また,しばらくご無沙汰をしてしまいました。
もっと更新したいのですが、なかなか難しいんですな。
あまりに更新しないので、このブログも有料版から無料版に格下げしました。
ここは、有料にしないとカウンターの詳細がわからないし、動画やパーツの貼り付けもできないんで、ちょと不便です。
んなわけで、ちょいと引っ越しを考えています。引っ越し先はまたいずれ。
このブログでフォローしてきたテーマを、また、追いかけていきたいですね。時間的な余裕が少し出てきたので、またやりますか。
テーマとしては、そうですね、
米国(海外)政治。
大統領選、楽しみですね。どんな候補者が出てくるんでしょうか。泡沫候補の方がネタとしては面白いんでした。どんな候補者が居て、どんな支持者がついてて、どんな主張をしているか。米国社会を把握するにも役立ちますね。いろんな人がいろんなところで様々なテーマで、一年かけて議論するので単純に選挙戦を追っているだけで、かなり米国について詳しくなるんですな。ビールでも飲みながら、ディベート観戦なんて、またやってみたいですね。英語ですが、わかるところでけ聴いてもかなり面白いです。
英国の総選挙は後で結果を知ったくらいで、本当にもったいないことをしました。
日本政治も面白いことは面白いんですが、人間関係が主題になることが多くて、ネタとしてつまらないことが多いです。
企業業績
かつては、良く米国企業の業績の記事をここでも紹介してましたが、米国企業にかぎらず、また突っ込んでみたいですね。特に、経済全体の動きと、企業業績との関係についてチェックして行きたいとおもっているんですな。過去で言えば、リーマンショックの時に企業業績はどうだった、みたいな。大きく影響を受けた企業、受けなかった企業、影響を受けたタイミングもそれぞれ違いましたが、あれ、なんだったんですかね。
投資
企業業績と投資パフォーマンスとの関係も気になりますな。最近、新興国の株価ばフォーマンスはどうなんでしょうな。国によってばらつきがあるようですが、どういう方向性なんでしょうか。新興国のインデックスを買っている人や検討している人にとっては重要な問題なんじゃないですかね。
経済
経済については、指標やニュースだけでなく、できれば、経済学論文なんかも取り上げたいですね。専門論文って難しそうですが、というか難しいんですが、イントロダクションにテーマと先行研究の要約がどんな論文にもまとまって書かれているので,状況を鳥瞰するにはとても良いんですね。専門の学者と、いわゆるエコノミストとは議論の水準が違うので、みといた方が良いですね。
生活
生活について、というか生活の様々な選択肢についても考えたいですね。海外移住や国内田舎暮らし、節約生活、等々。
個人的には、最近、バイクに注目しています。以前は自転車にのってて、近場なら電車に乗らず自転車で移動していたんですが、排ガスで喉をやられるのと、煤で顔や服が汚れてしまうという問題があって、最近のってません。運動不足は解消されるんですがね。肺にも悪そうです。
道路の悪い空気を吸うことには違いないんですが、バイクなら自転車ほど深い呼吸をしないし、混んだ道を走る時間も自転車よりは少ないですね。自転車より遠くまでいけて、移動手段として良いのではないかと。自転車にのっている時期、生活の幅がかなり拡がったのは確かで、いろんなところに行ってました。乗らなくなって、駅から遠いところには用事がないと行かないという生活に戻ってしまっているんですね。ツーリングもしてみたいですね(まだバイク買ってないけど)。
娯楽
映画、小説,アニメ。本当はもっと観たり読んだりしたいんですがね・・・。
なんかテーマがバラバラに散らばっているようにも見えますが、実はそうでもないんですけどね。
というわけですが、引っ越したらまたリンクを貼ります。
もっと更新したいのですが、なかなか難しいんですな。
あまりに更新しないので、このブログも有料版から無料版に格下げしました。
ここは、有料にしないとカウンターの詳細がわからないし、動画やパーツの貼り付けもできないんで、ちょと不便です。
んなわけで、ちょいと引っ越しを考えています。引っ越し先はまたいずれ。
このブログでフォローしてきたテーマを、また、追いかけていきたいですね。時間的な余裕が少し出てきたので、またやりますか。
テーマとしては、そうですね、
米国(海外)政治。
大統領選、楽しみですね。どんな候補者が出てくるんでしょうか。泡沫候補の方がネタとしては面白いんでした。どんな候補者が居て、どんな支持者がついてて、どんな主張をしているか。米国社会を把握するにも役立ちますね。いろんな人がいろんなところで様々なテーマで、一年かけて議論するので単純に選挙戦を追っているだけで、かなり米国について詳しくなるんですな。ビールでも飲みながら、ディベート観戦なんて、またやってみたいですね。英語ですが、わかるところでけ聴いてもかなり面白いです。
英国の総選挙は後で結果を知ったくらいで、本当にもったいないことをしました。
日本政治も面白いことは面白いんですが、人間関係が主題になることが多くて、ネタとしてつまらないことが多いです。
企業業績
かつては、良く米国企業の業績の記事をここでも紹介してましたが、米国企業にかぎらず、また突っ込んでみたいですね。特に、経済全体の動きと、企業業績との関係についてチェックして行きたいとおもっているんですな。過去で言えば、リーマンショックの時に企業業績はどうだった、みたいな。大きく影響を受けた企業、受けなかった企業、影響を受けたタイミングもそれぞれ違いましたが、あれ、なんだったんですかね。
投資
企業業績と投資パフォーマンスとの関係も気になりますな。最近、新興国の株価ばフォーマンスはどうなんでしょうな。国によってばらつきがあるようですが、どういう方向性なんでしょうか。新興国のインデックスを買っている人や検討している人にとっては重要な問題なんじゃないですかね。
経済
経済については、指標やニュースだけでなく、できれば、経済学論文なんかも取り上げたいですね。専門論文って難しそうですが、というか難しいんですが、イントロダクションにテーマと先行研究の要約がどんな論文にもまとまって書かれているので,状況を鳥瞰するにはとても良いんですね。専門の学者と、いわゆるエコノミストとは議論の水準が違うので、みといた方が良いですね。
生活
生活について、というか生活の様々な選択肢についても考えたいですね。海外移住や国内田舎暮らし、節約生活、等々。
個人的には、最近、バイクに注目しています。以前は自転車にのってて、近場なら電車に乗らず自転車で移動していたんですが、排ガスで喉をやられるのと、煤で顔や服が汚れてしまうという問題があって、最近のってません。運動不足は解消されるんですがね。肺にも悪そうです。
道路の悪い空気を吸うことには違いないんですが、バイクなら自転車ほど深い呼吸をしないし、混んだ道を走る時間も自転車よりは少ないですね。自転車より遠くまでいけて、移動手段として良いのではないかと。自転車にのっている時期、生活の幅がかなり拡がったのは確かで、いろんなところに行ってました。乗らなくなって、駅から遠いところには用事がないと行かないという生活に戻ってしまっているんですね。ツーリングもしてみたいですね(まだバイク買ってないけど)。
娯楽
映画、小説,アニメ。本当はもっと観たり読んだりしたいんですがね・・・。
なんかテーマがバラバラに散らばっているようにも見えますが、実はそうでもないんですけどね。
というわけですが、引っ越したらまたリンクを貼ります。
時間が余ったので久々に映画へ。
