会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

アジア通貨 先安感

2009-02-27 00:39:08 | 市況
数日前、台湾も大変だ、という記事をご紹介したわけですが、まあ、台湾と日本、同じじゃ困るんですがね。なんせ、日本は経済発展では随分先輩で、経済構造も奥行きがはるかにないとおかしいですな。

さて、アジア通貨がもっと落ちるだろういうことなんですが、

Weaker currencies no cure for Asia's slump

The political sensitivity of the regional currency issue was highlighted last week after China strongly denied reports that an official had suggested that the yuan might weaken to as low as 7 to the U.S. dollar, from about 6.38 in recent trade.

人民元が米ドルに対して減価するかもしれないとのレポートを、中国が強く否定したことで、アジア地域の通貨問題に政治的な過敏になっていることが注目された。

South Korea's new finance minister, Yoon Jeung Hyun, said Wednesday that the weaker won could help the economy, distancing himself from his predecessor's policies and suggesting an end to heavy official intervention to prop up the won.

韓国の新財務相が、ウォンの減価は経済にとって望ましいと発言した。これは前任者の政策に距離を置くもので、ウォンを強く買い支えることをやめることを意味している。

Central banks in Taiwan and Thailand have turned into dollar buyers in the past few weeks in an attempt to weigh their currencies down, which traders and analysts see as an effort to limit the damage from a double-digit plunge in exports.

台湾とタイの中央銀行は、ここ数週間ドル買いに動いていて、自国通貨を安くして輸出の2桁落ちによるダメージを食い止めようとしている。


The Taiwan dollar has lost about 7 percent since the start of 2008, but the island's exporters have lobbied for an even faster depreciation since exports plunged 44 percent in January. Taiwan's central bank urged importers Monday to hedge their foreign exchange positions, signaling that it was ready to let the currency weaken further, though government officials have publicly sounded a more cautious line.

台湾は昨年から7%落ちているが、輸出業者は1月に44%も輸出が落ちたことを受けてもっと迅速な通貨安に向けたロビー活動を行っている。台湾の中央銀行は月曜日、輸入業者に対し為替ヘッジを行うよう勧めた。ゲゲッ!!


これ本気ッポイですな。

Thailand seems to be taking a more gradual approach, with the Bank of Thailand expected to avoid sudden, aggressive action that could alarm already frail financial markets.

タイはもっと緩やかなアプローチをとるようで、

"At the moment, I think they will try push the baht lower step by step," said a currency trader in Bangkok, who declined to be identified because of the sensitivity of the issue.

在バンコクのトレーダーは今のところ タイ中央銀行はステップバイステップでバーツを下げていっているようだ、と言っているとか。

In Singapore, the central bank is expected to depreciate the Singapore dollar in April by shifting its secret trade-weighted trading band moderately lower to help encourage growth

シンガポールも4月から成長をたすけるためにナントカバンドを下方に下げることでシンガポールドルを下げるとみられる。秘密の取引加重取引帯? 通貨バスケットみたいなもんですかね。

とまあ、売り介入のオンパレードって感じですが、記事によると韓国ウォンの下げがこの動きに拍車をかけているそうで、ウォンの下げって3割、4割ってな具合で強烈なので、6%、7%ではおっつかないってことなんでしょうな。

輸出の落ち方が尋常じゃないんで、背に腹は変えられぬといったとこですが、まあ、こんどのゴールデンウィークは台湾でも行くのが良いんですかね。




ウーン・・・ これは

2009-02-25 23:02:02 | 政治
クルーグマンが、ニューヨークタイムズのコラムで、オバマ政権はブッシュ時代の罪を裁け、と主張したんでしたな。

それは良いとして、日本でも政権が民主党に変わったら、そうした動きはあるんですかな、とか思っていたら、トンデモない番組がテレビで流れていたようで。








んー、何年か前に『雨の牙』とかいう小説を読んだことがあってですな、まあ、筋は忘れてしまいましたが、日本がダーティな暗闇国家と言いますか、そんな風に描かれていて、冒頭から政府高官の暗殺のシーンから始まるんですけどね。スキャンダルを暴露しようと動いていたら、心臓病の発作に見せかけて殺されてしまうんですな。

