磯野貴理子さんのポジション

2014年10月31日 07時45分06秒 | 業界のかけら

磯野貴理子さんが脳梗塞で緊急入院した。

ある会議で、貴理子さん側と連絡をとった演出氏から病状報告があった。
深刻な状態ではないということだった。

その報告の中で演出氏が、
「芸人の命はしゃべりだから、しゃべりに影響が出なくてよかった」
と何度も繰り返した。

隣で聞いていたプロデューサーが思わず、
「貴理子さんって芸人でしたっけ」

たしかに。

じゃあ、なんだと言われれば、それも困る。
少なくとも女優ではない・・・と思う。
ただ、今、貴理子さんと同じポジションの女性芸能人は思いつかない。
そういう意味では、独自の座席を築いている。

いろいろな番組でお世話になっている。
完全に回復するまでゆっくり休んで頂いて、
元気に復帰される日を待ちたい。

「生柳」

2014年10月29日 07時57分06秒 | 業界のかけら

ある会議の資料に「生柳」という言葉が出てきた。

生柳?
初めて目にする言葉だ。

しかし、その直後に「5・7・5」とあったので、
それが「川柳」の間違いであることはすぐにわかった。

間違いを指摘すると、資料を作成したスタッフが焦った口調で、

「すいません、逆でした」

逆?
何がどう逆なんだ?
「柳生」という書くつもりだったのか。
それじゃあ、「ヤギュウ」だ。

詳しく話を聞くと、
彼の間違い方は、僕の想像を超えていた。

僕は「センリュウ」と打つつもりが「セイリュウ」と打ってしまい、
それを変換したら偶然「生柳」と出てしまったのだと思っていた。

しかし、彼は、

「”センリュウ”って入れても出てきませんよね」

そんなことはない。
いつの時代のワープロだ。

「だから”ナマ”と”ヤナギ”と別々に入れて、変換しちゃいました」

じゃあ、彼はずっと「センリュウ」というのは「川柳」ではなく「生柳」だと思っていたのか。

「いや、”センリュウ”は知ってますよ」

ならば、なぜ”ナマ”と入力したのだ?

なにがなんだかさっぱりわからず、
おもしろ怖くなってきた。

現代的な正義の味方

2014年10月26日 07時35分15秒 | コメディのかけら

友人のまだ幼い息子さんは、
大きくなったら「正義のヒーローになりたい」そうだ。

「正義のヒーローになってなにをするの?」
「う~ん・・・悪いやつを作って、悪いやつを倒す」

居もしない敵を作り上げて、それを倒す。

なんとも現代的な正義の味方じゃないか!

問題ありのメニュー

2014年10月25日 07時22分54秒 | コメディのかけら

おそらく弱小チェーン店と思しき居酒屋が、近所にできた。
魚介類をウリにした店である。

家人とママ友たちが、その店で飲み会を開いた。

写真付きのメニューだったそうだが、
出てくる料理出てくる料理、写真とはまったく違う。

たとえば、メニューのポテトサラダにはスモークサーモンがのっているが、
出てきたポテトサラダにサーモンの影も形もない。

さすがに頭に来て「メニューの写真と全然違う!」と文句を言うと、
「店舗によって違うんです」という返事。

だったら写真入りのメニューにしなきゃいいのに。

あの店、長くは続かないだろうなあ。
世田谷の住宅街は、そんないい加減な商売がまかり通るほど甘くはない。

親しいという言葉に気をつけろ

2014年10月23日 10時29分14秒 | 業界のかけら

顔が広いことで有名な某芸人。

某有名女優ともメールをやりとりする仲なので、
その話をしてもらおうということになった。

どうせならばその女優の写真を使いたい。
そう思って事務所に連絡すると、

「写真はお貸しできません」

さらに、

「出来ることなら、ウチの◎◎の話もしないで頂けると」

こういうケースは意外と多い。

だから「◎◎さんと親しい」という言葉を鵜呑みにしてはいけないのだ。

過去の役職イメージはいつまでも

2014年10月22日 08時20分11秒 | 業界のかけら

今回、小渕優子氏が大臣になった時、
彼女よりちょっと年上のTBSの女性局員が、
「『はなまる』のADだったのに経産相って」
と言っていたその口ぶりがおかしくて笑った。

