会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

雇用・利子及び貨幣の一般理論 ケインズ新訳

2012-03-28 02:02:51 | マクロ経済
今度,講談社学術文庫からケインズの一般理論の新訳が出版されてて,訳が読みやすいと評判なんで,買ってみました。

数章読んでみてびっくり。

異様なほど読みやすい。

一般理論は難解なことで有名だし,経済学者じゃない訳者が正確に訳せるのか,とかいう指摘もあるみたいですが,そういう指摘はナンセンスに思えてくるほどこの新訳は読みやすい。

まず,この文章,古い塩野谷訳なんですが,第一章の抜粋です。

そればかりでなく,古典派理論が想定する特殊な場合の特徴は,我々が現実に生活している経済社会とは異なっており,もし我々がその教義を経験の事実に当てはめようとすれば人を誤り導き,災害をもたらす結果となるのである。

ケインズの一般理論だ、と思って読むのでこんなもんだろう,と思うだけで,いきなり読まされれば,マトモな文章とは思ってもらえないでしょうね。

特殊な場合の特徴は,って特殊じゃない場合もあるってことなのか。
経験の事実に当てはめようとすれば,って,なんのこっちゃ。誤り導き,なんて意味は取れるけれども,初めて見る表現ですな。教義を当てはめたら災害がもたらされるってどういうことなんだろう。なんの災害なんだろうと、まあ,意味がとれないことはないけれども,かなり不自然で読みにくい。素人読者は,このあたりでもういやになってくるんで。いかにも直訳調で自然な日本語とはとてもいえません。

まだ,売り物のレベルに達していないと言っても良いかもですね。

以下新訳。

さらに古典派理論が想定する特殊ケースの特徴は、私たちが実際に暮らしている経済社会の特徴とは違います。だから経験上の事実に適用したら古典派の教えは間違った方向を示して散々な結果を招いてしまうのです。


素晴らしい。こなれた日本語です。

特殊な場合,と訳すと分かりにくいので,わざわざ特殊ケースとしている。これは明らかに訳者の意図が働いています。ifクローズと受け取られるのを避けているんですね。

意味が拡散しないように,長いフレーズは短く切るなどの工夫のあとも見えますね。英語だと語順の関係で長くても意味が簡単に取れても,日本語に移し変えると何度も読み返さないと分からない文章になったりするんですが,そういう場合は一旦文章を切って訳したほうが良いんですな。

そんなの恣意的だ,という批判は,ちょいと固く考えすぎだと思いますがね。

なんの抵抗もなく,すらすらと読み下せる新訳の方が明らかに優れていて,プロの仕事,という感じがしますな。

塩野谷訳は,つまりこういうことかな,ああいうことかな,とあれこれ考えながら読み込まねばならず,ケインズ理論どころじゃないっていうのがホントのところなんじゃないですかね。新訳を読んで受け止めた内容と同じものを,塩野谷訳で受け取れるか,という問題なんですな。

塩野谷訳では,正直なところ,災害をもたらす,というあたりでいろんな可能性を考えねばならず,苦しいですね。たとえば政策上の誤りでひどい災害をもたらすことをさしているんだろう,とか,単なる抽象的に災いをもたらすと言っているだけなんだろうか,とか。

翻訳は一つの技術であって,経済学者の技術とは,全く別なんですな。
たとえ専門書であっても,翻訳は翻訳のプロが行うべきではないか,と思いますな。学者は下訳くらいまでにとどめておいて,商品としてはプロが仕上げる,というのがよろしいんではないかと。

塩野谷訳の方が原文に忠実だ,

とおっしゃるような人は,原文で読む方が良いんでしょうな。
明らかに,山形訳の方が細かな配慮が行き届いて作業レベルが高く,読みやすい分だけ,手間隙がかかっていて,完成度が高い。
意味がきちんと取れるという意味でより正確である,とも言えるでしょう。

どうせ躓くんなら,訳文の読みにくさじゃなくて,ケインズ理論の難解さで躓きたいもんですな。


雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫)
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講談社



雇用・利子および貨幣の一般理論
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東洋経済新報社

日本を追い込む5つの罠 TPP批判 ウォルフレン

2012-03-24 13:34:50 | 政治
ウォルフレンの新著が新書で出てまして,第一章はTPPなんですな。

菅さんが,平成の開国とかおっしゃってたわけですが,普通に考えたら民主党はTPPに反対しなきゃいけないんじゃないか,と反射的に思いましたがね。農家の方を向いていたはずだし,米国一辺倒の外交を改めるみたいなことも言ってたわけで。消費税引き上げも,てっきり反対しているもんだとばっかり思ってましたが,野田さんは政権をかけて戦うみたいな感じだし,流れがよくわからないんですな。政権とってみたら思ってたのと違いました,ってことなんでしたっけ。まさか,あり得ない。