何か重大事件があると、肝心のキーパーソンが自殺したり変死したり、ということなんですが、石井事件の時も、ネットやらなんやらで大騒ぎになっていたんで無かったでしたっけ。というか、『雨の牙』でも外国人ジャーナリストのモデルとして登場したベンジャミンフルフォード氏が石井さん殺害事件については、ああだこうだと著書に書かれておられます。

宇宙人が云々と書いたり、あっち側に行かれる前までは、私もベンジャミン氏の著書には目を通していたんですな。

この番組には、さすがにドギモを抜かれたと言いますか、テレビで堂々と・・・。これ、ちゃんと面倒見ないと真相を明かすぞ、という依頼主に対する脅しですかな。あるいは、依頼主の権勢の衰えを見透かした動きなんですかね。本人はテレビで流れることを知ってたんですかね、ってことも気になりますな。いずれにせよ、まあ、オドロキなんですな。

なんと言いますか、一世一代のハレ舞台、ここが勝負どころ、と言って良い重要な国際会議の記者会見の場で酔っ払っていたり、殺人の裏側が何気なく取材されていたり、と、ありえない感じの出来事だと思いますがね。もう、どうでもいいんかい。

逆に、ですな、こういうことが大っぴらになることの意味を考えてしまうんですね。それは親分のためなら自分の命なぞとかいう心情への幻滅であったり、既存の権威の失墜であったりするかも知れないし、単に価値の再構築の一過程なのかも知れませんが、ただごとでない印象を受けてしまいますな。

あるいは裏稼業にも二極化が進行していると読んだことがありますが、スジを通している余裕もない、みたいなコトも関係ありますかな。

こういうフツーあり得ないことがあちこちで起きるというのは、イヤーな感じがするんですね。新しい時代への準備、であれば良いですし、多分そうなんでしょうが、余計な犠牲、混乱は避けたいもんですな。まあ、私は怖くてしかたありませんがね。

暗部や問題が表に出てくる、このこと自体は素晴らしいことだと思いますが、出方がちょっと・・・、ってコトなんですがね。






カジノも苦しい

2009-02-25 07:25:32 | 生活
カジノも苦しいようで、

Wynn Reports Quarterly Loss on Las Vegas, Tax Expense (Update1)

Wynn Resorts Ltd., the biggest U.S. casino company by market value, reported a fourth-quarter loss as gambling tumbled in Las Vegas and it booked a $98.8 million tax expense.

カジノも赤字になるって・・・。ウィンリゾートって、結構日本でもテレビで紹介されたりしてませんでしたっけ。

Las Vegas slot-machine gambling revenue dropped 23 percent to $829.7 million in the fourth quarter. Table-game betting fell 20 percent to $498.3 million, while the casino “hold,” or the amount the company won, fell to 15.3 percent of the amount gambled, from 23.5 percent.

この落ちよう。ラスベガスのスロット収入が23%の減収ですか。自動車並ですな。こういう支出は削られてしまうんですね。テーブルゲームも2割。こうなると日本のパチンコも気になりますなあ。

“Starting in October, we experienced a dramatic deceleration in business,” Wynn said today in the statement. “The fourth quarter of 2008 was substantially worse than during the prior year as consumers chose to stay at home and significantly reduced their leisure budgets.”

去年の10月からものすごく落ち始めたってことなんですが、9月のリーマンショックがここにも・・・、ってコトですな。

SFCG破綻 

2009-02-24 01:10:38 | 金融

今年最大の倒産、といってもまだ2月ですが。

Japanese lender files for bankruptcy

SFCG, a lender to small businesses, on Monday filed for court protection with debts of Y338bn ($3.6bn), in Japan’s biggest bankruptcy so far this year.

中小向け貸し出しのSFCGが破綻したというニュースで負債額は3千4百億円。でかいですな。

Consumer finance and small business finance companies, which lend at higher rates to those unable to borrow from banks, have been hit by a Supreme Court ruling in 2006 which paved the way for a rash of claims from borrowers for repayment of excess interest paid.

