会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

グーグルその3 ヤフーとの比較

2006-02-17 00:12:20 | 英語情報

前回、グーグルの株価が360㌦台で、そろそろ底かという記事を紹介しましたが、さらに下げて340㌦台まで落ちてしまいました。さて,果たしてここは買場なのか。 検索について中国当局と妥協した点については引き続き物議をかもしているようでもあります。
日経朝刊には、グーグル日本法人の記事がのってましたね。
ビリヤードのあるオフィス。いいですね。

 さて、今回はグーグルとヤフーをざっと比較しておきましょう。
グーグル vs ヤフー      
数字は前がグーグル、後がヤフーです。 
 Market Cap: 102.38B 47.31B
時価総額はなんと後発のグーグルの方が大きいんですね。倍以上あるじゃあないですか。

Qtrly Rev Growth (yoy): 86.00% 39.30%
売上げの伸びはグーグルが圧倒的ですね。ヤフーも結構伸びてるんですね。
Revenue (ttm): 6.14B 5.26B
へっ? 売上げはグーグルの方が多いの? 多いんです。
日本ではヤフーが圧倒していますが米国やフランスでは
グーグルのシェアが半分を超えているんですね。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=uscpa04-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4798110280&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
↑ネタ本です。

 Gross Margin (ttm): 58.11%   61.35%
EBITDA (ttm): 2.60B  1.69B 
Oper Margins (ttm): 34.33%  21.07% 
Net Income (ttm): 1.47B .1.90B 
EPS (ttm): 5.021  1.276 

粗利率はヤフーの方が大きい。だけどEBITDAになるとグーグルですか。
これって償却前の営業利益の近似値ですよね。
売上げの差を考慮しても随分と多いですね。
案の定営業利益率が10%以上グーグルが良いですね。
とすると販管費率がヤフーより低いってこと?
オペレーション効率が良いってことですね。

何となくわかります。検索をあくまでテクノロジーでこなそうとする
グーグルと、人を介在させてメディア企業たろうとするヤフー
と言われているようなのですが、人手を使うヤフーの方が
人件費が高いんでしょう。

それにしても随分差がついてますな。

日本でヤフーがは流行る理由は、人手を介しているという安心感が
ポータルから伝わってくるからですかね。グーグルは味気ないですね。

PERはグーグルが69倍ヤフーが26倍です。
随分高いですね。グーグル株価が暴落したといっても
これです。いかに期待度が高いかですね。
まあ、2倍に成長するならば・・・。

今回はこんなところで。
(多分)人件費負担が少なくて営業利益率が非常に高い、
ということを押さえつつ、次回。



 


グーグル その2

2006-02-12 21:09:30 | 英語情報
このブログ、模様替えしてみました。
薄い青だったんですがどうも字が薄くて
読みにくいんじゃないかと思い、少し変えてみました。

テンプレートを選んでいて思ったのは、
あまり字を書くスペースが広いと画面をはみ出ること。
左右にトラックバックやカレンダーが並んでいるやつに
しました。それほど多くの人に読んでいただいているわけでは
ありませんが、わざわざ来ていただいた方には読みやすい方が
良いですからね。

さて、グーグル2回目です。
まず今の株価水準、相場状況を見てみましょ。

ちょうど気になった記事がヤフーUSAに出てまして。

ヤフーUSA 2月10日

相場の感じをつかむに丁度良さそうです。

一旦475ドルをつけた後、先週末が362㌦です。随分下がりましたね。

I think it's finally time to start getting BULLISH on (NasdaqNM:GOOG - News) again.

そろそろ強気転換だ、とこの記事は言ってるわけですね。

Google still has AMAZING growth: What Google has done over the last 7 years is simple--they've changed the universe. Guess what? They're going to keep doing it, and their top and bottom lines are going to continue to grow at awesome rates.

グーグルはいまだスゴイペースで成長を続けていて,今後も。
グーグルは世界を変えた。そして変え続ける。

The stock is approaching a support level: GOOG went up fast, so it came down fast too...that's normal. But don't expect this free-fall to last for much longer...old gaps on the chart tend to act as major support levels once the stock gets back down to them.

