会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

CIA長官の不倫スキャンダル

2012-11-22 00:05:38 | 政治
大統領選は予想通りオバマさんの勝ちで終わって,まあ,これまでのお祭り気分が終わって,ちょっと気が抜けた感じですかね。

まあ,メディアはネタに事欠かず,選挙が終わるのを待ってたかのように大事件が次々に起きてるようで。イスラエルもそうですが,CIA長官が辞任した,という事件に一番驚きました。この長官は,アフガンの現地司令官が,へまをやらかして辞任した後の後任として派遣されたときも,ああ,あのPetraeus将軍がみたいな報道で,軍人のヒーローって感じだったんで。


アフガン現地司令官解任 シビリアンコントロール

それが,不倫で辞任って,ちょっと考えにくいなあ,CIAの長官がFBIの捜査で不倫発覚,ってなんじゃいってなわけですが,不倫相手のPCから機密情報が発見されただの,将軍は機密を漏らしたことについては否定しているだのも同時に報じられていたんでした。

ニューズウィーク日本版には,こんなコラムも出てたりして。

「不倫でクビ」CIA長官スキャンダルの奇々怪々

このお相手の女性ですが,


ちなみに、このブロードウェルさんに関しては、一連の不倫疑惑が明るみに出る直前の10月26日にコロラド州のデンバー州立大学で講演した際に「ベンガジでの米大使館襲撃事件の真相は、CIAが捕縛した複数のリビア武装勢力メンバーの奪還作戦だった」という発言をしており、この点が「非公開情報であり機密漏洩に当たる」という批判がされています。


ということなそうなんですね。

デンバー講演については動画がアップされてました。一人目の質問に答える中に,大使館襲撃事件の背景についてボロッと話してます。

Paula Broadwell spilling secret CIA information


すごい腕で,かなり鍛えてますね。ハナシもスムーズで頭良さそう。士官学校出身の元軍人で,ただもんじゃありません。将軍が夢中になった理由もなんとなくわかりますかね。

不倫は目くらましで,本当は機密漏えい問題か,もっと別の何かが本筋かもですね。


こういうときは,ロシアトゥデイ

'CIA chief Petraeus' resignation not just about affair'


このおっちゃんの言う通り,ワシントンでバブリックに何が言われてたとしても,問題は全く別のところにある,ということなのかも。


さて,将軍や,この女性が,起訴されるようなことになるんでしょうか。

いよいよ投票日

2012-11-07 01:43:48 | 政治
いよいよですなあ。

予備選から含めて,長かった選挙報道も一段落することになりますね。

さて,いよいよ投票日。
シロートが予測してもなんの意味もないんですが,オバマさんで決まりですかね。

オバマ,恐るべし。

直前にハリケーンがやってきて,あきらかにオバマに有利に働いてますな。運もめちゃ強い。

ニュージャージー州の知事が,オバマをあっちこっちのインタビューでベタほめ。大統領として災害対応を良くやってくれてる,何度も電話くれて,みたいな。

Chris Christie PRAISES Obama on FOX NEWS


クリス・クリスティと言えば,デブで有名,というのもあるんですが,それ以上に,共和党のホープって感じで,今回の選挙でも,ロムニーを応援するのいやだから,知事,あんた出てー,みたいなことを支持者に言われてたりする場面を報道されたりもしてたんですな。いずれ本当に出馬するかも知れないような大物と言えるんでしょうが,これにはあたしもびっくりしました。彼は共和党でロムニーを支持してきているんですな。クリス・クリスティも,政治家なんで,きれいごとを言ってても,こういう発言をするにはちゃんとした計算があるはずですけどね。


New York Mayor Bloomberg Endorses Obama


ニューヨーク市長のプルンバーグも,オバマ支持。市長は,共和党だとばかり思ってましたが,インディベンデント,ってことになってるみたいですな。

Michael Bloomberg


Bloomberg switched his registration in 2001 and ran for mayor as a Republican, winning the election that year and a second term in 2005. Bloomberg left the Republican Party over policy and philosophical disagreements with national party leadership in 2007 and ran for his third term in 2009 as an Independent candidate on the Republican ballot line.

最初,共和党から出て市長になった後,政策と思想で折り合えなくなって,インディペンデントにスイッチして出馬したってことで。

いずれにせよ,ぎりぎりに,勝ち馬にのった,のかどうかわかりませんが,著名人二人の支持表明なり、べたほめは影響あるんでしょうな。

運も味方につけて,オバマ,恐るべし。

とか言ってて,負けたりしたら,面目ありませんけどね。


安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方

2012-11-04 00:54:30 | 読書

また,しばらく更新がご無沙汰になってしまいました。
いよいよ大統領選挙です。

共和党ロムニーさんの追い上げがスゴイみたいですが,私ゃオバマさんが勝つと予想してますが,どうですかね。

選挙ネタの前に,ちょいと本のご紹介です。

これ,大学院で地域経済論をとってて,課題図書になった本ですが,かなり良い本です。てか,今年ベストかな。

昔々,出張でニューヨークに行った時,レストランや,どこでも,狭い階段でお先にどうぞをすると,にっこり笑って,サンキュウ。まるでお友達に対するようなリアクション。

無関係で初対面の人でも,結構,相手を認めて話もしっかり聞く習慣というか姿勢に,まあ,なんて過ごしやすそうな気持ちの良い場所なんかいな,と感じたことを覚えているんですな。日本だと,赤の他人は,存在しないのと同じ。目を合わせず,知らんぷりが普通です。

この感触,どういうことなんだろう,とずっと気にかかっていたんですが,本書ですっきりしました。

端的に言えば,日本は安心社会ではあるが,信頼社会ではないという主張です。

村の濃密な人間関係でがんじがらめになっていて,気心の知れた人達に囲まれてれば安心,一方で,外部の人間に対する信頼度はかなり低い。

そして,そんな,赤の他人に対する信頼感をもてない社会はチャンスを十分に生かすことができず,つまり気心の知れた人たちだけでまとまると,機会費用が高くついて発展しにくいんじゃないかという指摘なんですね。

そして,

集団に対する従属心が日本人はもともと強いというのは誤った先入観で,単にそういう環境にあるときにそうなっているだけ,ということを確認した心理実験も紹介されています。

つまり,環境を整備することで,安心社会から信頼社会にギヤチェンジしてゆくことができるし,それが必要だ,ということなんですね。

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)
クリエーター情報なし
中央公論新社


いろんな問題を考える上で,一つのコアになり得る議論だと思います。

なぜ日本では産業集積の中から新規事業が生まれにくいのか。

起業に不可欠である,人的ネットワークを持っている人が他国に見られるようにドシドシ生まれてこないのはなぜなのか。

読み物としても面白いし,お勧めです。