会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

おむすび通貨 その3  エンデの遺言からくみ取れること  地域通貨

2010-05-17 22:26:16 | 金融
いやあ、地域通貨について考えるのはとっても楽しいですな。
関心の無い人には全く退屈なんでしょうがね。

昨日は『地方に富をとどめる』という観点について考えたんですな。その地方でしか使えないってことにすれば、お金は地方の中で循環する。都会になんかに流出しない。

水道が壊れた。どこの業者に頼むか。町内で探すわけですな。地域通貨を使おうと思うと町内でしか使えないんで。都会の業者の方が安心だったりするような気がしてフツーなら遠くの大手を頼んだかも知れないけど、とりあえず町内であたってみる。

経済圏を作ってそこを繁栄させる、という機能が貨幣にはあるんですな。地方政府に地域通貨を発行させるってハナシもしましたが、これは別のところで。

で、もう一つ、昨日の番組でくみ取れること。

○失業対策としての地域通貨

旧東ドイツのハレの青年は失業してましたが、近所のお手伝いをしながら食いつないでいる。地域通貨は失業対策にもなるかも知れないんですね。

たとえばこんなケースはどうかな。

失業して、にっちもさっちも行かない。親のすねをかじるしかない。親にはやっかいもの扱いされていて、我慢できずにけんかして追い出される。そうすると、もう路上しかないのがこの日本社会。あるいは誰でも雇ってくれるブラック系企業に勤めるか。しかし、ブラックはフツーの人には長続きしないのがブラックたる所以で、不条理な世界が待ってて、やがてやめることになって、行くところがなくなる。

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)
蟹沢 孝夫
光文社


一旦失業しちゃうと、再びきちんと就職してきちんと給料をもらって生活するというのは、ハードルが高い。

で、勤め人じゃなきゃ生きていけない、という状況を地域通貨で緩和する。

高齢者の買い物を代行する、クルマで病院まで送ってゆく、夜中に具合が悪くなった時に連絡したらとんでゆく約束をする。この対価を地域通貨で受けとる。

業者に就職してこういう仕事をするのではなく、失業者がかるーく、ご近所のためにお手伝いをする。就職しちゃうと時間がどうこう、出勤がどうこう、報告がなにかれ、面倒がおおい。ノルマがあったり、高いサービスをセールスさせられたりする。こういうお手伝い的な仕事をして地域通貨をちょいちょい受け取っていれば、おにぎり食いテー、と言って飢え死にすることはない。ハレの青年のように。

頼む側から言っても、確かにこういう仕事は業者にも頼めるが、もっと高いサービスを勧められたり、前もってきちんと予約してないとダメとか、結構うっとうしい。近くにブラブラしているお兄ちゃんが居れば、彼をなんとか使いたい。地域通貨は地元で使わねばならないので、なんとかそいつの使い道を考えて地域通貨をそいつに使おうとする人も出てくる。


ってな具合で。タダでは頼みにくい。かといってお金を払うのもいやらしい。地域通貨なら、まさにそういうことのためにあるので、ってかそうやって使うという風に定着させて、失業中のおにいちゃんやおっちゃん、おばちゃんを引っ張り出してくる。

お兄ちゃんにしても、居候しているんじゃなくて、きちんと地域通貨をもらって仕事しているんだから、個人事業主みたいなもんで、それなりにディグニティが保てる。お手伝いビジネスのオーナーって感じ。これブッシュのオーナーシップソサエティに通じる(ホンマか)。



『地域通貨』は『地域』で使う、ということによって、通貨の持っている抽象性が薄まり、良く知ってるあの子ならこのくらいできるから、これをやらせよう、みたいな具合に信頼関係が最初から前提になっている。このくらいの値段だから、このくらいのサービスが、みたいな風に始まらない。普通の通貨を使ったビジネスにもそうした強い信頼関係的な面はあるが、マーケットの水準があくまでベースになっている。地域通貨は徹頭徹尾、信頼関係がはじめになければならず、信頼関係が最初からあることが前提(なんだろう)。

信頼関係が前提になっているから、取引の敷居が低い。業者としては使えない水準でも、取引が成立しやすい。お手伝いにそんなに効率は求められない。業者として儲けようとするから効率がどうこう言うんであって、自分一人がその辺のおばちゃん相手に仕事して食っていくだけなら、ゆっくりやれば良い。頼む方もテキトーで良いんで、お互いラクだ、ということ。

こうやって、得体の知れない独り者のお兄ちゃんを取引の輪の中にとりこんで役に立たせる。困っていそうならテキトーに仕事を頼んで地域通貨を受け取らせる。

地域通貨なら、パチンコやフーゾクやクスリに使えないんで、渡しても大丈夫(ひどい偏見)。


メシを食うだけなら、社会にとってそれほどコストはかからない。地方なら住居コストも高くない。失業中で困っている人を、自然に支えてゆく、こういう、ラクで、肩のコらない仕組みがあっても良いかもですな。







