会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

地方の疲弊、農政のまずさ ニューヨークタイムズ

2009-03-31 00:53:28 | 農業
航星日誌 宇宙暦4075.91
 
我々はワープエンジンの修理のため惑星ヤーパンの周回軌道上で待機中。スコットによれば修理に1週間かかるため、その間補給と惑星探査のために上陸班を送ることにした。

☆☆☆

カーク: スコット、修理にあとどの位かかるんだ。

スコット: はい、艦長。この調子だと10日位はかかりそうです。
      この間の戦闘でかなりやられてしまっているんです。

カーク: 5日間でやりたまえ。君ならできるよ、スコッティ。

スコット: んな無茶な。できまっかいな。

カーク:  関西弁はやめ給え。何度言ったらわかるんだ、このボケ。

スポック: 艦長、お言葉ですが、ボケというのも関西弁です。
      その語源は20世紀前半の・・・。

マッコイ: よさんかスポック。君の講釈は聞き飽きたよ。ボケが関西弁でも
      バルカン語でも誰も気にはしないさ。

スポック: 非論理的ですな。気にされているのは艦長です、ドクター。

マッコイ: 口の減らんやつだ。

カーク:  マッコイ、よせ。

☆☆☆

航星日誌 補足

惑星ヤーパンは長年頑迷な指導者に率いられ、短絡的で硬直的な支配のもと次第に衰退しつつある。社会経済学者のスターン博士を含む我々上陸班は・・・。

ウーン、このままドンドン続けてしまいそうですが、

ニューヨークタイムズに日本の地方の疲弊なり、農業政策のまずさが紹介されているんですが、

Japan’s Rice Farmers Fear Their Future Is Shrinking

こういうの、キャプテンカークが、野蛮で遅れた惑星を探査するときの目線だよな、と思った次第で。大統領がブッシュでもオバマでも、信条がリベラルでも新自由主義でも、こういうのは誰が見ても変、というわけで。

カークなら1時間で解決してくれそうですがね。




ファーストコンタクトのエンドタイトルです。なかなかよろしいなあ。

フェイスブック 中高年増える

2009-03-28 08:45:56 | ハイテク
フェイスブックといえば、若い人から広がっているソーシャルネットワークという感じで、そもそもソーシャルネットワークってなんだというのが年配の反応だ、と思っていたら。

Facebook is Your Father's (and Mother's) Social Network

Facebook (and other social networks) has been skewing older for a while, but the trend has been "massive" in the past six months, according to InsideFacebook.com. In the past two months alone the number of new members over 35 has doubled. Marketers take note: the median age is now over 25, and the largest single group 35 to 44.

最近中高年が増えているというハナシはあったが、特にこの半年はスゴイことになっているようで、この2ヶ月で35歳以上の新メンバーは二倍になった。年齢の中心値は25歳を超えていて、一番大きな年齢層は35歳から44歳の層。

Women over 55 remain the fastest growing group, and growth among the teen and college-age set has been relatively paltry. In absolute numbers there are now even slightly more members between the ages of 45 and 65 than there are 13-to 17-year-olds.

55歳以上の女性層が一番伸びている。十代や学生の伸びは比較的少ない。45歳~65歳層が13歳~17歳層をちょっと上回った。ゲッ!!

One commenter on the Inside Facebook post speculated the bad economy might be a reason. "Is this a result of the rising unemployment rates nationwide?" Mark N. asked. "I suspect there has to be some correlation here."


