会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

惑星ヤーパン スポックの休暇3 18禁

2011-07-31 12:02:45 | 食品

保安部員(やくざ):
お客さん、何だ、もう帰ろうってんですかい。


スポック:
君は誰だ。


エンドー(保安部員/ヤクザ):
申し遅れましたが、ワタシは、ここいらへんのお世話をさせてもらっているエンドーってもんです。何の騒ぎかと思ってみてたら・・・。お客さん、もうここまで来ちまったんだ、無粋なことを言ってねえで遊んでからお帰んなさいよ。いやなら、ナニもしなければ良いんだ。


スポック:
君には関係ない。私は帰るんだ、そこをどきたまえ。


保安部員2(チンピラ)
何だとーっ。親分にその口のきき方は何だ。痛い目にあいてーのか。


エンドー(保安部員1/ヤクザ):
よさねえか。聞いたところじゃ、お偉い方からのお客人だそうじゃないですか。このまま、何もしねえで帰しちまったんじゃあ、この店の顔が立たねえ。それに、この店じゃ、顔見せ後のキャンセル、チェンジはできない決まりになってんだ。あのコの
どこが気に食わないんです。あーあ、お客さんのせいで泣いちまったよ。


ユキ:
エーン(ウソ泣き)


スポック:
この女性には関係ない。私は帰ると言っているんだ。警告しておくが、私は連邦宇宙艦隊の士官であって、おかしなマネをして痛い目にあうのは、君達の方かもしれない。私も武器を携行しているが君達のモノよりはずっと強力だ。



保安部員2(チンピラ)

ううーっ。


エンドー(保安部員1/ヤクザ):
怖いことをおっしゃいますね。我々はただ、落ち着いて話し合ってるだけじゃないですか。とにかく、このままここを帰すわけには行かねえんだ。どうしても帰るって言うんなら、私を殺してから行っていただきやしょう。


スポック:
スポックからエンタープライズ。


(ブリッジ)

ウーラ:
艦長、副長からです。



カーク:
つないでくれ。スポックどうしたんだい。休暇を楽しんでいるのかな。


スポック:
トラブルです。カタギリに変な場所に連れてこられました。どうやらここは、女性が特殊なサービスを提供している場所のようで、今、帰ろうとしているところです。ところが・・・。


カーク:
何かあったのか。


スポック:
エンドーという名のセキュリティに引きとめられて、立ち往生しています。帰りたいなら、自分達を殺してから行けと言っています。彼らは保安部員と呼ばれていますが、どうやら、ヤーパン・マフィアの構成員のようで、短刀も所持していると思われます。フェーザーを使用することになるかも知れません。


カーク:
スポック。エンドーがそこまで言っているのに、君はそのまま帰る気でいるのかい。その女性とやらが気に入らないのかな。



スポック:
そうではありません。私は、ただこの手のサービスを受けたいと思わないだけです。艦長はエンドーをご存じなのですか。


(スールーとスコットがニヤニヤ)


カーク:
その女性の名前は、なんていうのかな。


スポック:
確か、ユキという名前です。艦長、彼女は関係ありません。


カーク:
彼女のことを気にいらないのかい。


スポック:
そうではありません。しかし、繰り返しになりますが、彼女は関係ありません。


カーク:
彼女のことはどう思うのかな。


スポック:
なぜ、そのような質問をされるのですか。


カーク;
魅力的だと思わないか。


スポック:
彼女は関係ありません。ですが、魅力的ではありますね。


カーク;
そうだろう。では、入りたまえ。エンドーもやり過ぎだな。私からよく言っておくよ。


スポック:
艦長、それはどういうことなのですか。私は、帰りたいのですが。エンドーとどのような・・・。


カーク:
いやなら、ナニもしなければ良いのだ。無粋なことを言うのはやめて、ここは彼らの顔を立ててやってはどうかな。


スポック:
どうも変ですね。艦長の言いまわしは、ここの連中の言い回しと全く同じです。ひょっとして・・・。


(スールーとスコットがニヤつきながら、顔を見合わせる)


カーク:
スポック、妙な詮索をしている場合じゃないぞ。とにかく、これは命令だ、入りたまえ。


スポック:
艦長、しかし・・・。


カーク:
通信終わり。しっかり楽しんでくるんだぞ、兄弟。


スールー、スコット:
ブハーッ。

(スールーとスコットが飲んでいたヤーパン茶を噴き出す。ウーラはけげんそうな顔)



