毛穴の問題

2024年03月16日 20時05分31秒 | 業界のかけら

 

映画や舞台のポスターのデザインをしている方から聞いた話。

 

「2.5次元」の舞台のポスターでは、

アップで毛穴が見えてしまう場合、

修正して毛穴を消す。

 

 

俳優の2.5次元感を守るためである。

それは特に問題ではない。

 

大変なのは、

「2.5次元」モノで活躍する俳優が、

普通の映画や舞台に出ることになった時だそうだ。

 

「2.5次元」俳優だけが、

修正を頼んでくることがあるという。

 

イメージを守りたいという気持ちはわかるが、

他の俳優と並ぶと不自然極まりない。

 

いかに不自然ではなく、

それでいて俳優側から文句の出ない微妙なバランス、

それを実現するのが大変かつ腕の見せ所だそうだ。

 

売れる番組/売れない番組

2023年12月19日 00時09分25秒 | 業界のかけら

 

※このブログから3年経った今、

 さらにシビアな現状です。

 ということで、再掲します。

 

 

売れる番組/売れない番組、
そんな条件で、
番組が仕分けられる時代が来た。



わかっていたことだが、
いざ、目の当たりにすると、
気持ちは複雑だ。



現在、「売れる番組」と言われるのは、
ある年齢層が支持する番組。



しかしながら、
僕がスポンサー様ならば、
年齢層だけではなく、
「この番組を支持している人々はどんな人?」
って、思うはずだ。



たとえば、
住宅メーカーならば、
住宅を購入する経済力のない人に、
いくらCMを観てもらってねえ…となる。



現在もいろいろな視聴率の計り方があるが、
それに加えて、
視聴層質みたいなものが問われる、
そんな時代がすぐに来るのではないか。



というか、
すでに来ているかもなあ。

 

『ダウンタウンDX』30周年記念Tシャツ

2023年11月24日 15時17分49秒 | 業界のかけら
 
局のご厚意で、僕も頂いた。
 
 
「数に限りがあるのでデザインはお選び頂けません」
 
 
ということで届いたのがコレ。
 
 
以前もらったスタッフTシャツは、
部屋着として使っていたけど、
これは…とりあえず保存かなあ。
 
 
 




 

マンガとアニメに支えられて

2023年02月24日 14時59分14秒 | 業界のかけら

 

聞いた話なので、裏はとっていません。
という前提で、お読み下さい。



今、マンガを出している出版社の多くが、
その収益をマンガに頼っているという。


特に電子書籍とアニメ化、キャラクターの権利が大きい。
他の書籍は、マンガの黒字のおかげで出すことができているという、
出版社もよくあるそうだ。



確かに某女性タレントも話していたのだが、
マンガ誌とファッション誌の撮影現場では、
ケータリングひとつとっても、
マンガ誌の方がはるかに充実しているという。
制作費が違うのだ。


一方、配信プラットフォームが頼りにしているのが、アニメだ。


新規加入者を取り込む最大の武器がアニメだという。
そのため各社、新アニメの独占配信の権利を得ようと躍起になっている。



このようにマンガやアニメ周辺の経済は活発だ。



だから、マンガやアニメを海外に輸出しようという狙いは正しいと思うのだが、
政府が旗振り役になると途端にダメなものになるんだよなあ。


主役とCM

2022年11月29日 16時12分43秒 | 業界のかけら

テレビドラマの合間に、
そのドラマの主演クラス俳優が出演するCMが流れることがよくある。

あれがどうも苦手だ。

たいていの場合、
ドラマの中の役柄とCMではイメージが異なることが多い。

ドラマの中で悲嘆にくれていた女性が、
CMでは笑顔だ。
ドラマの中では非情だった男性が、
CMではコミカルだ。

枠スポンサーとして入っているのか、
スポット枠として売れているのかはわからないけど、
ドラマ出演者とCM出稿には何らかの関わりがあるには違いない。

まあ、営業的にはCM枠が売れることは有り難いことなのだろうが。

一視聴者としては苦手だ。

配信慣れとCM

2022年11月27日 11時54分15秒 | 業界のかけら
『機動戦士ガンダム・水星の魔女』は初回から、
Amazon Prime Videoで観ていた。

ところが先日、
他の番組の録画予約する時に、
番組表で地上波ではその日にオンエアしていることを知り、
初めて録画してみた。

そして後に録画したものを観たのだが、
途中で違和感があり、中断してしまった。

CMのせいだった。

配信では途中にCMは入らない。
それに慣れていたので、
CMになった途端、
違和感に襲われたのだ。

早送りすれば数秒のことだ。
しかしそれはそれで手間だし、
なにより気分を阻害された感じがした。

配信で番組を観る機会が増える今、
TVCMの在り方は、
さらに難しくなるだろうなあ。


こがけん開発の新スイーツを食べてみる

2021年12月07日 10時39分15秒 | 業界のかけら
『坂上&指原のつぶれない店』(TBS)で、
元料理人の芸人こがけんが、
セブンイレブンの新スイーツ開発に挑んだ。

