会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

日銀総裁会見

2010-08-31 07:20:33 | 政治

こないだバーナンキ講演をみたばっかりなんで、白川会見ものぞいときますか。

【日銀総裁会見詳報】「景気下ぶれリスク先取りして対応」



政府と日銀の密な連絡と中央銀行の独立性について

 「(経済情勢の)認識については、政府と大きな違いはない。そういう認識のもとで、日銀が景気回復を金融面から下支えするためには追加的な金融緩和措置を実施することが必要という判断を、日銀自身の責任で行った」


 --臨時会合を開いた理由に政府が経済対策を発表することも含まれるか


 「政府が対策を検討するということは承知しており、意識した」
 「FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の詳細を見ると、前回は追加緩和の措置を取ったわけではく、緩和の継続を示したに過ぎない。(それに比べ)日銀は今回、下ぶれリスクに対応して、いわば先取り的に、前倒し的に追加の緩和を行った」


中央銀行の独立性について、って質問にどんな意味があるんでしょうな。

白川さんが、政治的な圧力に負けて、緩和することにしました、と答えることもあり得ないし、こういう質問とか問いの設定がバカバカしい感じがします。ってか、記者が質問をしたのではないのかな。

質問するのであれば、もっと重要な問いかけがあるはずですな。

あなたは、今回の追加金融緩和の政策的な有効性を信じていますか
有効だとしてどういう経路で効果があるんでしょうか。

というようなことですね。

言いたいことだけ、判断の結論だけじゃなくて、説明すべきことを説明していただくべきですね。




『(それに比べ)日銀は今回、下ぶれリスクに対応して、いわば先取り的に、前倒し的に追加の緩和を行った』

これには、会見上できちんと突っ込みが入ったんですかね。


FRBより頑張っているという言い方は、ちょっとまずいんじゃあ・・・。
バーナンキ激怒ってとこでしょうか。


政府紙幣発行 高橋洋一 日本銀行の対応はどうよ




グレンベックの大イベント

2010-08-29 11:57:27 | 政治

グレンベックというFOX NEWSのトークショーのホストが居て、この28日に大イベントを打っているようですな。




このグレンベックって何者って感じですが、テレビやラジオで自分の番組を持っていて、結構人気があるようで。ハナシはチョー右。視聴率はNO1.数年前までCNNでやってて、FOXに移った。FOXって、オバマをイスラム国家生まれだと神父が話してた例の放送局ですな。

Glenn Beck


このイベントですが、

Restoring Honor rally

Beck originally intended to use the rally to promote his next-to-be-released political book, The Plan, in which he would outline a century-long plan to "save the country," but soon decided to re-focus the event on raising awareness and funds for the charity the Special Operations Warrior Foundation.[65] Beck named his planned rally "Restoring Honor," saying its theme was "about honoring character" as well as honoring the sacrifices of U.S. Armed Services personnel.[66]

もともと本のプロモーションのために企画されていたのが、特殊部隊の遺児への教育基金への資金集めイベイトにきりかえたんでそうですな。

Commentators noted that the planned date would be the forty-seventh anniversary of the Great March on Washington, at which, on August 29, 1963, King had accompanied an assemblage of 250,000 African-American Civil Rights Movement marchers from the Washington Monument to the Lincoln Memorial, where King delivered his "I Have a Dream" speech. Beck said the timing and place for his event was coincidental but appropriate, with its theme agreeing with King's "message of focusing on the content of a person's character above all else."