株価はサポートレベルに近づきつつある。
あまりにも早く上がってしまったので
下がるのも早いが、それはいつまでも続かないはず。
過去マドをあけたレベルがサポートとして機能するとか。
マドは必ず閉められるとかも言われますが,この記事はサポート説
ですね。確かにグラフを見ると過去GAPがこのレベルで
あいてますね。

Yes, GOOG still has a high P/E ratio. Yes, GOOG still has a starry-eyed leadership team that seems more willing to compromise with the Chinese government than the US government...but stock trading is about big profits, and Google delivers

まだまだPERは高い(たしか70倍ちょっと位ですかね)。でも
利益はもたらすだろう。成長株ってことですね。

米国の政府とより中国の政府と妥協する?

ははん。あれですね。

米国政府から情報提供を求められて拒否した点ですね。

召喚状を拒否

もういっちょう

かなり硬派なグーグですが、中国では検索結果から
当局が気に入らないサイトを除外する妥協をしたんですね。

グーグル 中国

検索サービスがインフラだ、という意味がここでもわかりますね。
皆が使うもの。中国政府も圧力をかけざるを得ないわけです。
このサーヒスで勝ってしまえばかなり強い立場に立てるということでも
ありますね。

これってバフェット基準にも合致しているかも知れません。
どの位の成長振りか、どのくらいのPERか、
どんな財務内容か。じっくり見てゆきますか。


ザ・サーチ グーグル下げ止まるか その1

2006-02-12 19:16:59 | 銘柄研究

グーグルの株価が急落しています。何年か前に、隣の同僚が検索にグーグルを使っているのを発見。事情を聞いてみるとこっちの方が探しやすいとか。それまでヤフーしか知らなかった私も、今はグーグルも使ってます。

そのグーグルですが、第3Qが予想より悪かったとかで株価が急落。
ただ、業績自体が悪いのではなく予想に届かなかっただけとか。
急成長中であることは変わりありません。

ちょっと気になるじゃありませんか。
ヤフーをIPOの時に買っていれば今頃・・・、というやつです。
グーグルはどうなんでしょう。株価が落ちたって?
といろいろ気になりますな。

最近『ザ・サーチ』という面白い本が出てまして、グーグルを軸に
Web検索の歴史、意義などがまとめられています。
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=uscpa04-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4822244873&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000ff&bc1=000000&bg1=ffffff&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

私自身は検索はただのインデックスだと思ってましたが,この本を読んで
考え方を改めました。
検索はネット社会の基礎的インフラ,道路であり橋であり鉄道であるって
とこですかね。著者がそう書いているわけではありません。

ネット経由の販売は随分と伸びているようですし、そうすると検索で
高順位で表示されるかどうかは死活問題になります。
誰もがPCからネットで情報にアクセスするとき、入り口には検索
システムがあるわけですね。その検索をどうランク付けるか。
情報をどれだけ網羅できているか、キャパがどれだけあるか。
パーソナル化、ユビキタス化が進んだときの対応は。

21世紀のインフラですね。前世紀はじめの鉄道や電話のような
成長を見せるんでしょうか。
あるいはそう考えるのは2000年にITバブッたように幻想なんでしょうか。

こういう会社にはもう関心を持ちたくない、という気持ちもありますが
最近ネットにお世話になることが非常に増えたし、
検索の使い勝手=ネットの使い勝手ということを実感する毎日、
少しグーグルを調べてみますか。

そもそもUSCPAがここのテーマでしたしね。


2004年米国貿易収支 Businessweek誌

2006-02-12 11:42:15 | 英語情報
昨年度の米国貿易収支赤字が至上最悪だったそうです。

Businessweek 2月11日

アメリカの貿易赤字が幾らなんて、
数字も大きいし実感がわかず、なんとなくめんどくさいですね。

とはいえ,外貨預金や証拠金取引がどうなるかに直接関係しますな。
今の為替は金利差云々がポイントになっているようですが、いずれ
貿易収支や経常収支が議論の中心になることもあるでしょう。

こういう、少し専門的で抽象的な問題は英語圏の記事で読んだほうが
よくまとまっている、というのが私の印象です。ポイントに目配りが
しっかりあって、バランスがとれてますな。

The Commerce Department reported Friday that the overall trade gap climbed to an all-time high of $725.8 billion last year. The deficit was up 17.5 percent from 2004, marking the fourth straight record.

04年の貿易赤字は7千258億ドルだったそうです。
これは大きいですね。前年比17.5%増。

And the year's $201.6 billion deficit with China, the largest ever recorded with a single country, brought demands for a crackdown on what the U.S. sees as unfair trade practices.

