会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

バーガーキング vs マクドナルド

2010-03-11 00:29:49 | 飲食
バーガーキングとマクドナルドで動画検索してみると、
この二つが面白かったですな。

犬がどっちを選ぶか。
バーガーキングの勝ち。

McDonalds vs Burger King Funny , Dog Picks Best Burger Video, by Funny Coco Puff of JeepersMedia


誰か追試してくれ。犬はかならずキングを選ぶのか。


この動画。結構笑えて何度も観てしまった。

Mcdonalds VS. Burger king


バーガーキング 減収続く

2010-03-10 07:10:51 | 飲食
バーガーキングは結構好きなんですな。見かけると必ず入ると言っていいくらいで。
それが、既存店売上が落ちているというハナシですが、

Burger King Sales Slide

Burger King Holdings Inc. said U.S. and Canada same-store sales fell 8.2% in the U.S. and Canada during January and February, with about 3 percentage points of the decline attributed to harsh weather.

米国とカナダで、1月2月の既存店売上が8.2%落ちているんだそうで。3%は悪天候のせいだというんですがね。

The fast-food chain's global same-store sales dropped 5.4%, as international sales growth offset some of the problems in North America.

グローバルべースでは5.4%減。北米の落ち込みを海外でいくらか補っている形とかですが、

The announcement comes a day after rival McDonald's Corp. reported same-store sales rose 4.8% last month, on strong overseas growth and modest growth U.S. growth.

マクドナルドは先月4.8%の既存店売上の伸び。海外が大きく伸びて、米国も緩やかだが伸びている。

勝ち組、負け組がはっきりしてるって感じです。マクドナルドが安いのに比べて、バーガーキングは結構高いですからね。私はマクドナルドのハンバーガーはパティの、あのスッパイ感じのにおいが気になるんですな。

ファンの一人してはバーガーキングのお店がもう少し多くなって、価格も安くなれば良いんですが・・・。

既存店は落ちてるということですが、全体の売上と利益は、落ちてる感じはないですな。新規出店で補っている、んですかね。

バーガーキング財務

米マクドナルド 8月成長鈍化

2009-09-10 23:14:30 | 飲食
米マクドナルドの伸びが鈍化したとかで、

McDonald's sales growth slows in August

The world's largest fast-food chain said sales at restaurants open at least 13 months, a key measurement that adjusts for the effects of expansion, rose a weak 1.7 percent in the U.S. and 3.5 percent in Europe. In the Asia Pacific, Middle East and Africa regions, the figure fell 0.5 percent.

USが1.7%、欧州が3.5%、アジア、中東、アフリカはマイナス0.5%。

これまでの動きを追ってないんで、わからないんですが、少し伸びが鈍化したそうで。不況下で低価格がアピール、といっても、同業も値下げしてくるし、失業率アップでそもそもの市場が小さくなっていて、とか。

アジア、アフリカが減っているのは、ここでは低価格というよりフツーのレストランって感じなんですかね。日本でも昔はマクドナルドが低価格、というイメージはなかったですからね。


スターバックス 新コンセプトにトライ

2009-07-26 08:11:26 | 飲食
スタバの苦戦が続いているわけで、1ドルコーヒーなんかにトライもしたわけですが、どうなったんですかね。

スターバックスの試行錯誤

で、また、なんか試してるようですな。

Starbucks Goes Into Stealth Mode

But the coffee giant opened a new kind of store Friday in Seattle's Capitol Hill neighborhood that has almost no trace of its link to Starbucks. Aside from the small print on the door that reads "inspired by Starbucks,

シアトルに新しい店を出してるんですが、どうも、スターバックスがやってる、ということはわからないようにしているみたいで。

The coffee beans will be of the Starbucks variety, but they will be roasted in smaller batches, which often provide better quality than those roasted in larger quantities.

コーヒー豆はスタバと同じ種類を使って、ただし、もっと小さいバッチで豆をローストする。大きいバッチでローストするより品質は高くなるので。

The new concept is a "re-imagination" of Starbucks, Cohen says.

この新店のコンセプトは、スタバをもう一度考え直そう。

The addition of alcoholic beverages and entertainment in the new cafe allows Starbucks to maximize its real estate, says brand consultant Scott Bedbury, the founder of Brandstream. By providing food and entertainment at night, the cafe will draw in customers when it would otherwise be empty, he says.