でも、観たいものがない。かっている映画に邦画が多い。最近は娯楽映画に徹したものは面白いんじゃなかろうかという気もしていますが、がっかりリスクも高そうなのでどうしようか、と迷っていたら、このアニメなら、と観てきました。サイコパス。題名がいいじゃあありませんか。
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』予告編
ウーン。面白い。
設定が良い。細かな描写もグー。これはワクワクしますね。
逆に言えば、その設定の面白さ故、ストーリーの奥行きと悪役側のキャラ描写はもっと深める余地もあったんじゃないか、と素人目にも感じた次第。
ディテールに凝るのは時間がおしても割と進むんでしょうが、作品の厚みみたいなところはクリエーターが忙しすぎると掘り下げる余裕が持てないんじゃ、とちょいと心配してしまいました。
この作品の設定では、中央のシステムが人間の心理までコントロールしていて、市民の犯罪性向を管理しているんですが、これがちょいと驚きで、それをメインキャラや、市民が基本的には受け入れて生活しているんですね。作品のテイストとしてもそうした超管理社会に対して批判的なスタンスを取っていない。
基本刑事もの、というジャンル上の要請でもあるんでしょうが、意外過ぎてちょっと笑ってしまいました。女主人公の友達がシステムで選ばれた彼氏と結婚することになって、結局システムで選んでもらった彼氏で正解だったわー、みたいな会話のシーンがあるんですが、特に、その友達をバカ女として描いてもいない。世の流れに従う、普通の女として、平凡さを平凡さとして描いているだけです。
近所の世話焼きおばさんに、絶対あんたにぴったりよみたいなことを言われて、最初はそうは思えなかったがおばさんの言った通りだった、とかいうパターンに納めてるわけで、これで、観客に管理社会の深度を理解させて、ぐいっとハナシに入り込ませてしまう。
ハナシの進め方、レベル高いです。
市民を犯罪性向の高いものと低いもの、いわゆる一級市民と二級市民に分けるという設定は、監視官と執行官という刑事の序列にも反映していて、これ、キャリアとノンキャりのSF版。監督は踊る大捜査線と同じらしいんですな。
現代社会のカリカチュアでもあるんですが、学歴や所属によって序列づけられるのではなく、生得的な傾向によって色分けされる、という点でちょいと恐ろしい世界になっています。それでも、文句も言わずに仕方ないものとしてシステムそのものは受け入れられているんですね。それなしでは暴力や犯罪がひどすぎることになるので、そのシステムでやっていくしかない、みたいな。
この「仕方がない」という言葉は、ウォルフレンが日本社会を閉塞させている要因として指摘したものと同じ意味合いなのでありまして、日本社会のカリカチュアというのはそういうこと。
こうし管理社会からドロップアウトして、海外へ逃亡したキャラや、東南アジアに日本のインフラを売ってゆくアベノミクスばりの政策をハナシのコアに据えて、うまーく今の日本社会を捉えてハナシに盛り込んでいるんですね。相手方の政権を乗っ取ってまで、みたいなハナシはCIAかも知れませんがね。
システムへの批判的な目線は、あくまでエリートたる主人公の中にあるものだけに、観客は共感するように仕向けられていて、主人公の目線もシステム完全否定にはなっていない。判断留保の状態が恐らく今後も永遠に続きながら、それを引受て生きてゆくという形になっている。
昔の左翼のように、全面否定で、再編成を狙ってもうまくいかない。民主党も理念は面白くかったが・・・。いわゆるアウトサイダーの無力さや無責任さ、無能さや格好悪さの認識が拡がったことが、単純で左翼的なシステム批判物語を作れなくさせているのかも知れませんね。
出てくるキャラでカッコ良いのはあくまで体制側、ないしはそのシンパ。
これ、ある種、政治的な成熟や安定が娯楽作品に反映したと捉えることもできるかもしれないし、あるいは単に今の世相を反映したものなのかも知れませんが、とにかく一見の価値あり。娯楽作品としての面白さも充分以上。
後半はストーリーの展開に追われて序盤の丁寧さや奥行きをあまり感じられなくなります。物語の骨格の一つをなす憲兵隊の大佐に、もう少し時間を割くべきでは無かったろうか。
それでも後半がひどいってわけではありません。最後まで気を抜けず、良い映画を観た満足感を感じることができますな。
でも、観たいものがない。かっている映画に邦画が多い。最近は娯楽映画に徹したものは面白いんじゃなかろうかという気もしていますが、がっかりリスクも高そうなのでどうしようか、と迷っていたら、このアニメなら、と観てきました。サイコパス。題名がいいじゃあありませんか。
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』予告編
ウーン。面白い。
設定が良い。細かな描写もグー。これはワクワクしますね。
逆に言えば、その設定の面白さ故、ストーリーの奥行きと悪役側のキャラ描写はもっと深める余地もあったんじゃないか、と素人目にも感じた次第。
ディテールに凝るのは時間がおしても割と進むんでしょうが、作品の厚みみたいなところはクリエーターが忙しすぎると掘り下げる余裕が持てないんじゃ、とちょいと心配してしまいました。
この作品の設定では、中央のシステムが人間の心理までコントロールしていて、市民の犯罪性向を管理しているんですが、これがちょいと驚きで、それをメインキャラや、市民が基本的には受け入れて生活しているんですね。作品のテイストとしてもそうした超管理社会に対して批判的なスタンスを取っていない。
基本刑事もの、というジャンル上の要請でもあるんでしょうが、意外過ぎてちょっと笑ってしまいました。女主人公の友達がシステムで選ばれた彼氏と結婚することになって、結局システムで選んでもらった彼氏で正解だったわー、みたいな会話のシーンがあるんですが、特に、その友達をバカ女として描いてもいない。世の流れに従う、普通の女として、平凡さを平凡さとして描いているだけです。
近所の世話焼きおばさんに、絶対あんたにぴったりよみたいなことを言われて、最初はそうは思えなかったがおばさんの言った通りだった、とかいうパターンに納めてるわけで、これで、観客に管理社会の深度を理解させて、ぐいっとハナシに入り込ませてしまう。
ハナシの進め方、レベル高いです。
市民を犯罪性向の高いものと低いもの、いわゆる一級市民と二級市民に分けるという設定は、監視官と執行官という刑事の序列にも反映していて、これ、キャリアとノンキャりのSF版。監督は踊る大捜査線と同じらしいんですな。
現代社会のカリカチュアでもあるんですが、学歴や所属によって序列づけられるのではなく、生得的な傾向によって色分けされる、という点でちょいと恐ろしい世界になっています。それでも、文句も言わずに仕方ないものとしてシステムそのものは受け入れられているんですね。それなしでは暴力や犯罪がひどすぎることになるので、そのシステムでやっていくしかない、みたいな。
この「仕方がない」という言葉は、ウォルフレンが日本社会を閉塞させている要因として指摘したものと同じ意味合いなのでありまして、日本社会のカリカチュアというのはそういうこと。
こうし管理社会からドロップアウトして、海外へ逃亡したキャラや、東南アジアに日本のインフラを売ってゆくアベノミクスばりの政策をハナシのコアに据えて、うまーく今の日本社会を捉えてハナシに盛り込んでいるんですね。相手方の政権を乗っ取ってまで、みたいなハナシはCIAかも知れませんがね。
システムへの批判的な目線は、あくまでエリートたる主人公の中にあるものだけに、観客は共感するように仕向けられていて、主人公の目線もシステム完全否定にはなっていない。判断留保の状態が恐らく今後も永遠に続きながら、それを引受て生きてゆくという形になっている。