おむすび通貨は地方を救うか 地域通貨

2010-05-15 02:38:41 | 金融
地域通貨なんぞは、どっか、ひだり系の人達の夢想なんじゃないか、という感じがあって、かといって、なんか可能性があるはずだ、という微妙なところで、マイナーなテーマではあるんですが、ずっと関心があるんですね。

地域通貨とポジティブ経済

で、おもろい記事をみつけまして、
愛知県で新しい地域通貨を立ち上げたそうで、その名も『おむすび通貨』。

世界初!愛知県豊田市で誕生したコメ兌換通貨の凄味~「腐るおカネ化」で流通の加速を目指す

通貨単位は“むすび”といい、1むすびは無農薬・有機栽培・天日乾燥の玄米0.5合(おにぎり1個分)と交換できる。この通貨を幅広く流通させることで、荒廃した農山村の振興を図ろうというのが目的だ。さらに、コメとの交換以外でも、飲食店や雑貨屋など20店舗以上ある協力店舗で代金を支払う際にも利用できる。通常の通貨との交換レートが決まっていないため、販売者と消費者が商品やサービスの価値がいかほどなのか互いに決める形だ。

チョーマイナーなハナシではあるんですが、どこが面白いか。

1.玄米との交換が保証されている

もっと新米10キロとかの方が面白いとおもいますが、まあ、モノの価値としっかりリンクしているんですね。通貨の流通には『使いでがある』ってことが重要なんで。米ドルが基軸通貨として世界で認められているのも、使いでがあるからですな。石油や一次産品の取引に米ドルが使われる→米ドルは使える→ドルを価値の中心において他の通貨の価値もきめる→米ドルならどこでも受けてもらえる、というハナシで、米国はニクソンがドルと金との交換を停止した、その裏側で、石油取引にドルを使わせるよう、戦略的に動いていたのでした。金本位制から石油本位制にってわけで。


でも、玄米ってのはどうかな。もうちょっと、普通の主婦が毎日買うようなもの、白米とかの方が良かったと思いますがね。

モノとリンクしているのは、インフレヘッジにもなるんですな。まあ、今は関係ないか。

2.減価する価値

このアイディアは重要っぽいですな。

だが、それだけではない。じつはこのおむすび通貨、これまでの通貨の概念自体を覆すことにもチャレンジしている。それは通貨の“腐るおカネ化”だ。普通のおカネならば、時間が経てば金利分だけ価値が増えるところを、逆に減価させようというのだ。

 現在は作付けした年内の間にコメと交換しなければならないが、ゆくゆくは交換可能期間を延ばす予定だという。古米になれば価値が下がるので、それを価値の担保としているおむすび通貨も、自動的に減価するというわけだ。そうすることで、価値が下がる前に早く使いたくなり、流通速度が上がる。どこか一部の人に留まることなく、社会を循環していくと考えているのだ。


なるへそ。玄米の価値とともに通貨の価値も下がってゆく。生ものにリンクさせるとそういうメリットがあるんですな(保有してる人にはデメリットですが)。通貨の価値が時間ともに下がるんなら、持ってる人はできるだけ早く使おうとする→貨幣の流通速度が上がる→景気が拡大できる(かも)。

これ、地域的なデフレ対策のアイディアでもあるという見方もできて、池田先生によると(教祖様の方ではありません)、

勝間和代氏の落第答案 池田信夫blog PART2


基本的なことだが、マネーストック=マネタリーベース×貨幣乗数である。日銀の発行した通貨が民間で3回使われると、マネーストックはマネタリーベースの3倍になるわけだ。他方、資金需要がなくて民間で金が使われないと、マネタリーベースを増やしてもマネーストックは増えない。事実、前の記事でも紹介したように、日銀が激しく量的緩和(マネタリーベースの増加)を行なった2001~6年にも、マネーストック(図ではマネーサプライ)はほとんど増えなかった。

つまり日銀が金融政策で市場や銀行にお金を投入しても、民間がお金を使わないんで、単純な『金を刷れ』というデフレ対策の主張やら日銀悪玉論はアカンということで。

この通貨の価値が下がって流通速度を上げるというのは、民間にお金を使わせる=貨幣乗数を上げる→マネーストックを増やすということになるんじゃないかって思うんですな。

そこで思い出すのが、この本です。

まあ、内容は題名の通りで、関心のある人が読めば良いような感じで、前半はちょっとつらいんですが、最後の方になると俄然面白くなって来まして、

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)
安部 芳裕
徳間書店


中身は、太っ腹、ネットで公開もされてて、

ここですな、

ヴェルグルの労働証明書

ゲゼルの自由貨幣理論を実践し、大成功をおさめたのが、オーストリア・チロル地方のヴェルグルです。

世界大恐慌の影響は、このヨーロッパの小さな田舎町にも波及していました。当時、人口わずか4300人のこの街には500人の失業者と1000人の失業予備軍がいました。通貨が貯め込まれ、循環が滞っていることが不景気の最大の問題だと考えた当時の町長、ミヒャエル・ウンターグッゲンベルガーは、自由貨幣の発行を実践してみることを決意し、1932年7月の町議会でスタンプ通貨の発行を決議しました。

