会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

民主大勝 米国の反応 ウォールストリートジャーナル

2009-08-31 00:31:43 | 政治
エコノミスト誌は予想通り否定的な見方でしたが、ちょっと気になるのは米国の政策当事者がどうみているかですな。鳩山さんは米国とはちょいと距離を置く感じがどうか、ってことですね。

U.S. Upbeat on Change in Japan

While the likely new Japanese government vows more independence from the U.S., many American officials say they welcome the change, hoping the election brings a more effective leadership.

日本の予想される新政権は米国からの独立を約束しているが、米国当局者たちは変化を歓迎している。選挙がもっと能力のあるリーダーシップをもたらすことを期待しているからだ。

米国からの独立ですか。日本が属国であることを前提であるような書き方ですなあ。

Washington has grown increasingly frustrated with the long-ruling Liberal Democratic Party in recent years, say a number of people involved in relations between the two, as Tokyo's paralyzed leadership has been seen as relatively slow to act on a range of shared interests, from promoting global free trade to containing North Korea's nuclear program.

ワシントンは、近年の自民党にたいし不満を募らせてきた。日本との関係に携わってきた何人もの人たちは、東京のリーダーシップがマヒするに従って、世界の自由貿易体制から北朝鮮の核問題にいたる両国の利益に対する行動が遅くなっていると指摘する。


"You've had a political situation that has frozen Japan's ability to act," said Thomas Schieffer, who served from 2005 until earlier this year as the U.S. ambassador to Japan.

日本大使だったシェイファーは、政治情勢が日本の行動を凍結させていたと言っている。

"Hopefully this election will clear that up. ... Hopefully, Japan will take a stronger role in the international community."

選挙がそれを一掃し、国際社会でより大きな役割を担うことを期待する。

An LDP loss -- and American acceptance of the party's fall -- is an important symbolic turning point in ties between the two countries. The U.S. played a major role in the creation of the LDP in 1955. It was the height of the Cold War, when Washington actively meddled in domestic politics of countries around the world, seeking to prop up -- and sometimes create -- ruling parties that would join the global alliance against the Soviet Union.

自民党の敗北を米国が(このように)受け止めているということは、両国間の関係の重要な変化である

米国は55年の自民党の組成に主要な役割を果たした。当時は冷戦のただなかで、世界中の各国政治に介入しソ連と対抗する国際連携に参加できる与党を支援したり場合によってはつくり出した。

With Washington's active encouragement, the LDP was created as the merger of two conservative parties -- one led by Mr. Hatoyama's grandfather -- to keep Japan's Socialist Party out of power. For nearly 40 years, Japanese politics revolved around the two parties, though for much of that time the Socialists never had a credible chance of taking power.

ワシントンの積極的な働きかけで、自民党は二つの保守党が合同してできたものだ。ひとつは鳩山氏の祖父が率いていた。これは日本社会党を政権から締め出すために行われたことだ。40年にわたって、二つの政党をめぐって日本の政策は動いてきたが、ほとんどの時代で、社会主義者はまったく政権を取るチャンスがなかった。

While the LDP was long a symbol of Japan's close ties with the U.S., the party also came to represent growing tensions between the two countries, as the U.S. demanded Tokyo do more to open Japanese markets to foreign goods and services, and to shoulder more responsibility for U.S.-led global priorities, such as the 1991 Gulf War.

自民党は長い間、米国との緊密な関係のシンボルであった。また、同時に両国間の高まりゆく緊張を代表もしていた。米国から日本市場の開放を求められたり、91年の湾岸戦争など米国のリードする世界の優先事項に対しもっと重要な責任を担うべきと要求されたり。

Americans complained that the LDP viewed the trans-Pacific alliance too passively, accepting the protection of the U.S. security umbrella without doing enough in return.

米国は自民党に、太平洋をはさんだ同盟関係にあまりに受け身で、見返りを十分に払うことなく米国の安全保障の中にいると文句を言ったのだ。

U.S. officials note that many DPJ leaders -- including Mr. Hatoyama -- began their political careers with the LDP before defecting to create a new party, suggesting that the new government isn't likely to make any sharp break with past.