昔の左翼のように、全面否定で、再編成を狙ってもうまくいかない。民主党も理念は面白くかったが・・・。いわゆるアウトサイダーの無力さや無責任さ、無能さや格好悪さの認識が拡がったことが、単純で左翼的なシステム批判物語を作れなくさせているのかも知れませんね。
出てくるキャラでカッコ良いのはあくまで体制側、ないしはそのシンパ。
これ、ある種、政治的な成熟や安定が娯楽作品に反映したと捉えることもできるかもしれないし、あるいは単に今の世相を反映したものなのかも知れませんが、とにかく一見の価値あり。娯楽作品としての面白さも充分以上。
後半はストーリーの展開に追われて序盤の丁寧さや奥行きをあまり感じられなくなります。物語の骨格の一つをなす憲兵隊の大佐に、もう少し時間を割くべきでは無かったろうか。
それでも後半がひどいってわけではありません。最後まで気を抜けず、良い映画を観た満足感を感じることができますな。
皆様,今年も宜しくお願いします。
去年は修士論文も完成して、少しはブログも更新できるかと思っていたら、仕事の方が忙しくなってしまって、結局数回の更新に終わってしまいました。
それでも、アクセス数は何十人かは毎日来ていただいていて、本当に有り難いと思います。
最近は、インプットも不十分で、本当にただのゴミ人間に成り下がってる感じですが、何とか挽回したいんですがね。
さて、久々の更新は、新書です。
本書は、投資術として、インデックス投資を勧めているんですが、むむむ、その手があったか、という感想です。バフェットだったか,ジム・ロジャースだったかが、素人はインデックス投資から始めれば確実で大きな失敗がない、みたいなことを書いていたのでインデックス投資自体を知らないわけじゃなかったんですな。
昔読んだジム・ロジャースの本には、長期に低迷している商品市況の反転を予想して、商品のインデックスを作ってもらって、それに投資しておいて長期の旅行に出かけた,みたいなことが書いてあったりもする。
インデックスに投資する、と言うと分かりにくいんですが、要するに、例えばTOPIXが上がれば儲かり、下がれば損するというファンドを運用会社が設定して、そのファンドを買って運用するという具合に、指標そのものに賭けるというやり方の資産運用の手法です。
これが良いのは、個別の企業の株を買っていると、リコールがあったり、場合によっては粉飾が判明したり、破綻したり、と外部からは予想不可能な事象にぶつかることを避けられないのですが、こうしたインデックスなら個別企業の変動はならされて、吸収されてしまうので、市場全体の成長に合わせて投資資金も成長してゆく、ということなんですな。
買うタイミングもあんまり気にしないで、毎月平均して買ってゆく。どんどん下がっていても、ああ安く買えた、と考えて買う。高い時も、気にしない。いずれこの高値から一旦下げる時があっても、高値は将来更新されてゆく、という経験則というか市場成長への信念というか・・・。
私も基本的には賛成ですね。あまり大きな失敗のできない資金はインデックス投資が良いかも。大儲けは期待できないにしてもそれほど研究する手間なしに、長期ではそこそこリターンを狙える。これで間違ってもお金持ちにはなれないけれど、それなりの利回りが期待できる、って感じでしょうか。
一般的に言っても、大きな失敗のできるお金というのは、基本的に限られているはずなので、ある程度の割合を現金と、リスクの小さいインデックスに配分して、一部の資金でリスクを積極的に取っていく,ということに結局はなるんじゃないかと。
ただ、買うタイミングは少し考えた方が良いかも。私も早速やってみるか、と思いましたが、今はさすがにやめといた方が・・・。何年かの内に、相場が大きく下げたら考えますかね。
本書によれば、インデックス投資におすすめの投信やETFがあって、手数料もそれほど高くないものも出てきているんだそうで。私は投信を買おうなんて思ったことがなかったんですが、インデックスに連動するような手数料の安いやつならありかも。
去年は修士論文も完成して、少しはブログも更新できるかと思っていたら、仕事の方が忙しくなってしまって、結局数回の更新に終わってしまいました。
それでも、アクセス数は何十人かは毎日来ていただいていて、本当に有り難いと思います。
最近は、インプットも不十分で、本当にただのゴミ人間に成り下がってる感じですが、何とか挽回したいんですがね。
さて、久々の更新は、新書です。
ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書) | |
山崎 元,水瀬ケンイチ | |
朝日新聞出版 |
本書は、投資術として、インデックス投資を勧めているんですが、むむむ、その手があったか、という感想です。バフェットだったか,ジム・ロジャースだったかが、素人はインデックス投資から始めれば確実で大きな失敗がない、みたいなことを書いていたのでインデックス投資自体を知らないわけじゃなかったんですな。
昔読んだジム・ロジャースの本には、長期に低迷している商品市況の反転を予想して、商品のインデックスを作ってもらって、それに投資しておいて長期の旅行に出かけた,みたいなことが書いてあったりもする。
インデックスに投資する、と言うと分かりにくいんですが、要するに、例えばTOPIXが上がれば儲かり、下がれば損するというファンドを運用会社が設定して、そのファンドを買って運用するという具合に、指標そのものに賭けるというやり方の資産運用の手法です。
これが良いのは、個別の企業の株を買っていると、リコールがあったり、場合によっては粉飾が判明したり、破綻したり、と外部からは予想不可能な事象にぶつかることを避けられないのですが、こうしたインデックスなら個別企業の変動はならされて、吸収されてしまうので、市場全体の成長に合わせて投資資金も成長してゆく、ということなんですな。
買うタイミングもあんまり気にしないで、毎月平均して買ってゆく。どんどん下がっていても、ああ安く買えた、と考えて買う。高い時も、気にしない。いずれこの高値から一旦下げる時があっても、高値は将来更新されてゆく、という経験則というか市場成長への信念というか・・・。
私も基本的には賛成ですね。あまり大きな失敗のできない資金はインデックス投資が良いかも。大儲けは期待できないにしてもそれほど研究する手間なしに、長期ではそこそこリターンを狙える。これで間違ってもお金持ちにはなれないけれど、それなりの利回りが期待できる、って感じでしょうか。
一般的に言っても、大きな失敗のできるお金というのは、基本的に限られているはずなので、ある程度の割合を現金と、リスクの小さいインデックスに配分して、一部の資金でリスクを積極的に取っていく,ということに結局はなるんじゃないかと。
ただ、買うタイミングは少し考えた方が良いかも。私も早速やってみるか、と思いましたが、今はさすがにやめといた方が・・・。何年かの内に、相場が大きく下げたら考えますかね。
本書によれば、インデックス投資におすすめの投信やETFがあって、手数料もそれほど高くないものも出てきているんだそうで。私は投信を買おうなんて思ったことがなかったんですが、インデックスに連動するような手数料の安いやつならありかも。
Godzilla Official Extended Trailer (2014) Bryan Cranston, Elizabeth Olsen HD
随分久々の更新ですが,ちょいと映画評なんぞ。ゴジラです。
旅先で時間が開いたので映画館に。
しかしどうも観たいのがない。いや、あるじゃないか、ゴジラ。
あれほど毎週のように通っていた 映画なんですが、最近全くご無沙汰で、何がかかっているのかさえわかないし、何が話題なのかも全く不明。