中国ですね。一国に対してこんな赤字が出たことは無い。
2千億ですからね。7千億ちょっとの赤字のうち2千億です。
議会が騒いでいる理由がよくわかります。

The chief culprit in pushing the deficit up last year was record global oil prices and increased U.S. demand because of a loss of Gulf Coast production following Hurricane Katrina. The U.S. foreign oil bill soared to a record $251.6 billion, up 39.4 percent from 2004.

原油ですね。
価格の上昇とハリケーンカトリーナで生産能力が落ちたため
需要拡大してしまったことが赤字の主原因だとか。
原油の支払いが2千5百億㌦。中国に対する赤字より少し大きい位の額ですね。
4割も増えたんですね。中国に対する赤字がどのくらい伸びたのか
書かれていませんが、赤字が大きく増えた一番の原因は原油なんですね。

Imports of other consumer goods including foreign autos hit record levels as well, a development that is causing major woes for U.S. automakers.

自動車ですね。赤字はレコードレベルだそうです。
しかし,この記事の矛先は米国の自動車メーカーに向かってますね。
かつてのような日本バッシングにつながっていません。日本は名前さえ
上がってませんな。

その後、記事は赤字の影響について書かれています。流出したドルは米国に
株や債券などの投資に向かっているが、彼らの動き次第ではこうした次第で
暴落に向かう危険がある。輸入は物価を下げる効果があってインフレを抑制
するかも知れないが、失業の原因になっている。等々。

その他政治的なリアクション。ブッシュが(競争力向上のためにでしょう)
教育予算を増やすこと、議会で対中国関税案。

Commerce Secretary Carlos Gutierrez, ... said Friday that the administration's approach of emphasizing such things as expanded access for U.S. exports in countries such as China was the better approach.

輸出を伸ばすことを考える方がベターアプローチだ。良いですね。
当局の主張です。自由原則に矛盾しませんね。

Last year, imports rose by 12.9 percent to an all-time high of $2 trillion, swamping a 10.4 percent increase in exports, which reached a record high of $1.27 trillion.

輸出も10%は伸びてるんですね。輸出も輸入も伸びている。
結構勢いがあるってことですかね。赤字が増えて所得的には
マイナスですが、この勢いについて経済学はどう考えるんでしょう。

The $201.6 billion U.S. trade deficit with China was the highest ever recorded with any country. It was up 24.5 percent above the previous record deficit of $161.9 billion with China set in 2004.

中国に対する赤字の伸びは最後に書かれてました。24.5%ですか。
原油ほどではないですがすごい伸びですね。



Businessweek:バフェットが選ぶ銘柄

2006-02-11 06:21:17 | 英語情報
Buisinessweek誌にバフェットならどうする?
と題する記事が出ています。

Businessweek 2月10日

つまりバフェットそのものがどうこう,ではなくて、
彼ならどうするだろう、というもの。

バフェットは投資するにあたりいくつか強調する
銘柄選択基準があって、その基準を適用してみたら
どうなるか、という試みに関する記事です。

S&Pが実際に銘柄選択をしてみているそうです。
(実際にバフェットが買ってるものとは一致しません)
we at S&P have put together a stock screen that picks companies using criteria similar to those that fit the legendary investor's growth-oriented style. S&P updates this screen on a semiannual basis, during February and again in August.

半年に一回見直すようです。バフェットは一度銘柄を買ったらめったなことで手放さないといってますがね。

実際のパフォーマンスですが、
左がS&P選択銘柄 右がS&P 500 で比較しています。
(前年比%)

1995  31.4   27.9
1996  41.1   20.3
1997  11.5   31
1998  18.1   26.7
1999  18    19.5
2000  23.8   -10.1
2001  0.6   -13.1
2002  -12.7  -23.4
2003  31    26.4
2004  22.4    9
2005  -3.6    3

結構良いですね。
全体が落ち込んでいるときもそこそこ
出している、ないしは負けないところがスゴイ。

しかし05年がさえないのが気になりますね。
市場が素直じゃなくなってる?