相手は日本最大手のコンビニエンスストア。
かなりの難関だったが、見事クリアし、新スイーツが誕生した。

「焦がしキャラメルと林檎の隠し山椒」

放送の翌朝、近所のセブンイレブンに行くと、
ちゃんと店頭に並んでいた。

番組に携わっているので、
完成までの経緯はだいたいわかっていたのだが、
肝心の味はまったく知らない。
対面で会議を行っている頃であれば、
試作品を食べる機会があったかもしれないが、
会議はすべてリモートの今、
番組スタッフの恩恵に預かれる機会もなかった。

食べてみた。

美味しい。
身びいきではなく、本当に美味しい。

このスイーツ4層からなっている。

掬うように食べて4つの味の変化を楽しむもよし。
掘るようにして食べて4つの味をミックスして食べるもよし。

僕は半分ずつ、食べ分けてみました。
その方が、2倍、楽しめるのでオススメです。

それにしても…山椒には驚いたなあ。

僕の「細木数子さんとの遭遇」全記録

2021年11月16日 10時37分30秒 | 業界のかけら
細木数子さんに一度だけ会ったことがある。

特番の打ち合わせで、
神楽坂にあった細木さんの事務所に行ったのだ。

僕を含め、4~5人のスタッフが打ち合わせに参加した。

番組概要の説明が終わると、
いきなり細木さんが切り出した。
「お酒を飲む人はいる?」

全員が手を挙げた。
すると、僕に向かって、
「どれぐらい飲むの?」
「ほぼ毎日です」

次の瞬間、
「そんなんじゃ、あんた死ぬよ」

出た。
あの有名なフレーズが僕に向かって発せられたことが、
ちょっと嬉しかった。

そして、
「お茶を飲みなさい」
と、まだ手をつけていない自分のお茶を差し出した。
言われるがまま、僕は自分のお茶ともらったお茶を飲んだ。

すると、
「顔色がよくなってきた。
 人間、安心すると顔色がよくなるんだよ」

安心したからではなく、
温かいお茶を飲んで体温が上がったから、
血色がよくなったのだと思う。
もちろん、そんなことは言わなかったけれど。

打ち合わせ後、細木さん行きつけの焼肉屋に行った。
そういう流れが常らしかった。

飲み物を注文する時、
さすがにここでビールを頼むわけにもいかず、
僕だけ烏龍茶を頼んだ。

するとそれを見ていた細木さんが、
「あんた、1杯だけならいいわよ」

これが一度きりの「細木数子との遭遇」全記録である。

打ち合わせ中に子どもの声が

2021年10月15日 10時54分51秒 | 業界のかけら
某芸人さんとリモートで打ち合わせ中、
幼い子どもの声が聞こえてきた。

一同「?」と思っていると。

「今、子どもにご飯をあげているので」

と画面にまだ1歳ぐらいのお子さんが現れた。

子どもにご飯をあげながら、
打ち合わせに参加するなんて、
ワイルドだろ~?と思ったけど、
ワイルドというよりマイルドなパパな感じで、
ちょっと心温かくなる出来事でした。

灯台が点く瞬間

2021年10月05日 09時32分50秒 | 業界のかけら

 