ウンターグッゲンベルガー自身が地域の貯蓄銀行から32000オーストリア・シリングを借り入れ、それをそのまま預金として預け、それを担保として32000オーストリア・シリングに相当する「労働証明書」という地域通貨を発行しました。

この労働証明書は、1シリング、5シリング、10シリングの三種類からなり、裏面には「諸君、貯め込まれて循環しない貨幣は、世界を大きな危機、そして人類を貧困に陥れた。経済において恐ろしい世界の没落が始まっている。いまこそはっきりとした認識と敢然とした行動で経済機構の凋落を避けなければならない。そうすれば戦争や経済の荒廃を免れ、人類は救済されるだろう。人間は自分がつくりだした労働を交換することで生活している。緩慢にしか循環しないお金が、その労働の交換の大部分を妨げ、何万という労働しようとしている人々の経済生活の空間を失わせているのだ。労働の交換を高めて、そこから疎外された人々をもう一度呼び戻さなければならない。この目的のために、ヴェルグル町の『労働証明書』はつくられた。困窮を癒し、労働とパンを与えよ」と書いてありました。

そして、町が道路整備などの緊急失業者対策事業を起こし、失業者に職を与え、その労働の対価として「労働証明書」という紙幣を与えました。

労働証明書は、月初めにその額面の1%のスタンプ(印紙)を貼らないと使えない仕組みになっていました。つまり、言い換えれば月初めごとにその額面の価値の1%を失ってゆくのです。ですから手元にずっと持っていてもそれだけ損するため、誰もができるだけ早くこのお金を使おうとしました。この「老化するお金」が消費を促進することになり、経済を活性化させたのです。

当初発行した32000シリングに相当する「労働証明書」は、次第に必要以上に多いことがわかり、町に税金として戻ってきた時に、そのうちの3分の1だけが再発行されることになりました。「労働証明書」が流通していた13.5ヵ月の間に流通していた量は平均5490シリング相当に過ぎず、住民一人あたりでは、1.3シリング相当に過ぎません。しかしながら、この「労働証明書」は週平均8回も所有者を変えており、13.5ヵ月の間に平均464回循環し、254万7360シリングに相当する経済活動がおこなわれました。これは通常のオーストリア・シリングに比べて、およそ14倍の流通速度です。回転することで、お金は何倍もの経済効果を生み出すのです。

こうしてヴェルグルはオーストリア初の完全雇用を達成した町になりました。「労働証明書」は公務員の給与や銀行の支払いにも使われ、町中が整備され、上下水道も完備され、ほとんどの家が修繕され、町を取り巻く森も植樹され、税金もすみやかに支払われたのです。

ヴェルグルの成功を目の当たりにして多くの都市はこの制度を取り入れようとしました。1933年6月までに200以上の都市で導入が検討されたのです。しかし、オーストリアの中央銀行によって「国家の通貨システムを乱す」として禁止通達を出され、1933年11月に廃止に追い込まれました。


まあ、アタシは確認してませんが、本当のハナシなら面白い。
おむすびの皆さんも、これ読んでやってるんカナ。

おむすびのハナシに戻ると、


これは「普通のおカネは利息の支払いと金利の受け取りが起こり、貧しい人から富める人のところにおカネが流れて滞留し、富の偏在を招く」(吉田氏)ことに対する挑戦でもある。

こういうのは、がっかりしますな。
フツーの人はついていけない。
イロイロ突っ込むと怒られそうな感じもしてマイナス効果が大きい。

まあ、それでも流行ると面白いんですが、

おむすび通貨が資金決済法の適用にあたるかどうか検討している東海財務局は、コメを担保にした通貨というのも、腐るおカネというのも「今まで見たことがない」(担当者)と語る。

流行ったらつぶされそうですな。




バンクオブアメリカ 第一Q

2010-04-24 00:00:52 | 金融
業績発表シリーズで、今度はバンクオブアメリカを観てみますかね。

全体がどうこう言えるフォローはしてないんで、見つけたオモシロネタだけかいつまんででよろしいですかね。ってかそうします。

この資料の11ページなんですが、


業績説明資料


ローン残高の数字ですな。

Managed Average Loansの残高推移の表が左上にでてまして、

去年の第1Qの残高が8千320億ドルで今年が7千480憶ドル。ものすごく減ってますな。貸し渋りか、貸出先の選別か、あるいは破綻して償却しちゃったのか、いろいろあるにせよ、これ円じゃないんで、千憶ドル近くつまり10兆円近くローンが消えたってことですからな。まあ大げさですな。数兆円ってとこですか。日本のでかい地銀一行分ってとこでしょうか。