普通の銀行から借りられない中小に小売で貸す消費者向けや中小向け金融は、06年の最高裁判決で過払いの金利の払い戻しが容易になったことから、えらい目にあっている。

SFCG said on Monday that it still faced about Y10bn in excess interest claims, which it may not be able to repay.

SFCGは100億円の金利払い戻しを要求されていて、払えないかもしれないと説明している。

The small business lender also faced difficulty raising funds, following the collapse of Lehman Brothers last September, it said.

また、9月のリーマンショック以降、中小向け金融会社は資金調達にも苦しんでいる状況だ、とも説明した。

Many Japanese banks had long been reluctant to provide lending to SFCG, due to its reputation for aggressive collection tactics.

激しい取立てをしているとの評判から、日本の銀行は借入に応じてくれない。

Consequently, foreign banks were among SFCG’s largest creditors while foreign investors owned 25 per cent of the shares.

結果として海外からの借入が増えていた。株主比率も25%が海外。

Kenshin Oshima, SFCG’s founder and chairman, told the media on Monday that since last summer it had become almost impossible to raise funds from financial institutions.

去年の夏から金融機関からの借入はほとんどできなくなっていた、とオーナーのオーシマは述べた。

SFCG also had difficulty collecting on its high-interest loans to small business, many of which were concentrated in the troubled real estate and construction industries.

一方で、不動産会社や建設会社に集中的に貸し込んでいて、回収が困難になっていた。

金利規制と、建築基準法改正。二つの制度変更に追い込まれたってトコですな。ちょっと前に話題になっていた、官製不況ってヤツで、これにリーマンショックがトドメをさした、という感じですかね。

業界2番手なんだそうですが・・・。

クルーグマン 最新コラム

2009-02-22 11:26:27 | 金融
米国経済なんですが、最近のオバマさんの経済政策を、クルーグマンはどうかんがえているんでしょうか。で、ニューヨークタイムズのコラムを見てみると、


Who’ll Stop the Pain?


Fedの公開市場委員会の議事録のこの部分を見て固まったそうで

All participants anticipated that unemployment would remain substantially above its longer-run sustainable rate at the end of 2011, even absent further economic shocks; a few indicated that more than five to six years would be needed for the economy to converge to a longer-run path characterized by sustainable rates of output growth and unemployment and by an appropriate rate of inflation.”

参加者全員が2011年まで長期的に許容できないレベルの失業率を予想しており、もしこれ以上の経済ショックが無かったとしてもそうだと考えている。何人かは普通の成長率、失業率、インフレ率にもどるには5年なり6年かかると述べた。

What’s supposed to end this slump?

Fedがこんな調子で、じゃあ、だれがこの不況を終わらせるだ??

というわけですな。

Fed tried to revive the economy with low interest rates — but even rates barely above zero weren’t low enough to end a prolonged era of high unemployment.

フェドはほとんどゼロ金利に近いところまで金利を下げたが、この高い失業率の時代にはそれだけでは十分でない、と言っても、フェドを批判しているわけじゃなくて、金融政策には限界があるだろ、というニュアンスですね。確か、クルーグマンは日本の金融政策については批判していたはずですが、つまり日銀をですね、フェドのことは信頼しているんですな。

To be sure, the Obama administration is taking action to help the economy, but it’s trying to mitigate the slump, not end it. The stimulus bill, on the administration’s own estimates, will limit the rise in unemployment but fall far short of restoring full employment. The housing plan announced this week looks good in the sense that it will help many homeowners, but it won’t spur a new housing boom.

オバマ政権は、経済を立て直す助けにはなっているが、不況を終わらせ失業率を正常にもどすには不十分だ、とか。

これに続きクルーグマンはあれやこれや、おじいさんのお父さんの、19世紀の不況に似ているとか、いずれ経済も自律回復してくるはずだ、みたいなことを書いてますが、最後に

Let’s be clear: the Obama administration’s policy initiatives will help in this difficult period — especially if the administration bites the bullet and takes over weak banks. But still I wonder: Who’ll stop the pain?