どの銘柄が足を引っ張ったか研究してみると
面白いかも知れません。単に数字だけで判断すると
こんな失敗もある、なんてテーマはどうでしょう。

さて,ここで興味があるのはバフェット基準ですね。
長期に渡って成長する会社の特徴は、という目線だと
考えても良いかも知れませんからね。

1. Owner earnings (cash flow less capital expenditures) above $50 million (changed in February, 2006, from $20 million)

キャッシュフローから資本投資を引いた金額? これはフリーキャッシュフローと呼ばれるやつですか。5千万ドル以上。今年から2千万ドル以上ですか。

2. Net margins of at least 15% for the trailing 12 months

税引き後利益が15%以上。ええ? というほど高いです。オオゼキの営業利益が7%だったことを思い出しますな。

3. Return on equity of at least 15% the previous quarter and in every year for the last three years

ROEが15%以上。これは結構有名ですな。

4. Retained earnings that have grown less than the market capitalization, on an absolute basis, in the last five years

これはちょっと意味がわかりませんな。CPAで勉強したことが身になってないことがバレバレです。まず記事のretained erningsをクリックしてみると以下の解説が。

RETAINED EARNINGS

Retained earnings are a corporation's net profits that have been reinvested in its business following the payment of dividends.

配当を支払った後、ビジネスに再投資された純利益。
まあ,つまり会社が利益のうち株主に回さないで内部に留保した
分てことですね。まあ、それはわかります。

問題はmarket capitalizationの方ですね。

MARKET CAP

Market cap refers to the price of a stock multiplied by the number of shares outstanding, shown in millions.

株価×株数。つまり時価総額ですね。よくMarket Capの大きい株は...とか
英語圏のネットで書かれてますな。

Retained Earningsの成長が時価総額(の成長?)より小さいことってどうゆうことですかね。
市場から過小評価されているものはだめってことですか。ご存知の方がいらっしゃいましたら。

5. Looking five years into the future, projected cash flow per share greater than the current market price for each stock (discounted to the present using the 30-year Treasury yield)

これはカッコ良さそうな基準ですね。

一株あたりキャッシュフロー5年予想の現在価値が今の株価を上回ること。

小難しそうな、ごりやくありそうな。

6. Market capitalization of $500 million or more.

またまた出ましたマーケットキャップ。ちっさい株は回避するということですね。

以上、収益性、内部留保、規模、割安割高を見ているようですが、背景の思想はここではわかりませんな。


最後に選ばれた会社のリストを上げてます。
良さそうなのがありますかね。


Company     Ticker
Adobe Systems ADBE
Altria Group MO
Apollo Group APOL
C.R. Bard BCR
Biomet BMET
BlackRock BLK
Brown & Brown BRO
Cognizant Tech Solutions CTSH
Cognos COGN
Eaton Vance EV
Equitable Resources EQT
Factset Research Systems FDS
FLIR Systems FLIR
Forest Laboratories FRX
Freeport McMoRan Copper & Gold FCX
Garmin GRMN
Graco GGG
GTECH Holdings GTK
Impac Mortgage Holdings IMH
Infosys Technologies INFY
Intl. Game Technology IGT
Johnson & Johnson JNJ
K-Swiss KSWS
Knight Ridder KRI
Kos Pharmaceuticals KOSP
Legg Mason LM
Lincare Holdings LNCR
MEMC Electronic Materials WFR
Mobile Telesystems MBT
Novastar Financial NFI
Nuveen Investments JNC
Occidental Petroleum OXY
Omnivision Technologies OVTI
Per Se Technologies PSTI
Petrobras Brasileiro PBR
T. Rowe Price TROW
Sigma Aldrich SIAL
Techne TECH
UST UST
Votorantim Celulose VCP



ロバートキヨサキ コラム3 強みを生かす

2006-02-09 00:56:51 | 英語情報
キヨサキのコラムです。

キヨサキコラム

3回目ですかね。

お題は

The Advantage of an Edge.

そもそもどう訳せば良いんでしょう。

直訳すると優位さの優位。なんじゃこら。

強みを生かす,としてみました。解釈あってますかね。

さて、彼は、これまでの主張をさらに繰り返します。
要するにコントロールの効くところに投資せよと。

I have written about the importance of having control over your investments -- how professional investors can invest with higher returns and less risk simply because they have more control.

コントロールの問題だけではありません。
株や債券は素人が活躍する市場で、創造性を働かせる余地が無いという問題がある。
SECが見張ってて、創造性を働かせすぎると法に触れてしまう。

In this area, if I do become creative and find an advantage, I run the risk of going to jail or paying stiff fines, whereas finding an edge in other kinds of investment doesn't carry such legal risk.

では,他の投資って何かというと、例えば、

For example:

With registered securities, trading on insider information is illegal. When investing in a business or in real estate, insider information can give you a legal competitive advantage.

