女優とサンダルと遺跡

2007年10月31日 01時26分40秒 | コメディのかけら
女優が大自然やら遺跡を訪ねるという番組というのが、よくある。
そんな番組を手がけたスタッフから聞いた話だ。

問題の女優が特定されぬよう、行き先は仮に遺跡としておこう。

その女優は、スニーカーで来いと言われたにもかかわらず、
素足にサンダル姿で遺跡に現れた。

まあ、そこまでは大目に見よう。

だが、問題はマネージャーの振る舞いだ。
マネージャーは女優に日傘をさしかけていた。
しかも、サンダルをはいたその足に。
素足が日焼けしないよう、足に日傘をさしかけていたのである。

いや、秀逸なコメディの断片を頂いた。



みかんの白い筋

2007年10月29日 21時37分57秒 | コメディのかけら
ある会議で、
みかんのあの白い筋はなんなのか、
という話になったのだ。

調べてもらったところ、
あの白い筋にはポリフェノールが多量に含まれていることがわかった。
専門家曰く、
「捨てないで食べた方がいい」

ならば、みかんの白い筋を使った体にいい料理を作ろう!
そうなるのが、いつもの展開だ。
それを見越したAD君が料理案を考えてきてくれた。

ポリフェノールご飯
ポリフェノール入りとんかつ
などといった料理名が並ぶ。

素材である”みかんの白い筋”ではなく、
成分名である”ポリフェノール”押しなのはご愛嬌だ。

だが、次の料理名は見逃すわけにはいかなかった。
旬の味を生かそうと、彼が考えた料理の名はこうだ。

「焼きさんまのポリフェノール」

ソテー、コンフィ、ポリフェノール。
これでは調理法の名前だ。

ぜひとも試作してきてほしいものである。

値引きの快感

2007年10月29日 02時37分38秒 | アイデアのかけら
某家電量販店に行った。
空気清浄機を買いに行ったのだ。

値札を見ると、
「値引きします」
の表示。
つまり、そこに書かれている金額より安くなるということだ。
これはこれで、一つのセールスアピールである。

ということで、店員に本当の値段を尋ねてみた。

一気に表示価格より3000円下がった。

ならば、もっと下がるのではないか、と思うのが人情。
さらに端数の300円まからないか、と交渉してみる。

しかし、頑としてそれ以上は下がらないという。

結局、最初にまけてもらった金額で買ったのだが、
なんとなく釈然としないものが残る。
本当は3000円もまけてもらったのだから、満足すべきところだが、
なんかしこりが残る。

値引きの快感は、どんどん下がっていくことにある。
なのに、どうして、最初から一気に下げてしまうのだろうか。
最初、3000円ではなく、2000円引きにしたらいいのに。
そして、交渉されたらさらに1000円引くのだ。