増税で国論を二分している米国や,やはり政権交代の決め手なった英国を見て欲しいですな。あっち行ったりこっち行ったりするようなハナシじゃなくて,どんなパッケージで政策をやるかってことなんで,そもそも政党の存在意義にまで関わってて,周到な準備が前提なはずです。民主党ってどんなパッケージを出して政権を取ったのよって,私も詳しくみてたわけじゃないんで,この辺にしときますかね。少なくともクルーグマンが批判するような世界で流行の緊縮路線ではなさそうで,ただ増税にだけ乗っかりますってことなんでしょうか。まさか,あり得ない。

増税して支援者にばら撒きますってことだったりして。

まさか,もっとあり得ない。

で、ウォルフレンなんですが,

このTPPを彼がどう捉えているかと言いますと,反米国帝国主義,ないしは,反グローバリズム,反ワシントンコンセンサス,反多国籍企業(ロン・ポール風にアンチコーボラティズムでも良いかも)風なんですね。


日本を追い込む5つの罠 (角川oneテーマ)
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角川書店(角川グループパブリッシング)


まあ,これまで何度もここで取り上げた,エコノミックヒットマン流に米国が途上国を経済支配してゆくやり方を批判する立場って感じですが,

このTPPを,既に決裂してにっちもさっちも行かなくなっているWTOのドーハラウンドの後継手段として捉えていて,なんとか米国多国籍企業が有利に入り込めるように,形を変えてTPPとして再登場させた,ってトコですね。

ウォルフレンは,遺伝子操作のモンサントが入ってくるんだぞと名指しで批判し(このネタもココで何度もやりましたが),カルフォルニア米も入ってきて,こんなんに参加したら,日本の農業はえらいことになると書いてます。

農業を改革したければ別のやり方でやるべき,TPPに参加する必然性なしとも。

そもそも,TPPはモノの自由な流れを促進するというよりは,(米国の)投資の促進や知的所有権の保護に重点が置かれていて,外国政府から自国への投資を制限したり規制する権限を剥奪する,つまり,権力を米国や米国の多国籍企業にシフトすることなのだ,と,ほぼ言い切っておられます。投資の自由化は,自由貿易論者がフツーに考えるような政策とは別物なのだ,とも書いていて,金融と実物経済,ウォールストリートとメインストリートを明確に区別して考えておられるわけですね。


この動画は,チョムスキーで,別にTPPを批判しているわけじゃなくてグローバリゼーションを批判しているわけですが,

おっしゃっていることは,ウォルフレンの書いてることと基本的には同じようです。




それにしても,わたしゃただ,新聞読んだり,ビールを飲みながらネットを読んだり見たりしているだけなんでエラソーに言えませんが,日本政府のことが一番良くわからなかったりして。

映画 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

2012-03-20 12:12:57 | 政治
動画は,首相に選ばれて,首相官邸に入るサッチャーです。

対立あるところ調和を,絶望あるところに希望を・・・。

練りに練った,ステートメントを出していますな。

立派なステートメントに政治信条のすべてをかける政治家,
アホな質問をしない記者達

うらやましい。

Margaret Thatcher Arrives At Downing Street (1979)


映画ネタか続いて恐縮ながら,

マーガレットサッチャーを題材にした映画だったんで,ちょいと観て来ました。
メリルストリープが主演、と聞いて,ちょっと女性としての見た目のタイプが違いすぎてうまく行かないんじゃないか,と思ってましたが,

ナントナント,サッチャーそのものになりきってました。ポスターなんかの静止した絵を見せられると,なんでこれがサッチャーやねん,て感じでしたが,スクリーンで見る彼女は,そのしゃべり方,目線,姿勢,歩き方,メイク,ははん,こりゃサッチャーですわ。一流女優の実力がどんだけのもんか,が実感できます。

冒頭,老いてボケてしまったサッチャーが,近所の商店でミルクを買うシーンから始まるんですが,誰も彼女が,かつての偉大な首相であったことに気づくこともなく,必死で彼女は商店でのあわただしさに戸惑いながらレジでお金を払います。

英国を作り変えた,あるいは世界をと言っても良いかも知れませんが,この偉大な政治家も所詮は一人の女性であって、今や何者でもないただの人なんだ,という視点設定から始まるんですね。

この映画は,老いたサッチャーが過去を振り返る,あるいは過去の幻覚を見るという形式で進められてゆくんですが,サッチャーの偉大さにはほとんど関心を払われていませんな。ぎりぎりの決断で危機を切り抜けたり,決定的な大演説,思い切りの良い,大向うを唸らせるようなエピソードはほとんど出てこない。あくまでも,彼女の生活,人生,つまり,結婚や子供,テロに襲われて死にかけたことや,勝利,裏切り,国民の反発なんかに対する彼女の反応いう目線で展開されてゆくだけ,なんですな。彼女が成し遂げたことよりは,彼女が感じたこと,男社会,階級社会に,商店主の娘が女一人で乗り込んで行くことの困難さみたいなことに,重点が置かれる,みたいな。

