今は一つずつ包装された切り餅が一般的だ。
だが、僕が子どもの頃、45年ほど前はそうではなかった。
正月の餅は、大きなのし餅だった。
年末にのし餅が届く。
これを切り分ける。
使うのは菜切り包丁だ。
しかし刃に餅がついてすぐに切れなくなる。
すると大根で研ぐ。
なぜ大根なのかはわからない。
その方がこびりついた餅が剥がれやすいのか。
切った餅はすぐに固くなってしまう。
だから水に浸けた。
カビを防ぐためでもあった。
我が家はそれほど餅を食べる家ではなかったので、
三が日を過ぎても餅が残った。
そこまで時間が経つと、水に浸けておいてもカビが生える。
でも、当時はカビに対して神経質ではなかった。
そこだけ削って、焼いて食べた。
それでも食べきれない時は、
餅を賽の目に細かく切り、
乾かした後、揚げ餅にした。
あれは美味しかったなあ。
もう長いこと食べていない、冬の味だ。
だが、僕が子どもの頃、45年ほど前はそうではなかった。
正月の餅は、大きなのし餅だった。
年末にのし餅が届く。
これを切り分ける。
使うのは菜切り包丁だ。
しかし刃に餅がついてすぐに切れなくなる。
すると大根で研ぐ。
なぜ大根なのかはわからない。
その方がこびりついた餅が剥がれやすいのか。
切った餅はすぐに固くなってしまう。
だから水に浸けた。
カビを防ぐためでもあった。
我が家はそれほど餅を食べる家ではなかったので、
三が日を過ぎても餅が残った。
そこまで時間が経つと、水に浸けておいてもカビが生える。
でも、当時はカビに対して神経質ではなかった。
そこだけ削って、焼いて食べた。
それでも食べきれない時は、
餅を賽の目に細かく切り、
乾かした後、揚げ餅にした。
あれは美味しかったなあ。
もう長いこと食べていない、冬の味だ。