会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

ロシアのスパイ 捕まる 

2010-06-30 02:46:59 | 政治
ひさしぶりにスパイネタなんですが、これがまた、びっくりなんですな。

オバマさんとロシアのメドベージェフが、良い感じで、モシャモシャハンバーガーランチを食ってたわけですな。



そのノンキな感じの裏側で、エライこっちゃの、大事件なわけで、

U.S. charges 11 as secret agents; Russia calls action 'unfounded'

Federal officials charged 11 people on the East Coast as secret agents of Russia on Monday in an multiyear investigation that turned up allegations of a vast undercover network designed to collect fresh information for Moscow, including new U.S. nuclear weapons research.

連邦政府は、11人のロシアの秘密工作員を、訴追したっていうんですが、何年もかけて捜査してて、核兵器開発情報を含む米国の最新情報を収集するための秘密ネットワークを作っていたのがわかったっていうんですが、


Some of the material collected and transmitted by the accused spies dealt with U.S. research on nuclear "bunker buster" bombs, according to the federal document charging the suspects. The George W. Bush administration once proposed a nuclear bunker buster bomb, but only a non-nuclear version of the weapon has been pursued.

バンカーバスター爆弾の核搭載版の開発情報なんかも扱われていたってことで。実際には核抜き版だけが開発されていったらしいんですが。

核バージョンが開発されてて、その情報が漏れてたなんてことになったら、それこそ大騒ぎなんで、そんなハナシは報道されるわけないんでょうがね。

記事では逮捕に至る過程も紹介されてて、ロシアの領事館職員に扮したアンダーカバーに引っ掛かって捕まったってことなんですが、まあ、できすぎってか、ホンマかいな。映画みたいな、とか、ちょっと気持ち悪い。




このおっちゃんの言うとおり、なぜ、今、この事件があかるみに出たのかってことですな。ハンバーガーを一緒に食ってるまさにこの時に。そう振っといて、オッチャンのその後の説明は今一つよくわからないんですがね。

水面下で、激しいどつきあいがあるのかも知れませんな。

ウォールストリート規制を議論しているまさにその時に、SECが、ゴールドマンサックスの不祥事を告発したりして、結構、あからさまだったりするんですが、このハナシにもナンカ事情があるんかもですな。


トロント G20 反対運動

2010-06-29 00:44:58 | 政治
今度のトロントG20では警備にメチャ金がかかってとか、沖縄サミットと比べてどうだ、みたいな記事がのってて、はあ、そうかいなって感じだったんですが、

結構、活動家達はムチャ振りを発揮しているようでして、



まあ、ガラスは割るは、パトカーは占拠するは、挙句の果てに火はつけるは・・・。

南アに行く飛行機代が足りないフーリガン連中が、トロントで暴れまわっているって感じですかね。

いつの頃からか、サミットが荒れるようになったんで。

トロントみたいな落ち着いた静かな街であんたらナニやってんのって感じなんですけど。

それにしても、暴れん坊ぶりばかりが報道されてて、どういう人達で、何を主張しているのか、あんましよくわからないんですすな。まあ、ロクなもんじゃないんで、そんな内容なんて無い、てことかも知れないんですがね。

政府紙幣発行 高橋洋一 日本銀行の対応はどうよ

2010-06-27 22:55:29 | 金融
以前、ここで、政府紙幣発行政策についてのぞいてみたことがあったんですな。
それに、デフレ日銀悪玉論についても。

日銀が金融を十分に緩和しないからデフレが一向に改善しない。金融政策が厳しすぎる。
マネタリーベースを増やしても、マネーストックは増えないからデフレは解決しないという反論、反リフレ論もあるんですが、ちょいと面白い動画があったんで、貼っときます。

高橋洋一氏が、中盤以降、政府紙幣発行論を展開しています。



ここでは、日銀が金融市場を通じてマネーを供給するんじゃなくて、給付金を一人20万円出すという想定なんで、いくらかでも消費に回れば確かに景気対策にはなるでしょうな。銀行にお金がとどまってマネーストックが増えない、という議論はする必要がない。この辺は反論を意識してあえてそういう想定にしているのかも知れません。