なんでなの?  失業率が増えていることがその理由の一つかも、ということなんですが、それにしても、フェイスブックってそもそも大学生のものじゃあなかったんですかな。まあ、できて何年もたって段々年齢層が広がるのはわかりますが、それだけじゃないってことですね。

社会の中核にソーシャルネットワークが広がっている。日本でもミクシーのメンバーを広げるとかいうハナシもありますがね。しかし、この不景気と期を同じくして中高年に急速に広がっているというのは面白いですな。




クルーグマン 怒る

2009-03-25 06:05:26 | マクロ経済
ガイトナーの不良債権買取プランで、株価も戻しているようですが、クルーグマンは怒り心頭、といった具合のようでして、

Financial Policy Despair

If the reports are correct, Tim Geithner, the Treasury secretary, has persuaded President Obama to recycle Bush administration policy — specifically, the “cash for trash” plan proposed, then abandoned, six months ago by then-Treasury Secretary Henry Paulson.

ガイトナーは、半年前に放棄されたブッシュ政権の『クズに金を払う』政策をリサイクルしただけだ。

This is more than disappointing. In fact, it fills me with a sense of despair.

がっかりする、というか、絶望した。

そこまでゆうか、って感じですが、

AIGボーナス問題でも、政権は把握してなくてしょうがなかったとされている点について、

It’s as if the president were determined to confirm the growing perception that he and his economic team are out of touch, that their economic vision is clouded by excessively close ties to Wall Street. And by the time Mr. Obama realizes that he needs to change course, his political capital may be gone.

それって、政権の経済チームが実態を把握できてないってことだろ。過度にウォールストリート寄りで、オバマが方針変更の必要に気づく前に、オバマの政治資産は失われるぞ。

Obama administration, like the Bush administration, apparently wants an easier way out. The common element to the Paulson and Geithner plans is the insistence that the bad assets on banks’ books are really worth much, much more than anyone is currently willing to pay for them. In fact, their true value is so high that if they were properly priced, banks wouldn’t be in trouble.

オバマ政権はブッシュ政権と同じく、安易な道を求めている。ポールソンプランと同じで、銀行の不良債権は今売れる価格よりも本来はずっと大きな価値をもっているのだ、という点から離れられない。その本来の価値、というのが、きっちり評価されれば銀行の問題は解決するという位に高い。

んなあほな、というのがクルーグマンの考えで、本来は、

It goes like this: the government secures confidence in the system by guaranteeing many (though not necessarily all) bank debts. At the same time, it takes temporary control of truly insolvent banks, in order to clean up their books.

政府が銀行の負債に対して保証し、同時に支払い能力がヤバイ銀行を政府のコントロール下に置いて、バランスシートをキレイにするという段取りで進めなければならない。

Mr. Geithner instead proposes a complicated scheme in which the government lends money to private investors, who then use the money to buy the stuff. The idea, says Mr. Obama’s top economic adviser, is to use “the expertise of the market” to set the value of toxic assets.

なのにガイトナーは、マーケットの専門知識を活用して不良債権の正しい値付けをするとか言って、投資家に金を貸すやりかたを取ってしまっている。

But the Geithner scheme would offer a one-way bet: if asset values go up, the investors profit, but if they go down, the investors can walk away from their debt. So this isn’t really about letting markets work. It’s just an indirect, disguised way to subsidize purchases of bad assets.

それってこうだろう。もし買い取った資産の価格が上がったら投資家の利益になって、もし下がってしまったら投資家は逃げてしまう。これは、市場を機能させることにはならない。間接的に不良債権買取に対する補助金を出すというごまかしだ。

かなり怒ってますな。

買取実務が進むにしたがって、これ繰り返し問題になるんでしょうな。高いだの安いだの、誰が得したの損したの。クルーグマンの言うように、オバマへの信頼はこれで失われてしまうのか。とりあえず株価は上がってますがね。




ウォルマート シカゴ進出

2009-03-23 22:57:19 | 小売
ウォルマートが進出してくるとなると、やはり反対が巻き起こるわけでして、これは日本で地元商店街がスーパー進出に反対するのとよく似ているんですが、

シカゴで一番力が強いのは、労働組合のようです。

Wal-Mart Supercenters ring Chicago, grab share from Jewel, Dominick's

Wal-Mart's market share is still small compared to Chicagoland's grocery leaders, Jewel and Dominick's. But with several new stores, Wal-Mart gained share last year, seemingly at the expense of Jewel and Dominick's, data from market researcher Nielsen Co. indicate.

