会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

為替・金の予測 Dentの勝ち

2015-01-20 02:38:41 | 市況

このブログを復活させようと、過去の記事を眺めていたら、なつかしいDent氏の予測記事が出てきたんですが、彼の予測は当たったのか。

為替と金はどうなるの HS DENT その2


ベビーブーマーの支出が減るので、株価はそろそろ落ちると言い続けているんですが,それは当たってません。ダウ平均も極めて好調。

チャート、綺麗すぎでしょ。

ダウ平均チャート

ただ、金価格と、原油が下落するというのは、見事に当たってます。
予測が当たったことよりも、大事なのはその根拠として彼が何を上げていたか,という点ですが、詳細は前記事をご覧いただくとして、抜粋すると、

83年から07年にかけて経済成長の2.65倍も債務を膨らませて,そのことは,ドル紙幣を刷り続けたということを意味し,ドルの価値を下げてしまった。
債務とドルのバブルを潰して,レバレッジを縮小させることになると,今度はドルの量が減るということになり,価値は再び上がるのだ。
我々は,インフレでなく,デフレを予想しているのだ。なぜならば,連邦政府の債務が拡大するのは避けられないが,それ以上に私的部門での巨額の債務縮小が行われるからだ。
政府の刺激策など、問題でないほど私的部門の債務縮小が大きいってコト。FRBの資産が何兆ドルも膨らんだ、と騒いでも、それが問題にならないくらい全体では債務が縮小している、ということですね。


ムムム、お見事 。

FRBの政策をベースに、金融緩和でドル安、縮小でドル高みたいなハナシはシロートでもしてますが、Dent氏は、経済全体の債務圧縮について着目しているわけですね。リーマン危機の後、中小の銀行がかなりつぶれているし、大銀行も貸出を減らし続けていたことは、このブログでもご紹介してきました。

ドル高が、FRBの緩和策完了を見越して、じゃなく、経済全体が債務圧縮に動いていることによるデフレ予想を根拠にドル高、原油、金、つまり資源安を予測していたこと。

鋭いですな。

でも、肝心の株価予測がはずれてルンですけど・・・。



隠蔽か黙殺か ~封印された汚染マップ~

2015-01-18 07:47:31 | 政治
福島原発事故の直後に、60ミニッツが報じた米国の日本へのサボートについてアップしたことがありました。災害の悲惨さや、危機がどれほどひどいか、リスクはどこにあるか、よくまとまっていて、事故の直後にも関わらず、かなり正確に事態を報じていました。

米国の原発事故サポート

それに,日本側があまり事故の状況をつかんでいないことも、説明されていました。

で、この動画なんですが、

隠蔽か黙殺か ~封印された汚染マップ~


米国は専門家を派遣して状況を把握、そのデータは日本政府にも提供したこと。
そのデータが使われることがなかったこと、

等が報じられています。

米国政府の宣伝臭がしてしまうくらいな内容になっていますが、日本側に反論できる材料も無さそうです。

こういうドキュメンタリーが随分時間が経ってから、歴史として掘り起こされるしかない点が残念。直後だともっと意義のある番組になったんでしょうな。

ネタ元は全部米国発で、それを日本の関係者のインタビューで跡づけているんですが、直後でもできたんじゃなかろうか。60ミニッツの後追いもやれば良かったのに、と思うんですがね。








ほったらかし投資術 

2015-01-15 04:53:44 | 生活
皆様,今年も宜しくお願いします。

去年は修士論文も完成して、少しはブログも更新できるかと思っていたら、仕事の方が忙しくなってしまって、結局数回の更新に終わってしまいました。

それでも、アクセス数は何十人かは毎日来ていただいていて、本当に有り難いと思います。

最近は、インプットも不十分で、本当にただのゴミ人間に成り下がってる感じですが、何とか挽回したいんですがね。

さて、久々の更新は、新書です。

ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)
山崎 元,水瀬ケンイチ
朝日新聞出版


本書は、投資術として、インデックス投資を勧めているんですが、むむむ、その手があったか、という感想です。バフェットだったか,ジム・ロジャースだったかが、素人はインデックス投資から始めれば確実で大きな失敗がない、みたいなことを書いていたのでインデックス投資自体を知らないわけじゃなかったんですな。

昔読んだジム・ロジャースの本には、長期に低迷している商品市況の反転を予想して、商品のインデックスを作ってもらって、それに投資しておいて長期の旅行に出かけた,みたいなことが書いてあったりもする。

インデックスに投資する、と言うと分かりにくいんですが、要するに、例えばTOPIXが上がれば儲かり、下がれば損するというファンドを運用会社が設定して、そのファンドを買って運用するという具合に、指標そのものに賭けるというやり方の資産運用の手法です。

これが良いのは、個別の企業の株を買っていると、リコールがあったり、場合によっては粉飾が判明したり、破綻したり、と外部からは予想不可能な事象にぶつかることを避けられないのですが、こうしたインデックスなら個別企業の変動はならされて、吸収されてしまうので、市場全体の成長に合わせて投資資金も成長してゆく、ということなんですな。

買うタイミングもあんまり気にしないで、毎月平均して買ってゆく。どんどん下がっていても、ああ安く買えた、と考えて買う。高い時も、気にしない。いずれこの高値から一旦下げる時があっても、高値は将来更新されてゆく、という経験則というか市場成長への信念というか・・・。

私も基本的には賛成ですね。あまり大きな失敗のできない資金はインデックス投資が良いかも。大儲けは期待できないにしてもそれほど研究する手間なしに、長期ではそこそこリターンを狙える。これで間違ってもお金持ちにはなれないけれど、それなりの利回りが期待できる、って感じでしょうか。

一般的に言っても、大きな失敗のできるお金というのは、基本的に限られているはずなので、ある程度の割合を現金と、リスクの小さいインデックスに配分して、一部の資金でリスクを積極的に取っていく,ということに結局はなるんじゃないかと。

ただ、買うタイミングは少し考えた方が良いかも。私も早速やってみるか、と思いましたが、今はさすがにやめといた方が・・・。何年かの内に、相場が大きく下げたら考えますかね。

本書によれば、インデックス投資におすすめの投信やETFがあって、手数料もそれほど高くないものも出てきているんだそうで。私は投信を買おうなんて思ったことがなかったんですが、インデックスに連動するような手数料の安いやつならありかも。