米当局者は、鳩山氏を含む多くの民主党リーダーは、自民党で政治的キャリアを始めていて、新政権も過去の政策を大きく損なうことはないだろうと示唆している。

"They're looking for more respect, a higher profile, and more inclusion in international affairs," said Mr. Manzullo. "That's fine. But there's a very strong relationship between Japan and the U.S. and I don't think they want to see that jeopardized."

彼らはもっと尊敬され、より高い位置づけ、より国際的なできごとにかかわることを求めている。それは構わない。日米関係はとても強いので、彼らはそれが損なわれるのを見たいとは思っていないだろう。

まあ、よっぽど自民党は米国をイラつかせていたんでしょうな。ここまで書かれて。まだ民主党の方がマシって感じですね。

民主党がアジア重視とか言って、中国と急接近した場合に、それは米国にも歓迎されるんでしょうかね。ってか歓迎されるようなやり方が必要なんでしょうな。そもそも民主党が米国とより距離を置くって何を意味するんですかね。いろいろと気になりますがね。

日本 チェンジに備える   ロンドンエコノミスト

2009-08-30 21:07:14 | 政治
もう、結果がほぼ出てしまっている段階で、この記事もどうか、とも思いますが、

Braced for change

エコノミスト誌がこの選挙をどう見ていたか、これはちょっと押さえておく必要がありますね。この選挙、何がポイントだったのか。過不足なく、簡単に眺めるには、ここしかない感じですねえ。

で、

選挙にネットが使えないという時代遅れの規制が日本にはあって、その規制が野党を食い止めるのに役立つと自民党が考えているとしたら大間違いで、

In a recent survey, support for the DPJ was more than twice that for the LDP among the young. But strikingly, an even bigger share of voters—a whopping 38%—said they were undecided. These flighty voters, referred to as yawarakai hoshu-so, or “flexible conservatives”, are the kingmakers of Japanese politics.

最近の調査では、若者の中で、民主党支持が自民党支持の倍もあるが、もっと大きな38%もの人たちがまだどこに投票するか決めていない。この気まぐれな柔らかい保守層が日本のキングメーカーなのだ。

Typically in their 30s, they are university-educated, middle-class, prefer stability to big changes and do not care much about politics. But they tend to vote as a block, and can sway the outcome of elections. They played a large part both in the landslide victory in 2005 of Junichiro Koizumi, a former prime minister, and the LDP’s upper-house defeat two years later.

典型的には30歳代で、大卒のミドルクラス、大きな変化よりは安定を求め、政治にあまり関心がない。しかし一体となって投票し、投票結果を左右できる。05年の小泉選挙でも、その2年後の参院選でも重要な役割を果たした。

Their opinions fluctuate wildly, but they can be decisive. The lesson for the 2009 election is that winning the “flexicons” is crucial. To this end, the DPJ has put forward youthful, telegenic candidates; typical LDP candidates are in their late 60s and have little to say on matters affecting younger voters.

彼らの意見は大きくぶれるが、決めるのは彼らだ。09年の選挙の教訓はフレクシコンズをとれるかどうかが決定的、ということだ。

フレクシコン、って、映画のトランスフォーマーのデセプティコンにひっかけているんでしょうかね。

これをわかって民主党は、若くて、テレビ映りの良い候補者を押し出しているが、自民党の典型的な候補者は60代後半で、若者に影響を与えている問題についてほとんど主張がない。

Whether the DPJ, an unknown quantity, can make a better fist of running the economy is open to question. Mr Hatoyama railed against American-led “market fundamentalism” preferring a woolly-sounding concept, that he calls fraternity.

海のものとも山のものとも知れぬ民主党が経済をうまく運営できるかどうかについては疑問がある。鳩山氏は米国流の市場原理主義を批判し、友愛なる、よくわからない概念を好んでいる。

He says it means that activities such as agriculture—already heavily protected—will not be left “at the mercy of the tides of globalism”.

鳩山氏の友愛が意味するのは、たとえば、農業を、グローバリズムのなすがままに置いておくことはない、ということだ。農業はすでにかなりの保護を受けているのだが。

Businessmen fear the noises coming from the DPJ that seem to promise more worker-friendly policies such as banning the use of temporary labour in manufacturing and raising the minimum wage.

財界は民主党が、労働者寄りの製造派遣規制や最低賃金の引き上げを約束しているように見える点を懸念している。

The DPJ has also promised to loosen Japan’s close ties to American foreign policy.