同じ3000円引きでも、
客からすると、この方が満足感が高いのではないか。

まあ、いろいろ事情もあるのだろうが、
買い物しながら、そんなことを考えたのだった。

焼き鳥屋の危機管理

2007年10月28日 00時56分31秒 | アイデアのかけら
先日、連れて行ってもらった焼き鳥屋の話である。

焼き鳥を食べていた女性が、
自分のスカートにタレを飛ばしてしまった。
最悪なことに白いスカートだった。

慌てて、おしぼりでスカートを拭く。

すると、カウンターの中から店主が、新しい布巾を渡して、
「これで拭いてみてください」

なんでも、その布巾には、某ホテルのクリーニング係からわけてもらった
特別な洗剤が染み込ませてあるそうだ。
その洗剤で落ちない油汚れはないという。

油がはねることを想定して、
紙エプロンを渡す店はよくあるが、
客の服にタレが飛んでしまったことを想定して、
そのための洗剤を用意してある店なんて初めて。

客に対するその危機管理の姿勢に感心したのだった。

異常気象のジレンマ

2007年10月26日 09時24分03秒 | その他のかけら
すでにいろいろと伝えられているように、
地球温暖化の影響は、
北極にも色濃く出ている。

たとえば、
本来、この時期にはもう結氷している海域が、
まだ凍っていない。
これはホッキョクグマに甚大な被害をもたらす。

その現状を撮影しに行くことになった。

だが、ここで問題が起きた。

あまりに氷が張らなさ過ぎるのだ。

現在の準備では、結氷している海域まで撮影に行くことはできない。
つまり、現地で撮れるのは、単なる冬の海だ。
これでは画にならない。

撮影開始まであと一週間。
その間に、いい按配に結氷することを祈るばかりである。

パクチーの店

2007年10月25日 08時47分20秒 | コメディのかけら
我が家の近くに、現在、内装工事中の店がある。
その店先に、宣伝のチラシが貼られていた。

「世界初のパクチー料理専門店」

パクチー料理ってどんな料理だ?

そもそもパクチーって、
メインとなる食材ではない。
いわば、「ミョウガ料理専門店」「万能ネギ料理専門店」
というようなものではないか。

知り合いにパクチーが大嫌いな男がいる。
彼はタイにロケに行った際、
すべて日本語で通した人物だが、
唯一喋った英語が、

「アイム・ノー・パクチー」

それぐらいパクチーが嫌いなのだ。

パクチー料理専門店がオープンした暁には、
ぜひ、その彼を連れていってやりたいものである。

『タロットカード殺人事件』

2007年10月24日 08時40分17秒 | エンタメのかけら
今週末から、ウディ・アレンの新作、
『タロットカード殺人事件』が上映される。

もちろん、まだ見ていないので、
その内容についてはさておき。

なんだ、この邦題は。

思えば、ウディ・アレンの最近作の邦題は、
どれもおかしなことになっている。

『Deconstructing Harry』⇒『地球は女で回ってる』
『Small Time Crooks』⇒『おいしい生活』
『Anything Else』⇒『僕のニューヨークライフ』

確かになんでもかんでも原題をカタカナにしただけ、
というのもどうかと思う。
じゃあ、上記の3つがいい邦題か、といえば、
そうでもないものもある。

ちなみに、
『タロットカード殺人事件』の原題は『Scoop』

これはそのままでもよかった気がするが。

『犯さん哉』

2007年10月23日 01時40分50秒 | エンタメのかけら
パルコ劇場で『犯さん哉』を観劇。

出演者の古田新太さん曰く、
「金をドブに捨てるつもりで見に来てほしい」
というだけあって、全力でデタラメな芝居である。

思えば、Keraさんの芝居を初めて見たのは、
もう20年近く前、『ホワイトソング』の再演であるが、
その当時を彷彿させるデタラメさ。

同時に、Keraさんのデタラメさへの強い意志を感じた。

泳ぐシーラカンス

2007年10月22日 07時52分56秒 | その他のかけら
東京農大の施設で、
「古代魚展」をやっていた。

肺魚やガーなどの古代魚の実物が並ぶ中、
シーラカンスの映像が上映されていた。

しかも、泳いでいる映像だ。
泳ぐといっても、遊泳能力が低いのか、
ヒレを動かして、漂っている感じではあるが。

今までに標本と、水揚げされる映像は見たことがあったが、
水中の姿を見るのは初めてだった。

最初はアフリカの海で見つかったシーラカンス。
ところが、その後、インドネシアでも見つかったらしい。
しかも、DNAを調べたところ、別の種類だったそうだ。

意外だったのは、シーラカンスが群れをなしていたことだ。
深海の暗闇の中、1匹だけでいるに違いない、
勝手にそう思っていた。
しかし、実際は、岩の間に数匹のシーラカンスが、かたまっている。

いい物を見た。

優しくないおにぎり

2007年10月21日 09時21分56秒 | コメディのかけら
かつてのコンビニのおにぎりはなかなか腐らなかった。
保存料が、大量に入っていたからである。
だから、賞味期限が今よりも長かった。

