このブログを復活させようと、過去の記事を眺めていたら、なつかしいDent氏の予測記事が出てきたんですが、彼の予測は当たったのか。
為替と金はどうなるの HS DENT その2
ベビーブーマーの支出が減るので、株価はそろそろ落ちると言い続けているんですが,それは当たってません。ダウ平均も極めて好調。
チャート、綺麗すぎでしょ。
ダウ平均チャート
ただ、金価格と、原油が下落するというのは、見事に当たってます。
予測が当たったことよりも、大事なのはその根拠として彼が何を上げていたか,という点ですが、詳細は前記事をご覧いただくとして、抜粋すると、
83年から07年にかけて経済成長の2.65倍も債務を膨らませて,そのことは,ドル紙幣を刷り続けたということを意味し,ドルの価値を下げてしまった。
債務とドルのバブルを潰して,レバレッジを縮小させることになると,今度はドルの量が減るということになり,価値は再び上がるのだ。
我々は,インフレでなく,デフレを予想しているのだ。なぜならば,連邦政府の債務が拡大するのは避けられないが,それ以上に私的部門での巨額の債務縮小が行われるからだ。
政府の刺激策など、問題でないほど私的部門の債務縮小が大きいってコト。FRBの資産が何兆ドルも膨らんだ、と騒いでも、それが問題にならないくらい全体では債務が縮小している、ということですね。
ムムム、お見事 。
FRBの政策をベースに、金融緩和でドル安、縮小でドル高みたいなハナシはシロートでもしてますが、Dent氏は、経済全体の債務圧縮について着目しているわけですね。リーマン危機の後、中小の銀行がかなりつぶれているし、大銀行も貸出を減らし続けていたことは、このブログでもご紹介してきました。
ドル高が、FRBの緩和策完了を見越して、じゃなく、経済全体が債務圧縮に動いていることによるデフレ予想を根拠にドル高、原油、金、つまり資源安を予測していたこと。
鋭いですな。
でも、肝心の株価予測がはずれてルンですけど・・・。
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