(ヤーパン地表)

スポック:
艦長、今なんておっしゃいましたか。兄弟と聞こえましたが・・・。

(通信は切れており、スポック、首を振る)


支配人:
お話がお済みのようですね。これまでのご無礼お許しください。当店のサービスはこの界隈一でございます。存分にお楽しみいただきとうございます。


エンドー(保安部員/ヤクザ):
お客さん、いろいろと失礼しましたが、悪く思わんで下さい。これが仕事なんでね。



支配人:
では、ユキちゃん、ご案内して。スポック様こちらへ。


ユキ:(ひざまづいて)
本日は、ご来店いただき誠にありがとうございます。お部屋お二階です。



惑星ヤーパン9 スポックの休暇 スタートレック 18禁


惑星ヤーパン8 スタートレック 宇宙戦艦ヤマト実写版 



松田聖子 秘密の花園

誰が小沢一郎を殺すのか  ウォルフレン vs 小沢一郎

2011-07-30 10:10:47 | 政治

地震や原発で、この本が出版されたこともどっかに行ってしまったような気になっていたんですが、この本に関連して木曜日に、自由報道協会主催で、ウォルフレンと小沢一郎さんが同席しています。


[1 /8]小沢一郎×カレル・ヴァン・ウォルフレン公開討論会&記者会見



ニコ動の会員ならこっちからの方がまとめて一本で観れて便利かも。

小沢一郎×カレル・ヴァン・ウォルフレン公開討論会&記者会見 主催:自由報道協会


去年の12月の講演会にお邪魔した時は、近く日本の政治についても本を出版すると、予告されて気にはなっていんたんですな。本の内容は、題名そのマンマですが、主張は従来からまったく変わっていません。もう20年以上前に『権力構造の謎』で既に指摘されていたことなんですな。未だに同じ指摘をしている、ということは、未だに状況が変わっていないということでもあるんですが。

日本で、傑出したリーダーが登場して、独自の政策をやり始めようとすると、日本を支配するメカニズムが現状を維持しようと起動して、徹底してそのリーダー排除しようとする。

巨大な権力を持つ官僚機構が政策遂行を邪魔し始め、マスメディアがスキャンダルをたたいてバッシング、検察はささいな罪で追及、引きずり降ろしてしまう。

この強力な免疫機能を持つ日本の権力は、官僚やマスメディアによって保持されているが、彼らは投票によって選ばれていない、本来は何の正統性も無い人達だ。彼らは責任を取らされることもない。日本では民主主義が機能していない。

で、本書は、最近のマスメディアの小沢一郎たたきや、検察の追及について、

また、始まった、

と書いたり、喋ったりしているわけですね。


ウソも繰り返し言われると、だんだん本当に見えてくるといいますか、アメリカでは、オバマさんが米国生まれじゃない、みたいなハナシが広まってしまったみたいなハナシもあって、ある程度、小沢大悪人説をうのみにされてしまうのは仕方無いのかも知れませんが、

あんなヤツだめだ、みたいな一斉報道は、あまりに気色悪かったですね。何が悪いのかは、よーく読んでみてもムニャムニャしててよくわからず、政治と金、みたいなハナシで丸まってたりして。扱いが大きい割に、はっきりしない。

この討論会は、長い割にエールの交換とあたりさわりないハナシで終わっている感じもしますが、

ただ、管降ろしについて、

首相を辞めさせる手続きにそって、不信任案という手を打った、

とおっしゃっている件は、『民主主義の手続き』『透明性』なんかを踏まえて自分は行動してますよ、

と主張しているように聞こえました。

それと、中央にハンコをもらいに行くシステムを止める、みたいなハナシは分かりやすい。



まあ、今の日本の閉塞状況なるものは、問題の立て方というよりは、問題解決策の立案と実行の方にあるとされてて、

ウォルフレンによれば、小沢は本当にやっしてまうかも、ということで恐れられて排除されようとしているんですが。



誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)



アメリカとともに沈みゆく自由世界  カレル・ヴァン・ウォルフレン


カレル・ヴァン・ウォルフレン講演会に行ってみた 12月5日

米国債の一番の所有者は誰か 中国??