しかし、最近のおにぎりは保存料が入っていないことをウリにしている。
その方が体にいいからだ。
この傾向は歓迎すべきことである。

その一方で、
保存料が入っていないため、
賞味期限切れで廃棄されるおにぎりの量は以前より増えているらしい。

聞いた話なので、詳細はわからない。

だが、これが事実ならば、
「体には優しいが地球には優しくないおにぎり」
となる。

皮肉なものである。

ちぎれたイルカ

2007年10月20日 09時44分33秒 | ホラーのかけら
こんな夢を見た。

サメを調教したと言われたので、
見に行った。

回遊魚用の巨大な水槽の中で、
大きなサメが悠然と泳いでいる。

「イルカと一緒に芸をするんだ」

そう言われて来たが気がする。

水槽の上部にマンボウのような形状の魚が、
漂うにように泳いでいる。

よく見ると、それは体の下半分を食いちぎられたイルカだ。
胸鰭の位置や、頭部のバランスなどがイルカとはかなり違うが、
それがイルカであることがわかる。
胸鰭だけで泳ぐイルカの断面からは、
血が煙のように流れ、水に溶けている。

サメに食いちぎられたのだと思う。

合格の裏ワザ

2007年10月19日 01時20分12秒 | コメディのかけら
某局のプロデューサーに、
外見も振る舞いも、原始人のような男がいる。

そんな彼だが、
就職時には、大手航空会社の最終面接まで行き、
そして、テレビ局にも合格した。

まあ、面接は、その図太さで乗り切れそうだが、
よく筆記試験をクリアしたものである。

実はそれには裏ワザがあった。

「視野が広い」

270°ぐらいあるらしい。
だから、正面を向いていても、
両隣の解答がよく見える。

両隣がデキる人でついていた。

山手線のタカアシガニ

2007年10月18日 08時00分38秒 | コメディのかけら
山手線の車内で、
女子高生①・②がこんな会話をしていた。

女子高生①「タカアシガニって知ってる?」

そして、女子高生①は、タカアシガニについて熱く語り始めた。

女子高生①「顔がチョー小さくて、マリの顔ぐらいの大きさ」

マリというのは、どうやら女子高生②の名前のようだ。
さらに、タカアシガニの体がいかに小さく、いかに足が長いかを伝えるため、
女子高生②に拳を握らせ、女子高生①が自分の手で蟹の足を表して見せた。

最後に女子高生①はこう言った。

女子高生①「タカアシガニってチョー蟹なんだけど、ヤドカリなんだよ」

頭に何をかけるか

2007年10月17日 02時08分47秒 | コメディのかけら
ある番組で、
クイズに間違えたら、
頭の上から何かをかける、
という小学生が考えたような企画をやっている。

これが怒られっぱなしだ。

最初に怒られたのは随分前になる。
頭からラーメンをかけた。

「ラーメンは食べるもので、頭にかけるものではない!」
そう怒られた。
確かにそうです。

その数年後。
今度は頭の上に透明な筒を乗せ、
その中にザリガニを入れた。
続けてウナギを入れた。
修羅場になった。

「動物虐待です」
そう怒られた。
確かにそうかもしれません。

だが、翌年にやった食用ガエルはセーフだった。
頭の上にそっとおいた、ということもあるが、
「あくまで人間よりカエルが優位にいる」
その見え方がよかったらしい。

そうか?

そして、今年。
ついに食用ガエルすら禁止される動きがある。

それを聞いた、演出氏が叫んだ。

「じゃあ、何をかけろって言うんだ!」

冷静に考えると、かなりどうかと思う発言である。

テレビの時間・映画の時間

2007年10月16日 01時25分27秒 | その他のかけら
石原さとみさん主演の映画『フライング☆ガールズ』(仮)の
まだ編集途中の試写を見る。

こういう機会に臨んで思うのは、
普段、働くテレビの世界と映画の世界とで流れる時間の違いだ。

今回のこの映画の場合、
企画から準備稿完成までに10ケ月。

出演者の都合もあり、
さらに半年の時間を経て撮影開始。

撮影はおよそ1ケ月半。

8月半ばに撮り終えて、
何度は編集し直して、今日の段階。

でも、まだCGも音も入っていない。
完成するのは年内ギリギリぐらいではないか。

だが、公開は来年夏予定。

映画の世界のことは門外漢なので、
もしかすると、今回のケースが特殊なのかもしれないが、
それにしても、時間の流れ方が違う。

テレビがネズミの時間なら、
映画は象の時間。

そんなふうに感じてしまうのだ。