死んだご主人が,幻覚に出てきて,サッチャーと掛け合いながら,シーンが展開してゆきますが,そうした演出でファンタジーっぽかったり,舞台劇っぽくもあり,歌のないミュージカルっぽかったりという印象の作品になってしまって,

サッチャー,という名前でやってきた観客にとっては,かなり期待はずれに仕上がってます。サッチャーの鮮やかな判断,政治的業績といったドラマチックな要素を極力廃して,人間サッチャーに絞って描いているわけで,

メランコリアと同じですね。日常の関係性をぶち壊しておいて,もう何も残っていない。弧絶した環境で外部のパニックとも無縁な状況に舞台を設定して,登場人物達に終末を迎えさせる。そうすることで,内面が浮かびあがり,凡庸さと超然さを対比させながら,本質を浮かび上がらせる,

知的なチャレンジであり,映画的にも腕を振るう余地が大きいわけで,クロート的にはわくわくするようなハナシなんでしょうが,

まあ,そんな観てて面白いわけがない。

毎日,仕事で疲れてて,いい加減ヤになってるのに,こんなん見せられましたって感じかもですが,

田中角栄の,晩年をこんな感じて映画にしたら,結構面白いし,こういう演出でも問題ないと思いますね。

角さんのエピソードは多かれ少なかれ,皆知ってるし,そういう角さんの人生を,脳溢血でボケたしまった角さんが振り返る,みたいなハナシは絶対面白い。

この映画も,英米人にとっては,そんな感じで受け止めれるんでしょうな。まだまだサッチャーは生々しく,十分強烈な存在で,改めてその凄みを映画で見せられるより,人間的な側面を観るほうが、ああ,あの強い女もこんなんなのか,と新鮮だったりして。


この映画は,もともとサッチャーのスゴサを十分に分かってて,改めて説明いらんという人むけであり,も少し違ったサッチャーを知りたい人向けなんですね。

メリルストリープの演技はスゴいし,映画としての水準も高いものがありますが,
テーマや演出は,メジャーな映画館にかかるようなヤツではなくて,渋谷のはずれにあるような映画でやるような種類です。これからご覧になる人は,そう覚悟して行ったほうが良いかも。


これ読んでから,行ったらずっと面白いかもです。

サッチャー回顧録―ダウニング街の日々〈上〉
クリエーター情報なし
日本経済新聞社

中国の権力闘争

2012-03-18 07:57:29 | 政治
前回ご紹介した温家宝首相の記者会見で,実は重慶の問題も批判していてたんですが,この記者会見の翌日に,重慶のトップが解任されてまして、

日本の新聞も書いてますな。

日経には,解任された薄さんについて,日本企業の多くが大連進出時に世話になってて,産業界では彼の解任を懸念している,とかいう記事が出てたり。薄さんは昔,大連にも居て活躍しているんですね。

他にも,この一連の事件,つまり,この解任劇の前に,王副市長が米領事館に逃げ込んだ事件を含めて,太子党と共青団の間の派閥闘争に絡めて解釈している記事が多いですな。

ただ,これが,権力闘争であることは間違いないでしょうが,単なる派閥抗争に過ぎない,と言うのは言いすぎでしょうな。薄さんの毛沢東路線が危険視されたのは,派閥抗争とはちょいと違う次元のハナシなんで。

大連での,日本企業誘致の積極活動をして,日本の産業界ともパイプを持つ薄さんと,毛沢東路線の薄さん,二つの記事を並べて読まされると,混乱してしまうんですが,つまり産業誘致は改革開放路線,毛沢東主義は原理的な昔の共産主義に戻ろう,という路線で,イデオロギー的に正反対ですね。

この点について,すごいレポートが出てまして,

チャイナ・ナインと薄熙来の挟み撃ちに遭った王立軍

薄熙来の行動には節操がない

 薄熙来は、2008年7月あたりから「唱紅(ツァン・ホン)」(毛沢東時代の革命歌を歌おう)及び「打黒」運動を始めた。2008年3月に起きた呉儀国務院副総理の「裸退」(第1回参照)によって道を閉ざされたために、薄熙来が「毛沢東回帰型」キャンペーンを始めたことは明らかであろう。この、時間に関する因果関係は興味深い。

 薄熙来は遼寧省時代、大連市を「北の香港」にしようと「時尚大連(スーサン・ダーリェン)」というキャッチコピーを広めた時期がある。「時尚(スーサン)」は「モダン、流行」のような意味である。ファッションとか外資を積極的に導入する国際化をテーマとしたキャンペーンであった。