2011-07-27 05:40:34 | 政治

中々、ワシントンでは赤字上限の問題に合意できないようですが、さて、困るのは政府であると同時に、米国債に投資している投資家なんですな。

で、米国債を持っているのは誰なのか、ということなんですが、

中国が一番で、
日本が二番、

、てことになっている、と思いきや、

Who owns America? Hint: It's not China



Hong Kong: $121.9 billion (0.9 percent)
Caribbean banking centers: $148.3 (1 percent)
Taiwan: $153.4 billion (1.1 percent)
Brazil: $211.4 billion (1.5 percent)
Oil exporting countries: $229.8 billion (1.6 percent)
Mutual funds: $300.5 billion (2 percent)
Commercial banks: $301.8 billion (2.1 percent)
State, local and federal retirement funds: $320.9 billion (2.2 percent)
Money market mutual funds: $337.7 billion (2.4 percent)
United Kingdom: $346.5 billion (2.4 percent)
Private pension funds: $504.7 billion (3.5 percent)
State and local governments: $506.1 billion (3.5 percent)
Japan: $912.4 billion (6.4 percent)
U.S. households: $959.4 billion (6.6 percent)
China: $1.16 trillion (8 percent)
The U.S. Treasury: $1.63 trillion (11.3 percent)
Social Security trust fund: $2.67 trillion (19 percent)

So America owes foreigners about $4.5 trillion in debt. But America owes America $9.8 trillion.

米国民自身で9.8兆ドルもっていて、外国勢は4.5兆ドルに過ぎない。
外国勢の中では、中国が一番だ、というハナシなんですな。

ってことは、

国債が暴落するなんてことに万が一なった場合、米国民もかなりな損失を被るわけで、

8月2日に向かう前に、下落する気配を見せた段階でワシントンも問題の深刻さを認識して、

つまり、選挙民からの猛抗議を受け始めて、

たとえば、ティーパーティの一年生議員もデフォルトすりゃ良いじゃん、みたいな無責任なことは言えなくなって、

コトは解決に向かう、

ってことになるんですかね。


Banned US Commercial about the national debt



無階級社会という幻想 ロンドンエコノミスト

2011-07-26 01:24:58 | ロンドンエコノミスト
財政赤字をカットするのに、オバマさんや民主党は、なんとか金持ち増税ってか抜け穴ふさぎをしたいと思っているんですな。支出カットだけでは大幅な赤字は埋められないというわけで。

で、先月末から今月頭にかけて、こんなスピーチをしまくった。

I’ve said to Republican leaders, you go talk to your constituents and ask them, ‘Are you willing to compromise your kids’ safety so some corporate-jet owner can get a tax break?’.”

共和党のリーダー達にこう言った。選挙区にいって有権者にこう聞いてほしい。自家用機のオーナーの税金を控除するためにお子さん達の安全を犠牲にできますかと。


日本だったら、金持ち優遇税制なんて、あおったら物凄い反発が巻き起こって、おばさんおじさん達が文句を言いまくってえらいことになりそうですが、

なぜか米国では、オバマさんが一生懸命にあおっても反応が今一つで盛り上がりに欠ける。

これをエコノミスト誌が少し前に取り上げてまして、





米国内で、金持ち優遇が進んで、これまでに無く所得格差が拡がっている、それが、今回の不況の原因の一つだ、というのが前に紹介したアフターショックの主張なんですな。ずっとずっと前にご紹介した、クルーグマンの著書、格差は作られた、では格差が意図的に作られて中間層が崩壊した、みたいな指摘をしていたんでした。

クルーグマン2

そんな状況だから、米国一般ピープルが、この格差に対し怒ってもおかしくないんですが、草の根のティパーティーも、政府はたたいても金持ちたたきはやらない。


Why is bashing the rich such an unpopular form of populism in America? The normal answer falls back on culture. Bill Galston of the Brookings Institution notes that Americans are repelled by the notion of inequality in worth or status. That men are created equal is, after all, “self-evident”. They are, however, far less perturbed by unequal wealth, a form of inequality that is the inevitable product of the free-market system in which most still profess an abiding faith.

なぜ、金持ちたたきがポピュリストの形態として人気がないのか。

米国人にとって人が平等に作られているということは自明なことで、価値や地位の点で不平等ということには耐えられない。自由市場に対する信頼も不動で、その不可避の副産物としての富の不平等については気にする度合いがずっと小さい。


According to Tom Smith, director of the Centre for the Study of Politics and Society at the University of Chicago, surveys still show Americans to be more sympathetic than Europeans to the idea that unequal pay encourages people to work hard, for example, and less sympathetic to the idea that governments should try to smooth such inequalities out.