Comments vs4Q09
•Average loans, including impact of net charge-offs, declined $13 B compared to 4Q09 on a managed basis

前期と比べて償却含めて130憶ドル減った。はあ、まだ4半期で一兆円以上減ってるってことで。

•Consumer declines were led by average card receivables falling $7 B
•Commercial loans declined $8 B–Excluding impact of FAS 166/167 adoption commercial loans fell $13 B

コンシューマーが70億ドル、コマーシャルが80憶ドル。


まあ、どでかい銀行なんで、一兆円くらい屁のカッパとも言えるのかもですが、でかいからそう言えるだけで、結構強烈に悪化なり劣化なりか、まあ少なくとも縮小傾向が続いている、ということは言えるんですな。

ちょいと良い兆しが、なんていうのはまだまだっていうことかも知れないんで。

Industry News: Bank of America (NYSE: BAC) Posts $2.83 Billion Q1 Net Income

Bank of America’s provision for credit losses decreased by $3.6-billion, to $9.8-billion.

信用ロスが減って98憶ドルに減った。

ハン?

まだ一兆円近くあるんでっか。

BOAってバカでかくなってて、総資産が2兆ドル200兆円近くあるんですな。そうは言っても3か月で1兆円ってでかすぎですよね。

これ、金融システムの悪化による縮小なのか、実態経済の悪化から来ているのかわかりませんが、どっちもなんでしょうな。いずれにせよ、貸出がガンガン落ちているというのはとってもまずいわけで。

07年に金融の縮小傾向が実態経済に及ぼす影響としてエコノミスト紙が警告を発してたのを思い出すんですな。

地獄の門

恐るべし。



3期ぶりの黒字回復、ではあるんですな。


GE 日本撤退後も・・・

2010-04-22 10:10:40 | 金融
業績発表シーズンですな。
どんどん出てきて、いやはや。

その中で、ちょいと面白いのを見つけたんで。

GEの第一Qなんですが、

General Electric Company Q1 2010 Earnings Call Transcript

Down in discontinued operations, as you know, in the third quarter 2008 we sold our finance company in Japan to Shinsei so since then we basically have an agreement where we share losses up to a certain amount. We had a $380 million reserve increase in the quarter on the Grey Zone liability for discontinued operations. Basically we update our models every quarter and the second quarter last year we added about $130 million to the reserves based on the claims we saw at the time.

08年に日本でのファイナンスカンパニーを新生銀行に売却。新生とは一定の金額まで損失を分け合うことになっている。グレーゾーン負債として非継続事業の損失にすでに3.8憶ドルを追加計上している。毎期アップデートしており前期の第2Qにはさらに1.3憶ドル追加した。

If you think about the economy in Japan has been very tough. In addition, there’s recent and upcoming legislative and regulatory changes that are affecting Grey Zone claims in Japan and we saw increases in our overall claims over the last several months, as a result we updated our models, we booked to a range of what we think might happen in the future and we’ll keep you updated as we continue to monitor Grey Zone events going forward in Japan. That’s discontinued operations.

日本の経済はとても悪いし、ここ数カ月で規制がまた変わってて、グレーゾーンクレームも影響をうけている。その結果、(ロスを計算する)モデルをアップデートし、ロスについては今後何が起きるかについて考慮した範囲で計上している。今後もアップデートを続ける。

まあ、数億ドルなんて、と言ってもそんなに馬鹿にできなくて、GEの四半期の業績って、営業利益で20憶ドルから30憶ドルなんで、まあ、3憶ドル積んだら1割がとんじゃう。

ある金額までは新生とロスを分け合うって言ってるんですが、

新生銀行がGEのリテール金融買収、消費者金融でトップグループに

このロイターの記事では、

『新生銀とGEは、レイクが抱えるグレーゾーン金利(出資法と利息制限法の中間に当たる金利)債権に対する利息返還請求のリスクをどのような割合で負担するか調整してきた。発表によると、2030億円までは新生銀行、2030億円から2600億円までは新生銀行とGEの両社が、2600億円を超える部分についてはGEが負担する。新生銀行の最大損失負担は2060億円となり、買収完了までにGEが引当金を計上して譲渡する』

とあって、ある一定の金額までは新生が負担して、それ以降はGEの負担で、損失が拡大したら上限なしの青天井と読めるんですがね。

新生銀の資料では、

新生銀行 説明資料

34ページに、新生ファイナンシャルの債権放棄額と利息返還額がのってますが、毎期300憶円以上のロスを計上してますな。累計で1500憶円は軽く超えてて、そんなに勢いも衰えていないように見えるんですがね。

