メガネとすき焼き

2008年12月31日 17時49分58秒 | チシキのかけら

昨夜は人形町の『今半』で、
「メガネ作家の会」の忘年会だった。

別にそういう集団があるわけじゃない。
たまたま集まった5人がメガネだったので、
そう名乗ってみただけだ。

メンバーは、
そーたに、中野俊成、村上卓史、僕、塩沢航 (敬称略)

すき焼きを食べたのだが、
さすが正統派グルメ作家の塩沢君の仕切りだけあって、
オーダーからして唸ること仕切り。

まず「コースは頼まない」
僕など安易にコースを頼んでしまうところだが、
今回のすき焼きのように、
食べたいメインが決まっている場合は、
下手にコースを頼むと
メインにたどり着く前に満腹になってしまう恐れがある。

なるほど。

続いて「肉は上から二番目」
たとえば、「特上」が一番上の店なら、あえて「上」
『今半』の場合、「極上」が一番上だったので「特上」にした。
というのも、一流店と言われる店では、
「並」で他店の「上」や「特上」ぐらい脂がのっているという。
肉本来の味を楽しむためにはほどよく赤身も必要。
だから、脂が乗りすぎている一番上のものではなく、
あえてその一つ下を頼むといいそうだ。

なるほど。
勉強になる。

そんなすき焼きをつつきながら語り合うのは、
やはりテレビの話。

そーたにさんの出演者に対する温かな目が、
とても印象的だった。
風貌はどう見てもA級戦犯なのだけれど。

灼熱ホルモン

2008年12月30日 10時28分14秒 | その他のかけら

本の打ち上げで、
男8人で目黒の『ホルモン稲田』に行く。

さすが人気店。
煙が立ち込める店内は満員。

よく見るとカップルも多い。
ホルモンは苦手、という女性が東京には多かったが、
今では関係ないのか。

この店の肉を焼くコンロは、
テーブルの上に置く形で、
高さが10センチほどある。
その40センチほど真上には、
煙の吸い込み口が逆さ煙突のように設置され、
さらに逆さ煙突の一部にはスポットライトがあり、
網を照らす。

まあ、これだけでもかなり独特な光景だ。

網にホルモンをのせる。
大量にのせる。
脂がしたたり、炎があがる。
逆さ煙突に届かんばかりの炎があがる。

まわりを見れば、
ここまで炎があがっているテーブルはない。
要はのせすぎだ。
だが、それでこそ男8人のホルモンだ。

炎上を続けるテーブルは、
とても食事風景には見えない。
地獄の晩餐か、
重工業地帯の黄昏か、
あるいはテリー・ギリアム的な悪夢の未来か。

そんな灼熱ホルモンな夜だったのだ。


ネタが沈む寿司

2008年12月27日 10時55分25秒 | チシキのかけら

ある寿司職人に聞いた話。

にぎり寿司は、
ネタとシャリの間に空気が入るように握る。
だから、客の前に置いたとき、
ネタが自重でシャリの上に沈むような動きを見せる寿司が、
よく握れた寿司だという。

どこまで一般的な話かわからないが。

今度、寿司屋に行ったときに注意して見てみよう。

キリンと視聴率

2008年12月26日 10時46分55秒 | コメディのかけら

ある特番で、
動物園でキリンにエサをやるロケをやることになった。

それを聞いたP曰く、

「キリンの舌はグロなのであまり映さない方がいい」
「前にある番組でキリンの舌を見て女性はみんなひいた」
「キリンの舌には数字(視聴率)がない」

まさかそこまで舌についてボロクソ言われるとは。

キリンとしても心外だろう。

M-1と打順

2008年12月24日 08時40分13秒 | エンタメのかけら

もうあらかたM-1に関する話題は、
世間でも出尽くしているはずだが、
たまたま番組関係者と話す機会があったので、
メモとして残しておく次第。

決勝に残るためには、
実力はもちろんことだが、
順番もかなり大きいようだ。

トップバッターは、
「これは審査基準にしよう」
と審査員が考えるため、
どうしても点が辛くなる。

あるいは、
○○というコンビの後に▽▽が来るのと、
▽▽というコンビの後に○○が来るのでは、
▽▽というコンビに対する印象が変わる。

以上の条件が変わっていれば、
決勝に残っていた3組の顔ぶれが変わっていたかもしれないし、
やはりそのままかもしれない。
それはわからないが。

ただ、クジ運が実力のうちになっているのも確かだ。

一ファンとしては、
よく言われている全体的なスキルの向上だけではなく、
「笑い飯」が登場したときのような、
新しい方法論のコンビ登場を来年は期待したいなあ。

忘年会

2008年12月22日 15時06分42秒 | 業界のかけら

昨夜は事務所の忘年会だった。

ウチの忘年会は結婚披露宴にように、
あらかじめ座席が決められている。

いつも地味な席なのだが、
今年は中尾彬さん、松尾貴史さん、長野智子さんと、
芸能人たっぷりのテーブルに。

松尾さん、長野さんはさすがにもはや緊張はしないが、
中尾さんは緊張するなあ。
「テレビで見た人がいる」
って思ってしまう。
もちろん、ねじねじ付きだし。

二次会はカラオケ。
なんと古舘さんが「イントロのせ」をやる貴重な光景も。

いや、今年の忘年会は楽しかった。

おかげで飲みすぎ、二日酔いで頭も痛く、喉も痛いのだが。

観劇・『空の定義』

2008年12月21日 09時36分45秒 | エンタメのかけら

友人の松永玲子が出演しているので、
俳優座劇場で『空の定義』という芝居を見た。

いつもとは雰囲気の違う役であると、
前から聞いており、
パンフレットにもそう書いてあった。
確かに、
「ナイロン100℃」に出ているときの彼女とは違ったが、
別に違和感もなく、
まあ、なんというかはまっているし、
なんとも得な役だった。