たとえば、収入の不平等が、人々を懸命に働かせるという考えに対して米国では欧州でより共感が得られ、政府がその不平等をなだらかにすべきだとする考えには共感がそれほど得られない。

結果の平等より、機会の平等を好む、ということでもあるわけですが、

The trouble with this is that America is a long way from providing equal opportunity.

問題は、アメリカが、もはや機会の平等を提供するところからも遠く離れてしまっている点だ。

Children born into the bottom fifth of the income distribution are nearly five times as likely to end their lives there as those from families in the top fifth. Indeed, social scientists are no longer sure whether it is still easier to climb the ladder in the “classless” United States than it is in the supposedly class-hobbled lands of Western Europe.

収入で底辺の5分の1に生まれた子供は、トップの5分の1に生まれた子供よりも5倍、底辺の5分の1にとどまる可能性が高い。もはは社会科学者達は、階級にがんじがらめにされた欧州よりも、無階級社会の米国の方が、はい上がりやすいとは思っていない。

というわけで。



金持ち優遇税制を温存して支出カットをしたら、損するのは自分達なのに、なぜティーパーティは、金持ち増税には反対で、支出カットだけ主張するんだろう、みたいな指摘はアチコチにありますが、ここで思い出すのが本書でして、

アメリカとともに沈みゆく自由世界
クリエーター情報なし
徳間書店


米国では、マルクス主義の洗礼を得ておらず、階級の概念になじみがなくて、格差に対する感受性が弱い、みたいなことが書いてあります。こういうトコまで、おもっきり突っ込んで分析するトコが、ウォルフレンのスゴイとこなんですな。

歯止めなく格差が拡大してゆくわけですが、本書では、もはや米国は歯止めの効かない国になってしまって、オバマが大統領になっても妥協を重ねるしかなく、何一つ実現できない、と書いてあって、オバマさんに期待が大きかった分、落胆も大きかったようでして・・・。昨日の映画じゃ無いんですが、軍産複合体がますます力を持っていて、大統領でも制御不可能、そんなアメリカについてっちゃだめよ、て感じです。

財政赤字の上限引き上げも、中々決まりませんが、これもワシントンの制御不能の現れ、ってことなんですかね。


Obama Targets Corporate Jets



報道されない戦争の裏側 プロパガンダ報道 ジョン・ピルガー

2011-07-25 01:57:53 | 政治

今日は、あるドキュメンタリー映画についてです。
なんで今頃って感じがあるかも知れませんが・・・。

この番組は昨年末のものなんですが、丁度、そのころ公開された映画について、製作したジャーナリストのジョン・ピルガーが番組前半でインタビューされてます。

The Listening Post - 'The war you don't see'


大量破壊兵器なんぞ、無いことが分かっていたにもかかわらず、イラク戦に突き進んで行ってしまった。本来、メディアがそのウソを見抜いて報道するべきだったが、そうできなかった。この戦争は止められたはずだ、って感じです。

彼は、戦争記者として、映像作家としてかなり尊敬されている人のようですな。

映画についてですが、

ガーディアン紙のレビュー


Pilger's contention is that on Afghanistan, on Iraq and on Israel and the Palestinian territories, the mainstream media simply take the official line. The force of his film is in its contention that the colossal scale of civilian casualties is, within the grammar of news, downgraded in importance so that it doesn't figure as news at all, but as all-but-invisible deep background to be ignored.

ピルガーの主張は、アフガンやイラクやイスラエル、パレスチナに関しては、メインストリームメディアは単に政府見解を報じるだけだ、というものだ。物凄い数の市民に犠牲が出ていても、重要で無いとみなされてニュースにならず、ホンの少し見え隠れする深い背景については無視される。

Pilger gives due respect to WikiLeaks, although his praise for al-Jazeera's independence is ironic, given that WikiLeaks has just revealed the possibility that the Qatar government is manipulating the channel.

