グローバルメディアのここ10年の大きな動きを上げるならば、ひょっとしたらアルジャズィーラの大躍進、が最初に上がってくるんじゃないかと思うんですが、
なでしこジャパン
アルジャズィーラ ニューヨーク進出
そのトップが辞任したというニュースなんですな。
その理由について、いろいろと取りざたされていて、
アルジャズィーラにも呼ばれてインタビューされてます。
Al Jazeera's Wadah Khanfar on why he stepped down
米国政府の言うコトを聞いて、報道が偏向しているんじゃないか、記事から写真を削除したりしたとウィキリークスに暴露されたことについてどう説明するんだ、みたいな。
米国政府に限らず、どこの政府からもアルジャズィーラはオープンで、正当な理由があれば修正する。アルジャズィーラもミスをすることがある。大半の圧力は政治的な理由が背景にあり、その場合は対応しない。
自分が退任した後も、こうした姿勢は変わらない。もし、報道が偏向するようなことになれば、視聴者は逃げてしまう、とかかんとか。
以下、エコノミスト誌。
Why did he go?
Several of the purloined diplomatic cables describe meetings between American officials and Mr Khanfar. But a close reading shows that Al Jazeera’s boss responded frankly and professionally to American concerns, defending overall coverage but promising to investigate specific complaints.
米国当局者とカンファー氏が会っているとのいくつかの外交電文がウィキリークスで暴露されている。しかし、良く読めば、米国の懸念に対して彼はプロとして率直に対応している。
※これは、インタビューの彼の答えにも沿うものですね。
Al Jazeera has trodden on many toes, especially in recent months of turmoil. It has cheer-led for Arab revolutions; rebels in countries such as Egypt, Libya, Tunisia and Yemen treat its correspondents as heroic comrades-in-arms. Governments are less keen: Egypt’s recently sealed the offices of an Al Jazeera affiliate that broadcasts live coverage of Egyptian events, with a focus on protests. What, officials sniff privately, is tiny, shockingly rich Qatar aiming at, when its own rulers are as autocratic as any?
アルジャズィーラは多くの関係者の足を踏みつけるようなことをしていて、特に最近の騒乱においてはそうだ。アラブの革命の応援団になり、エジプトや、リビア、チュニジアやイエメンの反乱軍の連絡者を味方として扱った。
エジプトは最近、アルジャズィーラの支部を閉鎖させたが、当局者が私的にこう語っている。小さな、とても金持ちの方ールが何をしようっていうんだ? カタールの支配者も他と同じく独裁的じゃないか。
A deeper criticism of Al Jazeera is not that it sponsors rebellion, but that it promotes one particular stripe. Colleagues who quit the channel complain that Mr Khanfar packed its staff with Islamists, many of them sympathetic to the Muslim Brotherhood. In coverage of Libya, for example, Al Jazeera has put Islamist factions, some of which happen to be backed by Qatar, in the spotlight at the expense of secular rivals. Perhaps the appointment of a member of the emirate’s ruling family as the channel’s new chief will curb such enthusiasm.