親しい役者の中では、
もっとも古い知り合なので、
えらそうに言わせてもらえば、
「どんどんいい役者になっていくなあ」

来年も今までと毛色の違う舞台に出るみたいだし、
見に行くのが今から楽しみだ。

カメラマンのムチャな注文

2008年12月20日 00時22分31秒 | 業界のかけら
あるグラビアアイドルが、
カメラマンに言われたムチャな注文。

「トリハダをなんとかしろ!」

水温の冷たい、
川に浸かっての撮影の際に、
言われたそうである。

確かに全身トリハダの水着姿はそそらないが・・・。

さすがに生理現象は止められないのではないか。

グラビアアイドルは、
意外と芸人並みに肉体労働である。

尋ねる順番

2008年12月19日 00時49分37秒 | コメディのかけら

ある飲食店に電話をする。

「今から行って入れますか?」
「何名ですか?」
「2名です」
「あー、今、満席なんですよね」

ちょっと待って。
この会話、おかしくないか。
満席ならば、どうして人数を尋ねる?

好意的に考えれば、
一人席のみ空いているということも考えられるが、
残念ながらその店は一人で行くような店ではない。

ならば、
実は2人で来られると困る席だけ空いてるから、
ああ答えたのではないか。
4人掛けのテーブルとか。
どうせ待っていれば3人4人の客は来る。
そこに2人で来られると売上げが落ちるので、
人数を聞いてから断ったのではないか。

真相は不明だし、
商売としては正しい。
だが、間違っているのは尋ね方の順番だ。

最初から満席だって言えばよかったのに。

内臓をしまう

2008年12月18日 08時14分36秒 | チシキのかけら

素もぐりで、
水深何十メートルまでも潜る人は、
水圧で内臓がやられないように、
内臓を肋骨の中にしまうことができると聞いた。

うろおぼえなので、
しまうのは横隔膜だったかもしれないし、
しまうのは内臓だが、しまう先が肋骨ではなく横隔膜だったかもしれない。

まあ、詳細は必要があったときに調べるとして、
腹の中になにかを、
普通ではありえない場所にしまうという。

どうやってしまうのか。
訓練できるのか。
それとも持って生まれた能力や体質なのか。
どんな状態にしまわれているのか。

ギモンはつきない。

アンニュイは・・・

2008年12月16日 00時01分48秒 | コメディのかけら

ある会議で、
あいまいな日本語のネタ出しをした。

あるディレクターが書いてきたネタの中に、
こんな言葉があった。

「あんにゅい」

いやいやいや、アンニュイはフランス語だろ。

「え、てっきり日本語かと思っていました」

どう見ても外国語ではないか。

あんにゅい。

漢字で書くとしたら、
どう書くと思っていたのだろうか。

濃厚な大阪ロケ

2008年12月15日 00時32分08秒 | 業界のかけら

もうちょっと前の話になるが、
年末に放送するみのもんたさんの特番のロケがあった。

みのさんがきよし師匠と久本さんの案内で、
大阪見物をする、という内容だ。

一応、1時間番組。

で、スタッフに聞いたら、
まわったテープは80分程度。
1時間番組といっても正味は50分程度だが、
それにしてもロケで30分しかオーバーしていないというのは、
ある意味、ギリギリ。

それでも十分なんとかなったという話だから、
なんと濃厚なロケだったことか。

再び作文教室で考える

2008年12月14日 09時19分33秒 | その他のかけら

先月に引き続き、
小学校5年生を対象とした、
作文教室で講師をやる。

小学生も5年生なると、
なかなか頭が固い。

最近の小学生は、
知識は豊富にあるが、
何かを考えろと言われたとき、
どこから考えていいかわからず、
考え方の手順をひとつひとつ教えてやらないとダメだが、
教えればできる、
と、現場の担当者に聞いた。

なるほど。

それが今の小学生なのだからか、
そもそも小学生とはそういうものなのか、
それは僕にはわからない。

ただ、「子どもたちの自由な発想」
という言葉は、
大人たちの幻想であるような気がしてならなかったのだ。

ハイスピードカメラと熱

2008年12月12日 08時57分28秒 | 業界のかけら

素早い動きもちゃんと撮れるハイスピードカメラ。

便利なカメラだが、
難点は光量が必要なことだ。

かなり強いライトを当てなければいけない。

となると当然、熱も増す。
ある撮影では、
ライトの熱でゴルフクラブのカーボンが溶けてしまったそうだ。

どれだけ熱いのだ。
もはや照明ではなく、武器である。

金谷ホテルの虹鱒

2008年12月08日 08時18分51秒 | 旅のかけら

日光・金谷ホテルのメインダイニングで、
名物の虹鱒のソテーを食べる。

皿に丸ごと一匹のった虹鱒を、
ナイフとフォークを使って食べると、
まるで自分が、
アメリカだかイギリスだかの小説の登場人物になった気がする。

味もさることながら、
そんな気分に浸れたことが、
とても心に残る料理だった。