髪を引っ張られる

2012年06月22日 09時50分59秒 | ホラーのかけら

前回も書いた、
怪奇現象が次々と起こる制作会社の話の続き。

ある時、
外出先の社長のもとに、
会社の残っていた経理の女性から、
オフィスでおかしなことが起きて怖いとSOSの電話があった。

「なにがあったんや?」
「今も、誰かに髪を引っ張られてます!」

怖い。

エレベーターの中に

2012年06月21日 06時14分27秒 | ホラーのかけら

その制作会社のあったビルは、
いつも空気が淀んでいて、
廊下には木屑のような匂いが漂っていたという。

ここではいろいろと奇妙な現象が起きた。

5階の窓の外を何かが通過する。
床置きのエアコンが突然跳ね上がる。

だが、一番驚いたのは、
夜中にエレベーターに乗ろうとすると、
中に靴があった時だそうだ。

無人のエレベーターの中に一足の靴。

扉が開くと靴は歩き出し、
エレベーターを降りると、
廊下の向こうに消えていった・・・。

にわかには信じがたい話だが、
当時、何人もの人がこの靴を目撃したそうだ。

警告すれども受け付けず

2012年06月19日 21時37分46秒 | コメディのかけら

人間ドックに行ったのだ。

予約時間は8時半。
遅刻厳禁とあった。

しかしそういう時に限って遅れるのが小田急線だ。

「遅れる際はご連絡を」とあったので、
書類に記されていた電話番号に連絡した。

すると、

「○○予約センターです。
 受付時間は午前9時から午後5時になっております」

なんだよ、それ!

人間ドック自体は8時半から始まっているのに、
電話を受け付けるのは9時からだなんて。
連絡しようがないじゃないか。

遅れる時は連絡しないとひどいよと警告しながら、
いざ連絡しても受け付けない。

なんだろうか、この黒い喜劇的な状況は。

たとえば。

犯罪者に自首しないと死刑
(あるいは自首したら死刑にだけはしない)
とアナウンスしながら、
いざ自首しようとしたら警察署の担当者が不在、
みたいな事態ではないか。

笑うしかない。

洋食屋が閉店した理由

2012年06月17日 07時18分08秒 | ドラマのかけら

近所の洋食屋が閉店した。
家から一番近い飲食店だったので、
今後、ちょっと不便なことになった。

それはさておき。

閉店の理由を、
あくまで噂だけど、
地元の事情通から聞いた。

その店はシェフの奥さんの持ち物だったという。
奥さんは地元の地主の娘であり、
結婚後、店を開きたいという夫のために、
彼女が(あるいは彼女の親が)その場所を用意したらしい。

だが、数年後、二人は離婚。
それでもそこそこ繁盛している店を閉めさせるのもなんだと思い、
今度は大家と店子という関係となって、
元夫から家賃をとって貸すようになった。

しばらくはそれでうまくいっていたが、
やがて家賃を滞納するようになり、
そしてついに元夫は夜逃げ。

しばらくは「体調を崩した」という名目で休んでいたが、
戻ってくる気配がないので、
閉店に踏み切ったのだという。

小さな洋食屋閉店の背後に、
そんなにいろいろな事情があったとは。

結婚パーティーと音響

2012年06月12日 22時36分09秒 | アイデアのかけら

結婚パーティーに出るたびに、
いつも気になるのは「音響」である。

だいたいどこも音が小さい。聞こえづらい。

これには2つ、理由があると思う。

1つはスピーカー。
置いてある位置が悪かったり、
あるいは数が足りなかったり。

もう1つは事前のチェック。
無人の状態では大丈夫でも、
客が入ると音が通らなくなる。
芝居などの場合は、
そこまで考慮して音響チェックをしているのだが、
果たしてそこまでちゃんと考えてやっているのだろうか。

ちゃんと聞こえないと、
せっかくのスピーチもVTRも台無しである。

しかし一流ホテルの披露宴会場でも、
音響の面ではいまひとつなことが多い。

レストランウェディングとなると、
僕が経験した範囲では、
音響的にOKだったことはほぼない。

この音響問題、もう少しなんとかならないものだろうか。

写真撮影禁止

2012年06月06日 18時54分03秒 | その他のかけら

先日たまたま昼食に入った懐石料理の店は、
メニューに「店内の撮影はご遠慮下さい」と書かれていた。

確かにあの店で料理の写真を撮り出したら、
かなり店の雰囲気を壊すだろう。
それぐらい静謐で、居心地にいい空間だった。

帰宅してから店の素性をネットで調べた。

すると驚いたのは、
店内や料理の写真をブログにアップしている人が多数いたことだ。

まあ、個室もあったようだし、
メニューの注意書きも控えめだったので、
気づかなかったのだろうと思いながら、
いくつかブログを見ていると、
こんなふうに書いているものを見つけた。

「写真撮影は禁止らしいんですけど、
 ブログに写真を載せている人もいっぱいいたので、
 私も撮っちゃいました」

この考え方はすごくおそろしい。



東京のポンヌフ

2012年06月01日 07時04分35秒 | コメディのかけら

新橋に「ポンヌフ」という洋食屋や立ち食いそば屋があり、
奇妙な名前をつけるものだと思っていたが、
「ポンヌフ」というのがフランス語で「新しい橋」を意味すると知ったのは、
数年前のことだ。

新橋⇒新しい橋⇒ポンヌフ

よく考えたものである。

そこで突然昨日思ったのだが、
ということは、
「新橋芸者」もこう言い換えられるのではないか。

「ポンヌフ芸者」

やけにまぬけな芸者が出てきそうだ。