シカゴではまだまだシェアは小さいんですが、着実にシェアを奪っているというハナシです。

And more Wal-Mart Supercenters are coming to the area: six this year, including one that opened this past week in Orland Park, which gives it 19 now open. Six more are planned for 2010.

ウォルマートの店の数も少しずつ増えていて、今年6つ、来年はもう6つ計画されているとか。

in the Chicago area, Jewel-Osco, with 167 stores, has a commanding 39 percent share, compared to 6.5 percent for Wal-Mart Supercenters, according to Nielsen. And both Jewel and Dominick's, the area's No. 2 player with 80 stores and an 11.3 percent share, are renovating many of their local properties.

シカゴでは一番手は167店もっていて39%のシェア。二番手が80店で11.3%のシェア。ウォルマートはまだ6.5%。

Union-led resistance to Wal-Mart has so far helped to shut the company out of the full-scale grocery business in the city of Chicago, and with roughly 30 percent of the metro area's population, the city is a critical market.

組合が主導するウォルマート反対運動はフルスケールの食品雑貨店をシカゴ都市部で開店することを食い止めている(出ているのはスーパーセンターだけ、ということを言ってるんだとおもいますが。どっちがどうというのがいまいちわからないんですが、だれかご存知のかたいらっしゃいませんかな)。人口密集地の3割の人口が集中する最重要マーケット。

A recent report by Credit Suisse analyst Edward Kelly indicates that gap is wider in the Chicago area. In Kelly's January survey, Jewel's prices were 23 percent higher than Wal-Mart's; Dominick's, 26 percent greater. Still, analysts say both traditional chains compete on price through promotions and private-label items.

シカゴでは価格ギャップが広がっていて、ジュエルの方がウォルマートより23%高い。ドミニクスは26%も高い。

組合が反対するのは、ウォルマートが低賃金とか、組合より低い条件で雇用するからですな。競合する業者が反対してウォルマートが進出できないのではなく、組合だってとこが、日本と違うとこですね。

理屈っぽくなると不人気なのは承知であえて、ウォルマートが進出してきた際のエフェクト、ウォルマートエフェクトについて整理しておきますと。

1.ウォルマートは消費者にかなりの低い価格を提供する
・2割以上安いとは、スゴイですな。ここまでとは。これは消費者は逆らえませんな。ちょっと安いだけじゃないですからな。

2.ウォルマートは低賃金
・組合が反対するわけですね。

3.地域経済には1を通じて消費者の購買力を高める。名目賃金不変であれば実質賃金が増えたのと同じ効果。消費支出増につながり、経済成長を促す。

4.地域経済には低賃金を通じて購買力を低める。ウォルマートの従業員はウォルマートで買い物をする限り、低価格の恩恵を受けるが、多分賃金の低さが勝つだろう。ウォルマートだけで買い物を済ませるわけにもゆかないし。まあ、この効果は従業員だけのハナシ。

5.ウォルマートは確実に利益をあげて、その利益は経営陣や投資家に移転する
・ウォルマートが進出してきたら、ウォルマートがシェアを奪い、シェアを奪われた会社の労働者より、ウォルマートの労働者はより少なく受け取る。高効率による余剰は、消費者と経営、投資家の間で分け合う。消費者が受け取る分は地元に還元されたことになるが、残りはリトルロックやニューヨークに吸い上げられる。
・シェアを奪われる地元の業者が支配していた間は、地元民の間で利益を分け合っていた。

ウーンこの辺はナントモいえませんな。どれだけ消費者に還元されて、どれだけ資本が取ってゆくかの配分の問題でもありますな。ただ、純粋に経済面だけで見れば、効率の良いウォルマートが、地元の経済に貢献することは間違いなさそうです。