よくわからないんですが、問題は利息返還額だけなのか、債権放棄額を含むのかなんですが、どうですかね。多分両方含むんでしょう。

なぜならば、新生銀の利息返還損失引当金が両方合わせたロス額相当減ってますな。

で、その引当金が、あと570憶ちょっとしかない。

これを使い切ると、あとはGE様が負担するから積む必要がないってことなんじゃないんですかな。

だとすると、毎期300憶円程度のピッチを続けてるんで、このままだとあと半年程度で・・・。

うーん、どうなんですかね。俄然注目ですな。

それにしても、ロイターの記事だとGEコンシューマーはもともと1兆円程度の総資産しかなかったんですが、このロスの出方はかなりでかいです。

これじゃ日本の消費者金融は生き延びるのはむずかしいはずですな。

まあ、制度や規制がコロコロかわって、えらい目にあわされたってわけで、それって中国とアンマシ変わらない、とも言えますかね。




ゴールドマンサックス 出ました

2010-04-22 02:34:46 | 金融
ゴールドマンサックスがSECに訴追されたとかいうニュースは、かなりのインパクトがある感じで、政府はウォールストリートとつるんでて、税金をお仲間に横流ししている、みたいなことを言われてたんで。政府に前の財務長官のポールソンみたいに、ゴールドマン出身者がバシバシ入ってて、まともじゃない、

ってなわけで、その本丸のゴールドマン様を訴えるというんで、これはインパクトがあるわけですな。

これまで、メイドフ事件をずっと見抜けなかったみたいなマヌケなハナシはあってもSECって金融危機ではアンマシ出番がなくて、イマイチイメージで、本書でも、ベアスターンズが破綻瀬戸際でポールソンやらガイトナーやらが集まった会議に所管の官庁のSEC長官が呼ばれなかった、みたいなことが書かれてます。呼んでもしょうがないって。

バーナンキは正しかったか? FRBの真相
デイビッド・ウェッセル
朝日新聞出版

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SECは不正を取り締まって投資家を保護する、みたいな仕事をしてるんで、金融システムの維持がどうのこうのはちょっと違うみたいなんですな。ましてやお金が足りないとか、どっかに買収させるみたいなハナシはちょいと場違いか。

で、ここらでそろそろ、出番です、というわけで、ゴールドマン訴追となったってことですかね、ってかちょっと遅い感じもしますがね。まあ、どっかがぶっつぶれるとかいう段階がとりあえず過ぎたってことなのかも知れませんが。小さな銀行はまだまだ倒れてるみたいですけど。

で、今回の訴追理由なんですが、いまいち良くわからなかったんですが、この動画、なかなかグーです。



要するに競馬に見立ててんですが、

①ゴールドマンが胴元で、
②ポールソンがギャンブラー。ポールソンって財務長官とは別人です
③ゴールドマンはビークルという馬を持っていて、
④馬の世話は第三者にアウトソース。

で、フツーに、馬を育てて、走らせてる分には良いんですが、馬の世話にポールソンをかませたのが問題。

⑤ポールソンは④の第三者に、良いエサでっせといって、実はドッグフードを持ってきて馬に食べさせる。

⑥その陰で、ポールソンはその馬ビークルが負ける方にかけておく
⑦ドッグフードを食べた馬は負ける(死ぬ)
⑧ポールソンは大もうけ。他のギャンブラーは大負け。

ポールソンという、ギャンブラーと胴元がつるんでるわけで、これは、負けてほしいボクサーに毒入りオレンジを食わせてなんとかかんとか、大昔にあったような気がするんですが、そんなハナシと同じで、そらあかんやろ、ってわけですな。

このたとえは、わかりやすいですな。

で、元ネタというか、SEC長官の記者会見も観ておくとですな、4分後あたりからですが、



負けると儲かるポールソンに、CDOのポートフォリオの選択を任せているということが問題で、それを黙ってたというのが訴追理由。ポールソンは、これは間違いなく下がるだろう、というヤツを選んでくみこんじゃえば良いわけで。

ゴールドマンは、投資銀行は、相場の見立てが違うもの同士を結びつけるんで、訴追はお門違いだと主張しているようですが、一方の投資家にダマで中身まで選ばせちゃまずいやろって感じですかな。

全米の怒りのど真ん中に投げ込まれたわけで、ハナシは広がってゆくような気がしますがね。

政治的には一気に流れを変える力があるかもで、オバマさんスゴイっす。ご本人がどんだけ関与しているのか知りませんがね。

ポールソン回想録  リーマン破綻

2010-02-04 00:20:20 | 金融
ポールソンが財務長官時代の回想録を出したようです。

ポールソン自身が長官をやってたのはそんなに長くないんで回想録っていっても時間が経ってから出しても読んでもらえそうにないですな。それに、今は批判一色で、ここらで反論しときたいってのもあるでしょう。

で、その抜粋がウォールストリートジャーナルにでてました。

Two Days That Upended Wall Street

リーマンが破綻するまでの数日間を取ってきてるんですが、状況が悪化しているリーマンをどっかに買わせようと走り回る。でもどこも買ってくれない。腐ったアセットが予想よりひどい。

でも、最後に、イギリスのバークレイズが買おう、ということになったが、

At 11 a.m., I went back upstairs, and soon got on the phone with (British Finance Minister) Alistair Darling, who wanted a report on Lehman. I told him we were stunned to learn that the FSA was refusing to approve the Barclays' transaction.

