米国小売と言えばまず思い出すのはウォルマートですが、JCペニーはデパートです。小売はこのところの原油高や,失業不安、で伸びが止まってきていてどこも厳しそうです。住宅部門が落ちると、家具やその他リビングなんかも売れなくなってデパートは特に厳しいみたいで。
日本がアメリカの後追いをするという法則があるんなら、ちょっと怖いですな。株価は日本が先行してますがね。業績はどうですかな。日本の場合は景気が悪いのに輪をかけて官の規制で住宅は弱っている状況ですよね。ロンドンエコノミスト誌にバカにされても仕方ありません。
で、先週金曜日にJCペニーの株価が急落しています。
こういう橋げたが落ちたようなチャートって怖いですね。しかし、上がったり下がったり、あるいはその前に変な動きがないというのは市場が健全な証拠でしょうか。
去年の5月くらいからの下落トレンドなんですが。
911のあった01年をボトムに、この5年、あるいはそれ以前も含めて長期間ずっと上げトレンド何ですな。
ウォルマートは強い会社だけれども,もうでかくなりすぎて株価はそんなに伸びていないことを考えると、投資家にとってはJCは優等生だったということがいえるんじゃないでしょうか。
ウォルマート VS JC 5y
赤がウォルマートですが、笑っちゃうくらいまっ平です。
ウォルマート VS JC 1y
1年で見ても、ウォルマートは笑っちゃうくらいまっ平なんですな。
小売全体が落ち込んでいるときに、ウォルマートだけちょっとあげてるんですな。これスゴイです。ひたすら安売りしてどこよりも安いんだから、景気不景気カンケーネーッ。頑固一徹さが株価に現れているようで愉快です。
4半期ベースの業績ですが、左から08年2月,07年11月・・・単位億ドルです。
Total Revenue 64 47 44 44 67
Operating Income -- 6.9-3.7-- 2.8- 3.9-- 7,3
Total Inventory ----- 3.7-- 4.7-- 3.6 -- 3.5 -- 3.4
Total Debt --- 3.7 --- 3.8 --- 3.8 --- 4.1 --- 3.4
冬のクリスマスシーズンで売り上げが倍近く行ってますな。それにここ注意ですが、利益も増えるにせよ、利益率も高くなってます。営業利益率が2月期だけは1割を超えるんですね。小売でっせ。多分高額の利益率の高い商品が、家具やら宝石やらブランド品が売れるんでしょう。
で、どこが調子悪いのか、ですが売り上げが前年比で落ちてますな。一番右の数字が前年同期の数字です。67が64におちてますよね。これ単に落ちたんじゃなくて、この間、新店も出しているはずなので、絶対額が落ちていると結構深刻なんじゃないか、と想像してしまいますな。既存店売り上げはもっと落ちてるんじゃないかってことです。で、売上が落ちたにもかかわらず在庫は増えてますよね。11月期が増えているのはクリスマス商戦に備えてのことで問題ないんでしょうが2月末で増えてるとちょっと・・・。たまたま、かどうか借り入れも同額増えてます。
というわけで、この冬は大事な数字が曲がっているわけでして、結構アカン状況じゃないかと、簡単な数字でもわかります。
J.C. Penney's First-Quarter Plight
For a second time this year, J.C. Penney (JCP) will miss its sales numbers. The department store chain warned on Mar. 28 that its sales at stores open a year or more will drop more than 10% in the month of March, which will also pull down sales and earnings in the quarter. That comes after a 6.7% sales drop in February.