ピルガーは、ウィキリークスにかなりの敬意を払っている。

彼は、アルジャズィーラの独立性を持ちあげているが、カタール政府のコントロールを受けている可能性について、そのウィキリークスがあかるみに出していることは皮肉なことだ。

ご本人のサイトでは、

The War You Don't See' now available online worldwide following US ban


On 7 June 2011, the Lannan Foundation in the United States banned the film and cancelled a US visit by John Pilger without explanation but the film is available to watch online (worldwide excluding Australia) for $4.99

ラノン財団によって上映禁止にされた、と書いているようなんですが、

上映禁止にするような権限をそこが持ってるんですかね、よく分かりませんが。ピルガー氏の米国訪問も、直前になって、何の説明もなくキャンセルになった、とかで。

とにかく、米国では物議をかもしている、というか、受け入れるにも抵抗があるってトコなんですかね。

さて、その映画なんですが、検索してみたら、ネットで公開されててタダで見ることができるようで。

The war you don't see

日本でも原発に関する報道が、東電寄りだ、みたいなハナシがあって、記者クラブ制のせいだ、とかかんとか、メディア批判もさかんです。この映画で批判されている英米メディアも、政府発表をそのまま垂れ流しているだけだ、みたいな流れで作られてますが、軍が従軍記者の情報アクセスを制限してしまう、ことや、メディアの幹部が、企業として不人気な、あるいはあたりさわりのある報道を自主規制してしまうこと、なんかが指摘されてて、

個別の記者自身の不誠実や、不勉強を直接クサしているわけではない、というトコが日本のメディア批判と違うことですかね。

記者レベルへの信頼というのは、割とがっちり建前として持っていて、それなのになぜ、こんなことになったのか、みたいな流れですね。軍の指定する場所だけ見ててわからなかったが、他の場所にいってみたら現実は・・・、みたいな。

日本のメディア批判の場合は、そもそもスタートから、記者自身が、真実に対して不誠実なんじゃないか、真実を報じるのだという信念が存在していなくて別の原理で記事を書いてるんじゃないか、という記者への不信感があるトコが違ってますな。

この映画、さすがによくまとまっていて、あちこち目配りが効いてて、今の戦争プロパガンダがどういうものか、ということが具体的にわかるようにできてます。

事実関係として、面白かったのは、

終戦直後、原爆症報道はタブーとされていたこと

市民の戦争犠牲を報じていたアルジャズィーラの、カブール事務所が予告の後、意図的に爆撃されたこと

BBCがイスラエルからのクレームにビビっているらしいこと

ウィキリークスのアサンジが、

戦争地域であるアフガン、イラク、コロンビアに莫大な金がマネーロンダリングで一旦流出した後、戻ってきていること、

軍や軍事産業の利益追求が、ますます秘密化、洗練されていて、コントロールできなくなっていること

を指摘しているトコあたりですかね。

90分の映画ですが、長さは感じません。
字幕が無くてつらいけど・・・。





原発作業員

2011-07-22 03:52:33 | 政治
原発関係で、以前観たことのある動画を探していたら、こんなのにぶつかりました。

Documentary "Nuclear Ginza" - Part 1


95年にBBCのチャンネル4が作成したドキュメンタリーで、アチコチのプログやなんかで紹介されているので、観たことある人も居るかもですね。

こういう、筋金入り、剛速球、ストレートど真ん中、みたいなのは、アンマシ観ることができないので、これは貴重です。

画質が悪いし、背景の音楽もNHKの昔のドキュメンタリーみたいで、かなり古い、日本の戦後社会を扱ったものか、と思いきや、製作は95年なんですな。

それでも、20年近く経っていて、大阪の寄せ場の風景が映ってますが、今はどうなってますかね。ああいうメジャーな寄せ場は、バブル崩壊後仕事が減って、ないしは、アチコチに分散してしまって、かなり衰退した、と指摘されてるようですね。

仕事の縮小、若者も参入、求人方法の多様化と地域分散によって、野宿者の増加、みたいな構図もあるようです。

このドキュメンタリーは、寄せ場に集まる労働者が、原発の除染作業に駆り出されて、消耗されていく図式で説明しているわけですが、差別や、ヤクザ問題にまで触れてます。


原発現場の仕事がどんなものか、もよく分かります。 ペイが良いのにのせられて、言われた通りにやってると、そのうち、体調が悪くなって・・・。鼻血や脱毛、歯が抜け落ちて、みないなのから、外見からは分からない倦怠感というのは、原爆ブラブラ病とか言われるヤツでしょうな。

映像では、原発も古くなって、点検作業が増えて・・・、との指摘があるわけですが、それから20年近く経って、状況はさらに進んでいるし、さらに稼働延長までしているわけで。