こういうバラエティー番組も結構良いもんですね。高橋氏の本も基本的には、同じ内容で、ある意味、政府紙幣についてだと、著書を読むまでもなく、この番組で十分だったりして。

で、高橋氏が後半でおっしゃっている、日銀が他国の中央銀行に比べてチョー渋い、というハナシは、本当で、結構、目立つ存在になっているようでして。

本書なんですが、

エコノミスト増刊 米国経済白書2010 2010年 5/24号 [雑誌]
クリエーター情報なし
毎日新聞社


2010 Economic Report of the President

この第3章で原書95ページ、邦訳105ページにこうでてますな。脚注なんですが。

第3章


On December 1, 2009, the Bank of Japan announced a roughly $115 billion increase in lending,
equivalent to a nearly 10 percent increase in its balance sheet. This increase was significant but
still far below the actions taken by other major central banks.


09年12月1日、日銀はバランスシートの10%に相当する1150憶ドル相当の融資拡大を宣言した。この拡大は重要であるが、他の主要な先進国によって講じられた措置には、はるかに及ばない

リンクを開いていただければ、グラフもでてます。高橋氏がホワイトボードに書いたような、折れ線グラフではなくて、棒グラフで08年から09年の中央銀行の資産増減を表してるんですが、日銀だけほとんど動きが無い。ってか、減ってます。

なんじゃこら。

ああ、グラフだけならIMFにでてるんで、これを観ていただきましょう。

Figure 3.16. Changes in the Major Components of
Central Banks’ Balance Sheet


やる気の無さがかいま見えるグラフですな。

まあ、日本の場合は、リーマンショックの時に金融機関の資金繰りがチョーヤバという度合いは小さかったはずなんで、ちょいと事情はちがうのかも知れませんが。

経済の落ち込みで言えば、日本は負けてないんで、
日銀は関係ありませーん、ってどうなんですかね。






サンデーフロントライン 管さんの増税政策

2010-06-27 11:49:36 | マクロ経済
サンデーフロントラインを観ていたら、管首相のブレーンとかいう学者さんが出ていて、増税で雇用創出、というハナシをされてたんですが、そのハナシのポイントは、

1.増税を原資に
2.政府が介護などに投資することで
3.失業者を雇用する

ということなんですな。

通常失業対策、マクロ政策という場合は、需要不足=貯蓄過多を政府が埋めるっていうんで、政府が赤字を出して支出を拡大する、という主張をするんですが、彼の場合は、

赤字じゃなくて、増税でそれを賄う。

この時点で、オイオイ、って感じですが、要するにこれは『大きな政府』論なわけですな。
高い税金、大きい政府部門。高福祉高負担とかっていわれているヤツでしょう。

それを、雇用と財政再建に結びつけているんですが、管さん的ってか民主党的な、再配分政策と世間の関心が高い雇用、高齢化、財政の問題を、このパッケージなら、うまく整合させてゆけるって感じです。

まあ、もう財政が持たないから、増税させてくれ、と言っちゃうと身もふたもないんで、イロイロと理屈をこねてみました、的なおハナシですな。

増税したら、その分需要が減るんで、結局同じだろうという反論に対しては、ビンボー人の方が貯蓄係数が低いんで、トータルでは支出が伸びる、支出が伸びて成長によって全体として所得が増える。

昔レーガン時代に、大規模な減税をやって、政府は赤字になるが、その分成長するんで最後は黒字になる、という理屈を主張して結果的に赤字を拡大しつづけたことがありましたが、彼の場合は増税で成長させるって。