オバマ政権が、歯を食いしばって、いくつか銀行を国有化するところまで行っても、それでも、クルーグマンは、

で、いったい誰がこの痛みを止めることができるんだ??

と言ってるんですね。まだまだ不足だ、ということなんでしょうな。

さて、ついでながら、米国の実質賃金が戻しつつあるようでして、

実質失業率

黒いラインが消費支出です。これは、米国の最も重要な経済先行指標だといわれてるんですな。

で、緑のラインをご覧いただくと、これが実質賃金なんですが、ことしに入ってあがってますよね。この実質賃金は、消費支出の最も重要な先行指標といわれているわけで(この著者によれば、ということですが)、やや気になりますな。

①失業率というのは、経済悪化の遅行指標で、これが悪くなるころには相当調整が進んでおりむしろ終盤にあたっていいる。②失業者がでて給料がもらえなくなる額よりも、はるかに数の上で優位な就労者の給与が上がるほうがずっと経済にインパクトがある、というわけで実質賃金に注目するわけですが、

ただ、今回の不況は、金融危機によるもので、金融機能がストップして通常のメインストリートが回ってゆかない、日本の失われた90年代にたとえられているわけでして、果たしてこれまでの経験則が生きるのかどうか。

実質賃金、消費支出の行方、目が離せませんな。


ニューヨーカー 消費税の方がマシ

2009-02-20 00:54:21 | 政治
いやホントに、経済ニュースは真っ暗闇なハナシばっかで、何を読んでも同じですな。わざわざ取り上げる気にもならなくて、最近、見出しだけで中身を読む気力もなくなってきましたな。  業績が悪い? そらそうでしょ。フーン、以上終わり、ってな感じです。

唯一の希望がオバマさんの再生プラン、みたいな感じもあって、なんかまあ。

そんな中でちょっと気をひかれた記事がありまして、

Poll: New Yorkers say raise sales tax, not income tax

With the state facing a budget deficit estimated at $14.2 billion for the coming fiscal year, a Quinnipiac University poll found more popular support for cutting services than raising taxes, 51 percent to 34 percent. There wasn't any clear preference for where to trim the roughly $120 billion state budget.

州の財政赤字への対応で、増税よりは公共サービスのカットを選択する、という世論調査結果が出たんだそうで。

New Yorkers to Albany: Cut services before you raise taxes," Maurice Carroll, director of the Quinnipiac University Polling Institute, said yesterday. "If you have to raise taxes, the sales tax is the choice."

The survey showed 64 percent of voters would prefer raising the sales tax rather than the income tax, while 28 percent disagreed.

それでも、増税するんであれば、所得税なんかじゃなくて、消費税を選ぶんだとか。

日本でも消費税が問題になったりしますが、増税するんならどっち、と聞かれたら消費税、となるのかも知れませんな。まあ、これ地方政府の税金なんで、消費税を上げられても、隣の州に行って買い物をすれば払わずに済ませることもできる、っていうのもあるんでしょうけどね。





台湾も大変 ロンドンエコノミスト

2009-02-19 00:43:05 | ロンドンエコノミスト
いやあ、びっくりしましたな。

ホワイトハウスというアメリカのドラマで、大統領の主席補佐官にアル中の病歴があって、これが暴露されそうになって大騒ぎになる、というエピソードがあったんですが、つまり、アル中の政府高官なんて危なくてバレたら大スキャンダルになる、ってわけですな。補佐官はホワイトハウスのスタッフを仕切る強大な権力者で、核のボタンを管理する大統領に助言する立場で・・・。

すでに、リハビリを行っていて、もう一滴も酒に口をつけていない、とかで大統領は補佐官を信頼していて、最終的には事なきを得る、というハナシなんですが、まあ、昔の病歴でも問題になるのに、モロテレビで見せられたんじゃあまずいですな。中毒かどうか知りませんがね。

さて、日本のGDPがものすごい勢いで落ちているわけですな。

Veiled in darkness

The speed and scale of the slump leaves behind anything that happened after 1990, when Japan’s bubble burst. Looking for something comparable in Japan’s post-war history, only the effects of the first oil crisis of 1973-74 outscores it—and this slump is far from over.