アルコールも出すんだそうで、これは、コーヒーだけ売って、夜間店を遊ばしとくよりは酒需要も掘り起こして有効活用しようということなんだそうですが、

まあ、本来のスタバに戻ろうとか言って、サンドイッチを出すのをやめたりもしたんですが、今度はアルコールですか。まあ、背に腹は変えられぬという感じもありますね。ただ、全店でやるんじゃなくて、実験店舗でやるんですな。

試行錯誤ならぬ嗜好錯誤になったら怖い。

マクドナルド 絶好調続く

2009-02-10 00:19:10 | 飲食
どこもかしこも苦しい中、日本マクドナルドが好調だというニュースがでてまして。

日本マクドナルドHD、2008年12月期連結で売上高、最終利益とも過去最高を更新

過去最高益だそうで。確かに、ホームページを見る限り

去年の4月をのぞけば過去2年間ずっと既存店売上は伸び続けてますな。いやあ、一時期の不調がうそのようで。

まあ、ところで、ですな、日本マクドだけが良いってわけじゃなくてですね、

McDonald's same-store sales up 7.1 percent in Jan

米マクドナルドもかなりよさそうですな。

McDonald's Corp (MCD.N) said on Monday that worldwide sales at its restaurants open at least 13 months rose 7.1 percent in January, driven by strength abroad, and its shares rose in premarket trading.

既存店は世界全体では7.1%の伸び。

The world's largest hamburger chain said January same-store sales rose 5.4 percent in the United States due to demand for McDonald's core menu and breakfast items.

米国は5.4%.


Same-store sales rose 7.1 percent in Europe, driven by strong results in Britain, France and Russia.

ヨーローッパが7.1%

The company said sales in its Asia/Pacific, Middle East and Africa segment rose 10.2 percent due to strong growth in Australia, China and other countries. Locally tailored chicken and beef menu items, convenient operating hours and Chinese New Year promotions aided sales, McDonald's said.

アジア太平洋、中東、アフリカで10.2%

ちなみに、日本マクドナルドの1月は5.1%の伸びなので、

まあ、米国並ってことですね。不景気で安いものが売れていて、まさにマクドナルドの時代ってとこですが、

日本と米国って、ファーストフードまで連動してるんかいな。



米マクドナルド 中国戦略

2007-05-24 00:29:48 | 飲食
 マクドナルドウォッチャーというわけではないんですが、何かと目についてしまうのですね。誰でも知っている世界のマクドですからね。

 創業者のレイ・クロックが功成り名を遂げて自伝を出版したのが1977年。亡くなったのが84年です。もう随分前の話ですよね。にも関わらずです。にも関わらずですよ、ここ5年の売上見てください。百万㌦単位です。左から2006年、2005年と5年間に渡る売上推移です。

Total revenues
$ 21,586 19,832 18,594 16,825 15,201
 
 うーん、どうですか。随分伸びてますよね。半端な伸びではありません。日本の外食でこれだけ伸びている会社がありますかね。まああるかも知れませんがこの規模を伴っての伸びですからね。これはスゴイですよね。

 じゃあこれはどう思いますか。

Operating income
$ 4,445  3,992 3,538 2,837 2,128

 営業利益です。伸び,どうですか。すごいじゃあないですか。売上の伸びよりはるかに上回ってますよね。この間、2倍以上になってます。何でか。

 多分これも大きな理由でしょうな。

Franchised and affiliated revenues
$ 5,503 5,106 4,839 4,344 3,905

 フランチャイズからのロイヤリティが伸びてますね。利益ほどではありませんが売上よりずっと伸びてます。ロイヤリティって利益を伸ばすには良いわけですな。なんせ勝手に集まってくるお金ですからね。別に人を雇うわけでなし、設備を買うわけでなし、そんなのはフランチャイズオーナーにやらせるわけですわ。前回のマネジメントディスカッションにそう書いてありましたな。しんどいところは他人にやらせて自分はその上前をはねる。悪く言いすぎですね。フランチャイズオーナーも儲かるなら、それはwin-winな関係ですね。

 さて、ロイターに米マクドのCEOの電話インタビュー記事がでてました。

 中国で朝食に力を入れるんだそうです。まだまだ伸びるとか。米国で朝食を伸ばしたように、中国でも伸ばす。今では、日本でも朝をマクドで食べることは普通になってますが、最初からそうだったわけじゃ無いですよね。朝メニューをそろえて、大々的にキャンペーンをして定着させたわけですな。