まず第一の疑問は、ビンボー人、失業者の所得が増えることによって支出がそんなに増えるのか、ということがありますな。貯蓄に回るんじゃないですかね。お腹が減っているから食べ物を買うっていうんですが、そんな低所得者の食べ物や衣料でどんだけ支出が増えますかね。今も最低限の支出はしているでしょうから、増分だけが問題になるわけですな。

それに、政府の支出で雇用を産むということですが、何にどう支出するんですかね。無駄な公共事業は批判されてましたが、無駄な介護事業を新しく生みだすだけなんじゃないですかな。管政権なら目利きができる、という前提に立っているわけですが、

んなアホな。

公共事業を毎年削ったために地方の建設会社はビシバシぶっつぶれて、失業者が増えている。公共事業ってか土木建設分野を削ったということなんですがね。彼の主張はそれを復活させて失業者を雇用する。

違う分野で、というところがミソなんですが、そんナ、ムダな事業はやめようなんて当たり前で政策でもなんでもない。必要な公共事業もあるんで。

彼の主張は支出サイドで説明しているんで、ちょい目先が変わって見えるだけで、煎じつめれば

1.政府支出を拡大する、
2.ただし、むだは排除する
3.原資を増税で賄う

の3点ですな。それ以上の細かい点はよく考えてみたいなことみたいですが、基本的な線はこの3点です。

社会保障の自然増に加えて、さらに追加で政府支出を拡大させてほしい、
そのために増税します。
政府に任せれば国民が豊かになる。

ま、ま、ま、マジですか、管さん。

これって、大昔の『ゆたかな社会』や『ゆりかごから墓場まで』とかいう、時代ものの考え方のように聞こえますが、20世紀の経験って完全無視なんでしょうか。




涙の退任会見  オーストラリア ラッド首相

2010-06-26 10:56:21 | 政治
オーストラリアではラッド首相が退任に追い込まれてしまったようで。

中国語のできる首相、とか、先住民への謝罪とか、時々ニュースがでてたりして、前任とは随分違うイメージを作りだしていたようなんですが、知らないうちに、苦しくなってて、

涙の退任会見となりました。
鳩山さんはアホクサくなってやらなかったヤツですな。



Proud Kevin 'gave his all'

'I was elected by the Australian people as prime minister of this country to bring back a fair go for all Australians, and I have given my absolute best to do that,'' he said.

私はオーストラリア国民に、この国に公平さをもたらすために首相に選ばれました。私は、そうするためのベストな地位を与えられたのです。

''I have given it my absolute all. In that spirit I am proud of the achievements that we have delivered to make this country fairer. I am proud of the fact that we kept Australia out of the global economic recession, I am proud of the fact that had we not done so we would have had anther half a million Australians out of work.''

私は、そこにすべてをかけて取り組みました。そうやって、この国に公平さをもたらすために成し遂げたことに、私は誇りを感じています。私は、我々がオーストラリアを世界経済不況から守ったことに誇りを感じています。もし、そうできなかったとしたら、さらに5千万人ものオーストラリア人が失業していたでしょう。


He most proud of the fact he apologised to the stolen generations.

最も誇りに感じることとして、彼は、盗まれた世代に対して謝罪したことを上げている。

''The apology was unfinished business for our nation. It is the beginning of new business for our nation,'' he said.


謝罪は、我々の国にとって、解決されないままにされていた問題でした。

今では、国は新しい問題として取り組みつつあります。


その謝罪、歴史的なスピーチですが、この動画ですな。



オーストラリアでは、そんなに大昔じゃない時代まで、先住民の子供を家族から引き離して隔離する政策をとっていて、随分ひどいめに合わせていた、その子供たちのことを盗まれた世代とか、盗まれた子供たち、と呼んでいるようですな。


退任スピーチを聞いていると、ラッドが仕事師で、随分な思い入れで首相職に取り組んでいた感じがよく出てますな。なんで、辞めなあかんねん、みたいな思いもにじんできてて、さぞかし悔しかったんでしょうな。