民主党は米国の外交政策との緊密な連携を、緩めるとも約束している。

So if Sunday’s election produces the political earthquake predicted the next question will be whether the DPJ is capable of delivering a series of aftershocks too.

だから、もし予想されているように民主党が政治的な激震をもたらすことができたなら、次の問題は、民主党がその激震につづいて余震を起こし続けることができるのか、ということになる。

やはり、民主党には厳しく見てますね。もともとエコノミストは自由主義的といいますか、ばらまき的な、民主党的な、あるいは鳩山的な、感じは大嫌いな雑誌なんでしょう。友愛って何だ、というのは、これから日本でも問題にされてゆくでしょうな。

これから、マスメディアの民主党アラさがし、バッシングゲームが意外に早く始まるかも知れませんな。普通はしばらくは蜜月っていいますか、お祝いムードが続いて、そのあとで、って流れだと思いますが、結構不安も感じているわけで。

ただし民主党がどうあれ、常識的には、政権交代が無いということは問題なわけで、今回はその点でOKなんでしょう。メディアのバッシングに簡単には乗らずに温かく見守る、という姿勢も大事かもしれませんな。

ついこないだ、ガセネタスキャンダルで党首が辞めた党なんで、これから失策続出の可能性もありますが、

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』、で面白いことが書かれていて、明治新政府も当初は人材が全く不足していてわけわからん状態で、その意味では幕府の方がはるかにレベルが高かった、そうで。海外事情も幕府の方がきちんととらえていたりして。

経験もない人たちが政権を担うわけで、当然いろいろなんでしょうが、そこは我慢ってとこですかね。

さて、昨年末にロンドンエコノミストがどう日本の政局を予想していたかと言いますと、

来年の政局 ロンドンエコノミスト

まあ、小沢さんが辞任すること、民主党が大勝することはさすがに読めなかったようです。民主党が勝っただけでは終わらずその後も再編が続くって感じで予想されています。

はたしてどうなりますやら。


惑星ヤーパン11 スタートレック

2009-08-28 05:48:05 | 政治
スターン:ロミュランですって? ロミュランとミスターコイジュミとどう関係があるのですか?

ミラー:我々は第一次ロミュラン攻撃以来、2回目をずっと準備してきた。あのならずものをいつまでも放置しておくわけには行かないからね。問題は戦費だ。誰かから調達せねばならない。

カーク:戦費調達についてヤーパンと取引したというのですか。しかし、どうやって。

スポック:艦長、ヤーパンは第二次ロミュラン攻撃前後から大量に連邦債を購入しています。これによってロミュラン攻撃で倍増する軍事支出をファイナンスしていたようにも見えますね。

ミラー:そのとおりだよ。我々はコイジュミが政権につく前から、ずっと彼に目をつけていた。彼はヤーパンの徹底的なリフォームを志向していたし、それが可能な資質もあった。それに、彼が政界のアウトサーダーであることを重視したのだ。実際にリフォームをインサイダーが行うのは大変難しい。そしていよいよという段階になって、彼に取引を持ちかけたのだ。

スターン:コイジュミがリフォーム志向で、その適任であったことがなぜ重要なのでしょうか。

ミラー:ヤーパンに連邦債を購入させるだけでは不十分なのだ。われわれはロミュラン攻撃後の新宇宙秩序構想も含めて考えねばならなかった。ヤーパンからは恒常的に資金が還流する仕組みを作っておく必要があるのだ。そのためには徹底したリフォームが要求される。かつてワープ燃料に使用するデューテリウム鉱が中東星域の生産カルテルによって一斉に値上がりしたとき、われわれは彼らに支払った連邦ドルが、再びわれわれに還流するよう、徹底した介入、徹底したリフォームを行ったが、それと同じだよ。

カーク:提督は、ヤーパンからの戦費調達と将来的な資金還流を行うために、ヤーパンの内政に介入した、とおっしゃるのですか。

ミラー:まさか。いまどきそんなことが許されるものではない。われわれは、コイジュミに目をつけ、取引をし、そして支援しただけだ。ヤーパンのリフォームに取り組んだのは、あくまでコイジュミのパートであって、われわれではない。