おまけに構造欠陥もあったりして。

欠陥原発

ゾッとしますな。

このドキュメンタリーに出てくる地元の住職さんは、確か、88年の朝ナマに出てくる視聴者代表で発言した人と同一人物じゃないかと思うんですが、朝ナマではパネリストからかなりケチョンケチョンに言われてるんですな。

広瀬隆 佐々木蔵之介

両番組の、撮られた時期が違うことを差し引いても、彼に対する取り扱いの違いは際立ってます。朝ナマでは、ヒダリ市民代表、みたいな。

最近、日本のテレビが、FOXニュースとかぶって見えるんですけど・・・。
ノリだけでやってるって感じと言いましょうか。


福島では、第一ステップクリア、みたいなニュースが出たりしてますが、

配管がつまったら、それを掃除に行く人が居るわけだし、

放射線が強すぎた区画の線量が下がったんで、人が短時間入った、みたいなことがあると、このドキュメンタリーに出てくる人のような事態なのだ、とフツーに考えておくべきかもですね。

パッと見には、何にも深刻なことは起きていない、みたいな印象を受けますがね。

Documentary "Nuclear Ginza" - Part 2



アフターショック ロバート・ライシュ サラ・ペイリンの戦略

2011-07-18 20:14:52 | 政治
ロバート・ライシュの新著が本屋に並んでいるようですが、原書は昨年に出ていて、あちこちでの著者のキャンペーンや講演会の動画もアップされてます。


Aftershock with Robert Reich


ワシントンに行った時にも思いましたが、こういう、知的な集まりというんでしょうか、きちんとした食事でもしながら、ディナーショーでも観に行くように、こういう講演を聞く、みたいな習慣は、ホントうらやましいですね。

日本だと、よく分からないハナシをありがたがって教養として聞く、とか、楽しみで聞くにしても、そういうのは、アングラっぽかったり、ビンボー臭かったり、良いテーマでも講師が運動家やイカサマ師っぽかったり、という感じで、何かまじめなテーマで集まるものには、ちょいヤバ感が漂うんですな。来てる人も、学生か、団塊の世代以上の引退年金世代って感じで、中核世代はアンマシ来ない。

動画を観てて感じるのは、ライシュの語り手としてのウマさですかね。
ジョークを交えてますが、どうみてもあらかじめネタとして仕込んでて、芸人みたいです。

ある番組に出ていて、プロディーサーから、もっと怒ってください、と指示が出た。

私は、そんな必要はない、内容が大事だと答えたが、沢山の番組の中から、視聴者はこの番組を選ぶんです、怒りは視聴者の注意を引きますと言われた。

なお私は、反対したが、そのうち、頭に来て・・・、みたいな。

まあ、プロですな。

もうひとつ、ネタを披露してまして、サラ・ペイリンについてです。ジョークでは無いんですが、

彼女がどんなゲームをしているのか、について、

1.彼女にチャンスは無い。大統領選で党の指名を得るには、党のキングメーカーと話したり攻撃をかわしたりするインサイダーゲームをする必要があるが、彼女は自分が何をしているのか分かっていない、という見方は間違っている

2.彼女はインサイダーゲームを戦おうとしているのではなく、アウトサイダーゲームを行っているのだ。番組をやったり、本を出したりしているが、これはインサイダーゲームなどでは無い。

3.彼女には白人の労働者の支持があるが、彼女の戦略は以下のようなものだ。

・白人の労働者にこう語りかける。私は、あなた方とともにある。
・私達はエリート達がやってるワシントンに乗り込む。あなた方の苦境はワシントンのエリート達に責任があるのです。
・そして、共和党にこう言う。共和党の候補に指名されないなら独立候補として立候補すると。
・そうなった場合、彼女は勝てないが、それも想定のウチ。共和党候補も(保守の票が割れて)勝つことができなくなる。
・2016年にも同じことを共和党に言う。その頃までに経済が劇的に改善していない限り、彼女への支持はもっともっと高まっているだろう。これが彼女の戦略なのだ。

というわけで、一見アホに見えるペイリンが、大胆で周到な戦略の元に動いているかも、というハナシですが、人気の強固さと、人の言うコトを聞きそうに無い点からしてあり得ますかねえ。ご本人は変なバスツアーに出かけてて、何が目的なんだ、みたいな報じられ方をしてますが、もしライシュさんの言うとおりなら、カードはぎりぎりに切るに違いないんで、動きがあるのはもうちょっと先ですかね。それにしても、共和党の他の候補が弱過ぎて、どのみち勝てないんならペイリンでイッか、みたいなことになったりして。

で、今日はナンのハナシでしたっけ。

本書でした。


余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


あんまし講演が面白いんで、忘れてましたが、本のハナシは別の機会に。


なでしこジャパン 

2011-07-18 13:25:01 | 生活

朝起きて、テレビを付けると日本が優勝したとかなんとか。
なんのコト?

