夏の恵方巻き

2014年07月31日 09時10分59秒 | チシキのかけら

近所の回転寿司店に行ったら、
レジの横で「夏の恵方巻き」なるものが売られていた。

恵方巻きといったら、2月の節分の時のものじゃないか。
夏の恵方巻きって。
商魂たくましいなあ、と思ったのだ。

念のため、後で情報を集めてみると、
節分は年に4回あるので(2月は立春前の節分)
その節分ごとに恵方巻きを食べる地域もある…らしい。
(「らしい」というのは、そのことが書いてあったサイトに具体的な地域名がなかったため。
  本当にそんな地域があるのか、実はちょっと疑問)

なので、「夏の恵方巻き」も本当にあるかもしれない。

この件はもう少し探ってみようと思うので、
以上は途中報告です。

夫婦ディレクター

2014年07月28日 23時19分39秒 | 業界のかけら

某ディレクターは妻もまたディレクターである。

夫婦で同じ仕事というのは嫌ではないかと思うが、
そのメリットもあるという。

今抱えている仕事で手一杯であるにも関わらず、
どうしても引き受けて欲しいという依頼が来ることがある。

そんな時、彼はこう提案する。

「途中まで妻にやらせてもいいならお受けします」

最終的な仕上げや、完成度への責任は自分が持つので、
ある部分までは妻にやらせてもよいかと条件を出すのだそうだ。

もちろん、まったくお初の相手ではなく、
彼の妻のことやその技量をある程度知っている相手に限ることだが。

このやり方のおかげで、
一人ならこなすことのできない数の仕事に、
なんとか対応できているという。

そんな仕事をしているディレクターは、
僕が知っている範囲では彼しかいない。


犬と雷

2014年07月26日 08時54分06秒 | その他のかけら

数日前、すごい雷雨があった。
落雷の影響で、世田谷区内も停電になったほどだ。

我が家のミニチュア・シュナウザーは雷に弱い。
遠くに雷の音が聴こえてきた頃から、
仕事部屋にやってきて、僕の足元から離れようとしない。
触れると、体がかすかに震えている。
そんなに怖いのか。

やがて雨と雷が近づいてきた。
稲光と雷鳴。
次々と落雷している。

すると足元でうずくまっていた犬が起き上がり、
椅子に座る僕の膝に登ってこようとし始めた。
普段は抱き上げようとすると唸って拒むほど嫌がるのに、
自分から膝に乗って来ようとするとは。

どれだけ怖いんだと思うと同時に、
だから主人の膝に乗ろうとする、
その時、犬の中でどんなふうに感情が動いたのかと思うと、
なんとも不思議な気持ちになった。

僕たちが思っている以上に、
犬の心の動きというのは複雑なものなのではないか。

そんなふうに思う出来事だったのだ。

ベネチアの壁の染み

2014年07月21日 23時40分27秒 | ホラーのかけら

彼がロケでベネチアに行ったのは真夏のことだった。

泊まったのは運河沿いの安ホテル。

部屋に入ってしばらくすると、
壁に小さな染みがたくさんあるのに気づいた。

赤黒い染み。

最初は模様かと思ったが、
よく見るとそうではない。

たしかにそれは染みだった。

日が暮れる時間になって、
彼は壁の染みの正体に気づいた。

開けた窓から猛烈な勢いで蚊が部屋に入ってきた。

あの染みは、
刺した蚊を手でつぶした時、
手についた血液を壁にこすりつけた跡だったのだ。

たしかによくよく考えてみれば周囲は運河だらけ。
ボウフラが湧くには絶好の条件である。

そして思い返せば、
ホテルの入り口で蚊取り線香のようなものを配っていた。

体験者から直接聞いたので、本当の話だと思う。

ただ他の時期にベネチアに行った者や、
高級ホテルに泊まった者は蚊を煩わしいと思ったことはなかったという。

だから、この「壁の染み」事件の真相が、
僕にはいまいち腑に落ちずにいるのだ。

複雑なファン心理

2014年07月19日 07時12分54秒 | 業界のかけら

テレビの世界で働いていれば、
たしかに普通の人より芸能人に会う機会は多いし、
自分の好きな芸能人に会えるチェンスも多い。
しかしそれが逆に”本当のファン”には悩ましい事態を生む。

ディレクターのNさんは、少女時代の大ファンである。
CDやDVDも「聴く用・観る用」と「保存用」の2つを必ず買うほどである。

そんなNさんのことをよく知るスタッフが、
「今度、朝の情報番組に少女時代が来るから観に来ませんか」
と声をかけた。
しかし、Nさんはこれを断った。

「関係者だから入れる、そういう一般のファンが入れない場所に入るのは、
 一ファンとしてできない」

というのが理由だった。

だが、以前、ある音楽番組に少女時代が出演した時は、
スタッフの誘いで観に行ったことを指摘すると、

「あれは一般の観覧客もいる番組。
 そこにお願いして入れてもらったので問題ない」

わかるようなわからないような。

僕には理解に苦しむファン心理である。

世論調査のコメディ

2014年07月15日 06時51分56秒 | コメディのかけら

世論調査の結果というものは、
新聞によってかなり異なる、
ということが最近報じられて話題になった。

その程度のものである世論調査だけど、
先日のNHKスペシャルでの世論調査の使い方には驚いた。

『NHKスペシャル/集団的自衛権行使容認は何をもたらすのか』。

最後に司会者が語った。

「NHKの世論調査ではこの問題について、賛成・反対より賛否を判断できないという人がもっとも多いという結果が続いています」

そうまとめてきたか!

驚き、あきれ、最後は半笑いになってしまった。

ナンセンスコメディのワンシーンのようではないか。



SMの報連相

2014年07月09日 10時12分04秒 | コメディのかけら

彼氏がMなのだが、
自分もMなので、
どう責めてあげていいのかわからない・・・。

あるイベントでそんな悩み相談を受けた女王様曰く、

「Mを責める時は”報連相”で。
 どういう状態か”報告”し、
 次に何をするか”連絡”し、
 どうして欲しいのか”相談”する」

これを守れば、
誰でもすぐMを喜ばせることができるそうだ。

観劇:『てんぷくトリオのコント』

2014年07月06日 07時59分55秒 | エンタメのかけら


こまつ座の『てんぷくトリオのコント』を観てきた。

コントとして、コント史として、評伝として、
観るものの趣味嗜好で楽しみ方を選べる舞台。

笑いのテンポはその時代の音楽のテンポに通じる。
そう書いたのは景山民夫さんだったか。

井上ひさしさんの書いたコント、
台本として読めばおもしろいが、
実演で2014年に笑いを取るのはなかなか難しいと思う。

後で聞いたところによると、
我が家の三人にもその点に一番苦労したそうだ。

テンポも「今」ではないし、
当時は新しかった手法も定番になってしまったし、
そもそもあて書きだし。

その挑戦に拍手!


山西惇さんの演じる井上ひさしさんは良かった。
その人物像に関しては異論もあるかもしれないが。