 たしかに大連は港町であるため古くから海外との交易が盛んではある。しかし遼寧省の省都である瀋陽市には、1931年9月18日に当時の日本の関東軍が起こした「柳条湖事件」を忘れてはならないという目的で建てた抗日博物館などが数多くある。そういった気骨が遼寧省全体に染み込んでいる。そうでなくとも実直と剛毅で知られる東北一帯の気質に、「時尚」キャンペーンは似合わない。

 まだ香港返還(1997年)が成されていない90年代初期のことだったので、地元の住民たちの中には不快感を示す者もいた。

 それでも薄熙来はキャンペーン実現を強行した。

 今ではそれなりに良い効果をもたらしてはいるものの、その同じ薄熙来が今度は重慶市で、「時尚」と真っ向から対立する「毛沢東回帰型」キャンペーンを展開するとは、ちと理念がなさすぎる。要するに自分が有名になれるのであれば何をしてもいいということなのか。節操がないではないか――と、チャイナ・ナインはじっとこの経緯を見ていたと思われる。「これでは次に何をするか分からない」という「不安定感」が薄熙来には付きまとう。

 このような人物が万が一にもチャイナ・ナイン入りして、とんでもないことを始めたら、中国が改革開放に基づく安定的な発展を遂げることが困難になる危険性がある。


うーん,なるほど。節操がないってことですか。日和見主義ということでもありますがある意味,政治感覚が優れているということでもあるかもですね。このポピュリスト的手法を,チャイナナインが危険視していたということで。

それで,このコラムでは,薄さんの失脚を狙って,北京のチャイナナインがいろいろと動いたのだ,と推測しているんですな。ま,ある意味インネボー説なんですが,これはトンデモ論ではなく,十分許容範囲。

この日経bpの連載は,事件の背景,発端から今に至るまでの出来事を細かく分析していて読ませます。憶測のウエートが大きいので,ちょいと気をつけて読む必要はありますがね。

中国の権力闘争が,どんなものかもよく分かりますね。中国では,汚職で摘発されたら,死刑になっちゃう国なので,権力闘争は命をかけた戦いでもあるんですね。あーコワ。日本の権力闘争など甘っちょろいって感じでしょうか。

このコラムでは,もともと薄さんを追い落とそうとして,王立軍副市長の摘発に動き,それを察知した薄さんも,自分を守るために王氏を摘発しようとした,という流れになっていますが,王さんが,薄さんの家族の摘発に動こうとしたので,というニュースもあるようですね。







温家宝首相 

2012-03-15 07:13:40 | 食品
今年が首相として最後の年となる温家宝さんの記者会見の模様ですが

China premier calls for political reforms


政治改革の必要性を訴えているんですね。

China's Wen Jiabao says 'reforms urgent'


China's Premier Wen Jiabao has delivered a strong warning about the ''urgent'' need for reforms, without which, he said, tragedies such as the Cultural Revolution could still happen.

改革が行われなければ、文化大革命のような悲劇が発生する可能性がまだあるのだ。

この文革についての言及は、Stratforのフリードマンが『100年予測』で書いていたことですが、つまり貧富格差が中国を分断して混乱し政治が急速に保守化。政治も経済も内側に閉じる、というストーリーです。

これを首相が読んでいるかは別として、ベストセラーなんで多分読んでいるでしょうが、ご自分で文革に言及している、

というトコがスゴイですな。


中国は崩壊するのか超大国になるのか

福島で鳥の数が減っている  その2

2012-03-13 07:53:52 | 食品
先日,エコノミストの記事を紹介したわけですが,もっと前にインディペンデントが報じていたようで,こっちの方は,あっちこっちのブログやらナンヤラで日本でも取り上げられているようで。メジャーなメディアでは見当たりませんが。


Bird numbers plummet around stricken Fukushima plant

Researchers working around Japan's disabled Fukushima Daiichi nuclear plant say bird populations there have begun to dwindle, in what may be a chilling harbinger of the impact of radioactive fallout on local life.

福島第一の周辺で鳥の数が減り始めている。放射線が生命に与える影響の前兆かも。

In the first major study of the impact of the world's worst nuclear crisis in 25 years, the researchers, from Japan, the US and Denmark, said their analysis of 14 species of bird common to Fukushima and Chernobyl, the Ukrainian city which suffered a similar nuclear meltdown, showed the effect on abundance is worse in the Japanese disaster zone.

チェルノブイリと日本,共通の十四種の鳥で比較。日本の被害地域での方が数の減りが大きい。

The study, published next week in the journal Environmental Pollution, suggests that its findings demonstrate "an immediate negative consequence of radiation for birds during the main breeding season [of] March [to] July".

調査の結果は,三月から七月という,メインの繁殖シーズンに放射線を浴びた結果,短期間に数が減ってしまっているというもの。


Timothy Mousseau and Anders Pape Moller say their research uncovered major negative effects among the bird population, including reductions in longevity and in male fertility, and birds with smaller brains.

