海江田さんが、経産大臣だったときに、答弁しながら泣いちゃって、人前で泣く大臣、とかって海外メディアからも揶揄されてたりました。
古くは、山一証券の社長が、社員は悪くないんです、といってプレスの前で泣いたシーンがずっと取り上げられてましたな。
日本のリーダーは、変だ、って感じかも知れませんが、アメリカの下院議長のベーナーだって、めちゃめちゃ涙もろくて、スピーチしながら泣いちゃうし、インタビューを受けてても自分の思いが高まってしまって、泣いてしまう。
で、まず、この動画をご覧いただきましょう。
あなたしか見えない 伊東ゆかり
私、まじめすぎて、不器用で、あなたつまらないでしょう、どじで失敗ばっかりよ、という歌詞。少女マンガに出てきますね。主人公はドジで・・・。
まあ、今の日本だと、女性の歌じゃなくて、男性に入れ替えた方がいいかもですがね。ぼく不器用で、ハナシもつまらなくて、草食系で、人付き合いも苦手だけど・・・。
女に逃げられてハナシが展開しそうにありません。
さて、これ、日本のオリジナル曲じゃなくて、原曲があるんですが、同じような歌詞なのか、と思ったら、全く違う。
Don't cry out loud 訳詞付 - Melissa Manchester
親の子への思いを歌っているんですな。大きな声をあげて泣いちゃだめだ、自分の思いは隠しておけるようになりなさい、みたいな。
でもこの子は大丈夫、良い先生について教わったんだから、それは僕だけど。
と、この歌詞で熱唱して拍手喝采。
私にはできる。君にもできる。負けたりしない。他人に弱みは見せたりしない。
アメリカはスーパーパワーだ、
的なノリが大きな感情的な共感を呼んで、観客が盛り上がる。
私にだってできます、という思いは人間に共通の思いで、別に日本人にだって他のアジア人にもある、普通の感情で、おかしくないんです。韓国ドラマのチャングムなんかはそれでしょう。古くはおしんだってそうですな。
しかし、歌に歌って、感動することは無い。
それに、チャングムもおしんも、私にもできる、という、思いそのものを称揚することは無い。
思うのは勝手やけど、そう思うんならやってみせてみなはれ、そんなに世間は甘ないで、と即座に切り返される。
そういう切り返し、世間の厳しい眼に打ち勝つところがドラマになったり、歌に歌われたりはするけれど、
私にはできる、という思いそのものが称揚されたりはしない。むしろ、あほか、という感じ。優秀な研究者がアメリカに行って開放感を味わって成果をあげる、というのはこの辺に理由があるかもですな。
さすがに、日本でカバーするにあたって、この歌詞では受け入れられないんで、似ても似つかぬ歌詞をつけたんでしょうな。
日本の結構立派なリーダーが、泣くことについても、日本人が感極まって泣くのは、泣くポイントがちょっと違うんで、弱みを見せたことになってない、と言えるかもですがね。
おまけです
美空ひばり あなたしか見えない
完璧な発声、完璧な間の取り方、完璧な言葉の運び。
聴き比べると、ひばり様は全く別格な存在だ、という感じがしますな。
古くは、山一証券の社長が、社員は悪くないんです、といってプレスの前で泣いたシーンがずっと取り上げられてましたな。
日本のリーダーは、変だ、って感じかも知れませんが、アメリカの下院議長のベーナーだって、めちゃめちゃ涙もろくて、スピーチしながら泣いちゃうし、インタビューを受けてても自分の思いが高まってしまって、泣いてしまう。
で、まず、この動画をご覧いただきましょう。
あなたしか見えない 伊東ゆかり
私、まじめすぎて、不器用で、あなたつまらないでしょう、どじで失敗ばっかりよ、という歌詞。少女マンガに出てきますね。主人公はドジで・・・。
まあ、今の日本だと、女性の歌じゃなくて、男性に入れ替えた方がいいかもですがね。ぼく不器用で、ハナシもつまらなくて、草食系で、人付き合いも苦手だけど・・・。
女に逃げられてハナシが展開しそうにありません。
さて、これ、日本のオリジナル曲じゃなくて、原曲があるんですが、同じような歌詞なのか、と思ったら、全く違う。
Don't cry out loud 訳詞付 - Melissa Manchester
親の子への思いを歌っているんですな。大きな声をあげて泣いちゃだめだ、自分の思いは隠しておけるようになりなさい、みたいな。
でもこの子は大丈夫、良い先生について教わったんだから、それは僕だけど。
と、この歌詞で熱唱して拍手喝采。
私にはできる。君にもできる。負けたりしない。他人に弱みは見せたりしない。
アメリカはスーパーパワーだ、
的なノリが大きな感情的な共感を呼んで、観客が盛り上がる。
私にだってできます、という思いは人間に共通の思いで、別に日本人にだって他のアジア人にもある、普通の感情で、おかしくないんです。韓国ドラマのチャングムなんかはそれでしょう。古くはおしんだってそうですな。
しかし、歌に歌って、感動することは無い。
それに、チャングムもおしんも、私にもできる、という、思いそのものを称揚することは無い。
思うのは勝手やけど、そう思うんならやってみせてみなはれ、そんなに世間は甘ないで、と即座に切り返される。
そういう切り返し、世間の厳しい眼に打ち勝つところがドラマになったり、歌に歌われたりはするけれど、
私にはできる、という思いそのものが称揚されたりはしない。むしろ、あほか、という感じ。優秀な研究者がアメリカに行って開放感を味わって成果をあげる、というのはこの辺に理由があるかもですな。
さすがに、日本でカバーするにあたって、この歌詞では受け入れられないんで、似ても似つかぬ歌詞をつけたんでしょうな。
日本の結構立派なリーダーが、泣くことについても、日本人が感極まって泣くのは、泣くポイントがちょっと違うんで、弱みを見せたことになってない、と言えるかもですがね。
おまけです
美空ひばり あなたしか見えない
完璧な発声、完璧な間の取り方、完璧な言葉の運び。
聴き比べると、ひばり様は全く別格な存在だ、という感じがしますな。
やっぱりこの歌はゆかりさんがいいかな。
確かに、声が怖すぎて、しおらしく聞こえませんね。
原曲の歌詞だったら、まだよかったかも知れませんな。