ルーサーキングJR.のアイ・ハブ・ア・ドリームスピーチに時期も場所もかぶってるイベントってことで、いろいろと物議もかもしているようなんですがね。


さて、この、かなり影響力も持っているベック氏についてなんですが、

Beck has described himself as a conservative with libertarian leanings.[29][30] Among his core values Beck lists personal responsibility, private charity, the right to life, freedom of religion, limited government, and family as the cornerstone of society.[31] Beck also believes in low national debt, and has said "A conservative believes that debt creates unhealthy relationships. Everyone, from the government on down, should live within their means and strive for financial independence."[32]

自分では、リバタリアン的な傾向をもっている保守派だと述べている。個人の責任だったり、私的なチャリティ、中絶反対、信教の自由、小さな政府、家族の重視なんかをコアバリューとして認めている。

ロン・ポールの言ってることと似てますな。

his show's high ratings have not come without controversy from both outside and inside Fox News.[76] The Washington Post's Howard Kurtz reported that Beck's use of "distorted or inflammatory rhetoric" has given him a "lightning-rod status", that in turn, has complicated the channel's and their journalist's efforts to neutralize White House criticism that Fox is not really a news organization.


彼のショウの視聴率は高いが、FOXNEWS内外で論争がないわけじゃない。ワシントンポストは歪曲や誇張のあるレトリックを使ってて、それが物議をかもす原因となっている、で、それが、また、FOXはまともな報道機関じゃない、というホワイトハウスの批判をかわすためのFOXの努力を複雑なものにしていると報じた。

視聴率はほしいが、内容が偏ってて・・・、というお悩みがあるようで。

とまあ、喋りだけで、ここまでのしてきて、こんなイベントまでやるようになって、と、まあすごいオっちゃんですが、映像をみてると、観客ってか参加者は、ジュースやビールを飲んだり、焼きそばを食うわけじゃなく、まじめに聞いてて、アメリカのバリューってか、あるいは宗教的な、あんた自身が神なんだ、とかなんとかのマジなハナシを、神妙に、本気できいてます。

チョーマジで、茶化すと激怒されそうな、ンナ、コワさがありますな。

反オバマ、反ワシントン現職、ティパーティ系の動きってことで。

バーナンキ講演

2010-08-28 11:24:07 | マクロ経済

バーナンキが金曜日に講演してまして、
いつも思うんですが、まじめに考えているし、必要な時には躊躇なく動きまっせということを、説明しています。日銀もこんな感じで説明してくれれば、納得感が出てくるんですがね。

Fed 'will strongly resist' deflation: Bernanke


Responding almost directly to an op-ed published Thursday by ex-Fed vice chairman Alan Blinder saying the Fed was running low on ammo, Bernanke said: "The issue at this stage is not whether we have the tools to help support economic activity and guard against disinflation. We do. As I will discuss next, the issue is instead whether, at any given juncture, the benefits of each tool, in terms of additional stimulus, outweigh the associated costs or risks of using the tool."

元副議長のブラインダーが、FRBは弾切れだ、と言ったことに対しては、

『現段階での問題は、我々が経済を積極的に支え、デフレから守る貯めの手段があるかないかではありません。我々には手段はあるのです。手段の有無ではなく、いつの時点でもそうなのですが、それぞれの経済刺激策によって得られる利益が、発生するコストやリスクを上回るかどうかが問題なのです』

At the top of his list of options -- more purchases of Treasurys by the Fed. Bernanke said these purchases would ease financial market conditions.

バーナンキは、国債の購入が金融市場を緩和するかもしれないと述べた。

長期国債を日銀が買うべきだ、という議論が日本でもあるのは、FRBの動きを受けてのことなんでしょうね。

日銀に対して納得いかないとFRBを持ってくる。

金融政策の権威は日銀が独占、外交なら外務省。孫崎さんが、米国の動きでもなんでも、解釈権はお役所が独占している、というようなことをおっしゃっていますが、評論家があれこれ言っても、日本じゃ権威はお役所にあるんで。


FRBの権威を持ってくるんじゃなくて、専門家がメディアで論争するみたいな感じにならないんですかな。シロート評論家やシロート政治家が文句を言い合ってるんじゃなくてですね。


One policy option Bernanke rebuffed was to increase medium-term inflation goals above levels consistent with price stability. "I see no support for this option on the FOMC," the central bank chief said.