スターン;その、ミスター・コイジュミとの取引ですが、どのような取引なのですか。我々はコイジュミに何を要求したのでしょう。

ミラー:何かと思うかね。

スターン:さあ、わかりませんわ。おたずねしているのは私の方ですが。

ミラー:君の仕事は何かね。君は何をしにヤーパンまで来たのかね。

スターン:私は、連邦とヤーパンでこれまですり合わせてきた、要望書の改訂版を・・・、ハッ!  これなのですか。これが、その・・・。

ミラー:『年次改革要望書』。そのとおりだ。

惑星ヤーパン10 スタートレック

2009-08-25 23:24:29 | 政治
ミラー:60年代、我々はこの星の支配者を支援するためにスーダラ節を使ったのだ。だから、福田をはじめ、この星の高官たちはニュートラライザーを与えられ、彼らはその影響から除外されていたのだ。ほら、スターン君が身につけているものと同じものだ。スーダラ節は、この星の支配者が、導きやすい大衆を作り出すために、大衆の精神に影響を与えるために使われた。

カーク:影響を受けるのは大衆だけで、支配者はまともな判断力を維持できていた、というわけですね。

マッコイ:おい、ちょっと待ってくれ。それじゃあ、何か、今のヤーパンはどうなっているって言うんだ。

ミラー:君たちは、今日、一緒に食事をするミスター・アソーの評判を聞いたことがあるかね。

スポック:あまり芳しくありませんね。漢字の読み間違い、つまらぬ失言を何度も繰り返しているようです。

ミラー:不思議に思わんかね。どうして止められないのか、と。前任の福田、ジュニアの方だが、彼はどうかね。

スポック:無気力な記者会見を続けていたようです。彼は一年足らずで政権を追われています。

ミラー:なぜ、あのスタイルを改めることができなかったのか。不思議なこともあるもんだね。福田の前任はどうかな。

スポック:ミスターアベも短命に終わっています。彼は国民が生活に重大な不安を抱いた際にも歴史問題に足を取られたまま路線修正ができませんでした。

ミラー:そのとおりだ。何かを思い出さないかね。いずれも、わかっちゃいるけど、

スターン:やめられない。

マッコイ:何だって、じゃあ、ヤーパンのおえらいさんたちは、みんなあのスーダラ節におつむをやられているってのか。そんなこと、いくら連邦でも許されるわけがない。だいたい、・・・

カーク:マッコイ、よせ。提督、アベの前任のコイジュミはどうなのですか。先ほどスターン博士から、二度目のスーダラ節使用は、ミスターコイジュミの支援要請に基づくものだと聞きましたが。

ミラー:もちろん、コイジュミは我々サイドの人間だ。ニュートラライザーを持っておる。そもそもこれはミスター・コイジュミとの取引から始まっているのだ。

スターン:取引ですって? 私は何も聞いていませんわ。何を取引したのかしら。そんなことが政府間でなされていたのですか。

ミラー:これは裏取引なのだ。公式には存在しない。

スターン:大使。私はこれまでのキャリアをヤーパン研究にだけささげてきた専門家です。この任務につく際にもすべてを知らされるべき立場にあると説明されています。しかし、この話はまったく聞いたことがありません。詳しくおうかがいしたいですわ。

ミラー:いずれ君にも話そうと思っていたんだ。よろしい、順を追って話そう。発端はロミュランにあるのだ。

オバマ ラマダンに寄せて

2009-08-25 22:02:29 | 政治
オバマが就任演説で、ムスリムの皆さん、と呼びかけたのを覚えている方もいらっしゃると思います。

で、もういっちょありまして。



President Obama Delivers Ramadan Message

The White House, Office of the Press Secretary
Washington, DC
August 21, 2009


On behalf of the American people – including Muslim communities in all fifty states – I want to extend best wishes to Muslims in America and around the world. Ramadan Kareem.

米国民、全米50州のムスリムコミュニティーを代表して米国と世界中のイスラム教徒の皆さんにおめでとうを申し上げます。ラマダンカリーム。

Ramadan is the month in which Muslims believe the Koran was revealed to the Prophet Muhammad, beginning with a simple word – iqra.

ラマダンとは、イスラム教で、預言者ムハンマドが、コーランを授けられた月だと信じられています。それはイクラ、という簡単な言葉で始まります。

It is therefore a time when Muslims reflect upon the wisdom and guidance that comes with faith, and the responsibility that human beings have to one another, and to God.