午前11時に、階上に上がって電話でアリステア・ダーリン英国財務長官と話した。長官はリーマンに関する報告をほしがっていた。私は、彼に、バークレイズの買収案をFSA(英国の金融庁)が拒否していることに愕然としていることを伝えた。

He made it clear, without a hint of apology in his voice, that there was no way Barclays would buy Lehman. He offered no specifics, other than to say that we were asking the British government to take on too big a risk, and he was not willing to have us unload our problems on the British taxpayer.

彼は、全くわびる様子もなく、バークレイズがリーマンを買収することはあり得ない、と明確にした。かれは具体的な説明は一切行わず、我々が英国政府に大きすぎるリスクを背負わせようと頼んでいるのだと、そして、米国の問題を英国の納税者に引き取らせることはしない、とだけ言った。

It was shortly before 1 p.m. when Tim, (Security and Exchange Commission Chairman) Chris (Cox) and I addressed the CEOs again. I was completely candid. Barclays had dropped out, and we had no buyer for Lehman.

1時ちょっと前に、ティムとSEC長官のクリスと私とで、CEOを再び呼んだ。私は全く率直に言った。バークレイズは手を引いた。リーマンの買い手は居なくなった。

"The British screwed us," I blurted out, more in frustration than anger. I'm sure the FSA had very good reasons for their stance, and it would have been more proper and responsible for me to have said we had been surprised and disappointed to learn of the UK regulator's decision, but I was caught up in the emotion of the moment.

英国にしてやられた、と私は口走った。怒りよりも不満の方が強かった。FSAのスタンスに立派な理由があることもわかっていた。そして、英国当局の決定に驚き、失望したと言う方が適切で責任ある態度だったのかもしれないが、私はその時の感情にとらわれていた。

ハードボイルドなというんですか、短く、簡潔な文章ですな。

ご本人もそんなに饒舌な方じゃなくて、つっかえつっかえ、でかい身体をゆすりながら一生懸命しゃべる体育会系です(←アホという意味ではありません。念のため)。


ポールソンは、とにかく、リーマンをつぶしてしまったことの批判を浴びているわけで(AIG救済もそうですが)、弁明したいわけですな。一生懸命やったけど、誰も買ってくれなかった、財務省としてほかに手はなかった。まだTARPもなかったし、みたいな感じです。

本文では、もはや手を尽くしたが、リーマン破綻は不可避になった。私は神様に祈った、的なノリで続いていくんですが、宗派はクリスチャンサイエンスだそうで。



Paulson Defends Lehman Rout, Gives Bush Primer on Hedges: Video


AIG の極悪人

2010-01-30 00:33:21 | 金融
バーナンキの再任はどうやら承認されたようで、オバマさんもほっと一安心というところでしょうかね。

で、先日、ローリングストン誌の記事がすっごく良くて、誰か翻訳してくれ、と書いたんですが、まあ、さわりだけでもご紹介。文章がいいんですな、これが。

The Big Takeover

The best way to understand the financial crisis is to understand the meltdown at AIG. AIG is what happens when short, bald managers of otherwise boring financial bureaucracies start seeing Brad Pitt in the mirror.

金融危機を理解するベストな方法。

それならAIGの崩壊を理解するのが一番。

それは、普通なら退屈な官僚機構の、チビでハゲのマネージャー達が、鏡を見てて自分がブラッドピッドに見え始めたら、その時一体何が起きるのかってことだ。

爆笑。


This is a company that built a giant fortune across more than a century by betting on safety-conscious policyholders — people who wear seat belts and build houses on high ground — and then blew it all in a year or two by turning their entire balance sheet over to a guy who acted like making huge bets with other people's money would make his dick bigger.

AIGという会社は、シーシトベルトをしめて、高地に家を建てるような安全重視の人達に保険をかけて1世紀かけて富を築いてきたが、他人の巨額の資金をばくちにつぎ込むことで、あそこが膨らんでしまうような男にバランスシート全部つぎ込んで、一年か二年のうちにその富全部を吹き飛ばしてしまった。


That guy — the Patient Zero of the global economic meltdown — was one Joseph Cassano, the head of a tiny, 400-person unit within the company called AIG Financial Products, or AIGFP.

その男、世界経済崩壊の第一犯人は、ジョゼフ カッサーノ。AIGフィナンシャルフロダクトと呼ばれる会社、別名AIGFP、の中の400人ほどの小さなユニットのヘッドだった男だ。


うーん、なかなか読ませますなあ。この軽いノリで、金融危機全般を、それこそCDOからCDS、規制緩和、金融救済まで、ざざっと読ませます。これも才能ですな。ってかこういうコンテンツがそこらここらにあって、英語圏は層が厚いです。

金融問題もこういう、読みやすく、うまい文章ならシロートでも楽しみながら読めるし、簡単に全体像を理解して、政治談議にも参加できるわけですな。あの、おとっつぁん上院議員もこれを読んだんと違うかな。

ジョー・カッサーノ。どんなおっさんか。

Joe Cassano Behind AIG Mess?