不動産だとかビジネスに直接投資すればインサイダー情報も合法だ,
というわけですね。

With paper assets, you have very little control over your greatest expense -- taxes. When investing in a business or real estate, you can gain a legal, competitive advantage by paying less in taxes, which increases your return on investment.

そして、税金、そうですね。株も債券も税金についてコントロールは
効きませんね。税金は最大のコストだと書いてますな。

以下キヨサキの成功談。
10万ドルで買った土地を造成し125万㌦で売る話。
モバイルホーム区域に指定されたところを買って分割して
売る手法。そんな区域指定がアメリカにはあるんですかね。

Recently, I bought 10 acres of land for $100,000. Since the land is already zoned for mobile homes, my plan is to simply subdivide the property into approximately 50 lots and sell each lot for $25,000. Do the math, and you'll see that the 10 acres are worth a gross of $1.25 million, which is not a bad return on a $100,000 initial investment. The legal advantage is the mobile-home zoning, an advantage all the other land in the area does not have.

次にはもっとスゴイ商談。街を丸ごと買う話です。

a whole town for sale in Nevada for $12 million. We estimate the town's single family homes alone are worth $26 million. The remaining buildings and land, including a golf course, we estimate to be worth another $10 million.

ところがこのうまい話にはリスクがあった。

but there's one serious problem, which is the reason the town's price is low. We suspect there are environmental problems, which the Environmental Protection Agency would pounce on, levying heavy fines, once we own the town.

土壌汚染。投資したとたんに当局につかまって罰金というリスク。
そこで土壌汚染に詳しいお友達を連れてきて調査させる。
結果が白だったら投資する。

Before investing any money, a friend of mine who specializes in polluted properties will evaluate the risks. If the contamination is too high, we won't invest. If the contamination is low and we can solve the problem, we stand to make millions without putting a dime into the venture.

これでリスクを回避できる。1セントたりともベンチャー投資ではないと。

以上二つをキヨサキは、スキル、創造性を法的に有利に立つために
使った例だと言っています。

These are two examples of how a little skill and creativity can be used for legal advantages.

価格が安い、ないしは今後高くできるのは理由があって、そこには法的な
背景があって,それを工夫によって利用した、ということでしょうね。

どうでもいいことですが、キヨサキは論理抜きで結論をずばっと
書くんですな。法的なアドバンテージについてはキヨサキ自身は
説明なし。

なんとなく上の解釈なんだろうなとわかりますけど。
キヨサキは書き手としてはいまいち。

最後,キヨサキ4つのレッスンをあげてコラムをしめています。

So here are four lessons I want to leave you with:

1.Be careful about who gives you investment advice. If your advisor thinks an 8% return is a good return, you may want to look for another advisor.

2.Someone else's problem can be your opportunity.

3.Take the time to cultivate a stable of friends who know how to solve tough problems.

4.Learn to invest in investments where you can achieve an honest, legal advantage over other investors. When it comes to investing, why play on a level field?

8%の利回りが高いという人の言うことはきくな、他人が困っていたらチャンスだ、問題を解決する力のある友達を持て、他の投資家より法的に優位に立てるものに投資しろ。

もしそうできるようになった後も、素人用のマーケットで戦う必要がありますか?

キヨサキは本当のプロの投資を勧めているってことですね。
株や債券でない本当のプロの投資、技術や工夫が生きる世界がある、と。




オオゼキ その3 スーパーなスーパー

2006-02-08 00:15:35 | 銘柄研究
 今回は企業価値の計算です。

 先日第3Qの発表がありましたが、通期予想は変更しませんでした。

 まあ、順調といったところでしょう。

 事業価値が予想営業利益の10倍で456億円。
 資産価値が37億円。圧倒的に事業価値が大きいです。
 
 ファースト住建もそうですが、余計な固定資産を持っていない
 ということですね。いらない資産を持っていなければ借入も
 少ない=利息も少なくて済みます。

 もっと大事なことは、儲けが株主にそのまま入ってくるという 
 ことですね。借入が多いと儲けから返済することになりますからね。
 返さなくて済む借金はありませんからなあ。

 資産価値が大きい方が良いか、小さい方が良いかは株価の点では
 微妙な面もあるかも知れません。PBRが割安指標として判断されることも
 あって、実際に買われることがあるみたいですしね。