今回の辞任劇についてはなんと評するんだろう。
「精算はちゃんとしないさいと、ADの頃、あれだけ言われたはずなのに」
そんなふうに言っているんじゃないだろうか。

ブラジャーとセクハラ

2014年10月17日 21時43分39秒 | 業界のかけら

かつて美しすぎるディレクターとして名を馳せた某女性Pが、
新しいブラジャーをして会議にやってきた。

なんでも劇的にバストを整え、育てるブラジャーらしい。

会議の途中で自分の胸元に手をやりながら、

「ホント、できることなら谷間を見せたいぐらい」

とブラジャーの性能の素晴らしさを熱く語った。

これはこれで、セクハラである。




エンディングの考え方

2014年10月15日 08時12分51秒 | アイデアのかけら

ごく稀にではあるが、
ストーリー性のある仕事に携わることがある。

そんな仕事でエンディングに悩んだときに思い出すのは、
映画『アニー・ホール』に関するエピソードだ。

ラストシーンがなかなか決まらなかったW・アレンにした、
よきアドバイザーだった編集のラルフ・ローゼンブラムのアドバイス。

「映画のはじめの部分に戻って、よいエンディングの手がかりを探すといい」

このアドバイスは、汎用性がある。

最近もお世話になりました。

二階席の亡霊

2014年10月14日 00時03分56秒 | 業界のかけら

『トーキングブルース』の稽古中なので、
古舘さんからいろいろ話を聞く機会が増えた。

今から十数年前、
『トーキングブルース』の地方公演先で幽霊が出たという。

幽霊が出たのは本番中のことだ。

舞台から二階席を見ると、
ざんばら髪で青白い顔をした女がこちらを睨んでいた。

古舘さんは霊感もないし、そもそも幽霊というものの存在を信じてはいないが、
その時だけは、「あれは幽霊だ」と思ったそうだ。

終演後、自分が見たものについてスタッフに話していると、
会場の人が「どうして知っているんですか」と驚いた。

なんでもその会場のニ階席で、かつて女性が亡くなったことがあるのだという。
以来、霊感の強い出演者が、二階席にいる女性の幽霊を見たという話が何度もあったそうだ。

そのことを事前に伝えてなかったにも関わらず、
古舘さんが、それまでと同じ場所に幽霊を目撃したので、
会場の人がひどく驚いたのだ。

今でもその会場に二階には、あの幽霊がいるのだろうか。

アメリカ研修の注意事項

2014年10月12日 01時48分50秒 | コメディのかけら

知り合いの娘さんが、
近々、高校の研修旅行でアメリカに行くという。

その事前説明会で、
こんな注意事項があったそうだ。

「Fワードの書かれた服に気をつけてください」

Fワード、欧米で下品とされる言葉である。

外国人が着ている妙な日本語のTシャツというネタがあるが、
実は日本人も、英語圏の人から見ればおかしな言葉が書かれた服を着ているのだろう。

今ごろ彼女たちはきっと、自分の服に書かれた英語の意味を調べているに違いない。

それもまた「教育」である。

社内荒らしを捕まえる

2014年10月06日 09時33分14秒 | 業界のかけら

某テレビ局は、入構証によって人の出入りを把握している。

最近、あるスタッフが入構証を紛失してしまった。

普通ならすぐ届けなければいけないのだが、
忙しさにかまけて数日放置しておいたところ、
その間に、彼の入構証を使って出入りがあったことが確認された。

あやしい。

すると数日後、
再びその入構証を使って局内に入る人物が現れた。
それはしかるべき部署ですぐにわかる。

しかしすぐには声をかけず、しばらく局内を泳がせた。
すると、無人のデスクの上におかれているサンプルのCDやDVDをかばんに入れはじめた。
そこでようやく身柄を確保。

事情聴取をしたところ、
これまで局内で行ってきた犯行が明らかになったという。

昔は、テレビ局からビデオデッキなどが盗まれるという事件がよくあったが、
今やそんな盗みはしようと試みるだけ無駄である。



タレント取材に同行する

2014年10月03日 10時13分11秒 | 業界のかけら

トーク番組の事前打ち合わせに、ひさびさに同行した。

こういう場で僕から積極的に質問することはない。

ディレクターのように、
何を聞くか考えてきたり、
事前勉強をしておくことが難しいからである。

相手の答えの細部の確認するための追加質問をする程度。

なのでインタビュアーとしてはまったくダメなのだが、
打ち合わせに同席するのは台本を書く上では意味がある。

トーク番組の台本は、取材内容をまとめたメモに基づいて書く。
どの話を今回採用し今回は捨てるのかという指示はディレクターからあるが、
打ち合わせに同席するともっと微妙なニュアンスがわかる。

たとえば、
この話はノリノリで話してくれたのか、
逆に考えて考えて絞り出してくれたものなのか、
その微妙なニュアンスは取材メモではわからない。

この微妙なニュアンスがどこまで反映できているのかはわからないが、
台本を書いている時の気分には確実に作用していると思う。



ちなみに今回、取材に同席したのは華原朋美さんでした。