で、何をやったのか。

ホントはそれが本題だったんですが、また今度。
(ニュース記事と違って訳すのに思ったより時間がかかってしまった)

クウェート投資庁 シティ売る

2009-12-08 07:30:25 | 金融
まだまだこんなに金融危機がひどくなる、とは誰も思っていなかった頃に、石油でもうけた中東マネーが結構評判になってたんですね。

割安になったシティコープに資金を出して、まあ、シティが倒れることはないだろうしここで出しといて、みたいな感じだったんですかね、

それが、本格的にヤバくなって、結構損が出て問題になってたはずですな。

Kuwait fund sells $4.1 billion stake in Citigroup: report

The Kuwait Investment Authority said it made a profit of $1.1 billion from the sale, or a 36.7% return on the investment, Dow Jones Newswires reported, citing an emailed statement,

クエート投資庁が、シティの株を売って、1千億円の利益が出たんだそうで。36.7%の利益がでたんですね。

The KIA invested $3 billion in Citibank (C 4.03, -0.02, -0.49%) and another $2 billion in Merrill Lynch at the beginning of 2008, the report said.

シティに三千億円、メリルに二千億円の投資を、08年の初めに行っていた。08年の初めだとまだまだ、リーマンショックなんて思いもよらなかった時期で。

The Kuwait fund is one of the oldest and most experienced of government investment funds in the Middle East, with estimated assets of more than $200 billion, the report said.

クエート投資庁、総資産は20兆円と見積もられている。でっかいですな。

The fund's investment in Citigroup was criticized by Kuwaiti lawmakers who were worried about major losses for Kuwait's overseas wealth, the report said.

投資庁はクエートの海外での巨額のロスを心配するクエートの立法機関から、シティへの投資について批判されていた。

結局儲けが出て、結果オーライってとこですかね。


円高大臣 ロンドンエコノミスト

2009-12-01 07:02:03 | 金融
激しい円高でございますなあ。
なんでロンドンから帰ったあとなんだ、とぼやいている場合じゃなくて、ロンドンエコノミストです。

Time for action

AFTER taking office in September, Hirohisa Fujii, Japan’s finance minister, widely let it be known that he was happy with a strong yen. But he had not anticipated that the currency would so soon become a bolt hole for panicky investors fleeing turmoil in world financial markets.

藤井大臣は、どっちかといえば円高許容の姿勢だったわけで。

この不景気で各国通貨の切り下げ競争が始まるなんて心配もあったことから、びしっと姿勢を海外向けにもしめしていたのかもしれませがね。

ただ、パニック的な投資家の緊急避難先になってくるとは思ってもみなかったってとこですね。

Mr Fujii, who once said that intervention was only necessary as a result of “outrageously reckless” currency movements, hinted that he was now prepared to discuss it with his G7 counterparts

藤井大臣は、介入はひどく暴力的な時に限ると言っているが、それは、G7のカウンターパートと議論する準備を始めたということを暗示する。

But there was only a half-hearted belief that Mr Fujii or his G7 counterparts were ready to strike.

ただ、本当にやるとの見方はいま一つ。

Although there are howls of protest from Japanese exporters, currency strategists say the yen is not significantly overvalued. Because of huge differences between Japanese and American inflation over the past 15 years, Tohru Sasaki, chief currency strategist at JPMorgan, calculates that the yen would need to hit 57 per dollar to match its strongest post-war level of 79 yen per dollar reached in 1995.

通貨のストラタジストは、この15年の米国と日本のインフレギャップを考えれば、95年の最高値79円にマッチするには、57円まで行っておかしくない。

Until very recently, the authorities have appeared to be relaxed about living with moderate deflation and a strong yen, hoping that over time the economy, which has rebounded faster than expected in recent quarters, would heal itself.

最近まで日本の当局者はゆったりとしたデフレと円高を問題視していなかったように見える。最近の四半期の数字から、いずれ経済は回復することを期待していた。

Yet such calculations, however valid, may miss the point. The trouble that Mr Fujii faces is that the steeper the yen’s rise, the greater the risk that Japan degenerates from a situation of mild deflation into a spiral of falling prices and wages, which would cause untold damage to itself and to the world economy.

円高が厳しくなるほど、ゆったりとしたデフレでなく、デフレスパイラルに陥る可能性が高くなり、日本だけでなく世界経済に大きなダメージを与える可能性がある。

Intervention to weaken the yen would carry a cost in terms of irritating Japan’s main trading partners. As Mr Fujii has noted, currency interventions can quickly lead to a round of competitive devaluations. But if he does raise the issue with his G7 counterparts, which he should, he should also stress the price impact of an excessively strong yen. If Japan were to fall into a deflationary trap, it would not suffer alone. Markets might quickly worry that over-indebted, slow-growing economies such as those of America and Britain were headed in the same direction.

