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ゴジラ2014

2014-10-10 00:03:47 | 生活
Godzilla Official Extended Trailer (2014) Bryan Cranston, Elizabeth Olsen HD


随分久々の更新ですが,ちょいと映画評なんぞ。ゴジラです。

旅先で時間が開いたので映画館に。
しかしどうも観たいのがない。いや、あるじゃないか、ゴジラ。

あれほど毎週のように通っていた 映画なんですが、最近全くご無沙汰で、何がかかっているのかさえわかないし、何が話題なのかも全く不明。

ゴジラがリメークされていたとは。
ハリウッド版。ウーム。子供だましだったらいやだな。
しかし、ポスターをみる限り、主要キャラに子役は居ない。
子供目線で作られていないンだったらイッか。

というわけでゴジラ。

かなり行けてます。

フィリピンの炭鉱のプロローグをひとしきりやってから、

いきなり日本のシーンに移って、米国人技術者の家庭。
なにやら電話している。異常値がどうこう言っている。

ウーム、なにもかもが紋切り型。いや、これでいいんです。
パニック映画はこうでないと。水戸黄門、遠山の金さん、トラさんと同じ。定型でよくて、その代わり、うまく面白く作ってほしいというのがファンの願いではなかろうか。

この映画、ストーリーとキャラの薄さが際立っていて、ほとんど印象に残らない。
一番濃いキャラは、始めにでできた原発技術者ですが、中盤で死んでしまう。

後は薄キャラで、登場人物は強い印象を残さない。演技が抑制的というよりももともとキャラが薄い。

ハリウッド映画なので日本映画のような絶叫したり泣いたりわめいたりと不自然な演出がないのは当然としても、不思議なくらい淡々とストーリーが進みます。

でも、よく考えてみれば、それはそれで良いんかも。
なんせ、怪獣映画なんで、主役はゴジラです。

怪獣同士の戦いは、日本の怪獣映画になじんだものにとって、全く違和感がない日本式。
つまり、レスリングやフェンシングではなく、柔道や剣道。にらみあって相手の気をとらえてエイヤーっみたいな。

力任せにがつーん、みたいな戦い方はしてません。
最後に、ゴジラが深海に帰って行くシーンも、クリントイーストウッドの独りで立つ、みたいなのとまた違ったカッコ良さがにじみ出ていて、これは侍映画のニュアンスが入ってます。

なんとなくこの映画に好感がもてるのは、日本映画の臭いところを取り去って、良いところを継承した感じがするからじゃないかな。

ゴジラのわななきは、居合のエイヤーッ感じです。

それにしても、311の震災映像と911の影響がモロに感じられて、日本を主題にするんなら使わなきゃ、という感じで町中の津波のシーンなんかを入れてますが、リアルな映像の再現力はスゴいです。

311関連でいえば、日本の原発で怪獣が暴れ出して事故になってしまった時に、「この原発は軍の管理下となります」と米軍の大佐が登場するんですが、これ、何の説明もなく、事故のすぐ後に米軍がやってきます。

あのー、ここ日本なんですけど、と突っ込んでもいいんですが、次に原発大事故が日本で発生した時は本当に米軍が出てくるかも、と感じたシーンでもありました。福島事故で日本政府や電力会社がどう対応したか、米国政府はかなり詳細に研究したはずで、日本の対応能力や、また事故の教訓を生かして次回はうまく対応できるかまで見極めをつけたはずで゜

もし、日本政府に対応能力がない可能性が高く、放置しておくと米国西海岸に大きな影響が生じる、と判断した場合、ゴジラ映画にあったように米軍に事故管理を委任させるということだってあり得るんかも、とあの大佐が出てきたシーンで感じてしまいました。

「米軍の管理下に入りました」という大佐のシーンが、ゴジラ2014で一番怖かったりして。