ただ、地元企業の労働者や、パパママショップの経営者は確実に職を失うことになるんですがね。地域のコミュニティを破壊する、という見方もあるんでしょう。

で、ここまではよくある議論で、次なんですが、

6.ウォルマートは卸に徹した小売であって、小売サービス部分を消費者に請け負わせている

アルビントフラーという未来学者が居まして、『第三の波』だとかで知られてますが、トフラーがよく、『プロシューマー』と呼ぶんですが、生産しつつ消費する人のことです。一部生産を請け負う。 場合によってはただで。P&Gの商品開発にボランティアを募って参加させる、とか、リナックスにただで開発に参加するとか。1年前のロンドンエノコミスト誌のイヤーブックでも無料化の流れ、が紹介されていましたが、とにかく仕事の一部を消費者に請け負わせて、無料にしたり、安くする流れ。

トフラーがウォルマートについて触れていたかは忘れましたが、『富の未来』という本には、いろんな事例を引いて経済が変わりつつある姿が書かれています。

ウォルマートが無機質な破壊者、経済合理性の塊、との見方もあると同時に、消費者の参加を促す、といっても、棚の整理だとか、商品をピックアップしたり説明したりする作業部分を消費者が自分で請け負うという意味ですが、という見方もできるんじゃないか、と思ったりもするんですな。

ちょっと大きなハナシになりましたがね。



マケイン ガイトナーをかばう

2009-03-22 08:21:25 | 政治
今日は、昨年の大統領選でいいところまでいったマケインさんなんですが、なかなかのおっちゃん、というよりはおじいさんでして、あんまり面白いんでここでご紹介。

McCain speaks up for Geithner

Tim Geithner, the embattled US Treasury secretary, should be given a chance to succeed, says John McCain, the former presidential candidate, who is the first prominent Republican to speak up in Mr Geithner’s defence amid growing calls for his resignation.

ガイトナーにも成功するチャンスをやれ。ガイトナなんて、息子みたいなもんでしょう。辞任を求める声が上がる中、マケインはガイトナーをかばった最初の著名共和党員なんだそうです。


Mr McCain, who was one of the few Republican senators to vote in favour of Mr Geithner’s nomination after revelations of tax arrears, was speaking at the end of a week in which the Republican Party has targeted Mr Geithner amid mounting public anger over Wall Street bonuses.

マケインはガイトナーが税金問題のゴタゴタがあった中で支持に回った数少ない共和党員の一人。AIGのボーナス問題で攻撃されている状況でもかばっています。

Everyone acknowledges he needs help,” said Mr McCain, in reference to the Obama administration’s difficulty in recruiting nominees to the Treasury department, where Mr Geithner remains the only official to have been confirmed.

彼には助けが必要だ。そうですな、財務省ではガイトナー以外、まだ誰も承認されていない。ポリティカルアポイントメントの議会承認のことを言ってるんでしょう。

Mr McCain also distanced himself from Republican “righteous indignation” over Mr Obama’s budget tactics. Many of Mr McCain’s colleagues fear Mr Obama will use the congressional “reconciliation” process, which enables the majority to circumvent an opposition filibuster, to smuggle through healthcare reforms and energy cap and trade in the budget.

マケインは、共和党の『正当な怒り』にも距離を置いている。
マケインの同僚達が恐れているのは、オバマ政権が議会に同意を求めてきて、議会の多数を使って反対派の妨害をつぶすこと。

自民等が多数を使ってなんでも決めちゃうのと同じことが起こるのをこわがっているってことですね。

Mr McCain said that a congressional short-cut could be employed by the administration that had been devised by Republicans and used by George W. Bush to push through tax cuts. “Republicans invented this,” he said. “I don’t like it but there are chickens coming home to roost.”

