原発がだめなら再生可能エネルギーだ、みたいなハナシには違和感があって、広瀬さんの言うように天然ガスじゃないか、というハナシを書かせていただいたんでした。
再生可能エネルギーも大事だし、全量買い取りは是非やれば良いんですが、現実問題として、今、ここにある原発代替のエネルギー供給に何を持ってくるのかという場合、再生可能エネルギーは時間がかかり過ぎますよね。もともと、十分に余力が現時点でもあって、原発無しでも問題ないという議論はひとまずおくとして、なんですがね。
さて、その天然ガスなんですが、なんで思い出したかというと、最近良く、引き合いにだす、CNBCのレイチェル・マドウショーをネットで観てると、エクソンの宣伝をコーナー毎に見せられることになるんですが、このエクソンの宣伝が、天然ガスが、いかにスゲーか、みたいなヤツでして。
レイチェル・マドウショー
もう、これ以上無いと思われるような善人ズラをした地質学者なるおっさんが微笑みながら話す。
天然ガスが深い地層の岩の中に大量に閉じ込められていることが発見されて
これで米国は100年は持つ。
数十年前までは考えられなかったが、
技術の進歩で取りだすことが可能になった、
って感じでしょうか。
これのせいで、すっかり忘れていた広瀬さんの言う、火力で十分、技術力が上がってて効率も良いし、天然ガスでコストも安いし温暖化ガス排出も少ない、温暖化説は信じてないけど、みたいなハナシを思い出したんですな。
天然ガスの価格なんですが、
天然ガスチャート
かなり上下動の激しいチャートですが、
08年のリーマンショック後に急落し、それ以降、それほど値を戻していませんね。急落後、再び上がり続けているオイルとの違いが際立つんですな。
天然ガスに何が起きているのか。
てなわけで、CBSの60ミニッツ。
Shale Gas Drilling: Pros & Cons
script: The Pros and Cons of Shale Gas Drilling
これ、去年の11月の放映なんで、そんなに前じゃない、つい最近です。天然ガスのブームが起きているんですな。
おれん家の庭から天然ガスが出た、憶万長者だ、ミリオネアならぬシェールオネアだ、みたいな。シェール層から取り出すのに引っかけてるんですね。
なんでも、サウジのオイルの2倍に相当する天然ガスが米国には眠っているとかで。
技術が進歩して、岩石の中に沁み込んでいる天然ガスを取り出すことができるようになった。横の方から垂直に掘り進んでおいて、ガスのある深さに達したら今度は水平に掘り進む。んで、今度は薬剤を含んだ液体を岩石に吹きつけてガスを取り出す。
問題もあって、この時に使う薬剤が地表に漏れ出したり、ガスそのものも水道水の中に入り込んだりして、とても危険になっている地域があるんだとか。
これ、政治も絡んでて、2005年に、ガスの開発業者は、汚染規制の対象にならないという法律が通ってて、この法律に、当時の副大統領のチェイニーが深く関与した、とか。ハリバートンはガスの取り出し業者の大手で、チェイニーは副大統領になる前、ハリバートンのCEOだった。
水道水に火をつけたマッチを近づけると、ボンと小爆発を起こす映像を以前にも観たことがあって、いまどきなんで、開発がらみで公害っぽいことが問題になるのか、とっても不思議だったんですが、こういう背景があったんですね。
汚染の問題は別として、莫大な量の天然ガスが、米国で発見されていることは確かで、世界を変えるような出来事であることのようですね。
ちなみに、この番組では、天然ガスは温暖化ガスの排出量が石油の半分だ、と説明されているし、他でもそう書かれているみたいですが、
wikiを読む限りでは、天然ガスの中でも、シェールガスに限っては、そうじゃない、逆に石油・石炭よりも排出量が多い場合もある、との指摘があるということです。メタンがでるんですね。
Shale gas Wiki
However, there is growing evidence that shale gas emits more greenhouse gases than does conventional natural gas, and may emit as much or more than oil or coal. In a May 2010 letter to US President Obama, the Council of Scientific Society Presidents[7] urged great caution against a national policy of developing shale gas without a better scientific basis for the policy.