だから、この月は、イスラム教徒が信仰の教えや導きを、そして他の人々や神に対する責任を自覚する時なのです。


いや、やりますなあ。大統領自ら、イスラム教のラマダンについて語る。いいですねえ。

(テキストの全文はアメリカの国務省のホームページに出ています)


惑星ヤーパン9 スタートレック

2009-08-24 22:25:20 | 政治
(シーン:引き続き連邦大使専用リムジン車内)

ミラー:我々は陰に陽に、キシの流れをくむ福田を支援していた。当時は議会がうるさくて、あからさまな資金提供はできなくなっていたんだが、パニック的なインフレ対策ならば打つ手はある。我々は、スーダラプロジェクトのスタッフを再結集させて福田支援に取り組ませたのだ。

スポック:その結果生まれたのが、『昭和枯れすすき』なのですね。それによってスーダラエフェクトを中和した。

ミラー:そうだ。『昭和枯れすすき』の開発が終わると我々の手にある代理店を使って一斉にプロモーションをかけた。人気ドラマ、CM、ラジオ、雑誌、いたるところに露出したのだ。たちまちのうちにヒットし、パニックは収束に向かったのだ。

マッコイ:どうも信じられん。いくらプロモーションをかけたにせよ、あんな自殺を相談しているような負け犬の曲が流行ったなんて。ヤーパン人の頭の中はどうなっているんだ。

スポック:ドクター、一般的に、ティッピングポイントを超えて大ヒットを生み出すのに必要な要素は、コンテンツが悲観的かどうかに直接は関係がありません。人の記憶にこびりついて離れないこと、そしてそのコンテンツが広められるコンテクストが重要となります。つまり、この場合では・・・。

マッコイ:フン、わかったよ。しかしお前さんの言うとおり、そんな理屈通り行くもんかね。

カーク:提督。しかしながら、現在のヤーパンは再びスーダラ節の影響下にあるのではありませんか? 明らかに誤った政策を正すこともできず、苦しんでいるのはそのためだと伺っていますが。

ミラー:スターン博士。

スターン:はい、私が説明しますわ。その後、つまりパニックインフレが収束した後ですが、ヤーパンと連邦との間に通商摩擦が起きるようになり、我々はスーダラエフェクトを復活させることなく、そのままにすることにしました。経済の面でヤーパンを支援する必要がなくなったどころか、むしろ我々を脅かす存在だと当時は考えられるようになったので復活させるべきでないと判断されて・・・。ところが、その、

カーク:ところが・・・?

スターン:このあたりになると、私もよく知らないのですが、福田の流れをくむコイジュミ時代に、ヤーパンが再び連邦に支援を求めてきたと聞いています。90年代のバブル崩壊に輪をかけてひどい政策が続いたため、にっちもさっちもいかなくなっていたころ、傍流中の傍流だったコイジュミが抜擢されて・・・。我々はすでに驚異ではなくなっていたヤーパンを再び支援することにしたのです。

スポック:スターン博士。そうだとしたら今までの話と矛盾しますね。ひどい政策が続くのはスーダラエフェクトのせいだと我々は結論づけましたが、もしその話が正しければスーダラエフェクトが再び発効する前から政策がまずかったことになります。

スターン:それは・・・、

ミラー:私が答えよう。90年代の政策は単に間違っていただけだ。間違っていれば直せばよい。その感覚を持っていた。ところが、スーダラ以降は機能不全で、間違いが明らかになったのちも修正が効かなくなっている。わかっていてもやめられない状態だ。両者には大きな違いがある。

スポック:提督、失礼ながら、提督のお話にも矛盾があります。スーダラエフェクトに政策の機能不全を起こさせる力があるならば、それは60年にスーダラ節が最初にリリースされた時も同じだったはずなのではありませんか。ところが、60年代のヤーパンを振り返って見るに非常にうまくいったようにみえます。

スターン:ふむ。君の言うとおりだな。今まで、そのことを指摘したものは他にはおらんがね。さすがはサレックの息子だ。ウイーヒッヒッ。しかし、その理由を君たちに話すわけにはいかんな。

カーク;提督、スーダラ節はエンタープライズ号を危機に陥れました。私は艦長としてこの危機に対処する必要があります。教えていただけないのなら連邦艦隊規則32条第3項に則り、機密に関連する限定ヒアリングの開催を求めてもかまいませんか。

