1歳児の笑いのツボ

2016年10月30日 08時19分43秒 | コメディのかけら


家族相手の写真スタジオで働く友人から聞いた話だ。

娘の1歳の記念に写真を撮りに来た夫婦がいた。

しかし両親と一緒に撮る時はいいのだが、
赤ちゃん一人にするとまったく笑わない。
不安になるのだろう。
視線の先で両親がなんとか笑顔を引き出そうとするが、
赤ちゃんの表情は硬いままだ。

すると母親が意外なことを言いだした。

「ウチの子ども、コウメ太夫が好きなんです」

そこで仕方なく、両親とカメラマン、そしてヘアメイクの4人で叫んだそうだ。

「チクショー!!!」

それにしてもまだ生まれて1年なのに、
どこでコウメ太夫を知ったんだ?

読書:『江口寿史KING OF POP Side B』

2016年10月29日 10時05分07秒 | エンタメのかけら

江口寿史作品、書籍化されたものはすべて読んでいるはずだ。
しかしながら、今、手元にないものもある。
本書を読んだら、再び買い揃えたくなった。

読み終えてあらためて驚いたのは、
江口寿史の連載作品でまともに終わったのは、
『すすめ!!パイレーツ』だけだということだ。
(読み切り短編の連載は除く)

それ以外はすべて中断。未完。

この事実を肯定的に捉えていく編者の宮本大人さんの解説は、
もはや芸であり、見方によってはギャグでもある。僕はそう感じた。

編者あとがきの、
「『江口寿史と一緒に仕事ができる』という、
 中学時代の自分に言ってもまず信用されない幸運に恵まれる日が来るとは思わなかった」
という一文・・・気持ちはよくわかるなあ。
僕も今の仕事をしていて、そう感じたことが何度もあった。








ここからは余談。

駆け出しの頃、諸事情でオンエア時間がかぶる番組を担当することになった。
両方の番組でスタッフロールに名前を出すのは憚られ、
急遽ペンネームが必要になった。

番組に呼んでくれた先輩に連れられて、確か六本木の飲み屋に行き、
ペンネームの話をしていたら、席についた女性が、

「ひさしがいいんじゃない?」

理由を尋ねると、

「江口寿史も井上ひさしも原稿が遅いって言うでしょ。
 ”ひさし”って名前にしておけば、
 台本が遅れても”ひさしじゃ仕方ないか”ってことになるんじゃない」


そんな都合よくはいかないと思ったが、
その二人の名がスラスラと出てきたことに驚き、彼女の案を採用。
しばらく、「住んでいる街の名+久志」というペンネームを使ったのだった。


緑溢れる謎の一角

2016年10月28日 23時31分46秒 | 写真のかけら




六本木一丁目に移ったテレビ東京の社員食堂の窓から、
緑溢れる一角を見つけた。

どうしてあの一角だけ開発されずにいるのだろう?

六本木から溜池に向かう途中。
緑のあるあたりは崖になっているようだ。

どうしてあの一角だけ取り残されたんだろう?


今参加しているどこかの番組で、取材してもらえないかなあ。

犬の性格

2016年10月27日 23時48分32秒 | コメディのかけら

我が家には2頭の犬がいる。
どちらもミニチュア・シュナウザー。
どちらも♀。
そして5歳差だ。

性格はまったく違う。

上は穏やかな性格だが、下はお転婆だ。
しかしながら、食い意地だけは上の方が張っている。

下の方が運動神経は良いようだが、
去年の暮れまで、何故か階段を降りることができなかった。

階段といえば上は散歩の後、
玄関先の階段をなぜか上がろうとしない。
だから僕が抱いて上がる。

上は昼間、ソファの上で寝ているが、
下はソファの裏という自分の部屋を見つけた。
最近は洗濯物の入ったカゴという別荘も開拓した。

上の犬はキュウリが大好きで、
下の犬はたぶん、上を真似てキュウリが好きなフリをしている。

上はキュウリが好きすぎて、
冷蔵庫からズッキーニを出してもキュウリと見間違えて騒ぐ。
それにつられて下も騒ぐ。

2頭とも同じ犬種だ。
でも、明らかに違う。
と考えると、犬にも感情はあるのだと思う。
表情には出なくても、
犬は喜び、犬は怒り、そして犬は悲しむ。



映画鑑賞:ようやく観ました『君の名は』

2016年10月25日 16時30分47秒 | エンタメのかけら

やっとこさ、観てきました、『君の名は』

この時期になると、
周りから激賞やら酷評やらがたくさん入って来ていましたが、

僕は・・・面白かったなあ。

SF的趣向の一つ一つは決して独創的なものではありませんが、
組み合わせ方が面白かった。

この件に関してはすでに言及している方も多いと思いますが、
『サマーウォーズ』といいこの映画といい、
どうして「世界の破滅」と失われた「日本の原風景」を組み合わせるのか、
という点が気になりました。
長野・・・岐阜ときたから、さて、次なる舞台はどこでしょう。