堅苦しくて、細かくて、頑固なキャラが不人気で(多分)、結局追い出されることになったようですが、それでも2年半首相を勤めたわけで、もうやめちゃうの、みたいなことは、日本人がいっちゃいけないんで(くじら関係の皆さんはザマアみろって感じなんでしょうか)。

イギリスのブラウン首相も生真面目、場合によっては傲慢とも見えるキャラが不人気で、国民ウンザリって感じでしたが、ラッドもそうなんでしょうかね。

管さんも、同じくリベラル政権で、結構そんな感じもあって、キャラが不人気になりかねないような気もしますな。この不景気に建前を振りかざして、緊縮財政なんてやったら、橋本政権みたいになったりして。それこそ国家的な損失です。

管さんが厚生大臣だったのは、橋本政権時代なんですな。

と、悪口を言ってても、管さんは問題設定がうまそうだし、議論も確かな印象があるんで、結構期待値高いです。






アフガン現地司令官解任 シビリアンコントロール

2010-06-24 07:39:47 | 政治

BPにうつつを抜かしている間に、アフガン司令官問題でえらいことになっていたようで、ナント、解任されてますな。





オバマさんが記事がどうのこうの言っているのは、ローリングストン誌にのってるやつのことで、私は読んでませんが、オバマにがっかりしたハナシや、バイデンの悪口やら、あれこれ、政権スタッフや議員に不満たらたらのコメントがでているようで、ワシントンに呼び出されてなんやかんやしていたようですな。

結局マククリスタル司令官は辞めさせられることになって、このスピーチになったってことのようで。
辞任を承認した形にはなっているみたいですがね。

かれの行動は

司令官のスタンダードに達していない。
民主主義システムのコアであるシビリアンコントロールを侵すものだ

結構厳しくおっしゃってますな。



とにかくビックリですな。

エマニュエル大統領補佐官

2010-06-23 07:08:59 | 政治
補佐官、と聞くと、大統領のアドバイザーとか、秘書か、みたいな感じもあるんですが、英語ではチーフオブスタッフ。つまりホワイトハウスのスタッフの長なんで、大統領にいつでも会える、官邸で大統領の次に偉い人、日本で言えばカンボーチョウカン級ってとこでしょうかね。まあ、閣僚じゃないんですが。

エマニュエル補佐官。ドラマのホワイトハウスでいうと、レオですな。四六時中あれやこれや事件が起きて悩まされている。その補佐官のことがナント、日経にでているじゃあないですか。時々ここでも紹介しているABCのThis weekに出てたんですね。


米首席補佐官、BPのCEOを批判 ヨットレース出向く

★★★

【ワシントン=御調昌邦】エマニュエル米大統領首席補佐官は20日、ABCテレビ番組で、メキシコ湾の沖合海底油田で原油流出事故を起こした英BPのヘイワード最高経営責任者(CEO)が英南部沖でのヨットレースに出向いたことについて「大きな過ちだ」などと痛烈に批判した。

 首席補佐官は、皮肉交じりに「ヘイワード氏は(企業のイメージ戦略などを担当する)PR会社に転職することはできないと結論づけることができる」と述べ、米国民感情を全く無視した行為との認識を示した。さらにPRの失敗だけでなく、「数多くの失敗をしてきた」と断じた。

 「重要なことは、原油の流出を止められるのか、原油を回収・清掃できるのかといったことだ」と述べ、CEOとしてやるべきことが山積しているとの認識を強調した。

★★★

まあ、良いんですが、CEOとしてやるべきことが山積しているとの認識を強調した。というところは勘違いでしょうな。


Emanuel Paints Republicans with Barton Brush

Emanuel said the focus should be on the oil spill response, now in its third month with no clear end in sight.

"What's important is: Are we capping the well? Are we capturing oil? Are we containing the cleanup? Are we filing the claims? Are we cleaning up the mess?" Emanuel said. "That's what's important."