 中国でもそれをやるんでしょう。

ロイターMay 22, 2007

米マクドナルドの戦略 management's discussion

2007-05-22 23:27:16 | 飲食
 本業に戻りましょう。

 先日,米マクドナルドのニュースをご紹介しました。たしかロイターでしたね。

『マクドナルドは、中南米地域の約1600店舗について、元アルゼンチン法人社長が率いるフランチャイズ企業に売却することで合意したことを明らかにした。売却額は約7億ドルを見込んでおり、配当や自社株買い戻し資金に充てるとしている。売却に伴う費用は約16億ドルで、第2・四半期決算に計上する見通し。
 同社は現在保有している店舗をフランチャイズ企業に売却し、保有店舗数を30%以下に削減することを長期目標として掲げており、中南米のほか英国やカナダを対象地域として検討している』。

 これ,米マクドのIRのどこに出ているのか、気になっていました。

 探してみました。見つかりました。

アニュアルレポートの11ページ。ITEM 7. MANAGEMENT’S DISCUSSION AND ANALYSIS OF FINANCIAL CONDITION AND RESULTS OF OPERATIONS.

これ試験に出ませんでしたっけ? マネジメントディスカッションは何番目に出てるんだ、とか。勉強中は現物を見たこともなく何のことか良く分かりませんでした。まあ、とにかく丸暗記してたわけですな。

現物、みておきましょう。

最初に目次が出ています。長いので全部読むのは無理ですが目次でイメージはつかめますね。米Yahooのfinanceコーナーから、検索でMCDと入れれば米マクドナルドに行き着きます。このコードが分からなくて苦労するんですな。アニアルレポートはSEC Filing欄をクリックすると8kやら10Qやら、問題に出てきそうなものが一覧で出てきますが、その中にアニュアルレポートもありますな。


As part of this evaluation, in 2006, we established a target of having less than 30% Company-operated restaurants in each of our major consolidated markets and began working toward this goal, specifically in the U.K. and Canada.

これですね。30%以下に直営店を抑える。資本効率を良くするために、直営店は減らしてフランチャイズに切り替えるわけです。マリオットホテルがホテルを資産として持つことをやめて、オペレーションに特化することで業績を伸ばした話を読んだことがあります。資産を持つのは割りに合わないんですな。

For certain markets like China, we believe owning and operating the restaurants is prudent until the legal environment in these countries becomes more conducive to franchising.

中国はまだ早い、法的な整備がないと恐い。

In addition to our franchising efforts discussed above, we have identified markets with about 2,300 restaurants collectively, primarily Company-operated restaurants in Latin America and APMEA, that we intend to transition to a developmental license structure. Under a developmental license, a local entrepreneur owns the business, including controlling the real estate, and uses his/her capital and local knowledge to build the Brand and optimize sales and profitability over the long term. Under this arrangement, the Company collects a royalty, which varies by market, based on a percent of sales, but does not invest any capital. During 2006, this royalty averaged about five percent of sales.

どこをフランチャイズ化するかも決めてるんですね。それにしてもロイヤリティは平均5%ですか。日本は2.5%。米マクドは日本マクドの株を半分持っているのでロイヤリティも半分ってことなのかな。もうじき3%に上がるわけですがね。

5%のロイヤリティはいい商売です。売上のですからね。営業利益率5%で回っている商売はいくらでもあります。設備もオペレーションも全部フランチヤイジーにやらせ、5%抜くわけですから、笑いが止まらない。

ちなみに日本マクドナルドがどう書かれているかというと,

In APMEA, Systemwide sales and revenue growth were primarily driven by strong comparable sales in Japan and Australia and new restaurant expansion and positive comparable sales in China.

日本の売上の伸びが筆頭に上がってますね。comparable salesというのは、既存店のことですね。GAPを先日見たときにも出てきましたね。日本とは呼び方が違うんですな。

こういう書かれ方もしています。

and Australia, China and Japan (a 50%-owned affiliate accounted for under the equity method), collectively, account for nearly 50% of APMEA’s revenues.