どうもダウントレンドは続いているらしく、それに深刻ですな、3月の既存売上は10%も落ちそうなんだそうです。この発表で株価が落ちた橋げたになった。
記事では、新しい高級ブランド立ち上げに動いていること、アメリカンリビングというやつのようですが、やり方が最悪だと批判されていること・・・いちどきにこのブランドで一斉売り出しをすることがブランド価値を高めない・・・、その動きのせいか在庫管理がうまくいってなくてブランド立ち上げの日に、他の定番商品が欠品になったりしていること、を取り上げてます。
業績は悪化しているは、やり方はちぐはぐだわ、とやられているわけですが、さて、どこで悪化がとまるのやら。新ブランドは懸念払拭してうまく行くのか、今後に注目。
日本がアメリカの後追いをするという法則があるんなら、ちょっと怖いですな。株価は日本が先行してますがね。業績はどうですかな。日本の場合は景気が悪いのに輪をかけて官の規制で住宅は弱っている状況ですよね。ロンドンエコノミスト誌にバカにされても仕方ありません。
で、先週金曜日にJCペニーの株価が急落しています。
こういう橋げたが落ちたようなチャートって怖いですね。しかし、上がったり下がったり、あるいはその前に変な動きがないというのは市場が健全な証拠でしょうか。
去年の5月くらいからの下落トレンドなんですが。
911のあった01年をボトムに、この5年、あるいはそれ以前も含めて長期間ずっと上げトレンド何ですな。
ウォルマートは強い会社だけれども,もうでかくなりすぎて株価はそんなに伸びていないことを考えると、投資家にとってはJCは優等生だったということがいえるんじゃないでしょうか。
ウォルマート VS JC 5y
赤がウォルマートですが、笑っちゃうくらいまっ平です。
ウォルマート VS JC 1y
1年で見ても、ウォルマートは笑っちゃうくらいまっ平なんですな。
小売全体が落ち込んでいるときに、ウォルマートだけちょっとあげてるんですな。これスゴイです。ひたすら安売りしてどこよりも安いんだから、景気不景気カンケーネーッ。頑固一徹さが株価に現れているようで愉快です。
4半期ベースの業績ですが、左から08年2月,07年11月・・・単位億ドルです。
Total Revenue 64 47 44 44 67
Operating Income -- 6.9-3.7-- 2.8- 3.9-- 7,3
Total Inventory ----- 3.7-- 4.7-- 3.6 -- 3.5 -- 3.4
Total Debt --- 3.7 --- 3.8 --- 3.8 --- 4.1 --- 3.4
冬のクリスマスシーズンで売り上げが倍近く行ってますな。それにここ注意ですが、利益も増えるにせよ、利益率も高くなってます。営業利益率が2月期だけは1割を超えるんですね。小売でっせ。多分高額の利益率の高い商品が、家具やら宝石やらブランド品が売れるんでしょう。
で、どこが調子悪いのか、ですが売り上げが前年比で落ちてますな。一番右の数字が前年同期の数字です。67が64におちてますよね。これ単に落ちたんじゃなくて、この間、新店も出しているはずなので、絶対額が落ちていると結構深刻なんじゃないか、と想像してしまいますな。既存店売り上げはもっと落ちてるんじゃないかってことです。で、売上が落ちたにもかかわらず在庫は増えてますよね。11月期が増えているのはクリスマス商戦に備えてのことで問題ないんでしょうが2月末で増えてるとちょっと・・・。たまたま、かどうか借り入れも同額増えてます。
というわけで、この冬は大事な数字が曲がっているわけでして、結構アカン状況じゃないかと、簡単な数字でもわかります。
J.C. Penney's First-Quarter Plight
For a second time this year, J.C. Penney (JCP) will miss its sales numbers. The department store chain warned on Mar. 28 that its sales at stores open a year or more will drop more than 10% in the month of March, which will also pull down sales and earnings in the quarter. That comes after a 6.7% sales drop in February.
どうもダウントレンドは続いているらしく、それに深刻ですな、3月の既存売上は10%も落ちそうなんだそうです。この発表で株価が落ちた橋げたになった。
記事では、新しい高級ブランド立ち上げに動いていること、アメリカンリビングというやつのようですが、やり方が最悪だと批判されていること・・・いちどきにこのブランドで一斉売り出しをすることがブランド価値を高めない・・・、その動きのせいか在庫管理がうまくいってなくてブランド立ち上げの日に、他の定番商品が欠品になったりしていること、を取り上げてます。
業績は悪化しているは、やり方はちぐはぐだわ、とやられているわけですが、さて、どこで悪化がとまるのやら。新ブランドは懸念払拭してうまく行くのか、今後に注目。