神頼みオリンピック

2021年01月28日 08時16分16秒 | コメディのかけら
森喜朗会長は、
「神様がどれだけ味方して頂けるか」
というように、
しばしば神頼みを口にする。

だが、オリンピックの心得を記した
『五輪書』にはこうある。

“神仏を尊びて、神仏を頼らず”

マスクと虚構性

2021年01月25日 08時42分11秒 | 業界のかけら
ドラマが虚構であることは当然のことだが、
マスクを着用することが常態化するようになった今、
登場人物たちがマスクを着けないことによって、
より虚構であることが強調されるようになった。

現代の風景の中に現れるマスクを着けていない人々。

舞台は2021年のようであってもそれは、
新型コロナ禍に見舞われなかった、
この現実とは異なる別の世界、並行世界の物語なのだ。

それはそれで面白い。

よろしくないのは、
中途半端に「この現実」を取り入れようとするドラマです。

ストリートビューでドライブ

2021年01月24日 09時53分20秒 | アイデアのかけら
冷たい雨の降る土曜日。

現在、留学先から帰国中の家人(小)と一緒に、
彼女が暮らす街をストリートビューで観た。

ロサンゼルスから車で2時間ほどの海辺の街だ。
僕も一度だけ行ったことがある。

今住んでいる家の前からスタート。

「ここのカフェでよく朝ごはんを買う」

「ここは地元でも人気のお寿司屋さんで、
 あんまり高くないから自分たちも行く」

「ここ、前に来た時に行ったメキシカン」

「前に住んでいた家はここを曲がったところ」

もう2年暮らしているので、
まるで地元のように案内してくれた。

僕もストリートビューで、
世界の街をさまようことがよくある。
海外旅行気分を味わうために。

隣にその街に詳しい人がいて、
ガイドされながら見ると、
いつもとはまた違う感じ。
そう、車の助手席でドライブを楽しんでいる感じだった。

香港から来た学生

2021年01月23日 10時37分21秒 | その他のかけら

家人の友人に、
香港からロサンゼルスに留学中の学生がいる。

彼はチャイニーズと呼ぶと、ひどく怒るという。

では、なんと呼べばいいのか?

