会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

GEショック 

2008-04-14 07:51:20 | 会計実務
週末はGEショックで株価急落でしたな。ニューヨークのことです。

株価3M

第一Qの業績が落ちたんで、随分おちました。12%も一日で落ちたんですな。GEといえば安定した大手だし、株主も保守的なはずで、こんなに落っこちるのは想定外だったかもしれませんね。

Frustrated" GE investors hungry for direction

NEW YORK (Reuters) - General Electric Co's shocking first-quarter earnings miss prompted some analysts and investors to question whether the company needed to break up or at least sell off some poorly performing businesses.

GEの株主から突き上げを食らっているようですな。

これまでもGEは安定して成長してきたわけですが、株価があがってゆかないのが悩みでもあったわけですが、ここで投資家の不満が噴出してもおかしくはありません。

GEの売上の数倍の総資産があって、普通の事業会社とは違うとご紹介したと思いますが、GEキャピタルをもっていて、金融会社の側面があって、今回ももろ混乱の影響を受けました。

金融部門売却の議論は今後もなくならないでしょうが、今、安値でたたき売るべきではない、ということになるんでしょうな。





会計関係者に向けたWebサイト

2006-12-11 22:36:05 | 会計実務
 今度、公認会計士の鎌田 融彦(かまた あきひこ)さんが代表をされている、株式会社インフォプラザさんのWeb ページに、このブログのリンクをはっていただけることになりました。

これですね。

いや、ありがたいことです。リンクページを拝見すると、中々楽しいですね。会計士や税理士の第一線から勉強中の方まで、いろんな方のブログがありますな。

本体のページでは会計関連の書籍や資格関連の情報がアップデートされてます。求人情報もありますな。よろしければお訪ねください。

さて、リンクを貼っていただいたことでもあり、私と資格について書かせていただきます。私は、USCPA資格を取得したのをきっかけに、社内でオペレーション部門からクレジット部門に異動させてもらいました。オペレーション部門で何年も業務改善に打ち込み、ある程度自信が持てて自身のスキルも体系化できたと感じたので、欲が出てきたんですな。

本当は業務改善の仕事が好きで好きで。土日にボランティアでお手伝いをしたこともあります。作業を観察し、仮説をたて、ディスカッションし、仮説修正・・・。これを続けて行って、改善案を作ってゆきます。集団作業は合理的に組織することが結構むずかしく、知らず知らず無駄が発生していることがあります。レイアウトや仕事の流れを工夫して長年の悩みが解決できた時は本当にうれしいものです。特に作業している方たちに喜んでもらえることが一番ですね。残業が減ったとか、イライラが減ったとか。

と、まあ、元の仕事にたいしてもウズウズしますが、今の私の個人的関心は、オペレーションと経営とのつながりについてです。トヨタの強さ。強調されるのはトヨタ式です。オペレーションが超強いんですね。婦人服のしまむらはどうでしょう。ある程度の規模になって、なお高収益を維持するためには効率的なオペレーションがキーになりますよね。

一方営業マインド一辺倒で全く顧みないところもありますな。10年一日のごとく同じやり方。そういう会社の方が多いかも。調子の良いときは良いんでしょうが、そうとは限りませんからねえ。

単に人員を削減したり、事業の切り売りでない再生や効率化。トヨタや日本電産や京セラのようなスター経営ではなくても、そこそこ回るようにするだけで、随分違うと思いますがね。ただ、人減らしに比べて即効性がないので・・・というところをどう考えるかですけどね。効果って数字に出にくいんですよね。

とりとめのないお話で失礼しました。






キャッシュフローと借り入れ返済

2005-01-13 01:27:46 | 会計実務
自分で考えるわいというブログをもう一つ持っています。

 個人的な関心を中心にまとめていますが、金持ち父さん原理と貧乏父さん原理について継続して考えています。

 キャッシュフローと借り入れ返済についてうまく説明できたような気がするので。

 ※厳密には減価償却やらなにやら考えねばと思います。

ファイナンシャルレヴァレッジ

2005-01-07 00:43:37 | 会計実務
 英文簿記の手ほどき第二版を買いました。

 ざっと見た所、初版より活字が大きくなり、内容もとっつきやすくなってます。
 小島さんも丸くなったということでしょうか。

 勘所としてファイナンシャル・レヴァレッジが説明されています。

 定義は、

 負債÷資本

 説明が振るっていて、定期預金1000万円を担保に借りられるのは普通1000万円が上限でしょう。その何倍まで借りられるかが、ファイナンシャル・レヴァレッジ。

 こういう説明なら一度聞くと忘れませんね。

 私なら、つい(負債+資本)÷資本、と混乱しそうです。

 トレーディング オン エクイティーつまり、自己資本をネタにした取引、とも解説されており、うーんわかりやすいです。手ほどきと名前をつけておきながら、本質に触れて説明するという態度には、ただものでない感じがしてきます。