12.7%のGDPマイナスのことですが、この悪化スピードはバブル崩壊のときより悪くて、第二次大戦後では第一次石油ショックの時くらいしかこれを上回ったことが無いとかで。

Export demand drove the longest post-war recovery, in 2002-08, when the country seemed to be putting its post-bubble “lost decade” well behind it. During the recovery, exports’ share of GDP rose by over half, from 10.6% to 16.5%.

02年から08年にかけての経済回復は輸出が要因で、GDPに占める割合が10.6%から16.5%にあがっているんですね。これは確かに大きいですな。

in December, for instance, the value of Japan’s exports fell by 35% compared with a year earlier, after falling by 27% in November.

それが弱点にもなっていて、11月に27%ほど輸出が落ちて、12月はなんと35%も落ちてしまった。GDPも落ちるわな、というわけですが、

輸出主導型という点では台湾も、ものすごいことになっているようでして、

Mirror, mirror on the wall

Output fell by 32% in the 12 months to December; in the fourth quarter it plunged at an annual rate of 62%. GDP figures, due on February 18th, will be grim.

げッ!?

生産が32%も落ちている。年率で62%。多分GDPもひどいことになっている。

Exports plunged by a record 44% in the year to January.

輸出は44%も落ちた。

But Taiwan’s competitiveness has been eroded by its relatively strong currency. The New Taiwan dollar has appreciated by more than 40% against the South Korean won since the start of 2008.

台湾ドルが高くなったことも一因とかで、韓国ウォンと比較して4割も高くなった。

Exports to China have declined by 59% over the past year, twice as fast as exports to America. Sales to China (over one-quarter of the total) consist largely of electronic components, and have been hit by massive Chinese destocking. The island’s electronics industry is enduring its worst-ever slump.

中国向けが59%も落ちた。アメリカ向けの倍の落ち方。中国向けは電子部品が中心だが、在庫調整で大きくやられた。

Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, the world’s biggest contract chipmaker, is running at around 35% of capacity.

半導体製造業の企業の工場稼働率35%。

こうしてみていると、日本とパターンが似てますが、日本より影響が大きそうですね。日本も相当厳しいことは間違いありませんが、台湾はかなり深刻な感じです。

台湾はこれまで成功した成長モデルとして取り上げられてきましたが、はて、今後、どう進んでゆくんでしょう。日本より柔軟なので、方向転換も早いはずだと思いますがね。


中国もの申す

2009-02-17 00:49:49 | 政治
オメーにだけは言われたくねえ,とオバマさんが言ったかどうか。

China warns protectionism will hurt recovery

自由主義の盟主、アメリカ様に、共産主義国家中国がものを申したというわけで、

China stepped up criticism Monday of "buy local" restrictions like those in Washington's new stimulus plan, warning they will worsen the global slump.

米国の経済刺激策に入っているバイアメリカ縛りを批判した、ことをさしているんですな。

"We believe that trade protectionist measures will make the already bad conditions under the financial crisis even worse," Commerce Ministry spokesman Yao Jian told reporters.

保護貿易主義は、金融危機で悪化している状況をもっと悪くする、と中国の高官がおっしゃったそうで。

まあ、なんと言いますかねえ、フーゾクギャルに稼業について説教されたような、というか、あたってるかも知れないけどオメーが言うな、みたいな感じというんですかね(たとえが偏ってますかね)。

こういう発言が普通に受け取られている状況というのも、ある意味オドロキなんですな。時代が変わったと言いますかね。

歴史の流れを感じさせる発言だったんで、紹介させていただきやした。


ヤバイ 米ケーブル業界 

2009-02-16 00:29:14 | 通信
金融がタイトになって破綻する企業が増える、というのは前から言われていたことでして、

Charter Communications to file Chapter 11

Struggling Charter Communications Inc., the nation's fourth largest cable operator, said Thursday that it plans to file a prearranged Chapter 11 bankruptcy by April 1.