 一株資産のことですが、無駄な資産でも持ってればPBRは上がります。
 ま、無駄な資産の有無というより結局、借金が多いかどうかが問題だ
 ということですかね。

 無駄な資産を一杯持っているということは経営者の資質が悪いという
 ことは注意したいですね。

 で、事業価値と資産価値を足すと、

 493億円。

 今日の時価総額が453億円なのでまだ割安ですね。
 理論株価をだすと3900円。今日が3630円。
 でもいいところまで来てますな。
 
 ただ、オオゼキは12月にも新店を出していて、利益水準は
 また伸びてゆくでしょうね。出店準備で人件費が前倒しで
 余計にかかっているとかHPに出てました。この人たちが
 利益に貢献し始めることになるわけですね。 
 既存店の落ち込みも次第に減って来てますしね。

 オオゼキは確実に伸びてゆく成長株。
 長期で伸びて行くんでしょうな。
 
 成長率を維持できるかどうかは難しい面もあるでしょうがね。
 同じペースで出店していても、母数が大きくなると率は
 小さくなるんでね。

 ひとまず売るか,ずっと持ち続けるか・・・。
 売り時を判断するためにもこれを書いていますが
 ますます迷いますね。

 これを何回かに分けて書いている間に,
 また上がってますね。


 

 

オオゼキ その2 スーパーなスーパー

2006-02-05 10:26:22 | 銘柄研究
今日はオオゼキの経営コンセプト。
HPを見てみますと、

オオゼキHP

”スーパー業界の大型店舗化、チェーン店化などの大きな流れとは別に、生鮮品を中心に地域の暮らしに密着した“食”の提供者であり続けることにこだわり、よりお客様本位の経営を実践してきたのです。”

世の主流を意識してますね。こういう逆張りというか、強いコンセプトには好感を覚えます。

ちょっと長いのですが、さらに引用します。

”オオゼキの大きな特徴として「社員の多さ」と「個店分散仕入」があります。お客様のニーズをいち早く売り場に反映するために、仕入や商品メンテナンスに関する権限を本部から委譲された社員が柔軟性を持ちながら、各店舗の責任としてお客様のニーズを毎日敏感に察しています。商品仕入については、各店舗の担当者が独自性を発揮できる「分散仕入方式」によって、地域ごとのお客様に細かく対応した多品種小ロットの品揃えを実現しています。このような方法は、本部での一括仕入に比べれば、はるかに取り扱いアイテムは増えていきます。・・・社員の能力を信頼して、売場の仕入から販売までの全般を任せることが、ひいてはお客様を大切にする独自のサービスにつながっていきます。”

これはイヤでもダイエーの調子悪かった時代を思い出しますね。
商品部の権限がやたらと強く、現場の店長が地場に合わせた仕入れをしたいと希望してもつぶされます。実際にやってみて実績が出てもあくまで例外として横展開できないようにしてしまいました。

大量仕入れによる低コスト、低価格に対するオーナーのこだわりが強く、社内官僚がそれへの否定的情報を一切あげず、方針転換が効かなくなったと言うところですかね。

オオゼキの動きは製造業の動きと連動してますね。

大量生産から少品種少ロット化へ。
ダイエーからオオゼキへ、ですね。
まあ、ダイエーとオオゼキは規模の点で比べ物にはなりませんがね。

分散仕入れというのもそうですね。
トヨタ式でも、アメーバ経営でも、少々高くなっても必要な
だけを仕入れる方が結局特だ、ということを主張しています。

製造業では作りすぎ→余計な在庫がコストを圧迫。
小売業では売れ残り→安売り特売でコストを圧迫
となるわけですね。

高い社員比率。これはどっから来るのかユニークですね。
社員募集要項

最近の小売ではパートさんをパートさんのまま社員化する
という会社の都合の良い方向に進んでいるような気がしますが、

”多品種で豊富な商品を陳列することが、多くのお客様に喜ばれるポイントです。そのためにも社員である現場担当者には、商品に対する知識と理解が要求されます。なかでも生鮮品については「売り切り」が基本です”

仕入れから売り場まで負かされるなら経営の観点も期待されます。
現場に対する期待値がかなり高いのですね。
八百屋や魚屋の主人のようなことを各社員がやるのでしょう。

経営的な観点とか言いながら現場に収益責任を押し付けて
現場で無理な人繰りを強いられて疲弊する、というパターンは
無さそうですね。実際にどうかは知りませんが。

綿密に配慮された、品揃えが多く欠品の無い売り場なら
私も買い物したいですね。