映画『ゼロ・ダーク・サーティ』 - オリジナル予告編 (日本語字幕)
映画ネタばかりで恐縮ですが,
ゼロ・ダーク・サーティ。
ビン・ラディンが殺害されたのはついこないだで,大統領選にも大ぎな影響があったのは間違いないですな。オバマの外交政策関する批判を,この殺害成功が封じ込めた,という面があるんで。
そうでした。オバマさんが,赤い絨毯の廊下をすたすた歩いてきて,ドヤ顔でスピーチしたのを聞いて,世界中がびっくりしたんでした。
Obama: Osama bin Laden Dead - Full Video
私は第一報をネットのニュースで発見。ドローンで上空から撃ったんだろう,と思ってたら,特殊部隊がヘリで突入したとか,パキスタン領内だったとか,後から,続報がバシバシ入って,
なんでそもそもパキスタンに居たんだ,みたいな議論がメディアで盛り上がって・・・。
いろんな複雑な事情が絡んでるんだろうな,と推測はできますが,
もう映画になったと言うんでみてきたんてすね。もう封切から随分時間がたってて,もう終わりそうなんであわてて行ってきました。
随分丁寧に作ってあって,ストーリーの細部まで手を抜かないで,描き込んでます。
主人公キャラは,才気を放つ若手CIA女性職員。
ビンラディンにつながる人物のネタをつかんで,こいつだ,と確信,何年も何年もあきらめずに,その人物の居場所を追究していきます。その男の居場所がわかれば,ピンラディンも居るはず,と推理したんですね。
そして,ついに発見・・・。
というわけで,ハナシの骨格は,なんてことは無い,かなりシンプルです。ただ,追いつめる過程で地道な努力が必要で,何度も壁にぶつかるわけですね。
だから,映画はディテールに入り込んでこの殺害劇の現場で何が起きていたのかを丁寧に描いていきます。おおまかな出来事を描くだけではドラマにならない。
CIAのパキスタン支局の人間関係や,主人公のワシントンへの異動やら,シールズに対するブリーフィング,シールズの突入,なんかを絡めながら,捜査過程のジクザグをきっちり描きます。
CIAものを読んでいても,具体的なイメージがなかなかわかないわけですが,こうして映像で見せられると,どういう感じで彼らが活動しているのか,なんとなくわかりますな(映画だとしてもです)。
ワシントンに大統領と,CIA長官がいて,そして政治任用の幹部,
バキスタン支局は,現場でアルカイダ幹部を探して,関係者を拘束して取り調べ(悪名高い拷問も)。成果があがらないと、ワシントンから幹部がやってきて檄を飛ばされて・・・。
イラク戦では,大量破壊兵器がある,として随分たたかれたし,
レガシーオブアッシュ,みたいな本がでて,ボロカスだったCIA。
当時の長官のバネッタ役のジェームズ・ガンドルフィーニは本物とはちょっと・・・。バネッタ本人の方が役者が上,って感じがしましたがね。まあ,存在感を出し過ぎると,本筋と離れてしまってまずいということもあるでしょう。
映画としての完成度も高く、かなり面白い。
実話ベースで、お決まりのロマンスも出てこないし、良いキャラがあっという間に死んだりと、フルフィクションには無い、テイストも感じることができます。
スゴイ映画、ってほどでは無いんですが、
抑制の効いた、良い映画って感じです。
映画ネタばかりで恐縮ですが,
ゼロ・ダーク・サーティ。
ビン・ラディンが殺害されたのはついこないだで,大統領選にも大ぎな影響があったのは間違いないですな。オバマの外交政策関する批判を,この殺害成功が封じ込めた,という面があるんで。
そうでした。オバマさんが,赤い絨毯の廊下をすたすた歩いてきて,ドヤ顔でスピーチしたのを聞いて,世界中がびっくりしたんでした。
Obama: Osama bin Laden Dead - Full Video
私は第一報をネットのニュースで発見。ドローンで上空から撃ったんだろう,と思ってたら,特殊部隊がヘリで突入したとか,パキスタン領内だったとか,後から,続報がバシバシ入って,
なんでそもそもパキスタンに居たんだ,みたいな議論がメディアで盛り上がって・・・。
いろんな複雑な事情が絡んでるんだろうな,と推測はできますが,
もう映画になったと言うんでみてきたんてすね。もう封切から随分時間がたってて,もう終わりそうなんであわてて行ってきました。
随分丁寧に作ってあって,ストーリーの細部まで手を抜かないで,描き込んでます。
主人公キャラは,才気を放つ若手CIA女性職員。
ビンラディンにつながる人物のネタをつかんで,こいつだ,と確信,何年も何年もあきらめずに,その人物の居場所を追究していきます。その男の居場所がわかれば,ピンラディンも居るはず,と推理したんですね。
そして,ついに発見・・・。
というわけで,ハナシの骨格は,なんてことは無い,かなりシンプルです。ただ,追いつめる過程で地道な努力が必要で,何度も壁にぶつかるわけですね。
だから,映画はディテールに入り込んでこの殺害劇の現場で何が起きていたのかを丁寧に描いていきます。おおまかな出来事を描くだけではドラマにならない。
CIAのパキスタン支局の人間関係や,主人公のワシントンへの異動やら,シールズに対するブリーフィング,シールズの突入,なんかを絡めながら,捜査過程のジクザグをきっちり描きます。
CIAものを読んでいても,具体的なイメージがなかなかわかないわけですが,こうして映像で見せられると,どういう感じで彼らが活動しているのか,なんとなくわかりますな(映画だとしてもです)。
ワシントンに大統領と,CIA長官がいて,そして政治任用の幹部,
バキスタン支局は,現場でアルカイダ幹部を探して,関係者を拘束して取り調べ(悪名高い拷問も)。成果があがらないと、ワシントンから幹部がやってきて檄を飛ばされて・・・。
イラク戦では,大量破壊兵器がある,として随分たたかれたし,
レガシーオブアッシュ,みたいな本がでて,ボロカスだったCIA。
当時の長官のバネッタ役のジェームズ・ガンドルフィーニは本物とはちょっと・・・。バネッタ本人の方が役者が上,って感じがしましたがね。まあ,存在感を出し過ぎると,本筋と離れてしまってまずいということもあるでしょう。
映画としての完成度も高く、かなり面白い。
実話ベースで、お決まりのロマンスも出てこないし、良いキャラがあっという間に死んだりと、フルフィクションには無い、テイストも感じることができます。
スゴイ映画、ってほどでは無いんですが、
抑制の効いた、良い映画って感じです。