女子ワールドカップ。

こらびっくりで。私は、でかけてて、ドイツに勝ったあたりで認識が止まってて、その後決勝に進んだことさえ知らなかったんですがね。

日本は津波と原発にやられて、観客が日本の味方になった、ということが良く指摘されてるんですな。まあ、sentimental favoriteと呼ばれてますな。どう訳すんですかね。

良く分かりませんが、観客の多数が心情的に応援している状況があったってことですな。

Japan an unexpected but deserving champion

Even the U.S. players acknowledged Japan was the "sentimental favorite" in the tournament, playing for a devastated home nation following March's earthquake and tsunami. The Japanese team unfurled a banner after every match in the tournament thanking the world for its support.

米国選手たちもトーナメントで観客が心情的に日本を味方していることを感じていた。彼女達は3月の地震と津波でひどいことになった母国のためにプレイしているのだ。日本チームは試合の後に、世界からの応援に対する感謝のバナーを掲げてきた。

On the day of the final, the banner came out before the game.

決勝の日も、試合の前に、そのバナーは登場した。

But sentimental favorite is different than World Cup champion.
Yet here Japan is holding a trophy because it turned sentiment into passion and resilience and put together one of the most impressive tournament runs in the history of women's soccer.


しかし、心情的な応援があることと、ワールドカップのチャンピョンになることとは別だ。

日本がトロフィーを掲げることができたのは、その心情的な応援を、情熱と、負けないという強い心に変化させ、この女子サッカー史で最も感動的なトーナメントの一つを勝ちぬいたことにあるのだ。


この動画は、決勝前のものですが、

U.S. Women Take on Japan in World Cup Final


アメリカチームも結構きわどいところを勝ちぬいて決勝までやってきたんですね。スウエーデン人のコーチの指導も讃えられてます。

女性チームが勝っているとか言うよりも、スポーツそのものとしての関心が米国で高まったことがスゴイってことも指摘されてます。

アメリカは、優勝したら、3度ワールドカップを制した最初のチームになるはずだったそうで。この動画を観てると、基本的に、アメリカチームに関心が集まっていたことが良くわかるんですな。多分勝つのも米国だろうと皆思ってたんでしょう。なんせ25回戦って日本は一度も勝って無かったとかで。


これは試合後の、アルジャズィーラなんですが

Japan are Women World Cup champions


まあ、良いトーナメントで、FIFAが喜んでる= 儲けのネタが拡大したとか言うハナシに加えて、
日本のサポーターの動きを、福島までレポーターを派遣して報じているんですな。


中東の民主化運動をやばい状況でも報じ続けたりして、存在感が高まっているような気がするんですが、
アルジャズィーラの活躍の方が気になったりして。




共和党って・・・。 ロンドンエコノミスト

2011-07-16 10:03:00 | ロンドンエコノミスト
ビンボー人に厳しい政策をとった小泉政権を、ビンボー人が熱狂的に支持したのはなぜか。

という、面白い議論があって、それは、

うまい汁を吸っている既得権者への反発や、
固定的で流動性に欠ける社会システムの破壊への期待をあおった、

けど、実際に行われたのは、本質的な改革には遠く

実際には弱者しわ寄せ政策だったかも、

みたいな。

米国では、8月2日までに、下院が政府の債務上限の引き上げを許容しなければ、米政府がデフォルトする、という事態になってて、オバマさんと共和党幹部との議論がつづいているわけですが、

共和党   VS   オバマ政権+民主党 

の戦いとなっていて、

オバマ政権が財政赤字を削減するために、

支出カットと金持ち増税を組み合わせて考えているのに対し、

共和党は絶対に増税はだめだ、という原則論で応じているために妥協が成立しないという図式ですが、

共和党は、リベラルに席巻されていた米国政治を、反増税で保守を統合して復興した、という歴史があって、政治家も増税を許容するなんて口にしたら、保守層からつまはじきにされる、みたいな恐怖もあって、中々妥協できないことになっているようで。