重要なのは、オイル漏れに対する反応であり、3か月めになってもまだめどが立っていない、と言っているんですな。

日経はこのくだりを、ヘイワードについて、ヨットなんかにのっていないで、オイル漏れにfocusしろ、とエマニュエルが言ったと解釈しているわけですが、ンナ、アホナ。

どうみても、ヨット遊びをしているヘイワードの個人攻撃をするんじゃなくて、

オイル漏れにBPがどう対応しているかにフォーカスするべきだ、と言っているんじゃないですかね。世論が、個人攻撃にあおられてバカな方向に動いてしまうことを警戒しているんでしょう。BPは補償する主体であって追い出すわけにはいかないし、油田開発は米国での雇用も産み出しているんですね。

日経の記者はエマニュエルが言ったこと、というよりも言ってほしいことを書いてるんですな。アオリ体質というんですかね。


ついてですが、おなじ番組での動画ですが



おとといご紹介したジョーバートン下院議員と、ランポールを、補佐官もとりあげて攻撃してますな。今度の中間選挙に向けて敵失は逃さず徹底的に攻撃するって感じです。単なる失言じゃなくて、十分準備して読み上げたステートメントで、共和党ってこんなやつらなんだぜってことですかね。

共和党側は、共和党メインストリームと彼らは別物だ、と切り離しに動かざるを得ませんな。

民主党の共和党分断戦略と言いますかね。



サウスカロライナもヤバい

2010-06-22 07:23:19 | 政治
昨日はテキサス男のハナシでしたが、サウスカロライナも相当なもんでして、

まあ、これは、現職ではなくて、民主党予備選で勝った候補者のハナシなんですが、

このインタビュー動画なんですが、



そもそも、選挙戦をどう戦ったのか、と聞かれてうまく答えられない。どんなキャンペーンをやったのか、どんなミーティングを開いたのか、

他のインタビューでも、オフィシャルなミーティングは開いてないが、アンオフィシャルなヤツは開いたとかで、よくわからない受け答えをしてます。

おまけに、カレッジの女子学生にポルノサイトをみせた、とかで、わいせつ容疑もかけられていて、ヤバイ人って感じも醸しだしているんですな。

Alvin Greene wiki

ずっと米軍にいたんですが、クビになっていまは失業中。


彼のインタビューをみていると、討論番組に出てくる、息継ぎ無しで、間髪おかずしゃべりまくる連中というのは特別で、フツー人がああいう受け答えをするのは難しいんだということがわかりますな。それにしても、彼は、準備しなさ過ぎって感じもありますがね。大学で政治学をとっているみたいですな。



ジョン・スチュワート アルビングリーン

ジョンスチュワートが、ネタにしてまして、

ニュース映像で、アンカーが
アルビンのことを

選挙本部もない
パソコンもない
資金もない
経験もない・・・、

とやった後を続けて

アイポッドも持ってない
友達もいない
内臓もない

とギャグをかましてます。

内臓もない、と日本語でやると全然おもしろくないですが。

サウスカロライナは他にもイロイロあって、これまでもネタにされまくってるみたいですがね。

BPに対して謝罪ってなんでやねん

2010-06-21 00:07:00 | 政治
最近の反ワシントン、反中央の勢いは、変なところに変な形で出るようになってまして、こないだ、BPのCEOが議会に呼ばれてとっちめられた時に、ただ一人、テキサス州選出の共和党の下院議員が

BPに対して申し訳ない、とお詫びしたんだそうで。



ワシントン政府の政治的な圧力で、私企業に対して、200憶ドルもの資金を供出させたことは、シェイクダウンだ、まあ、つまり脅して巻き上げたみたいなもんだ、と言ってて、申し訳ない、と謝っているんですね。

これには、副大統領のバイデンも怒って批判のコメントを出したり、あっちこちで物議をかもしているようですな。まあ、マスコミが彼を報じる時には、同時に、BPから政治献金を受けてることも説明してて、トンデモ議員としての扱いのようですがね。