彼曰く「ホンコニーズ」

本人がそう呼んでくれというのだから、
正しいのだろう。
初めて知った。

彼は今、香港に戻ることはとても嫌がっているという。
そりゃそうだろうと思うが、
中でも一番の理由は、

「中国製の新型コロナワクチンを打たれるから」

あくまで一学生の感想です。

ランチタイムのカウンター席

2021年01月18日 12時11分17秒 | アイデアのかけら
日曜日の昼食時に、
近所のラーメン店に行った。

オープンから半年が過ぎ、
今やすっかり人気店に。
いつも行列が出来ている。

しかし昨日はすんなり入ることができた。

その後も次々と客がやってくる。
先に店内の券売機で食券を買い、外に並ぶ。
みるみるうちに行列が長く伸びていく。

しばらくすると、
二人組の客が食事を終え出て行った。

二席空いたわけだが、
なぜかそのままだった。

その後も客は来るが、席は空いたままだ。

さらに他の客が帰り、
まだラーメンが来ていない客に
席の移動をお願いしていたのを見て、
合点がいった。

次に入ってきたのは、四人組の客だった。

彼らの後ろには、ひとりや二人組の客もいたが、
先にいれるわけにはいかない。
だから、あんなふうに不思議な空席が出来ていたのだ。

回転率が勝負のランチタイム。
店の人の心中はいかばかりか。

四人組の客は、高校生と思しき少年たちだった。

少年たちよ、
カウンター席しかない店のランチタイムは、
大人数で行くのは控えるものだよ。

成田空港の到着ロビーにて

2021年01月16日 18時05分00秒 | 旅のかけら



故あって今、
成田空港の第二ターミナル到着ロビーにいる。

思っていたより飛行機は飛んでいる。

ロビーに若い女性のグループがいた。
アジア系の顔立ちだ。

到着便を確認すると、
バンコクからとシンガポールからの便の乗客が、出てくるタイミングだった。

どこから来たんだろうか。

すれ違った時に、
カートの上に無防備に置かれたパスポートが
目に入った。

緑のパスポートだった。

暇だったので、
到着便の出発地シンガポールとタイのパスポートの色を調べてみる。

緑ではなかった。

もしやと思い、他の国を調べてみる。

あ、緑だ。
緑のパスポートだ。

その国は、、ベトナム。

今、来日する外国人の中に、
技能実習生が多数いるというニュースを見たが、彼女たちがそうなのだろうか。

あくまで目撃談と浅い検索からの推測なので、
合っているかどうかはわからないけど。



マウスシールド

2021年01月16日 13時50分31秒 | 業界のかけら

マウスシールドをつけて、
テレビに出ている人を観て気になるのは、
喋っているうちに、曇ることである。

特に気温の低い外ロケだと、すぐに曇る。

曇りの原因は飛沫ではなく、
飛沫よりも小さい呼気中の水蒸気なのかもしれないが、
いずれにしろ口や鼻から出る普通は見えない何かが、
可視化されるので…ちょっと怖くなる。

僕はテレビ業界で働く人間だけど、
そこまで発言権はないのでねえ。

南欧と鳥居

2021年01月15日 08時48分18秒 | コメディのかけら
我が家の近くに、
南欧風の住宅が並ぶ一角がある。

10戸ほどの同じようなデザインの住宅が、
共用の広場を並んで建っている。

敷地全体は柵で覆われ、
その入口には門も設置されている。

そういうスタイルの建売住宅だ。
世田谷の住宅街では、しばしば見かけるスタイル。

だが、我が家の近くにあるそれは、
前に行くと、目が止まる箇所がある。

門の手前、右手、
エリアのファザードともいえる目立つ場所に、
小さなお社があるのだ。
お社の正面には、かがまないとくぐれない小さな赤い鳥居がある。
背後には、立派な枝ぶりの松の木もある。

赤い鳥居の背後にある南欧風の住宅。

ものすごい違和感だ。

どうしてこんなことになっているのだろうか。

おそらくその場所には、広いお屋敷があった。
その跡に、南欧風の住宅を造ったのだろう。
お社や鳥居や松は、かつてお屋敷の庭にあったものだ。
我が家の近くの広い庭を持つ家は、その庭にお社がある家が今も多い。

お社を移すということは考えなかったのか。
先祖代々の土地だから、移すのを拒んだのか。

しかし土地を売ったのであれば、そんなことはできないのでは。
ならばあの一戸建ては、賃貸なのか。

そもそもあの住宅に住んでいる人たちは、どう思っているのか。

疑問や山のようにあるが、
この違和感ある眺め、僕はけっこう好きなのだ。

近隣のお社三景

2021年01月10日 13時04分52秒 | その他のかけら
週に一度か二度しか電車に乗らない生活が続いている。
運動不足を解消するために、散歩をすることが増えた。
我が家を中心に半径500メートルにある道は、
すべて歩き尽くしたはずである。

そこで気づいたのは、
我が家の近所には小さなお社やお地蔵様が、
やけに多いことだ。

その多くは、
どなたがお世話をしているのかわからないが、
きちんと手入れがなされ、
時には花やお菓子がお供えされている。

その一方で、
なんとも不遇なお社やお地蔵様もある。

例えば、
正面に至るルートを自販機に塞がれてしまっている小さなお社。
ギリギリ通れないことはないのだが、
手入れをする人以外、正面に行こうとは思わないだろう。

我が家の近くのお地蔵様は、
屋根がつけられて、それなりに護られているが、
真横に集合住宅のゴミ集積BOXがある。
以前は、ふたつの位置関係は違ったのだが、
集合住宅が建て替えられた際に、今の配置となった。
たしかにあの場所がゴミ収集車をつけるのに適しているのはわかるが…。

僕が見つけた中でもっと不遇だと思ったのは、
ある一戸建ての壁と隣のアパートの間に出来た狭い三角地帯に建つ
小さなお稲荷さんだ。
そこは一応アパートの敷地のようで、お社の前には空調の室外機。
手入れしている人もいないようで、古ぼけた皿や空き瓶が、土に汚れていた。