 新版にはキャッシュフローステートメントの説明が加えられており、作り方まで載ってます。

 気づいたポイントなどは今後更新してゆこうと思います。

英文簿記のてほどきその3

2005-01-03 03:44:32 | 会計実務
 ようやく完読。といってもところどころ飛ばしながら。
 こんなケースこんなケースと、すべてついて行くには目の前の課題でも無い限りついて行くのは難しいですね。さて、後半の注目点は、

1.バンスってAdvanceの略だった

 飲み屋で働いていて今は引退したベテラン女性から、私ってバンスしょってたわけでもないし、と身の上話を伺ったことがあります。バンスとは客のつけの飲み代で未だ取り立ての済んでいないもの、つまり女性から見れば客への未収金、店から見れば女性への未収金のことです。客の踏み倒しリスクは女性に負わせ、店は知らんぷりなのですね。

 バンスの意味は知ってましたが、Advanceの略語だとはこの本で初めて知りました。うーん、ここで知ろうとは。

2.アカウンタビリティを指摘

 この本は84年に第一刷が出ていますが、すでにaccountabilityについて触れています。この言葉は『日本権力構造の謎』で有名になったウオルフレンが広め、最近では『説明責任』としてテレビのコメンテイターまでが口にするようになりましたが、当時としては、日本ではほとんど知られていなかったのではないでしょうか。小島義輝恐るべし。

3.仮払金は日本だけの勘定科目
 『仮払金』の説明の文脈でaccountabilityは出てきます。
 日本では会計処理が未決着の支出を含めて仮払金勘定で処理してしまうが、英文簿記とは相容れない、なぜならば、会計処理が未決着なのに支払いだけ承認することが不自然だし、資産性がないのに資産計上することも×。計上するならadcvanceとして処理すべきで、支出承認者にaccountabilityを負わせるのが英文簿記の常識、とか。このとき、accountabilityには管理報告責任と日本語で付記されています。

4.03年に改訂版が出ている
 ネットで調べてみると、本書は03年に改訂版が出ているようです。さすがに古かったので、新しい版を出したのですね。84年はいかにも古い。まだゴルバチョフが大統領にもなっていないし、プラザ合意もまだ。新版は是非買って読みたいと思います。

Vaucherとは何か

2005-01-01 18:25:37 | 会計実務
 前回のVaucherの説明は間違ってました。

 請求書みたいなもの、というのは×。請求書というならInvoiceがそれに該当。英文簿記の手ほどきにしっかり書いていたのに、大変失礼しました。

 Vaucherというのは、仕入れ先からもらうものというより、Invoiceが到着した時点で自社で作成するもの。Vaucherは支払いとセットにして考えるべきで、Checkを仕入先に送る際にはVaucher写しをRemittance advice(支払い通知書)として添付する。Vaucher checkという最初からセットになっている書式もある。

○その他、支払いに関して

①canceled checkは領収書と同じ
 なるほど。Auditでcanceled checkと何とかを突き合わせて、とかを勉強しましたが、今ひとつ領収書だという意識はありませんでした。支払いが済むと取引銀行から束にして返されるものですが、支払われたエビデンスなので確かに領収書ですね。

②米国での支払日は割引期間の末日

 terms 1/10(=10日以内に支払えば1%の割引)の場合、もしinvoice日付が1月10日なら支払い(=check日付)は1月20日となります。日本だと末締めの何日払いで払う側が決めることになるけど、そういうことか。 そういえばterms 1/10の意味が最初良くわからなくて苦労したっけな。

 この本は手ほどきという名前だけど、かなり難しい。さんざん試験勉強した後になって読んで、ようやくなるほどと理解できるようになったけど、昔読んだときはちんぷんかんぷんだったなあ。試験勉強なんて何の役にも立たなと感じていたが、こうして読み返して理解できるところを見ると、理解力は高まっているのだろうか。