通貨介入は日本の貿易パートナーをイラつかせるだろうし、円への介入は、通貨の切り下げ競争の火をつけかねない。

しかし、もし、日本がデフレトラップに陥ってしまうなら、それは日本にはとどまらず、マーケットは米国や英国も同じ道を突き進むことを懸念するようになるかも知れない。

結構エコノミスト誌は深刻に受け止めているようですな。

米ドルはどうなる

2009-10-16 09:16:21 | 金融
いやはや、ドルが安いですな。

ドルーユーロチャート

リーマンショックでユーロ圏がやられてしばらくユーロ安になってましたが、ここへきてまたドルが落ち続けているんですね。下の10年チャートを見ると、このドルの減価は最近のハナシじゃなくて、ずっと続いている傾向なんですな。

金を見てみるとですね、

金10年チャート

もっと凄いことになってますなあ。最高値更新とかいうニュースも出てたんじゃないですかね。


ニクソンが金とドルとの交換停止を発表して、変動相場制に移行したあとも世界の基軸通貨としての地位を保ってきたドル、という風に言われるわけですが、それ、石油との関係で論じられることが多いんですな。

円・元・ドル・ユーロの同時代史 第35回~石油・ドル本位制の終焉? 

『石油との排他的・独占的交換性――。
ドルが世界の基軸通貨であり続けたゆえんは、結局のところここに帰着する。それなら今ドル体制への挑戦者が狙いを定めるのも、まさしくこの点となることに不思議はない。「金・ドル本位制」は71年に終わった。今問われつつあるのは、それに代わってこの3分の1世紀続いてきた「石油・ドル本位制」の余命である』


まあ、うまいこと言うもんですな。これ04年の記事で、ちょっと古いんですが、ドルがふたび下落を始めて、今まさにって感じになってきたんですかねえ。

エコノミックヒットマンの続編を読んでると、ニクソンショックの裏で、同時にニクソン、キッシンジャーチームが別にもう一つ仕組んでいて、

イスラエルをけしかけてアラブと戦わせて、アラブを結束させて石油の値段を吊り上げさせた、と書いてあります。まあ、石油ショックがどう石油との排他的・独占的交換性につながるのか、詳しく書いてないんですが、それとなく、サウジと裏で取引をしてて、保護する代わりに、コーポレートクラシーが我慢できる範囲に石油価格を統制させて、石油をドルでのみ取引して、獲得したドルは米国に還流させる、という仕組みを作った、エコノミックヒットマンが背後で活躍した、みたいなことが書いてあるんですな。

歴史を見ていると、ニクソンショックとほとんど同時期に石油ショックが起きてるんで、なんとなく不思議な感じがしつつ、相互に関係がありそうな感じもしつつ、もやもやとしてたんですがね。相互の関連についてはテキトーにごまかして世界の金融状況が大きく変化したと書いてある本が多いんじゃないですかね。

ホントかウソかは別として一つの政策意図のもとにこの二つが実行されて、世界の金融を管理したんだとしたら、これは大したことですな。

で、ガセにしては面白過ぎる記事が出てまして、

The demise of the dollar 


In the most profound financial change in recent Middle East history, Gulf Arabs are planning – along with China, Russia, Japan and France – to end dollar dealings for oil, moving instead to a basket of currencies including the Japanese yen and Chinese yuan, the euro, gold and a new, unified currency planned for nations in the Gulf Co-operation Council, including Saudi Arabia, Abu Dhabi, Kuwait and Qatar.

湾岸諸国が中国、ロシア、日本、フランスと組んで、石油をドルで扱うのを終わらせて、代わりにバスケット方式に移行することを考えている、ってんですね。日本も入ってますがな。

ドイツが入ってませんな。

Secret meetings have already been held by finance ministers and central bank governors in Russia, China, Japan and Brazil to work on the scheme, which will mean that oil will no longer be priced in dollars.

シークレットミーティング。いやあ、映画っぽくて良いですね。すでに各国財務大臣やら中央銀行トップがシークレットミーティングをしているって。石油をドルで値決めしないようにするための仕組みづくり、ですね。

The plans, confirmed to The Independent by both Gulf Arab and Chinese banking sources in Hong Kong, may help to explain the sudden rise in gold prices, but it also augurs an extraordinary transition from dollar markets within nine years.

このところの金の急騰は、この計画によるもんじゃないか、ってなわけで。今日の日経に、アジアのどっかの中央銀行がドルを売ってて、ドル売りに拍車をかけたみたいな記事がでてましたなあ。

ネタとしては新鮮味ない感じですが、なんか、読んでて変にビミョーな感じです。

まあ、陰謀説は別として、長期のドルの下落、地位低下傾向は動かない感じがしますよね。で、この記事ではわが日本もそっち方面に一枚かんでいることになっているんですが・・・。