マッコイ:ジム、おいおい提督に対して失礼だぞ。しかし、私も知りたいな。危うく死にかけたんだし。医者としても事情を知らずに放っておけん。航宙艦の軍医は、その権限上、職務遂行に必要な情報を・・・、

スターン:よかろう。君達がそこまで言うのなら話そう。この話が正規のルートで明らかになれば君や私の立場どころか、命も危ない。ヤーパンとの関係もおしまいだ。60年代と現在とスーダラエフェクトがどう違うのか。簡単なことだ。

ポンコツ買換え法 終了

2009-08-24 07:51:09 | 自動車
Some dealers halting clunker sales before Monday


いよいよポンコツ法が終了とのことで、

A significant number of dealerships have stopped sales under the program for fear they may not be reimbursed by the government if federal money for the program runs out before Monday’s 8 p.m. deadline.

月曜日までなんですが、請求事務もあるんで早々と切り上げるディーラーも多いとかですな。

さて、この補助が終わった後の反動がちょっと怖いですが、どうなりますか。

9月の数字が・・・。


デスパネル ペイリン

2009-08-21 07:08:29 | 政治
皆保険のハナシをナチだ、と非難したり、ちょっとついていけない感じがしますなあ。イデオロギーのハナシなんかじゃないってことなんで、オバマも辟易していろいろ言いたくなるわけですな。

で、政府案について、こういう反対もあるんですな。

Death Panel

共和党の副大統領候補としてオバマと争ったペイリンさんですな。フェイスブックにこう書いたそうで、

The Democrats promise that a government health care system will reduce the cost of health care, but as the economist Thomas Sowell has pointed out, government health care will not reduce the cost; it will simply refuse to pay the cost. And who will suffer the most when they ration care? The sick, the elderly, and the disabled, of course.

政府は医療保険のコストを下げるといっているが、コストをさげるんじゃない。コストを支払うことを拒絶するだけだ。この医療割当制によって被害をこうむるのは誰か。病人であり、老人であり、障害者だ。

The America I know and love is not one in which my parents or my baby with Down Syndrome will have to stand in front of Obama’s “death panel” so his bureaucrats can decide, based on a subjective judgment of their “level of productivity in society,” whether they are worthy of health care. Such a system is downright evil.

政府の官僚が、誰に医療を配分するを決めるために、私の両親やダウン症の子供はオバマの「誰が死ぬかを決める審議会」の前に立たされて、社会的な生産性を判断されることになるのだ。

このデスパネルってヤツが、かなり物議をかもしているようで。オバマがひどい間違った反対論、と言っているのもこれのことかもしれませんな。こんなことを政府が考えるわけないんで、激怒して当然って感じもしますが、

一方で、イデオロギー対立の問題としてとらえてみると、

全体主義と共産主義は互いに敵対しているように見えて、ひとつの中心点がすべてを決める(共産党か独裁者かは別として)、という点は同根であって、両者とも自由を阻害するとハイエクは指摘したんですが、

これはナチだ、と避難したり、(共産主義みたいに)官僚が人の生死まで決めるようなもんだ、とかみついたり、

あるいみ伝統的な筋道に沿って(低次元ながら)、自由主義の観点から二種類の反対論が生じているわけですな。


オバマ その2

2009-08-20 06:54:46 | 政治
オバマさんが退役軍人の前で(だとおもうんですが)スピーチされてまして、

Fulfilling America's Responsibility to Those Who Serve

Whether you wear the uniform today, or wore it decades ago, you remind us of a fundamental truth. It's not the powerful weapons that make our military the strongest in the world. It's not the sophisticated systems that make us the most advanced. No, the true strength of our military lies in the spirit and skill of our men and women in uniform.

われわれの軍隊が最強なのは協力な武器があるからではない。最も進んでいるのは、洗練されたシステムがあるからではない。われわれの軍隊の強さは、制服をきる人たちの精神とスキルによっているのだ。

You know this. It is the story of your lives. When fascism seemed unstoppable and our harbor was bombed, you battled across rocky Pacific islands and stormed the beaches of Europe, marching across a continent-my own grandfather and uncle among your ranks-liberating millions and turning enemies into allies.