それはさておき、

『サマーウォーズ』の危機回避のカタルシスが心に響いた人には、
この映画はその部分が不満だろうし、
僕の知人もその点に関して激しく否定していました。
しかしながら、劇的な部分をあえて省略する小説や演劇を見慣れた身としては、
「これはこれでアリ」という感じでした。

とはいえ、エンターテイメントとしては王道からはかならり外れているのは確か。
なのに、あの興行成績・・・それはなにより不思議でした。

最後に蛇足を。

物語の基盤ともいえるある点に関して1つ疑問があるのですが、
そんなことは当然、作り手も分かっていると思うんですよね。
だから、ストーリー上は出てこなくても(僕が見落としただけかもしれませんが)
設定上は何らかの理屈をつけているはずなんですよ、きっと。
そこが知りたい。
新海さんのインタビューなどを丹念に読めば、
その点について語っている気もしているのですが。

兄弟とアレルギー

2016年10月23日 09時16分52秒 | その他のかけら

医師から聞いたという話の又聞きであり、
医師の話も何らかのエビデンスに基づくものなのか、
自分の経験上の話なのかわからないので、
その信憑性を問われても僕にはわからない、
と長々前置きを終えたところで・・・。

アレルギーは長男長女とその他兄弟、次男次女などと比べると、
医師曰く「長男長女の方がなる割合が多い」そうだ。

その理由までは語っていなかったようだが、
初めての子どもは食事や身の回りの清潔に細心の注意を払う。

しかし二人目以降は慣れてくるため、
一人目の子どもと比べるといろいろと雑になる。

その雑さがアレルギーにならない体を作るのではないか。

確かに僕ら兄弟も、僕は子どもの頃、アレルギー性鼻炎と言われ、最近は年に一回程度、喘息の発作が起きる。
完全にアレルギーの人だ。
しかし弟が何かのアレルギーだという話が聞かない。
我が家の一例だけに関していえば、上記の説は当たっている。

21世紀のもつ焼き屋

2016年10月21日 23時50分57秒 | コメディのかけら

近所にいい感じのもつ焼き屋がある。

僕も行きつけ、今夜立ち寄った。

カウンター席。
男性の一人客が五人横並び。

飲んでいるのは、
キンミヤ焼酎焼酎ハイやホッピー、
そんな昭和な空気が漂う店だ。

しかし…

僕以外の客は、全員スマホを出して夢中。

僕の隣の客は黒ホッピーを飲みながら、ゲームをしていた。

なんとも違和感のある光景だ。

ちょっと前に観た、
ヨーロッパ企画の舞台『来てけつかるべき新世界』の世界観を、
リアルに感じたような光景だった。

謎のLINE

2016年10月18日 00時29分29秒 | コメディのかけら

知り合いの女性からLINEでメッセージが送られてきた。

「今電話していい?でも出ないで」

どういうことだ?

ちょうど電車の中だったので、「いいですよ」と返信。

すぐに電話がかかってきて、
しばらくすると切れた。

なんだったんだ?

気になるが、
なんとなく聞いてはいけない気がして、
現時点では聞いていない。

勝手に事情を想像して楽しむことにしよう。

構成の入り時間

2016年10月15日 10時37分50秒 | 業界のかけら

昨日収録した『ももクロ和楽器レボリューションZ』という特番の台本で驚いたのは、
構成の僕の入り時間まで明記されていたことだった。

こんなことは初めて。
NHKならではという感じだ。

しかしながら明記されている入り時間には行くことはできず、
「来て欲しい」と言われていたMC打ちから参加した。

しかしこれも「放送作家あるある」だけど、
MC打ちで何か話をふられるわけでもないので、僕は終始無言。

差し入れのさつま揚げを食べながら打ち合わせをする5人を見て、
「女子校の昼休みのようだなあ」と思っているうちに打ち合わせは終了。

唯一発した言葉は、さつま揚げをおすそ分けしてもらった時に、
「せっかくなんで頂きます」と言ったヒトコトのみ。

放送作家が収録現場に行っても、こんなものだよなあ。

ビートルズって

2016年10月12日 10時22分14秒 | コメディのかけら

久しぶりの家族団らん中、
我が家の女子高生がキラキラとして目で言った。

「ビートルズって、”甲虫”って意味なんだね!」

どこでその意味を知ったのだろう。
beetleというのは、高校の授業で習う範囲の英単語ではないようだ。

それはさておき。

新鮮な驚きだったのだろなあ。
あの有名なバンドの名前が、実は「甲虫」だったということが。

そしてその驚きが、僕には新鮮だったのだ。

(笑)