ゴジラがリメークされていたとは。
ハリウッド版。ウーム。子供だましだったらいやだな。
しかし、ポスターをみる限り、主要キャラに子役は居ない。
子供目線で作られていないンだったらイッか。
というわけでゴジラ。
かなり行けてます。
フィリピンの炭鉱のプロローグをひとしきりやってから、
いきなり日本のシーンに移って、米国人技術者の家庭。
なにやら電話している。異常値がどうこう言っている。
ウーム、なにもかもが紋切り型。いや、これでいいんです。
パニック映画はこうでないと。水戸黄門、遠山の金さん、トラさんと同じ。定型でよくて、その代わり、うまく面白く作ってほしいというのがファンの願いではなかろうか。
この映画、ストーリーとキャラの薄さが際立っていて、ほとんど印象に残らない。
一番濃いキャラは、始めにでできた原発技術者ですが、中盤で死んでしまう。
後は薄キャラで、登場人物は強い印象を残さない。演技が抑制的というよりももともとキャラが薄い。
ハリウッド映画なので日本映画のような絶叫したり泣いたりわめいたりと不自然な演出がないのは当然としても、不思議なくらい淡々とストーリーが進みます。
でも、よく考えてみれば、それはそれで良いんかも。
なんせ、怪獣映画なんで、主役はゴジラです。
怪獣同士の戦いは、日本の怪獣映画になじんだものにとって、全く違和感がない日本式。
つまり、レスリングやフェンシングではなく、柔道や剣道。にらみあって相手の気をとらえてエイヤーっみたいな。
力任せにがつーん、みたいな戦い方はしてません。
最後に、ゴジラが深海に帰って行くシーンも、クリントイーストウッドの独りで立つ、みたいなのとまた違ったカッコ良さがにじみ出ていて、これは侍映画のニュアンスが入ってます。
なんとなくこの映画に好感がもてるのは、日本映画の臭いところを取り去って、良いところを継承した感じがするからじゃないかな。
ゴジラのわななきは、居合のエイヤーッ感じです。
それにしても、311の震災映像と911の影響がモロに感じられて、日本を主題にするんなら使わなきゃ、という感じで町中の津波のシーンなんかを入れてますが、リアルな映像の再現力はスゴいです。
311関連でいえば、日本の原発で怪獣が暴れ出して事故になってしまった時に、「この原発は軍の管理下となります」と米軍の大佐が登場するんですが、これ、何の説明もなく、事故のすぐ後に米軍がやってきます。
あのー、ここ日本なんですけど、と突っ込んでもいいんですが、次に原発大事故が日本で発生した時は本当に米軍が出てくるかも、と感じたシーンでもありました。福島事故で日本政府や電力会社がどう対応したか、米国政府はかなり詳細に研究したはずで、日本の対応能力や、また事故の教訓を生かして次回はうまく対応できるかまで見極めをつけたはずで゜
もし、日本政府に対応能力がない可能性が高く、放置しておくと米国西海岸に大きな影響が生じる、と判断した場合、ゴジラ映画にあったように米軍に事故管理を委任させるということだってあり得るんかも、とあの大佐が出てきたシーンで感じてしまいました。
「米軍の管理下に入りました」という大佐のシーンが、ゴジラ2014で一番怖かったりして。
随分久々の更新ですが,ちょいと映画評なんぞ。ゴジラです。
旅先で時間が開いたので映画館に。
しかしどうも観たいのがない。いや、あるじゃないか、ゴジラ。
あれほど毎週のように通っていた 映画なんですが、最近全くご無沙汰で、何がかかっているのかさえわかないし、何が話題なのかも全く不明。
ゴジラがリメークされていたとは。
ハリウッド版。ウーム。子供だましだったらいやだな。
しかし、ポスターをみる限り、主要キャラに子役は居ない。
子供目線で作られていないンだったらイッか。
というわけでゴジラ。
かなり行けてます。
フィリピンの炭鉱のプロローグをひとしきりやってから、
いきなり日本のシーンに移って、米国人技術者の家庭。
なにやら電話している。異常値がどうこう言っている。
ウーム、なにもかもが紋切り型。いや、これでいいんです。
パニック映画はこうでないと。水戸黄門、遠山の金さん、トラさんと同じ。定型でよくて、その代わり、うまく面白く作ってほしいというのがファンの願いではなかろうか。
この映画、ストーリーとキャラの薄さが際立っていて、ほとんど印象に残らない。
一番濃いキャラは、始めにでできた原発技術者ですが、中盤で死んでしまう。
後は薄キャラで、登場人物は強い印象を残さない。演技が抑制的というよりももともとキャラが薄い。
ハリウッド映画なので日本映画のような絶叫したり泣いたりわめいたりと不自然な演出がないのは当然としても、不思議なくらい淡々とストーリーが進みます。
でも、よく考えてみれば、それはそれで良いんかも。
なんせ、怪獣映画なんで、主役はゴジラです。
怪獣同士の戦いは、日本の怪獣映画になじんだものにとって、全く違和感がない日本式。
つまり、レスリングやフェンシングではなく、柔道や剣道。にらみあって相手の気をとらえてエイヤーっみたいな。
力任せにがつーん、みたいな戦い方はしてません。
最後に、ゴジラが深海に帰って行くシーンも、クリントイーストウッドの独りで立つ、みたいなのとまた違ったカッコ良さがにじみ出ていて、これは侍映画のニュアンスが入ってます。
なんとなくこの映画に好感がもてるのは、日本映画の臭いところを取り去って、良いところを継承した感じがするからじゃないかな。
ゴジラのわななきは、居合のエイヤーッ感じです。
それにしても、311の震災映像と911の影響がモロに感じられて、日本を主題にするんなら使わなきゃ、という感じで町中の津波のシーンなんかを入れてますが、リアルな映像の再現力はスゴいです。
311関連でいえば、日本の原発で怪獣が暴れ出して事故になってしまった時に、「この原発は軍の管理下となります」と米軍の大佐が登場するんですが、これ、何の説明もなく、事故のすぐ後に米軍がやってきます。
あのー、ここ日本なんですけど、と突っ込んでもいいんですが、次に原発大事故が日本で発生した時は本当に米軍が出てくるかも、と感じたシーンでもありました。福島事故で日本政府や電力会社がどう対応したか、米国政府はかなり詳細に研究したはずで、日本の対応能力や、また事故の教訓を生かして次回はうまく対応できるかまで見極めをつけたはずで゜
もし、日本政府に対応能力がない可能性が高く、放置しておくと米国西海岸に大きな影響が生じる、と判断した場合、ゴジラ映画にあったように米軍に事故管理を委任させるということだってあり得るんかも、とあの大佐が出てきたシーンで感じてしまいました。
「米軍の管理下に入りました」という大佐のシーンが、ゴジラ2014で一番怖かったりして。
悲惨な事故で、何とも言いようがありませんが、いくつか気になる記事が。
韓国旅客船沈没 26歳の3等航海士が操縦…事故数分前に右急旋回 「船長は休憩」情報も
海洋警察は、業務上過失致死傷容疑で船長への事情聴取を続けており、事故当時の操舵状況や乗客の避難誘導などについて聴いている。船長は事故発生当時、経験1年半の3等航海士に船の操縦を任せ、休憩中だったとの情報もある。
船長が休んでいたことがどうこうじゃなくて,船長と、この若い航海士との間の関係についてです。
事故と、上下関係のヒエラルキー、つまり上下が権威主義で、目上の人との間に距離がある場合に事故が起きやすいという指摘が、かつて航空事故について指摘されたことがあって、それを思い出しました。
ここでも何度かご紹介したマルコム・グラッドウェルの本に書いてあったことなんですが、ネットで探すと、最近の事故の際にも引き合いに出されてるようで。
アシアナ機事故、背景に韓国文化?