調査は,鳥の数の減少に加え,寿命の短縮,オスの繁殖力の低下,鳥の脳の萎縮も明らかにした。

Many species show "dramatically" elevated DNA mutation rates, developmental abnormalities and extinctions, they add, while insect life has been significantly reduced.

多くの種は,ドラマチックにDNAに変異が見られ,奇形や死滅が見られた。また,昆虫の数が有意に減っていた。


ってなことなんですが,これ,ニューヨークアカデミーオブサイエンスが出したチェルノブイリレポートと内容が似ています。

チェルノブイリ 100万人死亡調査  トンデモ系文化人

インタビュー部分ですが,鳥じゃないんですが,カエルや野生動物,昆虫への影響,ヒトの脳への影響など,IAEAの公式見解とは異なる被害が広範囲に見られた,というものです。


放射線恐怖症で、心配し過ぎて病気になったという説明をIAEAはしているが、じゃあ、カエルも恐怖症になるのか。野生動物も病気になっている。貧困で早死にしたというが、他の貧困地域と比較しても被害が発生しているのはなぜか。


低レベルの放射線は、繰り返し浴びることによって、脳にも影響を与え、学習する力が衰えてしまう。
スエーデンでは、高レベルでは無い放射性物質が降り注いだだけの地域でも、学術習得の力が衰えたという調査結果が報告されている。


と,いうわけで,

放射線の影響なんて,実は大したことない,
健康への影響は確認されていない,

なんてハナシは,

とてもノレそうにありません。


Fukushima Radiation Sickness Birds


『メランコリア』 綺麗な終末映画

2012-03-12 00:15:06 | 生活
ちょいとリラックスして,映画なぞ。
ネタばれなので,これから観る予定のある方は観てから読んでください。

『メランコリア』予告編


まあ,私は,最近はこういう映画はよほどのことがない限り観ないんですな。辛気臭い映画は,観ると疲れるし,お金を払ってまで辛気臭くなりたくないんで。

しかし,終末映画,となると話は別で,少々辛気臭くても観る気になりますな。世界の終わりをどう描くのか。

壊れてゆく世界がどう描かれるのか,作家の世界観がどうなっているのかは,興味のあるところでして,見所なんですな。

何年か前,日本沈没が,リメイクされてて,気が進まないながらもこれも終末映画なんで観にいきましたが,渋谷の水没だったり,飲み屋仲間の日常だったり,チープなヒロイズムとロマンスが軸になってるし,ついてゆけない感情表出シーンと,ご都合主義のストーリーで、気恥ずかしいほど凡庸な世界の描かれ方。お決まりシーンを切り貼りしてつないだみたいな,と言えば良いんでしょうか。

感情移入が全くできなくて,これなら沈没しても良いかも、と感じるほどで,

今の日本の凡庸さを表現した,というならまだしも,製作サイドの薄さや低さが現れているようにも見えまして。本当は映画なんぞ作るような人たちじゃなかったのかも知れません。そもそも,そんなに映画を観てないからあんな風な作りになってしまうんでしょう。

ただ,映画的には駄作でも,壊れてゆく世界をどう処理するか,失敗なら失敗で,それはそれで見ものなわけで,終末映画の場合は,それなりに観ていて楽しいわけですね。

さて,メランコリア。

メランコリアという,巨大遊星が地球と衝突する,という設定なんですが,

パニック映画じゃないんで,ニュースキャスターの報道シーンやら,真実を叫ぶサイエンティストやら,事実を隠蔽する政府高官などのお決まりキャラは出てきません。

そういう道具立てなしに,世界の終わりを描いてゆくわけで,舞台は社会から弧絶した豪邸で,テーマはそこに住む小家族の心象風景,って感じなんですな。

冒頭,結婚式のシーンから始まって,豪邸の中ではバーティー,豪邸の外に出るともうじき地球とぶつかる遊星メランコリアが闇夜を照らしていて,バーティのうわべだけの虚飾の世界と,ウマーク対照させて描いてゆきます。

バーティを進行させながら,建物の内と外のシーンを交互に挿入して行くんですね。どんなに綺麗ごとを言ってみても我々は不死ではないし、世界は終末を迎えるのだ,と冷厳な現実を,メランコリアが豪邸を照らして、主人公がうっとり見つめるシーンでバシっと観客にまず刷り込む。死と破壊の魔力の象徴でもあるメランコリアを,美しく描くことで,死や破壊の誘惑,というさらに深いところまで,突っ込んだテーマ設定でもあります。うーん,うまい。

結婚式のスピーチで,父親の次に母親が割り込んで,『結婚なんて無意味だわ,今すぐやめなさい』みたいなムチャ発言で,場内ドン引き。この辺から主人公の新婦の奇行が始まって・・・。

新婦の上司に,あんたは強欲で空っぽだ,と直言して怒らせたり,他の男とやっちゃったり,外のゴルフ場で小便したり,風呂に入ったまま出てこなくなったりとむちゃくちゃやって,新郎も怒って帰ってしまう。