中期インフレ目標の引き上げについては、否定。FOMCで支持が得られない、と議長は言った。



トップシークレットアメリカ ワシントンポストの一撃

2010-08-27 00:42:34 | 政治

2週間位前ですかね、やたらこの話題をメディアが取り上げてたんですが、

ワシントンポストの特集なんですな。

アメリカのトップシークレットというヤツなんですが、ワシントンポスト自体の売り出しも結構すごくて、ビデオあり、担当記者はテレビに出まくり、で、なんじゃコラって感じなんですが、まあ、一つのメディアミックスというヤツなんでしょうか。

これがそのビデオで、



トップしークレットクリアランスってなんて訳すんですかね。とにかく、最高機密にアクセス許可を持っている人が、85万人もいるそうで。多すぎやろ、という突っ込みを、ワシントンポストは入れてるんですね。

その記事がこれで。

TOP SECRET AMERICA washingtonpost


チョット長いんで、記事をご紹介するのは無理っぽいんですが、まあ、911の後に、政府のトップしークレット組織がヤマほどできてしまって、政府のトップさえ全体がどうなっているのか、つかみかねている状態なんだそうで、

なんせ秘密情報を扱うんで、よくわからない。機能は重複しまくり、ムダが多くて、実際には役に立っていないものも多いとか。金の無駄遣いも批判してるんですな。何兆円も使っている。

それでいて、去年のクリスマスのテロ未遂事件は事前に防げなかったとか、テロリストがマヌケで大事に至らなかっただけとかなんとか、イロイロ書かれてます。


これはCBSのKatie Couricなんですが、うまく要約しています。

動画が貼りつかないんでリンクしときます。

Notebook: U.S. Intelligence

It's not about putting a price on safety, it's about making US inteligence even more inteligent.

安全に値段を付けろというのではありません、米国のインテリジェンスをさらにもっとインテリジェントにすることなのです。

ウーン、うまい。

これから、政府は財政支出の圧縮に動かざるをえないんで、こういうのも出てくる、ってことなんでしょうな。

 

GM復活と、オバマ ムスリム風説  ロンドンエコノミスト

2010-08-25 23:10:50 | 政治
GMが復活して、再上場しようかというところなんですが、

エコノミスト誌がこんな記事をだしてまして、

Government Motors no more
An apology is due to Barack Obama: his takeover of GM could have gone horribly wrong, but it has not


オバマさんにお詫びしなきゃ、ってことでしょうか。

オバマは意外にきちんとしとるわい、って感じの記事でして

Lovers of free markets (including The Economist) feared that Mr Obama might use GM as a political tool: perhaps favouring the unions who donate to Democrats or forcing the firm to build smaller, greener cars than consumers want to buy. The label “Government Motors” quickly stuck, evoking images of clunky committee-built cars that burned banknotes instead of petrol—all run by what Sarah Palin might call the socialist-in-chief.


オバマ大統領は、GMを政治の道具にするんじゃないか、たとえば、民主党への献金者たる組合に有利な対応をしたり、消費者の望むクルマよりも、小型車や、環境対応車を作らせようとするんじゃないかとエコノミスト誌を含む自由市場の支持者達は恐れていた。

そのクルマには政府の自動車会社というラベルが貼られて、そのラベルってのは、このクルマは委員会制によって作られてて見栄えが悪くて、石油じゃなくてお札を燃やして走るのだという印だ。会社は、サラペイリン流にいえば、社会主義司令官によって率いられている。

Yet the doomsayers were wrong. Unlike, say, France’s President Nicolas Sarkozy, who used public funds to support Renault and Peugeot-Citroën on condition that they did not close factories in France, Mr Obama has been tough from the start.

でも、そうでもなかった。フランスのサルコジ大統領はルノーやプジョー・シトロエンに公的資金で支援するにあたってフランスの工場を閉めないことを条件にしたりしたが、オバマは最初からタフな対応をした。

GM had to promise to slim down dramatically—cutting jobs, shuttering factories and shedding brands—to win its lifeline. The firm was forced to declare bankruptcy. Shareholders were wiped out. Top managers were swept aside.