これはグラッドウェル氏へのインタビューに関するWSJにでてたブログです。
Malcolm Gladwell on Culture, Cockpit Communication and Plane Crashes
大韓航空の事故率が90年代に非常に高いことが問題になって、権威主義的な人間関係が事故原因と関連があるとされて、徹底的に改善に取り組んだという経緯についてグラッドウェルは紹介しています。それで何かと引き合いに出されるんですが、個別のケースや、最近もそうなのか、という点では議論があるんですな。
若い航海士と船員を代表するようなベテラン船長。このフェリー事故についても、そういう指摘を誰かがするかもですね。
もう一点、そのベテラン船長の事故発生時の指示について、問題点を指摘する記事です。
Delay in ferry evacuation puzzles maritime experts
It is a decision that has maritime experts stumped and is at odds with standard procedure: Why were the passengers of the doomed South Korean ferry told to stay in their rooms rather than climb on deck?
事故が発生したときに、部屋でじっとしているよう指示を出したのは間違いで、デッキに集合させるべきだったという指摘です。
このフェリーは規制が厳しくなる前の建造で、作りが脆弱で転覆しやすく、問題があったら退去の準備をすぐにさせるべきだし、もし、避難が不要になったとしても別に大きな損失が出るわけではないので、船長がそうしなかったのは問題だ、という感じです。部屋でじっとしていろ、という指示がなかった方が被害が少なかったんじゃないか、とまで言われてます。
船長は船が転覆し始めてから30分も経った後に乗客を退去させたそうで。
Though experienced, the captain of the Sewol, Lee Joon-seok, delayed evacuation for at least half an hour after the ship began tipping. Passengers, most of them teenagers on holiday, were initially told to stay below deck.
退去準備をさせる、ということにはかなりの決断が必要なはずで。権威があって自分のミスを認めにくくなると、判断を先のばしにしやすくなる、という側面もあるかも知れませんね。
何でもカルチャー問題に還元してしまうのは、返って本当の問題を隠してしまうこともあるんですが、ちょいと気になったもんで。
天才! 成功する人々の法則 | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
修士論文の修正が進まない。
微妙なパートをうまく文章化できなくて、書いては消し、書いては消ししているだけなので、ちょいと気分転換。
で、また、映画に行ってしまいました。
Ender's Game - Official Trailer #2 (HD)
少年が活躍する映画ってことで、子供騙しかと思ったら、かなり面白い。
子供用とも言えない。充分大人用。
役者もハリソンフォードが出ちゃったりで、立派です。
ハリソンフォードだって、もともとスターウォーズで出世したんで、こういう映画が似合ってないとおかしいですな。
ハナシの筋は単純で、少年が選別されて宇宙艦隊を率いてエイリアンと戦うというもの。
設定やら、その描き方がスターシップトゥルーパーズとちょいとノリが似ています。監督は影響を受けてるはずですな。
スターの方が毒気がある分、奥行きを感じますが、こっちはひたすらまっすぐ、ストレート。
映画的にもスターの方が上でしょうね。
ハナシのスケールが大きい割に、大作感がしないのは、シーンの大半を宇宙のトレーニングセンターと、艦隊の司令室に限っているからですね。出てくる人間もかなり限られていて、ドラマのスケールが小さいんですな。一応、少年の成長物語風にはなっているんですが、まあ、ふーン程度。
それでも、この映画がかなり面白いのは、設定とディテールがしっかりしていて、映画世界に目が釘付けになってしまうからですね。トレーニングで小隊に分かれて訓練試合をやったり、いじめがあったり、ハリソンフォードの教官が監視していてこいつは行ける、とか言ったりしている。
ハナシの運びがスピード感があって無駄がないことも魅力の一つですかね。少年が挫折して、一旦地球に帰る。そして、説得されてまた訓練センターに戻ってくる。こういうお決まりの主人公の危機は、ハリウッド的には盛り込まざるを得ないんでしょうが、うだうだやられるとかったるい。この映画は、それを3分くらいで終わらせてます。もう、僕にはもうできません・・・、というセリフの後には、次のシーンで地球に移ってて、ハリソンフォードが地球にある少年の家に居て、その次ぎのシーンで、少年のお姉さんが説得完了。
エヴァンゲリオンだと一話丸々使う所を3分でやってしまう。
こういう映画を観に行くときに、深い人間ドラマなんかを期待していないわけだから、とことんディテールにこだわって、テンポよくやってくれればそれで満足。ただし、ストーリーに手抜きはなくて、いい感じにまとまっています。
この映画を観てて感じるのは、こういうテーマが映画になって、ヒットするのか、というある種の驚きですね。
戦いの勝敗を決めるものが何であるか、という問題設定がすごいんですな。
この映画では勝利をもたらすものを育成する努力をしていて,それが子供であっても艦隊司令官にする。経験と能力のあるおっさんも居るが、子供でないと勝てないとわかれば、子供を一生懸命育てて,お願いして司令官をやってもらう。司令官の役割は戦い方を決めること。戦局を判断してどこを攻めるか,いつ攻めるか決める。戦略次元の判断を下すだけ。
戦略上の指揮がそれだけ難しくて、能力としては特殊であるとの合意があるということでもありますね。君にこの艦をまかせる,とか、これを動かしてみて,みたいなハナシじゃない。
これ,戦時の米海軍の将官の任用とつながっていて、太平洋戦争の時も勝てる士官がばしばし登用されてゆき、先任が誰かみたいなのはお構いなしに置き換えられて行く。将軍も若くなる。士官学校の席次がどうとか、早めの交代は傷をつける,みたいなことを気にする帝国海軍とは人事において好対照、みたいなハナシです。
目的と優先順位と責任がはっきりしていて、それにもとづいてすべてが回っているので、子供が指揮すれば良いならば、子供に指揮させる。日本映画でこれをやると、リアりティがなさすぎて、それこそ子供騙しになってしまうんですが、米国映画だとおとぎ話ではあっても子供騙しという感じにはなりませんね。