最後のお社のようなものは、
そのままにしておくのも忍びないので、
しかるべきやり方で廃社した方がいいのではないだろうか。

まあ、誰がやるのかという問題もあるし、
そもそも気になっていないかもしれないが。



最後のひと席

2021年01月09日 08時44分04秒 | コメディのかけら
考え事をするために、
行きつけの喫茶店に行った。

入ると、
そこから見える5つの席は満席。

諦めて出ようとすると、

「奥が、空いていますよ」

入口からは見えない四人がけの席が空いていた。
この店のベストシートである。

一人で四人席を使うのは気がひける。
しかも食事は済ませているので、飲み物だけ。
しかし、考え事はしたい。

恐縮しながら四人席に座る。

その後も、何組か客が来て、
満員ですと断られていた。

あの中に二人三人の客がいたのではないか。
食事もする客がいたのではないか。

そう思うと、
肝心の考え事も進まず、
ただ焦るだけだった。

まわりからは、
そうは見えないだろうけれど、
心の中は大変だったのだ。

新年の夢三夜

2021年01月05日 08時56分08秒 | コメディのかけら
年が明けてから観た夢は、
珍しくよく覚えているので、
記録しておこう。

ただし、初夢は他人に話さない方がいいと聞くので、
秘することにして…。

2日夜の夢。
劇場にいる。ちょうど芝居が終わったところだ。その後、出演者を訪ねて、楽屋へと向かう。
(こんなに願望がむきだしの夢も珍しいのではないか。
 ただ現実では、楽屋にあいさつに行くのは苦手なのだが)

3日夜の夢。
「テクマクマヤコン全人類が私にな~れ!」
というとんでもない呪文を唱える女が出てくる。
(『ひみつのアッコちゃん』の呪文だが、女性の姿は覚えていない)

4日夜の夢。
ベッドに寝ている。
家族と思しき女性を抱きしめて、
「また会おう」と僕。
入れ違いに前髪を緑に染めた男性が来る。
手術着を着ているが、彼は神父だ。
以前、前髪は黄色だったのにと指摘すると、
神父は笑顔で理由を答える(覚えていない)
僕の腕に注射をする。
眠ったら二度と目覚めることのない薬だ。
薬液が体内に入ってくると、急速に眠くなってくる。
意識を失った途端、現実世界では目が覚めた。
(後半は内視鏡検査で鎮静剤をうつ時のイメージが反映されている)

4日の夢も、いろいろ分析できそうだが、
とりあえずここまでにしておきます。

ある感染経路

2021年01月03日 09時06分13秒 | その他のかけら
身近で感染者が出た。

幸い現時点では無症状。
発症者の濃厚接触者ということで、
検査を受けたところ、陽性だったという。

今回のケースが強く心に残ったのは、
だからこうして記録するわけだけど、
感染経路が明確だからだ。

後に発症した無症状の感染者と
数時間で車に同乗して感染した。

車内でマスクを着用していたかどうかまでは
僕は知らないが、
おそらくしていなかっただろう。
今の気温だと窓を開けていなかったと推測される。

感染者は3人以上出ているので、
座席の前後は関係ないようだ。
(途中で場所を移動したかもしれないが)

客観的に見れば、
たしかにこれは危険なシチュエーションだ。
気の緩みと責められても仕方ないかもしれない。

でも、この程度の油断を
絶対にしないと言い切れるだろうか。
少なくとも僕はできない。
やってしまうだろうし、
すでにやっているはずだ。

東京に暮らしている以上、
そんな油断を回避するためには、
しばらくの間、家族以外との接触を極力減らすしかない、
とあらためて思った次第。

感染症拡大防止のためには、
自分に対しても含めて、
性善説じゃなくて、性悪説でいかないとダメだと
思うんだよなあ。

回転寿司と安心

2021年01月01日 22時22分45秒 | アイデアのかけら
新型コロナ禍が続く中、
味や値段もさることながら、
いかに安心できるかというのが、
飲食業にとっては大切なのでは思うことが、
大晦日にあった。

大掃除に合間の昼食に、
近所のHという回転寿司に行った。
普段は行くことがないのだが、
諸事情でそこが適当だった。

午後2時頃だったので、
もう空いているかと思ったが、
混み合っており、
けっこう待たされた。

それはさておき。

気になったのは、
レーンに乗って流れてくる寿司だ。
今は誰かが注文した寿司しか流れて来ないが、
てっきりカバーがされているものと思っていたが、
まさかのむき出しである。

僕はボックス席のエリアにいたのだが、
周囲を見れば、
自分の頼んだ寿司が来た時に、
レーンに顔を向けてしゃべる奴はいるし、
それはまだ赦したとしても、
見慣れぬ他人の寿司を指差し、
なんだかんだ言っている者もいた。

当然のことながら、飛沫が飛ぶ。
飛沫トッピング。


いやいやいや。
食欲が失せた。

安価な回転寿司に
そこまで求めるなよという方もあるとは思うが、
それはそれとして、
僕は新型コロナ禍が治まるまでは、
Hに行くのは控えるつもりである。

安心できないからである。

そして安心できるならば、
安心代を乗っけてくれてもいいよ。

という世の中だと思う、今は。