指に指輪をしている!」

体を触る痴漢の薬指につけた指輪の感触がわかったという。

既婚者の痴漢。

真実はわからないが、彼女は今でもそう思っている。

最期の時の女

2018年05月17日 09時44分15秒 | ドラマのかけら


最近聞いた、好きな話。




最期の時を迎えた男性の口から出たのは、
家族も初めて聞く女の名前だった。

 



付き添っていた妻や子どもたちは大騒ぎ。

 



後にわかったことだがそれは、


その男性が少年の頃の映画のヒロインの名前だった。

 

 

おそらく彼の初恋の人だったんだろうなあ。

路上の諍い女

2017年09月10日 22時31分41秒 | ドラマのかけら

最寄り駅の駅前からちょっと入った小道。

女の子が不機嫌そうな表情で立っていた。
向かいにはTシャツ姿で自転車にまたがる若い男。

すると突然、

女の子「交通費、全額返せ~~!?」

気になったけど、
立ち止まって見るわけにもいかず通り過ぎると
背後から「ガシャン」という音。

見ると、女の子が自転車を蹴り飛ばしていた。
一度ならず、二度三度。

いったい何があったのか?

想像が膨らむなあ。

ご近所推理クイズ

2017年09月04日 00時18分59秒 | ドラマのかけら

我が家の向かい、
数ケ月前ぐらいに引っ越してきた、
新築の一戸建てがある。

家族構成は不明だが、
高校生~小学生の子どもが2人か3人。

夕食を終えて帰ってきたら、
その家の前に、
近所の派出所の自転車が3台、
覆面パトカーが1台。

家に入っていく警官の声だか父親だかの声が聴こえてきた。

「まだ息子がぐずってます」

き、きになる!

その後の経過を物陰からこっそり見張ってみた。

15分後。

最初に動いたのは、その家のマイカー。

車に何人乗り込んだかは不明。

その1、2分後に、覆面パトカーが動き、
さらにその後、自転車が去っていった。

ここで問題です。

いったい何があったんでしょうか?

正解は、僕にも不明です。

冷凍卵子

2017年07月14日 09時01分09秒 | ドラマのかけら

30代前半の女性ディレクターが、
最近、先輩女性たちから、

「近々結婚する予定がないなら、
 今のうちに卵子を冷凍保存しておいた方がいい」

としきりに勧められると言っていた。

40代になって結婚しても、
今、冷凍した卵子を使って妊娠すれば、
体は40代、でも卵子は30代
ということになるらしい。

「でも、保管料に毎年5万円かかるんですよ」

さらに、

「そんなことしたら安心しきって、
 婚活しなくなっちゃうかもしれないし」

ということで、
この話をしてくれた当人は、
今のところ冷凍保存する予定はないようだが。

今もどこかに冷凍保存されている卵子のことを思うと、
いろいろと想像が膨らむ。



図鑑と古書店

2017年04月30日 09時31分16秒 | ドラマのかけら

知り合いにRさんという年配の陶芸家がいる。

Rさんが近所の古書店に行くと必ず手に取る本があった。
分厚い図鑑である。
自分の手元に置いて、作品の参考にしたかった。
だが、いささか高額だった。

棚から出しては中を眺め、買うかどうか悩む日々。

そんなある日、棚から図鑑が消えていた。
誰かが買ってしまったのか。
そうがっかりしていると、

「あの図鑑ならこっちにありますよ」

顔見知りの店主がRさんに声をかけた。
店主の背後の棚を見ると、そこに図鑑があった。

「Rさんが買うんだろうと思って、こっちに避けておきました」

まだ買う決心は出来ていないのだけど、
そう心苦しく思いながら、手渡された図鑑を開いた。

ページをめくるうち、最後のページを見て、Rさんは驚いた。

値札の値段がかなり安くなっていたのだ。

ということで今、その図鑑はRさんの陶房にある。

パイプ印のマッチ

2016年08月15日 10時17分59秒 | ドラマのかけら

タバコを吸わないので、
ライターなどで火をつける機会がめったにない。

火をつけるのは、
秋と春のお彼岸、そしてお盆、
墓参りの時だけだ。

その時は、
ライターではなくマッチを使う。

もう十数年前になるが、
下馬の一人で住むにはやや広すぎる部屋に引っ越した時、
なぜかお香を焚いてみようと思ったのだ。

そう話すと、
古い知人が「必要でしょ」と引越し祝い代わりにくれたのが、
パイプ印のマッチだった。

かなりの量だった。

お香を焚くのにはすぐに飽きてしまい、
大量のマッチが手元に残った。

それを今でも使い続けている。

年に多くて7~8本。

このペースだと僕が死ぬまでに使い切れそうにない。

僕が死んで火葬する時の最初の火は、
このマッチでつけてもらおうか。