GMは生き残るために、大きな人員カットや、工場の閉鎖や、ブランドの削減を約束させられた。会社は法的破綻をさせられ、株主は全滅。トップ経営者達は追放された。


Congress has put pressure on GM to build new models in America rather than Asia, and to keep open dealerships in certain electoral districts. But by and large Mr Obama has not used his stakes in GM and Chrysler for political ends.

下院はGMにアジアでよりも米国で新車を出すことや、ディーラー網を特定の選挙区で維持するよう圧力をかけたが、オバマは全般的にGMとクライスラーに対し、その権限を政治目的には使っていない。


On the contrary, his goal has been to restore both firms to health and then get out as quickly as possible. GM is now profitable again and Chrysler, managed by Fiat, is making progress. Taxpayers might even turn a profit when GM is sold.


その反対で、2社を再建し、できるだけ早く政府の手から放すことをゴールに置いていた。GMは今や利益を計上できるようになり、フィアットに経営されているクライスラーも前に向かって進んでいる。GMが売りに出される時には納税者は利益を得ることだってありうる。

A gambler, yes. An interventionist, yes. A socialist, no.

オバマはギャンブラーか、イエス。
介入主義者か、イエス。

社会主義者。 ノー。


とまあ、結構絶賛に近いっす。

しかし、オバマさん、よくやってます、っていうことが、米国内ではあんまし理解されてないみたいなんですな。


オバマはイスラム教徒だと信じている人が結構いる、みたいなハナシになってます。




いや、これもひどいもんですなあ。なぜ、イスラム教徒だと信じる人が増えているのか、と聞かれて、この神父、イスラム教徒の国で生まれて育ったからだと答えてます。

外国生まれで大統領になれるかっての。わざと間違えてんですね。後で周りに誤りを指摘されてますが。

FOXニュース、結構な数の米国民が観てるんだそうで。  ゾゾーッ!!


オバマがイスラム教徒だ、というネタが盛り上がっているのは、このスピーチを受けてのことのようなんですが、




ニューヨークのロウワーマンハッタン、グラウンドゼロの近くにモスクを建てるってどうよ、という論争に対して、オバマが、感情は別にして、米国民の権利、信教の自由を訴えてて、結果としてモスク推進派を擁護する形になったんですな。


今週日曜日に、NBCのMEET THE PRESSに、共和党上院のマイノリティリーダー、Mitch McConnellが出てて、インタビューに答えてるんですが、


ホストのデイビッドグレゴリーがしつこく、なぜ、あり得ない話なのにオバマがイスラム教徒だと信じる人が増えているのかという質問をしてるんですが、答えをはぐらかすんで、質問を繰り返してて、最後には、

The president says he's a Christian. I take him at his word. I don't think that's in dispute,"

と、答えてます。つまりオバマはクリスチャンだと言ってるんだから、クリスチャンなんだろ、ってな具合で。

この発言が波紋を呼んでるようで、オバマのムスリム疑惑に対する否定が弱すぎる、というんですな。ひょっとしたらそうかも、というニュアンスも残して、完全否定じゃない。



まあ、選挙前だからとはいえ、トンデモな感じになってて、オバマさんお気の毒です。

それにしても、アメリカって・・・。









普天間は韓国へ その3

2010-08-22 23:19:23 | 政治
さっそく、文芸春秋9月号を買って読んでみましたが、

文藝春秋 2010年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
文藝春秋


記事では、米韓首脳会談で、李明博大統領から普天間問題を切り出して、最悪のシナリオになった場合は、韓国の軍施設を提供したいと話したことになっています。

で、情報源は、大統領と極めて近い関係者の証言なんだそうで。

『日本の防衛当局にとっては想定外のことだろう』、とも書いてますが、そんなことは無いでしょう。ジョスナイ講演がアッフされているのは今年の2月なんで。その時に、普天間の移設先が決まらなければ、韓国という手もある、とナイ自身じゃないんですが、講演のコーディネーターか、司会者かが、話していますね。