仮のハナシとして、本当にエイリアンが攻めてきて、子供でなければ戦えないのであれば、米国では即応態勢を整えるでしょうな。どのレベルまで子供に任せていいのか,大人はどこをサポートするみたいなハナシも、学者や教育者や専門家を集めてあっと言う間にガイドラインを作ってしまう。
日本だと,周知を集める体制づくりそのものが難しそうですね。議論に入る以前に、誰に検討を任せるか,みたいなとこで時間を食って、一時案が出た後もいろんな利害調整をしている間に、エイリアンに征服されてしまう。仮に間に合っても、よく読まないと理解できないような文章で、よく読んでみるとできないことだらけで、なんだこれじゃ結局できないじゃないか,みたいになっている間に、最後はやっぱりエイリアンの勝ち。
ハハハのハ
微妙なパートをうまく文章化できなくて、書いては消し、書いては消ししているだけなので、ちょいと気分転換。
で、また、映画に行ってしまいました。
Ender's Game - Official Trailer #2 (HD)
少年が活躍する映画ってことで、子供騙しかと思ったら、かなり面白い。
子供用とも言えない。充分大人用。
役者もハリソンフォードが出ちゃったりで、立派です。
ハリソンフォードだって、もともとスターウォーズで出世したんで、こういう映画が似合ってないとおかしいですな。
ハナシの筋は単純で、少年が選別されて宇宙艦隊を率いてエイリアンと戦うというもの。
設定やら、その描き方がスターシップトゥルーパーズとちょいとノリが似ています。監督は影響を受けてるはずですな。
スターの方が毒気がある分、奥行きを感じますが、こっちはひたすらまっすぐ、ストレート。
映画的にもスターの方が上でしょうね。
ハナシのスケールが大きい割に、大作感がしないのは、シーンの大半を宇宙のトレーニングセンターと、艦隊の司令室に限っているからですね。出てくる人間もかなり限られていて、ドラマのスケールが小さいんですな。一応、少年の成長物語風にはなっているんですが、まあ、ふーン程度。
それでも、この映画がかなり面白いのは、設定とディテールがしっかりしていて、映画世界に目が釘付けになってしまうからですね。トレーニングで小隊に分かれて訓練試合をやったり、いじめがあったり、ハリソンフォードの教官が監視していてこいつは行ける、とか言ったりしている。
ハナシの運びがスピード感があって無駄がないことも魅力の一つですかね。少年が挫折して、一旦地球に帰る。そして、説得されてまた訓練センターに戻ってくる。こういうお決まりの主人公の危機は、ハリウッド的には盛り込まざるを得ないんでしょうが、うだうだやられるとかったるい。この映画は、それを3分くらいで終わらせてます。もう、僕にはもうできません・・・、というセリフの後には、次のシーンで地球に移ってて、ハリソンフォードが地球にある少年の家に居て、その次ぎのシーンで、少年のお姉さんが説得完了。
エヴァンゲリオンだと一話丸々使う所を3分でやってしまう。
こういう映画を観に行くときに、深い人間ドラマなんかを期待していないわけだから、とことんディテールにこだわって、テンポよくやってくれればそれで満足。ただし、ストーリーに手抜きはなくて、いい感じにまとまっています。
この映画を観てて感じるのは、こういうテーマが映画になって、ヒットするのか、というある種の驚きですね。
戦いの勝敗を決めるものが何であるか、という問題設定がすごいんですな。
この映画では勝利をもたらすものを育成する努力をしていて,それが子供であっても艦隊司令官にする。経験と能力のあるおっさんも居るが、子供でないと勝てないとわかれば、子供を一生懸命育てて,お願いして司令官をやってもらう。司令官の役割は戦い方を決めること。戦局を判断してどこを攻めるか,いつ攻めるか決める。戦略次元の判断を下すだけ。
戦略上の指揮がそれだけ難しくて、能力としては特殊であるとの合意があるということでもありますね。君にこの艦をまかせる,とか、これを動かしてみて,みたいなハナシじゃない。
これ,戦時の米海軍の将官の任用とつながっていて、太平洋戦争の時も勝てる士官がばしばし登用されてゆき、先任が誰かみたいなのはお構いなしに置き換えられて行く。将軍も若くなる。士官学校の席次がどうとか、早めの交代は傷をつける,みたいなことを気にする帝国海軍とは人事において好対照、みたいなハナシです。
目的と優先順位と責任がはっきりしていて、それにもとづいてすべてが回っているので、子供が指揮すれば良いならば、子供に指揮させる。日本映画でこれをやると、リアりティがなさすぎて、それこそ子供騙しになってしまうんですが、米国映画だとおとぎ話ではあっても子供騙しという感じにはなりませんね。
仮のハナシとして、本当にエイリアンが攻めてきて、子供でなければ戦えないのであれば、米国では即応態勢を整えるでしょうな。どのレベルまで子供に任せていいのか,大人はどこをサポートするみたいなハナシも、学者や教育者や専門家を集めてあっと言う間にガイドラインを作ってしまう。
日本だと,周知を集める体制づくりそのものが難しそうですね。議論に入る以前に、誰に検討を任せるか,みたいなとこで時間を食って、一時案が出た後もいろんな利害調整をしている間に、エイリアンに征服されてしまう。仮に間に合っても、よく読まないと理解できないような文章で、よく読んでみるとできないことだらけで、なんだこれじゃ結局できないじゃないか,みたいになっている間に、最後はやっぱりエイリアンの勝ち。
ハハハのハ
大学院に通い始めて、学生証を手渡されたとき、こきゃラッキー、学生割引が使えるわいと思ったのも束の間、問題発生。
使っている時間がない。
あれほど好きだった映画にもゆけず、結局割引なんぞ使うことはほとんどなし。
しかし、この年明け早々に修士論文を無事提出完了して、怒濤の原稿書きから開放されたんで、久々に映画館へ。
全く、何をやっているかさえ知らない。以前は映画で予告編を見せられるんで、観たい映画に困るなんてことはなかったんですがね。
さて、ハンナ・アーレント。
むむむ、こんなんが映画になっているのを発見。
観るべきか、観ざるべきか。
思想家を映画にしたって面白いわけがない。
しかし、どう料理したんじゃろか。
とかいう興味が勝って、映画館へ。学割もちゃんとききました。
ハンナ・アーレントの名前は、左系の思想雑誌なんかに時々特集みたいなのがでたり、引用されてたりしてますかね。
でも、実際に著書を読んだことはありません。
ただ、書いたものが物議をかもした、程度のことは読みかじったことがあったんですな。
ナチの幹部だったアイヒマンが、裁判にかけられているのをハンナが傍聴して、ニューヨーカーに寄稿する。
その記事が、アイヒマン寄りだ、と激しいバッシングをハンナが受ける、というのがストーリーの骨格です。
映画はアイヒマンがつかまるとこから始まって、ハンナが,私傍聴しにいってくるわ、みたいな風に、順番どおり始まって、ほぼ想像どおりに展開していきます。夫やら、友人、恩師のハイデガーなんかとの人間関係を織りまぜながら、というのも定番ですね。
ハンナの思想をサブストーリーに持ってくるという、面倒だけど思想家が主人公なんでやらざるを得ない所業にも、しっかりと取り組んでます。