もっと深い批判は、反乱をバックアップしている、というのではなく、特別なグループを後押ししているのではないかというものだ。アルジャズィーラを辞めた元カンファー氏の同僚の話では、カンファー氏は、スタッフをイスラム主義者で固め、彼らの多くは、ムスリムブラザーフッドに共感を寄せていた。リビア報道では、イスラム主義者グループにスポットを当てており、そのうちのいくつかは、カタールにバックアップされていた。そのせいで世俗サイドのグループは影に回った。
新しいトップはそうした熱意をさましてくれるだろう。
というわけで、スキャンダルで辞めたということではなさそうですが、偏向しているという批判はあるんですな。しかし、アラブの政府に嫌われてもへこたれずガッツを見せているわけだし、ブッシュ政権時代には、支部を爆撃までされてたんでした。
まあ、ネット経由で情報を得ている者としては、アルジャの豊富なコンテンツは見てて楽しいですな。
エコノミスト誌は結構覚めた目で見ているようで。まあ、ライバルっちゃライバルですけど・・・。
なでしこジャパン
アルジャズィーラ ニューヨーク進出
そのトップが辞任したというニュースなんですな。
その理由について、いろいろと取りざたされていて、
アルジャズィーラにも呼ばれてインタビューされてます。
Al Jazeera's Wadah Khanfar on why he stepped down
米国政府の言うコトを聞いて、報道が偏向しているんじゃないか、記事から写真を削除したりしたとウィキリークスに暴露されたことについてどう説明するんだ、みたいな。
米国政府に限らず、どこの政府からもアルジャズィーラはオープンで、正当な理由があれば修正する。アルジャズィーラもミスをすることがある。大半の圧力は政治的な理由が背景にあり、その場合は対応しない。
自分が退任した後も、こうした姿勢は変わらない。もし、報道が偏向するようなことになれば、視聴者は逃げてしまう、とかかんとか。
以下、エコノミスト誌。
Why did he go?
Several of the purloined diplomatic cables describe meetings between American officials and Mr Khanfar. But a close reading shows that Al Jazeera’s boss responded frankly and professionally to American concerns, defending overall coverage but promising to investigate specific complaints.
米国当局者とカンファー氏が会っているとのいくつかの外交電文がウィキリークスで暴露されている。しかし、良く読めば、米国の懸念に対して彼はプロとして率直に対応している。
※これは、インタビューの彼の答えにも沿うものですね。
Al Jazeera has trodden on many toes, especially in recent months of turmoil. It has cheer-led for Arab revolutions; rebels in countries such as Egypt, Libya, Tunisia and Yemen treat its correspondents as heroic comrades-in-arms. Governments are less keen: Egypt’s recently sealed the offices of an Al Jazeera affiliate that broadcasts live coverage of Egyptian events, with a focus on protests. What, officials sniff privately, is tiny, shockingly rich Qatar aiming at, when its own rulers are as autocratic as any?
アルジャズィーラは多くの関係者の足を踏みつけるようなことをしていて、特に最近の騒乱においてはそうだ。アラブの革命の応援団になり、エジプトや、リビア、チュニジアやイエメンの反乱軍の連絡者を味方として扱った。
エジプトは最近、アルジャズィーラの支部を閉鎖させたが、当局者が私的にこう語っている。小さな、とても金持ちの方ールが何をしようっていうんだ? カタールの支配者も他と同じく独裁的じゃないか。
A deeper criticism of Al Jazeera is not that it sponsors rebellion, but that it promotes one particular stripe. Colleagues who quit the channel complain that Mr Khanfar packed its staff with Islamists, many of them sympathetic to the Muslim Brotherhood. In coverage of Libya, for example, Al Jazeera has put Islamist factions, some of which happen to be backed by Qatar, in the spotlight at the expense of secular rivals. Perhaps the appointment of a member of the emirate’s ruling family as the channel’s new chief will curb such enthusiasm.
もっと深い批判は、反乱をバックアップしている、というのではなく、特別なグループを後押ししているのではないかというものだ。アルジャズィーラを辞めた元カンファー氏の同僚の話では、カンファー氏は、スタッフをイスラム主義者で固め、彼らの多くは、ムスリムブラザーフッドに共感を寄せていた。リビア報道では、イスラム主義者グループにスポットを当てており、そのうちのいくつかは、カタールにバックアップされていた。そのせいで世俗サイドのグループは影に回った。
新しいトップはそうした熱意をさましてくれるだろう。
というわけで、スキャンダルで辞めたということではなさそうですが、偏向しているという批判はあるんですな。しかし、アラブの政府に嫌われてもへこたれずガッツを見せているわけだし、ブッシュ政権時代には、支部を爆撃までされてたんでした。
まあ、ネット経由で情報を得ている者としては、アルジャの豊富なコンテンツは見てて楽しいですな。
エコノミスト誌は結構覚めた目で見ているようで。まあ、ライバルっちゃライバルですけど・・・。