こないだ、ラン・ポールが、オバマ大統領がBPを攻めるのはアン・アメリカンだ、と批判して物議をかもしたんですが、ティーパーティ的な見方では、BPに対して政府があれこれ言うことさえしゃくにさわるって感じなんですかね。

とは言ってもBPに対する怒りはかなり強く広がってるんで、あんましBPの肩を持ちすぎると支持はしぼんで行くんでしょうな。献金のハナシと結びつけられると、マトモな共和党議員までも一緒くたにされて、今、共和党に吹いている風が吹っ飛んでしまう可能性もあるかもですな。

同じテキサス州選出で、下院議員のロン・ポールは、つまりラン・ポールのお父さんの場合は、同じ反ワシントン、反連邦でも立場がビミョーに違ってて、

反連邦ではあるものの、反大企業なんですね。

この動画は、ラリーキングライブにロンが出た時のヤツで、オバマケアについてインタビューを受けてます。
で、マイケルムーアの反キャピタリズムについてどう思うかと聞かれてるんですが、

『彼が反対しているのはキャピタリズムじゃなくて、反企業主義』であって、自分の考えとそんなに違わないと言ってます。



ケータイ電話やテレビや、パソコンはこのインフレ主義の経済の中でドンドン安くなっているのに、ヘルスケアコストが年々上がっているのは政府の関与があるからで、それをなくせば良い。政府がヘルスケアに関与する前は、民間の相互扶助でうまくやれてて、保険が無いとか、医療が受けられないとかは政府がヘルスケアをマネージし始めてから。

自分は、若いころ、教会の病院で時給3ドルで働いて、無料の医療施設も沢山あって・・・。彼は外科医なんですな。

反企業、との関係でいえば、その政府も保険会社とかの大企業のロビイストによって動かされてて・・・、というわけで、政治的には対極的な位置にいると思われるマイケルムーアに反大企業という点で一部共感を寄せているんですね。

じゃあ、どうするか、という議論になると、ロンは、フリーマーケットに任せときゃいいんだ、みたいになっちゃって、マイケルムーアとは全く相いれなくなるんですがね。

とは言え、はじめに紹介したジョーバートン下院議員のような、大企業バンザイみたいなのと、ロン・ポールとはかなり違うんで、この辺は支持が長続きするかどうかの違いになってあらわれてくるでしょうな。あんまし極端な連中の勢いがずっと続くとは思えないんで。

ただ、ロン・ポールもジョーバートンもテキサス州なんですね。
こないだ紹介したテキサス州知事は州は連邦から独立するってぶち上げてましたし、
その知事の前任はジョージブッシュなんで。

テキサス男、恐るべし。




オバマ vs BP

2010-06-18 07:07:49 | 政治
オバマ大統領が、ホワイトハウスでBPの幹部達と直接会って、200憶ドルの資金をエスクローに供出させることを決めたってことで、



普通、大統領が机を挟んで交渉するのは、他国の首脳のはずなんですが、

問題の企業の幹部と、大統領が直接交渉。
メキシコ湾のオイル漏れが、政治的に結構ヤバイことになっているってことでもあるし、

オバマはディベート能力がとっても強くて、すっごく自信があるんでしょうな。
予定をオーバーして、随分長い間話し合って、資金の供出を決めさせている。

ヘルスケアの時も超党派サミットとか言って、何時間も公開で討論。直接デバるんですな。

自分が交渉した方が良い結果が出せる。
リスクをモノともせず、直接やってしまう。

直接やって失敗したら結構ヤバと思うんですが、まあ、かなりスゴイです。
この辺、前任のブッシュと対照的な感じですね。



大統領との交渉の後で、BPの会長が記者の前でステートメントを出しているんですが、

スモ―ルピープルを心配している、

とやっちゃってます。

小さい人々っておれたちのことか、と地元の漁師や業者は結構怒ってるみたいで、不用意な発言で、ステートメントは逆効果になったようで。

スモールカンパニー、って言ったんなら良かったんでしょうな。