凡庸の悪。考えることを止め人間であることを止めて、凡庸さが巨悪を働く。
アイヒマンは何百万人ものユダヤ人の虐殺に手を貸したけれども、その正体はただの小役人にすぎなかった、ということを裁判を傍聴して知ったハンナは、ショックを受けるんですな。倫理と義務の間で葛藤はあったが、それ以上考えるのを止めて、命令に従い虐殺に手を貸した。
そして、考えをやめて悪をなしたのは、アイヒマンだけでなく、ナチの虐殺に協力したユダヤ人指導者、ナチを支持した恩師のハイデガー、ハンナの記事に対する感情的な批判者達にも、同じ影をみる、という形です。ここを読み取れないで、観た方は、エピソードがバラバラに散りばめられているだけのように見えたかも知れませんが、この辺は丁寧に作ってあるんですね。
まあ,稀代の思想家が、そんな単純な図式でものを考えていたかどうかは別としてですが。
なんら奇をてらッたところのない、オーソドックスな、定番だけで作った映画、って感じなんですが、
それでも、最後まで退屈しないんですな。
作りと演出、それにさりげない演技が実にしまってて、完成度の高さが、みてて飽きさせないってことですかね。
演技と演出だけでも、ぐっとくるんですな。
最後のシーンで、ハンナが大講義室で、批判に応える演説をするんですが、
この大講義室が、傾斜になっていて、聴衆がハンナを見下ろすようにできている。
講義が終わって友人と挨拶を交わすのも、ハンナが下から追う形で、友人は上から見下ろしててて、絶交を言い渡したりします。
こういう講義室の使い方なんかも、ハンナの感じている圧迫感を表現する効果を、計算に入れているはずです。
その直前のシーンで、私の講義は学生でいっぱいです、まで言わせて、いきなりでかい教室を使う不自然さを消しているんですね。
ストーリーからカメラの動きまで、つながりが、自然で、練り込まれた感じがとってもする映画なんですな。
ただ、どこまでも地味ーなんで、純粋に娯楽として映画を楽しみたい場合にはちょっとつらいかも。
あくまで、ハンナアーレントへの関心があるか、映画そのものが好きなひと向けですね。
ハンナ・アーレント 予告編
使っている時間がない。
あれほど好きだった映画にもゆけず、結局割引なんぞ使うことはほとんどなし。
しかし、この年明け早々に修士論文を無事提出完了して、怒濤の原稿書きから開放されたんで、久々に映画館へ。
全く、何をやっているかさえ知らない。以前は映画で予告編を見せられるんで、観たい映画に困るなんてことはなかったんですがね。
さて、ハンナ・アーレント。
むむむ、こんなんが映画になっているのを発見。
観るべきか、観ざるべきか。
思想家を映画にしたって面白いわけがない。
しかし、どう料理したんじゃろか。
とかいう興味が勝って、映画館へ。学割もちゃんとききました。
ハンナ・アーレントの名前は、左系の思想雑誌なんかに時々特集みたいなのがでたり、引用されてたりしてますかね。
でも、実際に著書を読んだことはありません。
ただ、書いたものが物議をかもした、程度のことは読みかじったことがあったんですな。
ナチの幹部だったアイヒマンが、裁判にかけられているのをハンナが傍聴して、ニューヨーカーに寄稿する。
その記事が、アイヒマン寄りだ、と激しいバッシングをハンナが受ける、というのがストーリーの骨格です。
映画はアイヒマンがつかまるとこから始まって、ハンナが,私傍聴しにいってくるわ、みたいな風に、順番どおり始まって、ほぼ想像どおりに展開していきます。夫やら、友人、恩師のハイデガーなんかとの人間関係を織りまぜながら、というのも定番ですね。
ハンナの思想をサブストーリーに持ってくるという、面倒だけど思想家が主人公なんでやらざるを得ない所業にも、しっかりと取り組んでます。
凡庸の悪。考えることを止め人間であることを止めて、凡庸さが巨悪を働く。
アイヒマンは何百万人ものユダヤ人の虐殺に手を貸したけれども、その正体はただの小役人にすぎなかった、ということを裁判を傍聴して知ったハンナは、ショックを受けるんですな。倫理と義務の間で葛藤はあったが、それ以上考えるのを止めて、命令に従い虐殺に手を貸した。
そして、考えをやめて悪をなしたのは、アイヒマンだけでなく、ナチの虐殺に協力したユダヤ人指導者、ナチを支持した恩師のハイデガー、ハンナの記事に対する感情的な批判者達にも、同じ影をみる、という形です。ここを読み取れないで、観た方は、エピソードがバラバラに散りばめられているだけのように見えたかも知れませんが、この辺は丁寧に作ってあるんですね。
まあ,稀代の思想家が、そんな単純な図式でものを考えていたかどうかは別としてですが。
なんら奇をてらッたところのない、オーソドックスな、定番だけで作った映画、って感じなんですが、
それでも、最後まで退屈しないんですな。
作りと演出、それにさりげない演技が実にしまってて、完成度の高さが、みてて飽きさせないってことですかね。
演技と演出だけでも、ぐっとくるんですな。
最後のシーンで、ハンナが大講義室で、批判に応える演説をするんですが、
この大講義室が、傾斜になっていて、聴衆がハンナを見下ろすようにできている。
講義が終わって友人と挨拶を交わすのも、ハンナが下から追う形で、友人は上から見下ろしててて、絶交を言い渡したりします。
こういう講義室の使い方なんかも、ハンナの感じている圧迫感を表現する効果を、計算に入れているはずです。
その直前のシーンで、私の講義は学生でいっぱいです、まで言わせて、いきなりでかい教室を使う不自然さを消しているんですね。
ストーリーからカメラの動きまで、つながりが、自然で、練り込まれた感じがとってもする映画なんですな。
ただ、どこまでも地味ーなんで、純粋に娯楽として映画を楽しみたい場合にはちょっとつらいかも。
あくまで、ハンナアーレントへの関心があるか、映画そのものが好きなひと向けですね。
ハンナ・アーレント 予告編
まず,ミスUSA。
ミス・ニューヨークが勝ったんですが,
これば,初のインド系アメリカ人なんだそうで。
それは良いとして,お次は,ミス・ワールド。
これをフィリピン代表が勝ち取ったってハナシです。
まあ,とにかく,アジア系ががんばってるなあ,って感じがしませんかね。
どうでもいいような話ですが,ちょいと気になったもんで。
福島原発の汚染水漏れについて,なんですが。
ようやく大手メディアに書かれるようになったのか、というのが感想です。
事実関係はいろんなところでいろんな人が指摘していたので、なんで今,ということにむしろ興味がありますね。
今になってメディアの取り上げるところになったということは、少し皮肉な書き方をすれば,対応が必要なんだという空気がやっと醸成された結果,公式に認められた,認められたのでメディアも書くようになったと解釈できますかね。事故発生から2年半かかってます。
皮肉な書き方、というのは,本来はメディアが先導して事実関係を報道して、その結果対策が取られる、というのがあるべき姿のような気がするという意味です。
さて,こういう時は海外メディア。どう取り上げているか,サクッと検索したことろでは,NBC.