韓国案に可能性がある理由を、李大統領と米国の関係が良好であることを上げているんですが、この文芸春秋もその線に沿って、オバマー李間の関係の良さを強調しています。


さて、この記事をすこし分析してみましょうか。

1、韓国提案を、日米関係を悪化、ないしは劣化させる観点から説明している

日米同盟は朝鮮半島有事を意識した米韓同盟とことなり、アジア太平洋地域全体の安全保障を担っている、それなのに、普天間基地が韓国に移転するなんてことになったら・・・。日本はコーナーストンで、韓国はリンチピンと米国は位置づけていて、コーナーストン、、礎石の方が重要だが、普天間が韓国に移転するようなことになったら、韓国がコーナーストンになるんじゃないか、とまで書いてます。

2、米国はそんな風に考えていないだろ

記事では、強烈に危機感をあおってて、ちょっとついていけない感じですが、韓国移転案を米国サイドから見たらどうなっているかと言うと、

日米関係は中国を取り込むためのヘッジであって東アジアを安定させるためには不可欠で
普天間問題が日米関係を悪化させることはない、
仮にうまくいかなければ、韓国に移転させるという手もある
なぜなら李大統領との関係が良いので受け入れてもらえるんじゃないかな

ってな具合で、戦略レベルでは『飛行場一つくらい、どっちゃでもえーがな』と考えているようなんですな。

3、ってことは、これは下々の争いの一環なのだ

ジョセフナイのような米国全体の戦略を考えるんじゃなくて、もう少しレベルダウンした段階の利害でこの情報は流されたということになりますな。これ、リーク情報なわけで、リークには意図があって・・・。

で、孫崎さんに登場願って、



10回シリーズなんで、関心のある方はYoutubeで最初から見ていたたきたいんですが、この動画の後半で、孫崎さんは、周恩来の言葉を引いておられて、

情報には3種類ある、1つは普通に事実を伝えるもの、2つはプロパガンダ、ここまではわかりますね、

で3つ目が、

政策を遂行するための情報で、『今の時代はこれが大事なのよ』とおっしゃってます。イラクに大量破壊兵器がある、という情報でイラクに戦争を仕掛けたけど、それありましたかあ、ってな具合。よく見とかないと分からないまま巻き込まれる。


では、この記事の情報リークには、どのような政策遂行意図が背後にあると考えられますかね。

まずは、韓国移転案をあらかじめつぶす。

この記事では韓国移転案を実現性は低い、と書いてますが、ホントですかね。2月の段階で口にされてるんで、意外にマジで検討されてたりして。そうなっちゃ困ると考える人達が、流したと考えるべきなんでしょうな。韓国では反米軍の声は大きいし、李大統領だって人気がある方じゃない。日本でも危機感をあおられる人が出てくる。こうやって大っぴらにしときゃあ、芽は摘まれてしまいます。首脳会談でどうしたこうしたという事実関係がホントカどうかは別問題で、韓国移転案が語られるということが大事ですね。

で、普天間国内移転政策を進める

ということになりますかね。

これ、誰の政策意図なんでしょうか。韓国側のリークとありますが、どうなんでしょう。種子島案やらなんから、リークされまくって鳩山さんが退任の時に、政権運営の失敗の理由の一つに上げた位なんで。

今は締め付けも厳しくなってるでしょうから、意外に日本サイドからリークされてて、出元は韓国ってことにしとけってことだったりして。



いろいろと素人談義、妄想が膨らむんですが、



あたしもヒマですな。



普天間は韓国へ? ジョセフ・ナイ

普天間は韓国へ その2



ジル 負けちゃったわよ  オーストラリア

2010-08-22 10:33:46 | 政治
芳しくないとは伝えられてましたが、やっぱ負けましたか。




映像では前半に保守党の党首の勝利宣言、後半がジルの敗北スピーチになります。

Australia faces hung parliament as Julia Gillard's Labor party suffers losses

クリントンが負けた時の言葉を引いて、

"The people have spoken, but it's going to take a little while to determine what they've said."

