正月と餅の記憶

2022年01月01日 17時22分36秒 | その他のかけら
今は一つずつ包装された切り餅が一般的だ。
だが、僕が子どもの頃、45年ほど前はそうではなかった。

正月の餅は、大きなのし餅だった。

年末にのし餅が届く。
これを切り分ける。

使うのは菜切り包丁だ。
しかし刃に餅がついてすぐに切れなくなる。
すると大根で研ぐ。
なぜ大根なのかはわからない。
その方がこびりついた餅が剥がれやすいのか。

切った餅はすぐに固くなってしまう。
だから水に浸けた。
カビを防ぐためでもあった。

我が家はそれほど餅を食べる家ではなかったので、
三が日を過ぎても餅が残った。
そこまで時間が経つと、水に浸けておいてもカビが生える。

でも、当時はカビに対して神経質ではなかった。
そこだけ削って、焼いて食べた。

それでも食べきれない時は、
餅を賽の目に細かく切り、
乾かした後、揚げ餅にした。

あれは美味しかったなあ。
もう長いこと食べていない、冬の味だ。

謹賀新年

2022年01月01日 13時51分23秒 | その他のかけら
明けましておめでとうございます。

本年も当ブログ、よろしくお願い致します。

写真は、鮨屋を営む義父から送って頂いたおせち。
三段重の一段目です。
(本当は三段すべてご披露したいのですが、
 画像を貼り付けずことができず…)

このおせちのおかげで、
毎年、良い新年を迎えられております。




2021年12月31日の備忘録(掃苔に行く)

2022年01月01日 08時56分18秒 | 日々のかけら
Dec.31(Fri.)

■今日という日。

午前中、掃苔に行く。と書くと、何やら意味ありげだが、単なる我が家の墓参りである。ただ大晦日の掃除も兼ねているので、掃苔であることも確かだ。

僕は今回が初めてだったが、大晦日に墓参りに来る人は意外と多いようだ。数組いた。供えてある花が新しい墓も多数あった。松の入った正月用の花(花屋にそれしかなかったのだ。そしてお彼岸やお盆の時と比べると高かった)を供え、今年1年のことを報告する。僕が墓参りする一番の目的は報告。

昼前から急に冷え込んできた。三軒茶屋駅、世田谷線の改札を出たすぐそばにある立ち食いそば屋に飛び込む。初めて入った。もともと街の蕎麦屋だったという話を最近聞き、興味があったのだ。定番の天ぷらそばを食べる。かき揚げが美味しい。これはいい。

帰還後は今日も大掃除。

夜は家人(大)の作る担々鍋とサラダ。カヴァとスプマンテ、2本空けてしまった。飲みすぎ。

『笑ってはいけない』シリーズが今年はないので、『紅白歌合戦』をメインに観る。いつの頃からこんなにも歌手の紹介VTRが入るようになったのか。それだけ老若男女誰でもわかる国民的歌手が減ったということなのだろうけれど。

感染予防のため、ステージが分散するのは仕方ないが、ライブイベントとしての高揚感はどうしても薄れる。ライブの生放送を観ているというより、作られた番組を観ているような気分になる。

合間に入る小芝居にとやかくいうのは野暮だが、あれは大泉洋だからなんとか成成立している。他の人じゃダメだ。スゴいよ、大泉洋。

今年もお腹に余裕なく年越しそばは断念。

DOMMUNEのCORNELIUS特集を聴きながら、2022年を迎える。