Leaky Fukushima nuclear plant raises seafood poisoning concerns
事故をモニターし続けている専門家のインタビューを載せています。
The level of contamination has dropped considerably since the earthquake and tsunami, he added, noting that the levels of the isotope cesium 137, for example, are "about 1,000 times less" in 2013 than they were in 2011.
海洋の汚染レベルは事故当時から発生している。しかしそのレベルは減っていてセシウムのレベルは1000分の1にまで減少。
However, he said, the makeup of the isotopes has changed. Cesium 137 is being removed from the water in the storage tanks but in its absence, the water is becoming increasingly enriched in strontium 90, an isotope that is absorbed by the body differently than cesium.
しかし,タンクのなかの水の汚染の組成が変わっていて,セシウムが減ったがストロンチウムが増加。ストロンチウムは人体の吸収のされ方が異なる。
In particular, strontium 90 is bone-seeking; that is, it replaces calcium in the bones and can remain in the fish for longer periods than cesium 137, which "goes in and out of fish and our bodies quite quickly," Buesseler said.
ストロンチウムはカルシウムと置き換わって骨に取り込まれる。直ぐに出て行くセシウムより長く魚にもとどまる。
For now, "the levels (of radioactive material) have not been high enough to cause direct mutations or mortality," Buesseler said, but added that the radioisotopes do accumulate and "if we consume seafood that is grown in these contaminated waters, then there is a slight increase in cancer risk."
今のレベルは突然変異や健康被害をもたらすレベルではないが,放射性同位体は蓄積される。そして,もし汚染された海で育った魚を食べれば,ガンになるリスクが少し高まる。
ということなんですな。
こういうハナシは,海外メディアを読んでおかないと知ることができないよな,と思っていたら,産経新聞に出てました。
福島第1地下水流出 毒性高いストロンチウム、港湾に最大10兆ベクレル
東京電力福島第1原発から放射性物質に汚染された地下水が海洋に流出している問題で、東電は21日、平成23年5月から流出していたと仮定した場合、港湾内へ流れ出た汚染水に含まれるストロンチウム90が推計で最大約10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルに上るとの試算を公表した。ストロンチウムは毒性が高く、漁業関係者の反発がさらに強まるとみられる
ということで。
ただ,
公表されたのが21日なんで、時差を考えても20日に報じたNBCの方が早いです。
米3大ネットワークの一つに報じられて、翌日公式発表、翌々日に日本の大手メディア報道、という時間的な動きになるわけですが,
本来は,この逆の順番であるべき,
ですよね。
ようやく大手メディアに書かれるようになったのか、というのが感想です。
事実関係はいろんなところでいろんな人が指摘していたので、なんで今,ということにむしろ興味がありますね。
今になってメディアの取り上げるところになったということは、少し皮肉な書き方をすれば,対応が必要なんだという空気がやっと醸成された結果,公式に認められた,認められたのでメディアも書くようになったと解釈できますかね。事故発生から2年半かかってます。
皮肉な書き方、というのは,本来はメディアが先導して事実関係を報道して、その結果対策が取られる、というのがあるべき姿のような気がするという意味です。
さて,こういう時は海外メディア。どう取り上げているか,サクッと検索したことろでは,NBC.
Leaky Fukushima nuclear plant raises seafood poisoning concerns
事故をモニターし続けている専門家のインタビューを載せています。
The level of contamination has dropped considerably since the earthquake and tsunami, he added, noting that the levels of the isotope cesium 137, for example, are "about 1,000 times less" in 2013 than they were in 2011.
海洋の汚染レベルは事故当時から発生している。しかしそのレベルは減っていてセシウムのレベルは1000分の1にまで減少。
However, he said, the makeup of the isotopes has changed. Cesium 137 is being removed from the water in the storage tanks but in its absence, the water is becoming increasingly enriched in strontium 90, an isotope that is absorbed by the body differently than cesium.
しかし,タンクのなかの水の汚染の組成が変わっていて,セシウムが減ったがストロンチウムが増加。ストロンチウムは人体の吸収のされ方が異なる。
In particular, strontium 90 is bone-seeking; that is, it replaces calcium in the bones and can remain in the fish for longer periods than cesium 137, which "goes in and out of fish and our bodies quite quickly," Buesseler said.
ストロンチウムはカルシウムと置き換わって骨に取り込まれる。直ぐに出て行くセシウムより長く魚にもとどまる。
For now, "the levels (of radioactive material) have not been high enough to cause direct mutations or mortality," Buesseler said, but added that the radioisotopes do accumulate and "if we consume seafood that is grown in these contaminated waters, then there is a slight increase in cancer risk."
今のレベルは突然変異や健康被害をもたらすレベルではないが,放射性同位体は蓄積される。そして,もし汚染された海で育った魚を食べれば,ガンになるリスクが少し高まる。
ということなんですな。
こういうハナシは,海外メディアを読んでおかないと知ることができないよな,と思っていたら,産経新聞に出てました。
福島第1地下水流出 毒性高いストロンチウム、港湾に最大10兆ベクレル
東京電力福島第1原発から放射性物質に汚染された地下水が海洋に流出している問題で、東電は21日、平成23年5月から流出していたと仮定した場合、港湾内へ流れ出た汚染水に含まれるストロンチウム90が推計で最大約10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルに上るとの試算を公表した。ストロンチウムは毒性が高く、漁業関係者の反発がさらに強まるとみられる
ということで。
ただ,
公表されたのが21日なんで、時差を考えても20日に報じたNBCの方が早いです。
米3大ネットワークの一つに報じられて、翌日公式発表、翌々日に日本の大手メディア報道、という時間的な動きになるわけですが,
本来は,この逆の順番であるべき,
ですよね。