人々は語った。しかし、語ったことを決めるには、もう少し時間がかかるのです。


選挙の結果はまだ完全ではなくて、不確定なんだそうですが、どっちも単独では政権を取れず、連立を模索することになるってことで、これ、

イギリスのこないだの選挙と同じなんですな。



Labor can expect the support of the first-ever Green member, and probably also a former Green turned independent, who seemed likely to win a seat.

労働党は初めて当選したグリーンメンバーの支持を期待できる。それと前回グリーンから無所属に変わって、当選しそうなメンバーからも多分できるだろう。

グリーンって、あのグジラ船に体当たりするヤツらのことですかね。
労働党がグリーンと組んで政権を維持した場合、ちょっとヤな感じです。

Whoever forms a government, it is clear that the big winner is the Greens. In addition to their seat in the lower house, they will control the balance of power in the upper house, the senate. They look set to win 12% of the vote nationally, 50% more than last time. They could also double their number of seats in the combined houses of parliament.

誰が政権を獲得するかは別として、この選挙での大きな勝利者は、グリーンだ。下院での議席を加えたことと、上院でもパワーバランスをコントロールすることになる。前回の選挙より5割高い12%もの票を獲得したようだ。上下院合わせて議席は2倍になったかも。


左から労働党への失望票がでて、グリーンにかなり流れてしまったってことですね。この点も英国と同じですな。たしか英国では、グリーンがはじめて議席を獲得した、といって、新議員がインタビューをうけてたのをみたことがあります。

アソーさんが、首相の代わりバナに選挙しないで、ずるずる行ったことを批判されてましたが、ジルは機を見るに敏で速効選挙に打って出たと思ったんですが、だめでしたか。

それにしても世界的に政治模様が変わっているのかもしれませんね。

日本はねじれ、英国も中途半端で連立政権、オーストラリアもそうか、

で、米国も民主党は左から逃げられ、共和党はティーパーティの支持をうけたちょい変な右候補者から脅かされ、と既存の枠組みが壊れかけてる感じがしませんかね。


普天間は韓国へ その2

2010-08-21 06:47:32 | 政治

ここで、少し前に、普天間韓国移設案についてご紹介したことがあったんですね。

普天間は韓国へ? ジョセフ・ナイ

あんまし知られているハナシじゃあないと思うんですが、

こんなんありました。

米軍基地移転:「李大統領、普天間の韓国移設を提案」

 時事月刊誌『文芸春秋』最新号(9月号)は、カナダでG20(主要20カ国・地域)首脳会議が開催された今年6月26日、韓米首脳会談の場で、李明博(イ・ミョンバク)大統領がバラク・オバマ大統領に対し、沖縄・普天間にある米海兵隊飛行場の代替敷地を韓国が提供する用意があるという意向を伝えていたと報じた。


 同誌によると、李大統領は、普天間基地移転問題をめぐり日米が対立の様相を示していることに懸念を表明し、「普天間基地問題のため日米同盟が最悪のシナリオに陥った場合、基地の移転地として、韓国国内の軍施設を提供したい」と提案したという。


 大統領府(青瓦台)は19日、この報道について、洪相杓(ホン・サンピョ)広報首席が「対応すべき価値もない、完全な作り話」と発表した。また金姫廷(キム・ヒジョン)報道官も、ブリーフィングで「カナダでの韓米首脳会談は、大統領だけでなく、関係者ら数人が同席する拡大首脳会談のほかは行われなかった。そうした話をしていないのはもちろん、できる機会そのものがなかった」と語った。


