この記事の見出し、怖いですねえ。
At the gates of hell
Wikipediaによると、
・・・
地獄の門(じごくのもん)は、13-14世紀イタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』地獄篇第3歌に登場する地獄への入口の門である。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の銘文でよく知られており、深い絶望をあらわす表現としても用いられる。
・・・
ということです。
Economist 11月22日
見出しからして当然ながら、超悲観的な記事ですね。
冒頭ペライベイトエクイティのサーベラス-地獄の門の三つ頭の犬の門番にちなんだ名前のようですな-の苦境を伝えておりまして、ファイナンスの世界のクレジットクランチが他の経済活動にまで広がっているさまの具体例としてあげているんですね。
Only months ago Cerberus was praised as the saviour of the American car industry when it bought Chrysler from its German owner and struck a remarkable deal with the unions to cut jobs and benefits. But on November 20th it emerged that Cerberus's bankers had abandoned efforts to sell $4 billion of the debt it took on when it bought Chrysler. Investors turned up their noses even when offered a 3% discount
プライベイトエクイティはデットでレバレッジを効かせて儲けるわけですが、肝心の銀行団がそのデットを転売できなくなっています。クイスラーをサーベラスが買って喝采を浴びたわけですが、プライベイトエクイティの買収は銀行団の協力あってのことで、それが今後は期待できなくなった、ということでもありますな。
実際に買収すると決めてできなくなったディールも出てきていて、ファイナンス部門のクレジットクランチが企業買収にまで影響する-まあ当たり前ですが-ということです。
まあ、プライベイトエクイティは行過ぎていて、その原因は貸し手の緩さにある、とちょっと前まで指摘されていたわけで、変われば変わるもんですな。
今の所、データ上はクレジットクランチが広範囲に影響しているということはない-たとえばGMACの問題<赤字のことですね>はサブプライムローンからきていて自動車ローンではない-かも知れないが、
米国での自動車販売は激落ちしつつあり、ホームデポは配当が計画どおりにできなくなり、銀行の中小企業への貸し出し基準が日をおうごとに厳しくなりつつある,-米国流貸し渋りですな-ハイリスクボンドの金利が急上昇している-かつてジャンクボンドが高すぎる=金利が安すぎると指摘されてたんですけどね。
Mr Altman is especially worried by the large amount of low-quality debt issued in recent years, much of it to finance private-equity deals. Some 42% of high-yield corporate bonds issued since 2003 were rated B- or lower, rising to nearly 50% in the first six months of this year. Moreover, some $160 billion of leveraged loans are coming due next year. Refinancing them may be a struggle in today's financial markets.
16百億ドルのレバレッジドローンが来年期日を迎えるそうです。リファイナンスできるかどうか・・・。
Martin Fridson of FridsonVision, a research firm, has calculated that a severe recession (which, he stresses, he is not predicting) could result in a peak rate of between 16% and 20% of annual defaults on corporate bonds, far higher than in 1991. If so, lenders will retreat further and distressed-debt investors like Cerberus will be baying for blood. Businesses need lenders to finance their operations: they must be quaking at the prospect.
げげっ! ・・・。
最近は,悪材料も出尽くしてそろそろマーケットもそこを打つだろう、というような楽観論も出始めてはいるわけですが、ここは地獄の一丁目なんだ、というこわーいお話でした。
At the gates of hell
Wikipediaによると、
・・・
地獄の門(じごくのもん)は、13-14世紀イタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』地獄篇第3歌に登場する地獄への入口の門である。
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」の銘文でよく知られており、深い絶望をあらわす表現としても用いられる。
・・・
ということです。
Economist 11月22日
見出しからして当然ながら、超悲観的な記事ですね。
冒頭ペライベイトエクイティのサーベラス-地獄の門の三つ頭の犬の門番にちなんだ名前のようですな-の苦境を伝えておりまして、ファイナンスの世界のクレジットクランチが他の経済活動にまで広がっているさまの具体例としてあげているんですね。
Only months ago Cerberus was praised as the saviour of the American car industry when it bought Chrysler from its German owner and struck a remarkable deal with the unions to cut jobs and benefits. But on November 20th it emerged that Cerberus's bankers had abandoned efforts to sell $4 billion of the debt it took on when it bought Chrysler. Investors turned up their noses even when offered a 3% discount
プライベイトエクイティはデットでレバレッジを効かせて儲けるわけですが、肝心の銀行団がそのデットを転売できなくなっています。クイスラーをサーベラスが買って喝采を浴びたわけですが、プライベイトエクイティの買収は銀行団の協力あってのことで、それが今後は期待できなくなった、ということでもありますな。
実際に買収すると決めてできなくなったディールも出てきていて、ファイナンス部門のクレジットクランチが企業買収にまで影響する-まあ当たり前ですが-ということです。
まあ、プライベイトエクイティは行過ぎていて、その原因は貸し手の緩さにある、とちょっと前まで指摘されていたわけで、変われば変わるもんですな。
今の所、データ上はクレジットクランチが広範囲に影響しているということはない-たとえばGMACの問題<赤字のことですね>はサブプライムローンからきていて自動車ローンではない-かも知れないが、
米国での自動車販売は激落ちしつつあり、ホームデポは配当が計画どおりにできなくなり、銀行の中小企業への貸し出し基準が日をおうごとに厳しくなりつつある,-米国流貸し渋りですな-ハイリスクボンドの金利が急上昇している-かつてジャンクボンドが高すぎる=金利が安すぎると指摘されてたんですけどね。
Mr Altman is especially worried by the large amount of low-quality debt issued in recent years, much of it to finance private-equity deals. Some 42% of high-yield corporate bonds issued since 2003 were rated B- or lower, rising to nearly 50% in the first six months of this year. Moreover, some $160 billion of leveraged loans are coming due next year. Refinancing them may be a struggle in today's financial markets.
16百億ドルのレバレッジドローンが来年期日を迎えるそうです。リファイナンスできるかどうか・・・。
Martin Fridson of FridsonVision, a research firm, has calculated that a severe recession (which, he stresses, he is not predicting) could result in a peak rate of between 16% and 20% of annual defaults on corporate bonds, far higher than in 1991. If so, lenders will retreat further and distressed-debt investors like Cerberus will be baying for blood. Businesses need lenders to finance their operations: they must be quaking at the prospect.
げげっ! ・・・。
最近は,悪材料も出尽くしてそろそろマーケットもそこを打つだろう、というような楽観論も出始めてはいるわけですが、ここは地獄の一丁目なんだ、というこわーいお話でした。