こういう奇行の連続や,式の進行がうまく行かずイライラする姉を追いかけながら,観客の興味をつなぎつつ,我々が日々壊せないと感じているはずの日常の決まりごとや関係性を,暴言や奇行によって次々に崩壊させてみせて,

主人公の新婦は,式が終わる頃には,すっかり綺麗さっぱりしてしまうんですね,てか皆に見捨てられてしまうんですけどね。


こうして綺麗さっぱりした新婦は,映画の後半で,姉家族と一緒にメランコリアとの衝突の日を迎えてゆくことになるんですが,

実は主人公は,何でも真実が見えてしまう異能の人設定で,地球のそばを通過するだけで衝突しないとされていたメランコリアが,実は衝突する,とわかってあわてる姉夫婦をよそに,落ち着きはらって,『我々はこんなに悪なのだから,無くなってもかまわないの』みたいなことを言う。後半は,終わりをどう迎えるか,というハナシになってます。

ある意味,舞台も道具立ても限定して,注意を脇にそらせないようにしつつ,

考え抜かれた登場人物,ストーリー運び,カメラ,でビシッと作った映画,って感じですかね。無垢な子供,馬の野生,という要素もムダなく使ってて,見ごたえを感じさせてくれる映画です。結構長い映画ですが,台詞はそんなに多くない。映像で見せる映画であり、ムダの無い,詩のような映画,と言うこともできるかもですね。

この映画は,難解ではないし,ありがちな独りよがりさもありません。バックはワーグナーだし,監督はニーチェファンの可能性もありますが,映画でそういう哲学・思想的なハナシは一切匂わせていません。その意味では良心的なんですが,なんせハリウッド的な娯楽要素には欠けているしテーマがメランコリー心象と死と破壊なわけで,万人向けとは言えません。

期待が低かった割に映画的な要素満載で,長い割りに密度が濃くて,その意味観てラッキーだったんですが,お勧めはしにくいですな。

ただ,どうしようもなくつらい状態なときに,真夜中に独りでDVDを借りて観る分には,カタルシスになるかもですがね。

衝突を前に,超然と構えている主人公がヒーローに見えてきたりして。


福島で鳥の数が減っている  ロンドンエコノミスト

2012-03-10 17:29:43 | 政治

去年,チェルノブイリの放射線を吸った雨と鳥の数の関係について調べた研究者のハナシをご紹介したんでした。

怖いのは,鳥に影響があるんだったらヒトにも影響があるはずだ,と調べてみたら,


この、鳥で使った方法で、人間についても調べてみた。具体的には、1986年、1987年の前年比で人の死亡率の変化を調査。すると、統計的にexcess death 過剰な死と呼ばれる、死亡率の増加が見られた。この増加は、鳥と同じく放射線量との間に関連が見られた。過剰な死者の数は、全米で4万人と見積もられ、チェリノブイリ雨が降った直後から4カ月間続いた。その後9か月目にも増えた。特に死者が多かったカテゴリーは、乳児、65歳以上の老人、AIDS等の免疫不全を抱えている人達の3種類。いずれも免疫に関係があると思われ、乳児は免疫機制が完成しておらず、年寄りは免疫が弱っている。
20年、30年たって癌が発生するという影響もあるが、こうして直後にあらわれる影響もあるのだ。


ってなことで,遠く離れた米国で,老人と乳幼児の死亡率が増えていた,ということなんですな。


米国で乳児死亡率が上昇その4 Deadly-Deceit 


となると,去年の福島原発事故の影響が気になるわけですが,研究チームが,ちゃんと調査していて,エコノミストに出てました。

Surviving fallout





With this in mind, a team led by Timothy Mousseau of the University of South Carolina and Anders Moller of the University of Paris-Sud set out to compare bird species dwelling near the Fukushima plant with those living at the site of another nuclear incident that scored a seven on the INES: the Ukrainian town of Chernobyl, where disaster struck in 1986. Remarkably, they found that some species seem to develop a tolerance for radioactivity over time.

University of South Carolina and University of Paris-Sudのチームが福島の近くに生息している鳥の調査を行ったというんですな。

To do this, during July 2011, the researchers counted and identified birds at 300 locations near Fukushima that had radiation levels as low as 0.5 microsieverts per hour and as high as 35 (for comparison, dental X-rays rarely expose patients to more than 0.05 microsieverts). Then they compared these results to bird data collected in areas that had the same range of radiation levels near Chernobyl between 2006 and 2009.

去年7月に,0.5マイクロシーベルト/時から35マイクロシーベルトまでの福島近辺300箇所で鳥のデータを集めて,チェルノブイリのデータと比較した。

Their results, published in Environmental Pollution, show that as radiation levels in an area rose to 35 microsieverts per hour, the average number of birds dropped by almost a third compared with the areas where radiation levels were only 0.5 microsieverts per hour. This makes sense: in those areas with a high level of radiation, living things would tend to die or sicken and fail to reproduce. However, when researchers looked at the 14 bird species that lived in both regions, they found that the same level of radiation was associated with twice as large a drop in bird numbers in Fukushima as in Chernobyl.