ファシズムがとどめられないように見え、われわれの港が襲われた時、あなた方は太平洋の島々で戦い、欧州の浜辺を攻めた。私の祖父とおじもその中に居たが、欧州を進軍してゆき数百万人を解放し、敵を同盟国に変えた。



危機があったりして、国民に団結を訴えるときには、真珠湾ネタがこれからもずっと使われるんでしょうな。

手ごわくて、卑怯な敵だったが、力で圧倒して、叩き潰して、最後は味方にした。これからも最強であり続けねば・・・。こういう理屈なんでしょうがね。

原爆まで落とされたわれわれとしては、そのとおりでございます、と拍手喝采するわけにはいかないわけで。

オバマのコラム ニュヨークタイムズ

2009-08-18 00:50:22 | 政治
アメリカの医療保険がどうなろうと、知ったこっちゃないわけですがね。ただ、オバマさんが直接語る、となっちゃあ、やっぱり気になりますわね。この議論の多いテーマをどう訴えるか。ファシスト、と言ったりするトンデモ系の人たちもいるわけでしてね。

で、ニューヨークタイムズにオバマさんがご自身の名前で寄稿されてます。

Why We Need Health Care Reform


OUR nation is now engaged in a great debate about the future of health care in America. And over the past few weeks, much of the media attention has been focused on the loudest voices.

われわれ米国民はアメリカの医療保険について立派な議論をおこなっているところだ。この数週間、多数のメディアが声の大きな人たちを取り上げている。


What we haven’t heard are the voices of the millions upon millions of Americans who quietly struggle every day with a system that often works better for the health-insurance companies than it does for them.

われわれに聞こえないのは、日々、静かに保険会社にばかり有利で自分たちのためになっていないシステムと戦っている何百万人もの人たちの声の方だ。

These are people like Lori Hitchcock, whom I met in New Hampshire last week. Lori is currently self-employed and trying to start a business, but because she has hepatitis C, she cannot find an insurance company that will cover her.

先週、ニューハンプシャーで出会ったローリーヒッチコックのような人々、彼女は自営でビジネスを始めようとしているが、C型肝炎にかかっているので、彼女を受け入れてくれる保険会社が見つからない。

I hear more and more stories like these every single day, and it is why we are acting so urgently to pass health-insurance reform this year. I don’t have to explain to the nearly 46 million Americans who don’t have health insurance how important this is. But it’s just as important for Americans who do have health insurance.

私は毎日、同じような話を何度も何度も聞いている。そして、このことこそが、医療保険制度改革を必死になって通そうとしている理由なのだ。46百万もの人々が無保険であることは言うに及ばず、保険がある人たちにとっても同じようにそれは重要なのだ。

We are bound to disagree, but let’s disagree over issues that are real, and not wild misrepresentations that bear no resemblance to anything that anyone has actually proposed. This is a complicated and critical issue, and it deserves a serious debate.

われわれは反対もする。しかし、そうするにも本当の問題に対して反対しよう。実際の提案とは似ても似つかぬひどい間違いに基づくのではなく。これは複雑で決定的な問題で、まじめな議論をしなければならない。


Despite what we’ve seen on television, I believe that serious debate is taking place at kitchen tables all across America. In the past few years, I’ve received countless letters and questions about health care. Some people are in favor of reform, and others have concerns. But almost everyone understands that something must be done.

テレビでいろいろやっているようだが、本当にまじめな議論はアメリカのいたるところの台所のテーブルで行われていると信じる。ここ数年、私は医療保険に関する手紙や質問を無数に受け取ってきた。改革に賛成の人もいれば、反対の人もいる。しかし、ほとんどすべての人が、このままじゃいけないことを理解している。

Almost everyone knows that we must start holding insurance companies accountable and give Americans a greater sense of stability and security when it comes to their health care.

ほとんどすべての人が、保険会社をもっときちんとさせて、こと医療に関することにはより安定し安全だと感じられるようにならねばならないとわかっている。

This is about America’s future, and whether we will be able to look back years from now and say that this was the moment when we made the changes we needed, and gave our children a better life. I believe we can, and I believe we will.

これはアメリカの未来の問題なのだ。そして、何年も経ってから振り返り、ああ、あの時に必要な手を打って子供達にいい世界を残してやれたと言えるようになるかどうか、それがいま、そのときなのだ。

我々にはそれができる、そう、そしてやるのだ。



うーん。アホなコメントは控えます。