じゃあ、まずいじゃん、って感じですが、広瀬さんは、温暖化ガスによる地球温暖化説そのものを徹底的に否定しています。
これまた、かなり説得力のある議論というか、否定する証拠を積み上げておられます。否定というよりも、温暖化説のねつ造ぶりを暴く、という感じなんですな。たまたま温度が上がっている期間だけをとったチャートだけ切り取って見せているが、そんなの地球の長い歴史からみれば、これまでにも何度もあったし、二酸化炭素濃度の増加タイミングと温度上昇もまったくマッチしていない。長期的にみると、地球は冷えて行くんだ、みたいな。
そういや、私も、小さいころ地球に再び氷河期がやってくるみたいな、地球冷却説に基づく絵本みたいなのを読んだことがあるような・・・。
再生可能エネルギーも大事だし、全量買い取りは是非やれば良いんですが、現実問題として、今、ここにある原発代替のエネルギー供給に何を持ってくるのかという場合、再生可能エネルギーは時間がかかり過ぎますよね。もともと、十分に余力が現時点でもあって、原発無しでも問題ないという議論はひとまずおくとして、なんですがね。
さて、その天然ガスなんですが、なんで思い出したかというと、最近良く、引き合いにだす、CNBCのレイチェル・マドウショーをネットで観てると、エクソンの宣伝をコーナー毎に見せられることになるんですが、このエクソンの宣伝が、天然ガスが、いかにスゲーか、みたいなヤツでして。
レイチェル・マドウショー
もう、これ以上無いと思われるような善人ズラをした地質学者なるおっさんが微笑みながら話す。
天然ガスが深い地層の岩の中に大量に閉じ込められていることが発見されて
これで米国は100年は持つ。
数十年前までは考えられなかったが、
技術の進歩で取りだすことが可能になった、
って感じでしょうか。
これのせいで、すっかり忘れていた広瀬さんの言う、火力で十分、技術力が上がってて効率も良いし、天然ガスでコストも安いし温暖化ガス排出も少ない、温暖化説は信じてないけど、みたいなハナシを思い出したんですな。
天然ガスの価格なんですが、
天然ガスチャート
かなり上下動の激しいチャートですが、
08年のリーマンショック後に急落し、それ以降、それほど値を戻していませんね。急落後、再び上がり続けているオイルとの違いが際立つんですな。
天然ガスに何が起きているのか。
てなわけで、CBSの60ミニッツ。
Shale Gas Drilling: Pros & Cons
script: The Pros and Cons of Shale Gas Drilling
これ、去年の11月の放映なんで、そんなに前じゃない、つい最近です。天然ガスのブームが起きているんですな。
おれん家の庭から天然ガスが出た、憶万長者だ、ミリオネアならぬシェールオネアだ、みたいな。シェール層から取り出すのに引っかけてるんですね。
なんでも、サウジのオイルの2倍に相当する天然ガスが米国には眠っているとかで。
技術が進歩して、岩石の中に沁み込んでいる天然ガスを取り出すことができるようになった。横の方から垂直に掘り進んでおいて、ガスのある深さに達したら今度は水平に掘り進む。んで、今度は薬剤を含んだ液体を岩石に吹きつけてガスを取り出す。
問題もあって、この時に使う薬剤が地表に漏れ出したり、ガスそのものも水道水の中に入り込んだりして、とても危険になっている地域があるんだとか。
これ、政治も絡んでて、2005年に、ガスの開発業者は、汚染規制の対象にならないという法律が通ってて、この法律に、当時の副大統領のチェイニーが深く関与した、とか。ハリバートンはガスの取り出し業者の大手で、チェイニーは副大統領になる前、ハリバートンのCEOだった。
水道水に火をつけたマッチを近づけると、ボンと小爆発を起こす映像を以前にも観たことがあって、いまどきなんで、開発がらみで公害っぽいことが問題になるのか、とっても不思議だったんですが、こういう背景があったんですね。
汚染の問題は別として、莫大な量の天然ガスが、米国で発見されていることは確かで、世界を変えるような出来事であることのようですね。
ちなみに、この番組では、天然ガスは温暖化ガスの排出量が石油の半分だ、と説明されているし、他でもそう書かれているみたいですが、
wikiを読む限りでは、天然ガスの中でも、シェールガスに限っては、そうじゃない、逆に石油・石炭よりも排出量が多い場合もある、との指摘があるということです。メタンがでるんですね。
Shale gas Wiki
However, there is growing evidence that shale gas emits more greenhouse gases than does conventional natural gas, and may emit as much or more than oil or coal. In a May 2010 letter to US President Obama, the Council of Scientific Society Presidents[7] urged great caution against a national policy of developing shale gas without a better scientific basis for the policy.
じゃあ、まずいじゃん、って感じですが、広瀬さんは、温暖化ガスによる地球温暖化説そのものを徹底的に否定しています。
これまた、かなり説得力のある議論というか、否定する証拠を積み上げておられます。否定というよりも、温暖化説のねつ造ぶりを暴く、という感じなんですな。たまたま温度が上がっている期間だけをとったチャートだけ切り取って見せているが、そんなの地球の長い歴史からみれば、これまでにも何度もあったし、二酸化炭素濃度の増加タイミングと温度上昇もまったくマッチしていない。長期的にみると、地球は冷えて行くんだ、みたいな。
そういや、私も、小さいころ地球に再び氷河期がやってくるみたいな、地球冷却説に基づく絵本みたいなのを読んだことがあるような・・・。
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