でもそれは、ブッシュが散々やったことだ、とマケイン。このやり方は共和党が見つけたんであって、そうなってもバチがあたっただけだ。

さすがは大統領候補になるだけあって、議会の党派争いには一線を引いているわけですな。人気の秘密もわかるような気がします。政治の情勢もなんとなくわかる面白い記事ですね。

金、原油、商品上がる

2009-03-21 09:18:00 | 市況
週末、金曜日に2円も円高に行っていて、何があったんだろう、とユーロを見ると、ユーロは円安で、なんじゃいって感じだったんですが、

Fedが巨額の国債買入れを行うからなんですな。

昨日の日経には、金利差が縮小してドルが売られたみたいな記事が出てましたが、私はジャブジャブな資金投入→インフレ期待からドルが売られた、と感じたんですがね。経済の本を読みすぎですかな。ドル大暴落、とかいう煽り本から、結構マジメな本まで、書いてることはそんな感じのような・・・。

で、為替だけ見てても何なんで、

Commodities surge after Fed bond plan

Commodities prices surged on Thursday as investors sought protection against the risk of higher inflation by buying everything from oil and gold to copper and sugar.

石油から金まで、インフレ期待で投資家が買っているというんですが。

Plans by the Federal Reserve to buy $300bn of US government debt triggered the stampede into commodities markets, which had suffered sharp price falls on worries that the world was heading for a depression. For the first time in almost a year, traders looked to oil and other raw materials as a hedge against an unexpected jump in prices.

これまで景気悪化シナリオで売られていたのが、価格高騰ヘッジのために商品を買い始めている。


The benchmark S&P GSCI index, a basket of raw materials, rose 6 per cent as oil prices soared to $51 a barrel, up 7 per cent on the day, to their highest level since December. Copper reached a four-month high.

オイルが7%上がって51ドル、銅は4ヶ月ぶり高値。

Hussein Allidina, head of commodities research at Morgan Stanley in New York, said: “Investors are buying commodities as protection against inflation and as a hedge against a weaker US dollar.”

投資家はインフレとドル安ヘッジで商品を買い始めた。

Nick Kalivas, an analyst at MF Global in New York, said that the aggressive move by the Fed was “stoking inflation expectations” and that there was a belief that a lot of money could flow into commodities.

Fedの積極的な動きはインフレ予想を積みあげ、商品に巨額の資金が流れると信じられている。

Michael Lewis, commodity strategist at Deutsche Bank, said that commodities’ markets had started to move away from the depression scenario that they were pricing in a few weeks ago. “The hope is that as radical central bank action spreads around the world, demand destruction fears will start to diminish,” he said.

過激な中央銀行の動きが世界に希望を持たせて、需要減退に対する恐怖が消えつつあって、恐慌シナリオから市場が離れつつあるってわけで。

まあ、インフレに目が行き始めている、ってことは間違いないようで。

こんなのもありましたなあ。
金を推奨 UBS

それにしても、目先厳しいなかで、また原材料価格が上がるんかいな。



米自動車部品メーカー 半数が破綻の危機

2009-03-20 08:57:52 | 自動車
GMやクライスラーがヤバイ、ということが昨年から問題になっていますが、部品メーカーはもっと厳しいはずですな。特に在庫調整分もあるんで、本当に受注が完全に止まるなんてこともあったりしてるんじゃないかと思うんですが、

Half of U.S. auto suppliers face bankruptcy: study


More than half of the top U.S. auto parts suppliers could file for bankruptcy protection in 2009 with at least one million job losses, according to a study by global consultants A.T. Kearney.

部品メーカーの半分が法的破綻の申請をして百万人が失業する。ATカーニーの調査です。

The U.S. government has pledged up to $5 billion to aid financially stressed auto parts makers that are crucial to General Motors Corp and Chrysler.

政府はGMとクライスラーに必須のメーカーへのサポートとして50億ドルを、きめているが・

Absent significant financial assistance from the government, we are headed toward a scenario that is going to be 50 percent or more of the supply base going through bankruptcy," Doug Harvey, an A.T. Kearney partner in its automotive practice in Detroit, told Reuters in an interview.