35マイクロシーベルトの地域では,0.5マイクロの地域より3分の1ほど平均して鳥の数が少なかった。これは、放射線量が高いほど,死んだり,病気になったり,生殖できなかったりするということで理解できるが,福島の方が同じレベルの放射線量の地域でも鳥の数の減り方が二倍大きかった。


The reasons for this are not clear. It is possible that the composition of the radionuclides are proving more dangerous to the Fukushima birds than they are to the birds near Chernobyl. But Dr Mousseau suggests a more likely explanation is that evolution has already been at work near Chernobyl, killing off individual birds that cannot cope with the background radiation and allowing the genes of those that have some tolerance to be passed on. The birds at Fukushima are only beginning to face the evolutionary challenge of living in a radioactive world.

この違いの理由はよく分かっていないが,チェルノブイリで進化が働いてきた可能性がある,と研究者。放射線に耐えない鳥は死んでしまい,耐性のある遺伝子が生き残ったのかも。福島の鳥達は,まだ環境変化に直面したばかりなのだ。

というわけで,この記事は鳥の数が減っていることよりも,放射線への耐性が生じる可能性をテーマにしていますが,とにかく,福島で鳥の数がかなり減っているということは確かなようですな。

もし,去年の動画のじいさんの言ってることが正しいとしたならば,

ヒトにも影響が出ている可能性があって,

福島近辺の過剰な死,特に新生児や老人が余計に亡くなっているかも知れない,ということになりますな。

ただ,米国で四万人,という数字がどれほどのモノか,という議論はあって,
四万人,横一列に並べて,片っ端から撃ち殺していけば悪魔の所業になりますが,

直接の因果関係が証明できず,
趨勢として死亡率が,率としては本の少し上がっただけで,
集計すると結果的に四万人になった

と言う場合,

自動車事故で毎年何人死んでるんだ,自動車をやめるのか,

みたいなレトリックで恫喝オヤジがノシて来るんですな。

こういうハナシは,自動車や公共インフラを比較に出してくるのは間違いで,

公害や,薬害と比較すべきでしょう。

アスベストを垂れ流している工場が,今、この時代に見つかったらただじゃ済まないし,その生産物がどんなに低コストで役にたっても受け入れられることはありません。アスベストも肺がんになるのは何十年も経ってからなんですな。

公害訴訟でも,健康被害と工場の廃物との因果関係の立証が難しかったわけですが,いまどき,因果関係が完全に立証できなければおとがめなし,というわけには行かないんで。

原発も,アスベストと同じ扱いに,即座になっておかしくないんですが,そうならないのは、やはり,いろんなバイアスがかかってしまっているから,ということになるんでしょうね。

このハナシ,日本でも報道されてるんですかね。

プーチン終わりの始まり ロンドンエコノミスト

2012-03-08 07:56:23 | ロンドンエコノミスト
プーチンが大方の予想通り大統領選に勝ったようですな。

Video: Teary-eyed Putin addresses 110,000 crowd near Kremlin


右目から涙が出てますね。
でも,ナンデ左目からは出てナインでしょうな。

目が笑ってない,とかいうことがありますが,左目が泣いてない。
プーチン恐るべし。

さて,エコノミストの先週号は,選挙前にプーチンの勝利を予想しながらも,
このままの調子じゃ,あんたヤバイよ,という記事を出してます。

The beginning of the end of Putin
Vladimir Putin will once again become Russia’s president. Even so, his time is running out


ブーチン終わりの始まり。
プーチンは返り咲くだろうが,ブーチンの時代は終わろうとしている。





When Mr Putin came to power 12 years ago, many Russians were grateful for the stability and prosperity he brought with him. The political chaos and drop in incomes after the collapse of the Soviet Union had soured their belief in democratic politics and encouraged them to focus on making money. Mr Putin rode high in the polls. To the rest of the world, Russia looked like a cynical society where people were interested only in personal wealth and national muscle.

12年前に権力の座についた頃は,ロシア人達は彼がもたらした安定と繁栄に感謝していた。ソビエトが崩壊して政治が混乱,所得も現象して民主主義に幻滅,金を稼ぐことに焦点があたっていたのだ。

自分が居ないと90年代の混乱に戻るぞ,というのがプーチンのキメなわけですな。

But Russia is changing. A richer and more vocal middle class has sprung up, one that recognises Russia as an ill-governed kleptocracy. That became evident last September, when Mr Putin first announced his plan to return to the Kremlin by swapping jobs with Dmitry Medvedev, who was formally president even though Mr Putin retained ultimate control. Discontent began to rumble. The rigged parliamentary poll in early December was followed by street protests in Moscow and elsewhere.