全米4位のケーブルオペレーターのチャーターコミュニケーションズ社がチャプター11を申請するそうで。プレアレンジドと書いてますが、日本でいうプレパッケージ型とかいうやつですかね。

Charter said fourth-quarter revenue is expected to increase by 6.6 percent to $1.66 billion, with adjusted earnings before interest, taxes, depreciation and amortization up nearly 10 percent to $620 million.

むむ?  直前の4半期で売上も利益も前年比アップしているらしんですがね。

確かにHPのニュースリリースでは、細かに開示してますが、業績を誇っているニュアンスですね。

Charter Communications Reports Preliminary Financial and Operating Results for Fourth Quarter 2008

Fourth-quarter results reflect double digit pro-forma Adjusted EBITDA growth for the 9th consecutive quarter

EBITDAが二桁増。大したもんだ、と言いたいところですが、

Fourth quarter 2008 net losses of basic video customers were approximately 75,100 compared to a net loss of approximately 65,800 in the fourth quarter of 2007;

ビデオ配信の顧客の減少幅は拡大。それだけなら良いんですよ。他でカバーしてるってことですからね。

Charter has been skirting insolvency for years, but this time it faces a brutal combination of tight credit and billions of dollars of debt coming due. The company hasn't recorded a profit since it went public in 1999.

むむ、99年の株式公開以降一度も利益を計上していないんだそうで。


Income Statement

確かにそうですな。営業利益までは黒字ですが、利払い負担がかなり大きい(ちょっとみにくいんですが、画面の下のほうに数字が出てきます)。

ケーブル会社なんで、設備負担が大きい→借入が大きくて→利払い負担が大きいってことですね。

Balance Sheet

売上が60億ドル程度の会社で、借入が200億ドルもある。これで赤字だとチョット・・・。オマケにというか、債務超過ですな。

Cash Flow

設備がでかくい分、償却も大きくて、営業キャッシュフローはプラスなんですな。しかし、マダマダ巨額の設備投資が続いていて、トータルではキャッシュフローもマイナス。結局借入がどんどん膨らむ構造になっていたわけで、これじゃあ、債権者も・・・。


まあ、金融機能がマヒして裁判所に駆け込んだ、というよりも、これまであまりに金融がユルくて生き延びてこれたが、そうは問屋がおろさなくなった、と見たほうがよさそうです。こういうケース、今後も増えるでしょうな。

それにしても、負債額2チョー円規模、ドデカ過ぎですね。





農業ってどうよ

2009-02-14 11:25:42 | 農業
派遣切りされたら、農業に行け、なんて言う人もいたりするんですが、なんか農業は農協がんじがらめの、ドロドロの、政治がらみで、補助金づけで、田舎の高齢者のイメージがありますな。

一方で、テレビで和民の社長さんが農業はもうかる、とおっしゃっていたり、中国で日本の野菜が売れてたり、鹿児島銀のアグリクラスター構想なんかがあったりして、未来を感じさせられたりもするんですね。

それで、農林水産省のサイトをのぞいてみると、こんなのが出てました。


組織経営体の経営動向に関する分析

何十かの農業組織体、まあ、法人組織になっているものや、集落農家で組織として農業経営に取り組んでいるものをピックアップして、この10年で所得がどうなったか、減ったグループ、増えたグループで分析しているんですが、

所得を増やしたグループは、水稲比率を下げている(ないしはもともと比率が低かった)こと、耕地面積を増やして規模の経済を活用できていること、をあげています。

水稲、つまり、米は価格が下がっているので面積を増やしつつ、麦や豆類の二毛作なりシフトをしてゆかなければジリ貧で所得が下がってしまう、という分析なんですね。

全く不案内なんで、どう読み取って良いのかわかりませんが、農業は米離れが必要だ、との分析のように見えますな。農水省もそれを推奨している、ということなんですかな。

最後のページに数字が出てるんですが、収益項目の中の『制度受取金等』って、補助金のことですかね。この10年で激増してますな。倍どころじゃない。特に集落農家で所得増加グループの粗収益に占める比率、半端じゃありません。半分位を占めているように見えるのは、私の気のせいですかね・・・。

マジ、補助金ですか???