もし、大きな財政面でのサポートがなければ半分のサプライヤーが破綻するだろう、とATカーニーのパートナー。

A.T. Kearney looked at three scenarios for the supply base. The other two scenarios include a "soft landing" resulting in 35 percent of the companies restructuring in bankruptcy and a "pessimistic" reading pushing that to 70 percent or more with many liquidations.

ソフトランディングシナリオでは35%の破綻。悲観シナリオでは70%。

The "soft-landing scenario" looks more like "wishful thinking" at this point, with the industry heading more toward the middle ground and leaning toward pessimistic, Harvey said.

ソフトランディングシナリオは楽観的に考えた場合のことで、今はもっと厳しい状況だし、悲観シナリオの方に近づいている。

Harvey sees the administration's announcement of support for suppliers, coming even before it makes recommendations on GM and Chrysler, as reinforcing the immediate needs of the supply sector to avoid mass bankruptcies.

あんまり状況がひどいんで、GMとクライスラーが部品メーカーの名前を上げる前に、政府が発表しちゃったんじゃないか。

GMが存続の危機にあるわけで、その傘下にある部品メーカーが大丈夫なわけはなく、当然、破綻に直面しているはずで。

去年、自動車販売が急落する前から部品メーカーは結構ヤバ目だったんで、クライスラーが部品メーカーの金型を持ってったりして。セットメーカーの調達コスト削減の影響をモロくらってたわけでしてね。

自動車産業は裾野が広い分、影響も大きくて・・・。



中国  国産ブランド買収を阻止 コカコーラ

2009-03-19 07:26:16 | 食品
中国の飲料トップブランドをコカコーラが買収しようとしたら、中国政府がストップをかけたとのことで、

China blocks Coca-Cola bid for Huiyuan

China’s ministry of commerce ruled against Coke’s proposed acquisition of Huiyuan Juice, the country’s leading juice maker, on competition grounds, saying the move would hurt smaller domestic companies and limit consumer choice.

国内の弱小メーカーへの競合や、消費者の選択肢を狭めることになることを回避するためというんですが、

Bankers and lawyers denounced the move as a protectionist measure that would also have negative implications for Chinese investment abroad, notably Chinalco’s proposed $19.5bn tie-up with Rio Tinto, the Anglo-Australian miner.

この決断、中国のRio Tinto買収にもマイナスの影響が出るかも知れないぞ、といわれているとか。報復されるということですな。

“People suspicious of China’s motivations will say that China is not playing fair by stopping foreign acquisitions in an innocuous industry that has no economic or national security implications.”

経済にも安全保障にも関係なさそうな買収阻止するというのは、フェアじゃない、買収阻止の動機そのものに疑いを生じる。

まあ、中国は共産主義ですからなあ。そもそも成り立ちが違うわけで、自由な投資、公正な市場とかいう概念で攻められても、そんなのもともと標榜しているわけじゃないですからなあ。

ナンクセつけて外資をオン出している日本とはちょっと違うわけで。

中国は途上国でもあって産業保護の観点もあるでしょうね。
海外企業を中国が買うのもやめろという反応も、そらそうですな。

ナショナリズム、コミュニズム、自由主義、微妙なトコですな。

日本の大金持ち トップ40

2009-03-18 07:07:50 | 市況
Forbs誌が日本の金持ち特集をやってまして、

Japan's 40 Richest

一位はユニクロの柳井さんで、

Japan's retail tycoon Tadashi Yanai, whose Uniqlo stores sell affordable apparel, has added $1.4 billion to his wealth to become Japan's richest person for the first time. He is now worth $6.1 billion and has moved up to No. 1 from No. 6 last year, becoming the fifth person in as many years to take the top spot in Japan.