うーん、韓国側は当然完全否定。

ガセにせよホントにせよ、なんかが動いていることには間違いありませんよね。

今回は、このブログを読んでて、特した気分になりませんでしたかね。

ならないか。



フォーリン・アフェアーズ 先進国から新興国へ

2010-08-19 07:12:46 | 政治
アリゾナ州の移民法がどうのこうの、とか、

アリゾナ州移民法の施行差し止め、オバマ政権「勝利」

米国で生まれたら市民権が自動的に与えられるのってどうよ、とか


米国生まれの子に市民権 『不法移民助長、改正を』


失業率が10%近くから改善しない状況や、メキシコからマフィアが流れ込んでくる、っていうんで、移民をなんとかしろ、という声が高まっているわけですが、

そういうことを言ってられるのも、今のうちで、いずれ先進国は人口減で労働力不足に悩まされることになって、移民を奪い合うようになる、と書いていたのは、ジョージフリードマンなんでてた。

100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 米国分裂


で、

たまたま、本屋でこれを見つけて、買って読んでみましたが、

第一章が、先進国の衰退と途上国の台頭をどう管理するか ―― 世界を変える四つの人口メガトレンズ

と、モロ、これからの人口問題を取り扱っています。

労働力の多い、途上国から、労働力不足の先進国へと大きな人の流れが必然的に起きる、と分析しています。


フォーリン・アフェアーズ・テーマ別アンソロジーvol.31「流れは先進国から新興国へ ――世界のパワーバランス、 グローバルな経済・統治構造はどう変わる」
ジャック・A・ゴールドストン,ロバート・カプラン,フレッド・バーグステン,他
フォーリン・アフェアーズ・ジャパン




それと、

アメリカの政策決定者は、大規模な対外赤字、支配的な準備通貨としてのドル、そして『対外赤字とドルの覇権を必然とする大規模な資本の流入』は、もはやアメリカの国益に合致しないことを認識しなければならない。

むしろワシントンは2008年に中国その他が表明した、国際的な通貨システムの改革に向けた真剣な話し合いの開始を求めるイニシアチブを歓迎すべきだろう。

と、

フレッド・バーグステンが第三章、ドルとアメリカの赤字 ―― 次なる危機を回避するにはで、書いてます。


ブラジル、インド、トルコの状況なんかの章もあって、値段は高いんですが、結構良い感じです。





『地域再生の罠』~その2

2010-08-17 06:44:19 | 政治
本書の指摘する地域再生失敗の原因として、

1、オヤジ目線で発想していること

近頃の若者は、カルピスで薄めた酒を飲んでいる。うまい地酒を置いても店にやってこない、と若者批判はしても、若者のニーズや本当の姿を知らない。そんな状態でなめたまま、再生を考えるので、安易な模倣に走ってしまう。

金にうるさくて儲けに走っちゃう、というのもそうで、一生懸命商店街を整備したのに商店街のオーナーが高い賃料を払う風俗店を入れ始めて商店街が風俗の集積地になってしまった太田市の例を上げてます。

こういう上から目線、欲深、おっさんが威張っててうざい、感じをかもしだす再生なんて、うまく行くはずがないってのはよくわかりますね。

2、地方自治体の管理中心目線

イノシシを地元の名産にするために自治体が研究する。どうやら、量の確保と、食品衛生が大変だということが分かった。問題の絞り込みができて、あとはやるだけ、という段階に来たわけですね、と聞いてみると、

それは管理が大変だから、止めました。

トップがコミットして、イノシシ課を設けて最後までやらせて成功した自治体もあるのに・・・。

シャッター通りの商店街の出店者を外部からつのる、という支援を、あちこちの自治体がやっている。

1週間出店を続けて店頭に立つのはリスクも大きくてシロートには無理なので、曜日日替わりで週に1日だけ、あるいは週末出店を認めたらどうか。

それは管理が大変だから、できません。

とまあ、こういうわけで。


ボトムアッフをやっている間に実質的な改善のミソが、骨抜きにされてしまう。一応やりました、みたいな支援策で終わってしまう。

こういうところは、過剰品質とわかっていて、改善をしようとしても、あれはいかん、これもいかんとあちこちから注文がついて、結局従来のやり方をやめられない半導体業界、という構図に似ています。

いろいろと、本書は考えさせてくれるんですな。

日本復活するのか 半導体

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
久繁 哲之介
筑摩書房


日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)
湯之上 隆
光文社