灯台が点灯する瞬間を撮影する必要があったのだが、
こんなに難しいとは思わなかった。

灯台が点灯する時間は定まっていない。
センサーが周囲の明るさに反応し、
それがスイッチとなって点灯するのだという。
知らなかった。

一応、日没の時間が目安になるそうだが、
空模様によっては、点灯が早まることもある。

灯台を管理する海上保安庁の方でも、
正確な点灯時刻はわからないというのだから仕方ない。

灯台がよく見える場所を陣取り、
その日は快晴だったので、
日没の20分ほど前からカメラを回し始めた。

総勢20人ぐらいが灯台をじっと観ている。
なんとも不思議な時間だった。

「あ、回り始めました」

誰かが言った。

灯台は光るより先に、
光源とレンズが回り始めるのだ。
それも今回はじめて知ったことだ。

灯台に明かりが灯る。

最初、光は写真のように緑がかっている。
それが次第に白くなっていく。
これも今回、初めて知った。

撮影現場と消毒

2021年09月01日 10時52分00秒 | 業界のかけら
あるドラマ企画の撮影現場を見学する。

撮影が行われている建物に入る時点で、
検温と手指消毒。

さらにスタジオに入る直前でも、
手指はもちろん、靴の裏やスマホも消毒させられた。

いたるところに消毒用のアルコールが置かれている。

この現場には、
消毒専任のスタッフがおり、
常に目を光らせていた。

どこの現場も同じような感じだろう。

それでも感染者が出てしまう。
デルタ株の恐ろしさを
厳戒消毒体制を前にして、
あらためて痛感したのだった。

副反応と収録

2021年08月06日 10時47分43秒 | 業界のかけら
芸能人のコロナ感染者が増えている。

それはニュースに任せておくとして、
もうひとつ、最近よくまわりで聞くのは、
ワクチン接種後の副反応による番組収録の影響である。

接種後、発熱や倦怠感の副反応があるのは、ご存知の通り。

だから、翌日はなるべく仕事を休めるようにした方が言われているが、
多忙な芸能人の場合、翌日、まるまる1日、休むことができなかったり、
翌日休めたとしても、副反応が長引くケースもある。

すると、収録そのものを休むことになったり、
予定していた企画をそのままやることが難しいという事態が起きる。

ワクチン接種は、僕は推奨すべきことだと思っているし、
副反応も想定内のことなので、
制作スタッフは今、
そのことも念頭において収録の準備を進めることが求められている。

という現状リポートでした。

本の形じゃないと

2021年08月03日 23時04分23秒 | 業界のかけら
仕事の資料で、
すでに品切れの本が送られてきた。
コピーにとったものをPDFで。

PC上で読むが…
ペースは遅いし、
そもそもまったく頭に入って来ない。

電子書籍を読まないからかなあ。

これでは仕事にならないので、
元の本を急いで送ってもらった。

2時間で読了。
メモを取りながら読み、
要点も頭に収まった。

これは僕が「本」で育った世代だからか。
幼い頃から電子書籍で育った世代は、
昔ながらの「本」の方が読みにくかったりするのだろうか。


TBS…いいプロジェクトをやっているなあ

2021年07月26日 12時44分29秒 | 業界のかけら
TBSの「戦後76年プロジェクト つなぐ、つながる」

良い企画だなあ。

今日までまったく知らなかった、
このプロジェクトを知ったのは、
「東京五輪」開会式がきっかけだ。

「東京五輪」開会式の音楽がどうも釈然としなくて、
じゃあ、どんなものを聴きたかったんだろうと考え、
すぐに思い出したのは『ZERO LANDMINE』で、
この曲には「多様性と調和」があるなあ、
この曲が作られたのは…え、もう20年前か…
20年分、音楽や人物、思想が更新されたものを聴きたかった。
この曲はワールドミュージックが採用されているけど、
日本国内にも音楽の多様性は地理的にも時間的にもあるし。


そういえば、
『ZERO LANDMINE』って、
TBS50周年特別企画から生まれたんだよなあ、
ひとつのテレビ局の周年企画で、
こんな音楽を作ることができたんだ、
スゴいな、20年前のTBSは…

などと考えながら、
ネットを徘徊していたら、
このプロジェクトの存在を知る。

今もいいプロジェクトをやっているじゃないか、TBS。


「#きおくをつなごう ハッシュタグキャンペーン」

孫世代が、祖父・祖母に戦争体験を聞いて動画に残すこの企画、
僕もずいぶん前に「終戦特番」に関わった時、
市井の人の戦争体験の肉声をたくさん撮りましょうと提案したけど、
孫に聞かせるという着想はなかったなあ。
こっちの方がずっといい。
スマホで手軽に動画が撮影できる今だからこそ、
実現できる企画だ。

ぜひリンク先のプロジェクトHPをご覧になって下さい。



雨男雨女・晴男晴女

2021年06月05日 21時13分21秒 | 業界のかけら
天候の影響が大きい映画やドラマの現場では、
雨男雨女という話題は今も頻繁にされるという。

最近聞いた話をいくつか。

Aさんは、
自分が監督をやると必ず雨だが、
プロデューサーをやると必ず晴れる、
立場で晴男と雨男が変わる。

晴女を自認するBさん、
ある撮影で翌日の降水確率が高かったので、
撮影を休みにするという話になった時、
「私がいるから絶対に晴れる」と主張。
でも天気予報に従って休みにしたところ、
予報ははずれいいお天気に。
後にプロデューサー曰く、「Bさんを信じればよかった」

雨男のADのC君。
彼が現場に来ると必ず雨になるので、
プロデューサーがキレて曰く、
「なんでお前、雨降らすんだ!」

冷静に観察するDさん曰く、
「晴男晴男はポジティブシンキングな人、
 雨男雨女はネガティブな人、
 単にそれだけ」