2016年10月11日 08時02分50秒 | 業界のかけら

普段は固い番組ばかり作っていて、
女性アイドルが出演する番組を手がけるのは、
おそらく初めてと思われる若いディレクターと仕事をした。

台本を送ると、しばらくして彼が加筆したものが戻ってきた。

「内容をご確認下さい」とあったので、
確認すると、いろいろ言い回しが固いと思う箇所はあったが、
それは演出の好みの範囲だ。

だが、一つだけ驚いたことがあった。

台本の中に、いくつか冗談めいたセリフがあったのだが、
その語尾に、

(笑)

と書き加えられた。


さすがにこれは無いと思い、削除を依頼。

それにしても、番組のスタジオ台本で、(笑)というのは初めてみた。

「作りハガキ」の回想

2016年10月10日 08時22分42秒 | 業界のかけら

白紙の領収書騒ぎで思い出したのは、
なぜか”作りハガキ”のことだった。

僕がそんな必要のあるラジオ番組に携わっていたのはもう20年近く前の話だ。
現在のラジオの現場がどうなっているのかはわからない。

それはさておき。

当時は「作りハガキ」が必要だったのだ。

毎週、色々なコーナーでネタを募集する。
しかし紹介するに足るネタが来ないこともある。
そういう時、放送作家がネタを作る。
それが「作りハガキ」だ。

ネタを考えることはさほど大変ではない。

大変なのは、
パーソナリティーを騙すことだった。

スタッフの「作りハガキ」だとバレてはいけない。
その事に、渾身の注意を払った。

同一人物が書いたようにバレないように、
一生懸命、筆跡を変えた。
筆跡に違いが出るよう、多種類のペンを持つ放送作家もいた。

しかしながら、それでも限界はある。

男性の作家が、女性の「作りハガキ」を書くのは難しい。
そういう時はネタを作った後、女性スタッフを探し清書してもらった。

さらに、ハガキ自体をどうするかという問題もあった。


実際には投函しない「作りハガキ」には消印がない。
これは不自然であり、パーソナリティーにバレるかもしれない。

そこで住所を鉛筆で書き、裏面は白紙のハガキをあちこちのポストから、
番組宛てに投函し、消印付きのハガキを入手した。

パーソナリティーの気分を害さないためとはいえ、
なぜそこまで必死になって騙そうとしたのか、今となっては不思議だ。

白紙の領収書のニュースを読んで、
なぜかそんなことを思い出した。



嫌いな人への反応

2016年10月09日 08時47分33秒 | コメディのかけら

知り合いの娘さんの話。

内心嫌いなクラスメイトに腕などを掴まれると、
後でその部分が赤くなり、痒くなるという。

おそらく精神的なものだろう。
しかしながら、
体にそんな反応を起こさせる思春期の精神はスゴい。

本人にとっては悲劇だけど、
無責任に見方をすれば「喜劇の種」でもある。

”おネエ疑惑”疑惑

2016年10月08日 08時25分53秒 | 業界のかけら

「あの人、絶対こっちですよ」

女性ディレクターが、ある俳優の名前を挙げて、指摘した。
ドラマや映画で観る限り、そんな印象はまったくない俳優だが。

「だって、あの人、取材の時、
私のことまったく見ないで、ADのことばっかり見てるんですよ」

同行したADはぽっちゃり色白男だった。

しかし、それだけで決めつけてよいものなのか。
彼女は「見たくなかった」という可能性はないのか。

彼女の抱いている疑惑事態がまず疑わしい。

テレ東の新本社

2016年10月04日 23時49分09秒 | 業界のかけら

9月にテレビ東京が神谷町から引っ越した。
新本社は六本木一丁目に出来た真新しいビルだ。

さすが出来たばかり。
館内はとてもキレイだ。

しかし!

不便な箇所も多い。

六本木一丁目駅から本社まで、
地下通路を歩いて来ることができるのだが、
たどり着く1階はいわば通用口。
外来客用の正面入口は4階にある。

今日打ち合わせをした社外のデザイナーが、

「あれは分かりづらい!
 4階ではなく、グランドフロアとかロビーフロアとか、
 そういう名前をつけるべきだ」

なるほど。
確かにフロントのある階をそう名付けているホテルはよくある。

さらに、

「来たお客さんに気を使わせる造りはダメだよなあ」

ここからいろいろ改善されていく・・・ことを期待!