しかし,ロシアは変化している。金持ちや声の大きいミドルクラスが登場。彼らはロシアを私物化されひどい統治の国家とみている。首相と大統領が職をスワップするとプーチンから9月に聞かされたとき,そのことが明らかになった。12月の議会選挙での不正は,モスクワや他の地区での抗議行動を招いた。

というわけですが,こんな記事も出てますな。

Putin’s Russia
Call back yesterday



The problem is not what Mr Putin says, but that he is the person saying it. People are tired of him. More fundamentally, they are fed up with the personalised system that he presides over. It looks not just corrupt but increasingly anachronistic. Ever more Russians want legitimate institutions. They want to know power can change hands. And because this is exactly what Mr Putin cannot offer, the conflict between him and them is irreconcilable.

問題はプーチンが何を言っているかではなく,誰がそれを言っているかなのだ。人々は彼にうんざりしている。もっと本質的な点を言えば,彼の支配する個人化されたシステムにうんざりなのである。腐敗しているだけでなく,ますます時代遅れなのだ。人々はかつてなく,法的な正統性ある制度を求めている。権力持ち主を変えることができることを知りたがっている。しかし,そのことこそがプーチンが提供できないものであり,彼と人々との間の溝が埋まらない理由なのだ。


ということですが,

時代遅れ,アナクロって書かれちゃってます。ハハ。


これはおまけです。



歌うプーチン
Singing PM: 'Fats' Putin over the top of 'Blueberry Hill' with piano solo

中国の地方反乱 広東省烏坎

2012-03-04 08:13:14 | 政治

中国広東省の烏坎という小さな漁村で,えらいことが起きてるようでして,共産党の幹部やら警察は村の外に追い出されてたりして。

Chinese Authorities Lose Control as Village Revolts


農家の人達が,開発のためにと,不当に土地を巻き上げられていると反発。当局と対立しているんですね。いろいろと地方反乱については報じられているわけですが,ここと他でドコが違うのか。

Dispatch: Implications of China's Wukan Protests


まず,規模が違う。二万人くらいの小さな町ですが,団結してことに当たっている。確かに,他のニュースでは,何千人規模だったりしますな。映像を見ても,町をあげて戦っている幹事がしますよね。それと,運動がなかなか収まらないで,何ヶ月も続いている。普通は,有力なメンバーを買収して収束。ふむふむ。

とにかく,他に例を見ない反乱と言うことなんですが,まあ,ここは内陸ではなくて,臨海部で,貧しい内陸vs豊かな臨海部という構図は成り立ちませんが,ここは漁村のようなんで,工場が立地して産業が発展している,という流れの中にはのっていない,ということなんでしょうな。

Stratforの動画が指摘していますが,地方政府の腐敗に党中央が取り締まる,という形で,体制への批判が中央に拡大するのを防いでいる,ということのようなんで,共産党幹部が,地方政府に厳しく対処する,という場合は,そういう文脈でみる必要もあるんですな。

中央の権力闘争の文脈で,報じられることが多くて,たとえば,どこの幹部が力を失ったので,どこそこの地方幹部が挙げられたみたいなハナシだけじゃなくて,中央批判につながらないように,正義を実行する中央北京政府,という格好が必要なんですな。

で,その後,動きがあったようでして,

China protest village Wukan holds council elections

Villagers in Wukan ousted local officials three months ago in protests over land seizures.

三ヶ月前に,村民は土地の接収を巡って地方当局者を追放した。

As part of a deal to end the unrest, China's authorities made the rare concession of allowing fresh elections.

この状態を終わらせるために,中国当局は,再選挙を許可するというめったにない譲歩を行った。

The revolt in Wukan came to symbolise anger felt over similar land grabs by officials in rural China.

烏坎の反乱は,地方政府の土地収奪にたいする怒りのシンボルになっている。

Although Communist Party officials often interfere in the process of choosing local officials, the residents of Wukan are confident that these elections will be different, the BBC's Martin Patience in Beijing reports.

共産党が地方当局者選挙に頻繁に介入しているが,村民達は,今度の選挙は違う,との確信を持っている。

"For the first time in decades, this is an opportunity for democracy," Wukan's Party Secretary Lin Zuluan told Reuters.

数十年来初めての民主主義の機会です,とロイター記者。


とまあ,

このハナシ,うまく行っても行かなくても

烏坎という小さな村は歴史に残るでしょうな。

それと,

startforの言ってる通り,これが広まって,段々規模が大きくなって,反発が地方にとどまらず党中央に向かっていくようになった場合は,ちょいヤバイかも。

そのときは,100年予測で書かれていたような,内向きになる中国,という事態になって,そうなったら,日本にも大きな影響が・・・かも,ということなんでした。

中国は崩壊するのか超大国になるのか