日本マクドはエクイティーメソッドで連結されているんですな。いやー何回解いても、連結のことは最後まで良く分からなかったんですがね。まあ、なんちゃってCPAってところですかね。


今日はmanagement's discussionの項目で面白そうなところを拾ってみました。



米マクドナルド第一Q決算

2007-05-03 06:48:26 | 飲食
 米マクドナルドのここしばらくの株価は好調なようですね。日本と違って業績もかなり良いんです。詳しくはまた別の機会に。

 さて、ロイターに気になるニュースが出てます。米マクドの第一Q決算が好調だったということです。スナックラップって何だ、はまあ良いとして,米国マクドナルドも直営店をフランチャイズに切替を進めているみたいなんですね。これ、日本だけの戦略かと思いきや、米本社もそうしてたってお話です。


[シカゴ 20日 ロイター] 米マクドナルド(MCD.N: 株価, 企業情報 , レポート)が20日発表した第1・四半期決算は、チキンをトルティーヤで包んだ「スナックラップ」の販売が米国で好調だったことに加え、中国・日本・フランス・ロシアなどでの販売拡大を背景に、増益となった。

 純利益は7億6240万ドル(1株当たり0.62ドル)。前年同期は6億2530万ドル(同0.49ドル)だった。今回の結果は、同社が13日発表していた見通しと一致。同時点で、ロイター・エスティメーツによるアナリスト予想平均は、1株利益が0.57ドルだった。

 売上高は11%増の54億6000万ドル。アナリスト予想は54億3000万ドルだった。

 マクドナルドは、中南米地域の約1600店舗について、元アルゼンチン法人社長が率いるフランチャイズ企業に売却することで合意したことを明らかにした。売却額は約7億ドルを見込んでおり、配当や自社株買い戻し資金に充てるとしている。売却に伴う費用は約16億ドルで、第2・四半期決算に計上する見通し。

 同社は現在保有している店舗をフランチャイズ企業に売却し、保有店舗数を30%以下に削減することを長期目標として掲げており、中南米のほか英国やカナダを対象地域として検討している。


日本マクドナルド5

2007-03-18 19:04:33 | 飲食
先日の日経に、原田社長のインタビューが出てました。業績が上がっているので名経営者の仲間入りですかね。そういえば、著書もだされたようで。

インタビューはというと、ちょっと驚きましたが,これからはフランチャイズ店の比率を高めてゆくそうです。つまり直営店を減らすということで、既に高知県には直営店が一軒も無いそうです。いやはや、理屈から行けばそうするのが良いんでしょうね。

米国マクドナルドのフランチャイジーとして日本マクドナルドが存在しロイヤリティを払う。日本マクドナルドのフランチャイジーとして日本全国の店長がロイヤリティを払う。日本マクドナルドは直接の店舗経営を止めてゆき、フランチャイズ管理を行う形。そうしておけば、受け取るロイヤリティが収益の柱になって、そのロイヤリティは売上に連動するんですな。原田社長も,その方が利益が安定する、と明言なさってます。

これ、米国マクドナルドにやられていることを、そっくり日本でやるってことですね。こうしておけば、日本マクドナルドも値引き安売りによる売上の極大化をはかることが自らの利益につながるわけで、米国マクドナルドとの利益相反はなくなります。利益より売上,という選択に矛盾がなくなるんですね。

自らが置かれていた、生かさず殺さず状況から脱して、日本全国のフランチャイジーにその立場を移転できますね。これはうまい戦略です、というかこれしかないんでしょう。

本書では、フランチャイズ店長からも取材していて、客寄せのコーヒータダ券を大量にまかれて収益を圧迫、あちこちから悲鳴が聞こえている、のだそうです。利益より売上、という施策のひとつというわけですね。藤田時代は社員から独立する、という道が一つのキャリアパスとしてあったのが、今は希望者が減っているんだとか。

まあ、本書のテーマがテーマだけに、苦しい社員や苦しいフランチャイズオーナーを選んで取材しているわけで、儲かっているオーナーやいい目にあっている社員も当然いるわけで、その辺は割り引いて考えるべきですが。原田社長は下何割をのぞけばフランチャイズも順調だ、みたいなことをおっしゃってます。厳しい批判を意識して、無能なんだから仕方ない、と反撃しているような。本書は原田社長を米国の意向をそのまま実行する冷徹な経営者として描いているので、読んだあとではそういううがった見方をしてしまいます。

ただ、本書は告発本ではありません。これからの来るべきサラリーマン社会がどうなってゆくのか、マクドナルドを見てれば良く分かる、ということ。

管理職の報酬が減らされ、いやなら止めろ、残業手当てがつかず、退職金が出ない。本書は触れてませんがフランチャイズ化、というのはサラリーマンの自立化、という流れにつながるのかも知れません。自力で生きる、とその気になって採算ぎりぎりで踏ん張らされる、とか。