昨年6位だったのが、ことしトップに。14億ドルアップして、61億円ドルですか。6千億円。確かにスゴイですな。まあ、小さな地方銀行の総資産という感じですな。とは言え、日本のトップは千億円規模なわけですね。米国がビルゲーツやらブラックストンのナントカさんやら、平気でチョーがついてましたからなあ。今はどうか知りませんがね。

しかしユニクロの躍進はスゴイですが、柳井さんの資産をグッと膨らましているわけですね。

あと、ユニクロはマーケットが国内中心の会社です。海外で生産しているしニューヨークにも出店してますが、国内が主マーケットですな。日本のトップはドメスティックなんで、国際的な帝王って感じじゃないです。

Japan's 40 Richest are now worth a combined $69.5 billion, down from $89.9 billion in May, when we published the 2008 rankings. Even the soaring yen, which recently hit a 13-year high against the U.S. dollar, couldn't pull up these dollar-based fortunes.

日本のトップ40人を足して696億ドル。昨年は899億ドルあったのがダウンした。

これまたスッゴイダウンです。全部足して7兆円。十分大きいんですが、米国の数字に触れているとスケールが違うんですね。ってか、最近の流れにそっていえば、米国がヘン、なんでしょうがね。あるいは、米国には本当の帝王がいるって言いますかね。

まあ、これ、表の数字なわけでして、ブラック分も加えればもっと、でかかったりするかも、ですがね。スイスが銀行の守秘義務を緩和するというハナシがありましたが、世界中のオフショア銀行が、国籍別の口座残高なんかを公表させれば面白かったりして。一体どんな数字が出てくるんでしょうかね。



ゴールドマン 商業銀行買収検討してた

2009-03-17 07:06:32 | 金融
ちょっとしたネタなんですが、この見出しをみてギョッとしたんですが、

Goldman held talks to acquire Wachovia

ゴールドマンサックスがワコビア買収? ってどゆこと? 
ってゆうか、買収も検討してたってことなんですな。

ワコビアとゴールドマン、文化としては多分水と油ってトコじゃないですかね。
かたや商業銀行、かたや投資銀行。サラリーも。

Goldman Sachs engaged in talks to buy regional lender Wachovia during the tumultuous weekend after Lehman Brothers collapsed in September, in a deal that would have given the quintessential Wall Street bank a prominent position on main street.

リーマンが9月に破綻する週末、ワコビア買収にゴールドマンが検討していたってことで、去年のハナシでした。

But the potential takeover, as well as a mooted deal that weekend for Morgan Stanley to merge with either JP Morgan Chase or Citigroup, was abandoned just before the Federal Reserve allowed Goldman and Morgan Stanley to turn into bank holding companies and access government funds, according to people close to the matter.

モルガンスタンレーをJPモルガンかCitiと一緒にさせる案も検討されたが、結局、銀行持ち株会社に移行させることが決まって、なしになった。

the talks failed on the Sunday, largely because the government was unwilling to use taxpayers’ money to protect Goldman against losses on Wachovia’s giant loan portfolio.

ゴールドマンのワコビア買収案は、ワコビアのローン資産の劣化部分に対し、税金を投入することを政府が嫌ったため無くなった。

The amount of federal support Goldman was targeting was less onerous than the $270bn in loss protection the government pledged to Citi a week later, when it agreed to buy Wachovia to stop a run on its deposits. Citi eventually lost Wachovia to Wells Fargo, whose takeover bid did not require federal backing.

ゴールドマンが目指した政府からの税金投入額は、1週間後、取り付けを恐れてCitiに買収させようと約束した2千7百億ドルよりは少ないが、結局、税金投入を不要としたウェルスファーゴがワコビアをものにした。

まあ、当時、かなりのすったもんだがあったということですな。次々になんじゃかんじゃとニュースが出てて、ポールソンとバーナンキが毎日のようにあれやこれや言ってましたな。

税金投入して他の銀行に買わせる、というヤツ。
私は新生銀行の瑕疵担保条項を思い出しましたがね。