ギングリッジ ピーンチッ

この戦い、どっちが分があるのか、は別として、

どちらに理があるのか、

という点ですが、ここで、ロンドンエコノミスト。





Shame on them

このthemというのは共和党のことを指していて、結構強烈な見出しになってます。あいつら恥だ、ってとこでしょうか。

This newspaper has a strong dislike of big government; we have long argued that the main way to right America’s finances is through spending cuts. But you cannot get there without any tax rises. In Britain, for instance, the coalition government aims to tame its deficit with a 3:1 ratio of cuts to hikes. America’s tax take is at its lowest level for decades: even Ronald Reagan raised taxes when he needed to do so.

本誌は大きな政府を強く否定している。我々は、米国政府は財政正常化を主に支出カットを通じて行うべきだと長い議論を行ってきた。しかし、あなたがたは一切の増税無しにというわけには行かない。たとえば英国では、連立政権は財政赤字への対応として支出カット3、増税1の割合で取り組んでいる。米国はここ数十年で最も税負担が小さいレベルにある。レーガンでさえ、必要な時には増税したのだ。

And the closer you look, the more unprincipled the Republicans look. Earlier this year House Republicans produced a report noting that an 85%-15% split between spending cuts and tax rises was the average for successful fiscal consolidations, according to historical evidence. The White House is offering an 83%-17% split (hardly a huge distance) and a promise that none of the revenue increase will come from higher marginal rates, only from eliminating loopholes. If the Republicans were real tax reformers, they would seize this offer.

よく見れば見るほど、共和党が無原則に見えてくる。共和党下院は、今年のはじめにレポートを出した。そのレポートには歴史の証拠によれば支出カットと増税の割合は85%-15%が成功した財政調整の平均であると書いてある。ホワイトハウスの提案は83%-17%の比率であり、大きな差があるわけではない。しかも、歳入増加は限界税率を高めることによるのではなく、抜け穴ふさぎによってのみ行うと約束している。

もし、共和党が本当に税制改革を行おうとしているのならば、この提案をのむはずだ。

Both parties have in recent months been guilty of fiscal recklessness. Right now, though, the blame falls clearly on the Republicans. Independent voters should take note.


ここ数カ月、財政問題がこんなことになったのは両党に責任があるが、今現在、悪いのは明らかに共和党の方だ。
無党派層はその点に注意。


というわけで、この、保守イデオローグとも目される、エコノミスト誌がここまで言うのは、よっぽどのことだろうとも思えるわけですな。

そろそろ決着しなければ、ヤバイ感じで。

妥協が成立しなければ日本経済への影響も必至なわけでして・・・。





ロン・ポール 最近どかな

2011-07-14 07:56:44 | 政治

久々のロン・ポールなんですが、

Texas Rep. Ron Paul to Retire From Congress


2012年の選挙で、大統領選に専念するために、下院議員選挙には立候補しない、ってことなんですね。
75歳という、結構な歳にもなっていて、そろそろ引退も考えない頃でもあるんでしょうけどね。


Ron Paul Leaving Congress

ロン・ポールが勝てないのは、二つの選挙を同時に戦っていないからじゃない、という指摘ですな。

ロンの厳しい見通しについては、いろいろと他にも指摘はあるようですが、それはよいとして、


In Iowa, Michele Bachmann, Ron Paul, Sarah Palin on the Rise

Bachmann, who declared her candidacy in June and has been surging in polls at both the national and state levels, topped the poll with 21 percent. Former Gov. Mitt Romney of Massachusetts placed second with 18 percent. Paul, who was the Libertarian candidate in 1988 and ran for the Republican nomination in 2008, took third with 14 percent. Palin, who has not entered the race but has left the door open to running, took fourth with 11 percent.

今週の最新の調査では、バックマンが1位で21%でミット・ロムニーが18%で2位、ロン・ポールがなんと3位で14%。4%の誤差だそうですが、バックマンとロンポールが前回調査から躍進したというんですな。



共和党レースではロムニーが、ずっとリードしてきているわけですが、バックマンが首位に出た。

この女性候補ですが、

MICHELE BACHMANN CONFUSES JOHN WAYNE WITH JOHN WAYNE GACY



映画スターのジョン・ウエインと、連続殺人犯のジョン・ウエインケーシーと間違えてしまって、

大統領としてどうよ、

と、話題になったトコなんですが・・・。