藤田時代の『会社は家族』主義から、『原田社長』という適材を得て米国流の市場主義に劇的に転換した日本マクドナルドに,日本サラリーマンの将来を見ているわけです。

ぞぞぞーっ。




日本マクドナルド4

2007-03-04 23:47:59 | 飲食
中々、サラリーマン社会の終焉という本書のテーマに到達しませんな。

いや、本書には看過できない事実が書かれていて、しかもさらっと触れているだけでして、どうしても突っ込みたくなるんですね。

『マクドナルド』というのは一大テーマなのですよ。かつて米国でミドルクラスの崩壊、生活水準の低下が叫ばれていた頃、随分前のことですが、『その代わりマクドナルドの店員のような職は増えている』とか、最後にコメントがついたわけです。

 米国社会の変動のかつての象徴,そして、日本においては外食チェーンの草分けであり、アメリカンウェイオブライフの象徴であり、計算されたマーケティングやオペレーションは業界のお手本であり・・・。

株式上場に関して本書で書かれているのは、

①藤田氏はもともと上場には反対であった
②藤田氏は、個人会社の藤田商店を持っていて、日本マクドナルドから売上の1%を経営指導料として取っていた。
③米マクドのロイヤリティも当初は1%だった
④米マクドとの契約更改交渉の結果、米マクドのロイヤリティは2.5%に値上がりした。
⑤藤田商店の指導料は0.5%に下げざるを得なくなった(でなければ経営が成り立たない)
⑥米マクドとの契約では2010年からロイヤリティは2.5%から3%にさはらに上がる
⑦藤田氏はその時点で藤田商店の経営指導料はあきらめざるを得なくなると判断、上場し創業者利益を得ることにした(のだろう)。

ということです。要するに、3%も米国に抜かれてしまうと、オーナーでいるうまみがなくなる、と藤田氏は判断したんだろうというわけです。

もともと米マクドと藤田商店とで2%抜いていたものが今は2.5%米国に抜かれています(一時期藤田商店の0.5%と合わせて3%抜かれていましたが、今は藤田商店との指導関係は解消しています)。2010年からはまた3%になるわけですね。

H13年の短信です。31pに前年と当期のロイヤリティについて説明があります。

※※※
(前年)
1.当社はマクドナルド・コーポレーションとライセンス契約を締結しており、その契約に基づきシステムワイドセールス(直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高)の1%を支払ロイヤルティーとしております。
2.当社は㈱藤田商店と経営役務契約を締結しており、その契約に基づきシステムワイドセールス(直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高)の1%を支払マネジメントフィーとしております

(当期)
1.当社はマクドナルド・コーポレーションとライセンス契約を締結しており、その契約に基づきシステムワイドセールス(直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高)の2.5%を支払ロイヤルティーとしております。
2.当社は㈱藤田商店と経営役務契約を締結しており、その契約に基づきシステムワイドセールス(直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高)の0.5%を支払マネジメントフィーとしております
※※※

 
ロイヤリティと上場問題に何故こだわるかと言いますと、これはいろんな問題を考える上で良いモデルになると思うからです。ブランド価値、資本の価値、労働者の提供するサービスの価値。

藤田氏は米ロイヤリティを値上げされたために、信念を曲げて上場に踏み切らざるを得なかったわけです。自分の取り分が無くなることになるので、自分が育てた会社に見切りをつけたのですね。ロイヤリティを取れないならオーナーで居てもしょうがない。これが結論。

米マクド関連以外の一般株主にとっては良いつらの皮ですね。

米マクドも日本マクドの株主ではないか、というご意見もあろうかと思いますが、ロイヤリティを取ってないなら一般株主と利益は共通ですがね。配当やキャピタルゲインで儲けるんなら良いですが,そんなもの最初からあてにしていないでしょうな。ロイヤリティ増やすことに一生懸命なわけですからね。

支配権を持っているのだからロイヤリティを下げて配当で利益還元を得るという選択肢が米マクドにあるでしょうか。多分ありません。配当に回る前に利益の半分近くが税金で持っていかれますからね。ロイヤリティが0円だとして今年の経常利益が150億円だったとしましょう。税引き後100億円行かないですよね。ロイヤリティで抜く方がはるかに額が大きいわけです。

こういう一般株主と支配株主との間で利益相反がある上場会社ってどうなんですかね


次回は本書のテーマたるサラリーマン社会の終焉についてをテーマにします。ようやく本題にたどり着いた感じですが・・・。

もう本題の方は良いかな、なんちゃって。