会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

米Blackstone 初日、二日目の株価

2007-06-27 03:41:11 | 銘柄研究
Blackstoneですが、金曜日の初日は結構上がって、二日目月曜日はIPO価格を下回るまで落っこちたみたいです。

ロイター6月26日


初日13%上がって二日目に6.4%下がったとか。

The units traded as low as $30.36, down 6.4 percent, after losing nearly 8 percent on Monday. They jumped 13 percent in their market debut on Friday.

ファンドオーナーの持分は10億ドル下がって75億8千万ドルになった。

At $30.36 per unit, Tuesday's lowest trading price, Schwarzman's stake would be worth $7.58 billion, a decline of more than $1 billion.

これ120円換算で約9千億円です。初日の数字だと一兆円超えてたんですね。一個人の資産が一兆円か。どんなもんですかね。昔一兆円減税、とかありましたが、兆円単位の個人資産て・・・。

ロイターQUOTE

初日はピーク38ドルまで行った見たいですね。




Blackstone IPO 巨大プライベートエクイティの上場

2007-06-26 21:28:09 | 銘柄研究
しばらく忙しくて、更新がとまってました。

ずっと気になってたニュースが出ております。米Blackstoneがついに上場したんですね。”Blackctone” プライベートエクイティについては何度かご紹介していますが、その親玉みたいなものと言っても良いかも。

日経6月23日

『ブラックストーンが今回の上場で売り出すのは全株式の12%に当たる1億3300万株。状況次第で売り出し株数を増やし、最大で47億ドルを調達する。さらに中国政府が30億ドル分を購入するため、総額は最大で77億ドル(約9500億円)となる』

 中国政府まで資金を提供するというのがすごいですね。プライベートエクイティなんて究極の資本主義だと思いますが、そのへん内部矛盾を感じないんでしょうか。

 規模も一兆円近く行くわけで、半端じゃありません。

 PEが儲けすぎている、という批判はずっとあるわけで、課税強化の動きが出ています。

 日経6月23日

海外での報道の方が圧倒的に詳しいのですが、ワシントンポスト紙です。

 Washingtonpost 6月12日

まだ上場前の時点での記事ですが、

 Blackstone's IPO also is notable because it sold a 9.7 percent stake in the company, worth $3 billion, to China. In exchange, China agreed to give Blackstone greater access to its markets.

 金を出すと同時に、中国マーケットへのアクセスを与える。ふむふむ。

 まあ、このワシントンポスト紙の記事はファンドのトップの報酬が多すぎる点について書かれているわけですが、こういう意見ものせてます。

These are "big numbers," said Espen Eckbo, founding director of the Center for Corporate Governance. Eckbo said that unlike executive compensation at most public companies, Blackstone's executives make money only if their funds do well. "It is not a free ride," Eckbo said.

通常の事業会社と違って、実際に稼いだ結果に応じた報酬だ、ということですな。


Blackstoneの概要は3月のビジネスウィーク紙に詳しいです。記事ごとに微妙に数字が違ってるんですが・・・。

Businessweek3月22日

今後、ここの株価がどう動くか、他のファンドも上場に追随するのか、課税強化の動きはどうなるか、見所であります。また、上場した以上、情報開示も行われるわけで、どんな動きを彼らがしているのか、その辺も今後の楽しみですね。

世界が100人のAV女優だったら

2007-06-11 00:34:19 | 読書
 ここでご紹介するのもどうか、と思うような書名ですな。現役AV女優100人へのアンケートをもとに構成した本です。

世界が100人のAV女優だったらAmazonで購入livedoor BOOKS書評/ルポルタージュ

 100人も集めたらそれこそピンきりなわけで、普通に街を歩いている女性にアンケートをとったのとそんなに変わらない、と検討がつくんですけどね。

 実は著者もその点に自覚的で、ちゃんとそう書いてある。AV女優になるかどうかは,回りにAV女優にするべく口説き落とす男がたまたまいるかいないか、の違いである、とまで書かれているんですな。

 ただ、本書では100問以上の質問項目とそれに対してAVライターてある著者とAV監督がコメントをつけています。もはや人数も増えて、遠い存在とは言えなくなったAV女優像を否応無く浮かび上がらせているんですね。

 両親の職業、出身地、ペットを飼っているか、彼氏はいるかなどの質問に対する回答分布を見てもなんの感慨もありませんが、AV女優になる前の職業は、とか、収入は、という質問の回答にはちょっと立ち止まることになります。という具合に、AV女優像が、有意な質問、無意味な質問を通じて、名ガイドに導かれながら明確になってゆきます。

 AV女優になる前に、風俗で働いていた女性が多い,というのはなんとなく実感できますな。何でわかる、と突っ込まれると困りますが、(飲み屋を含めてですが)風俗ギャルの友達の中にAV女優が居ることって以外と多いんじゃないですかね。風俗に行こうか、という状況と、AVに行こうかという状況が近いということですね。それはお金の問題であったり、好奇心であったりするわけですが。AVのリクルートシステムが普通に機能しているという証左でもありますかな(特別な状況に追い詰められて行っているわけではないということ。そういうこともあるだろうが多数はそうではないらしいという意味)。

 風俗界自体が、越えてはいけない一線ではなくなってしまっていて、普通のよくできる女子高生が援交していたり、普通の主婦がだんなに内緒でバイトしていたりするわけです。AVへの垣根が低くなって普通の女性がAV女優になっているということは、風俗への垣根が低くなって普通の女性が風俗に走るのと根底は同じかもしれませんな。AV界だけの変質では無いと感じるわけです。本書の主題からは外れていてこの点が論じられているわけではありません。

 AV女優という職を肯定的に捉えているか、女優になってからなセックス観はどう変わったか等結構気になるテーマもあって、面白かったですな。意外に彼女等は肯定的です。親や世の中への反発からこの世界に入った、というやさぐれた人は意外に少ない、そんな気構えでこの世界通用しない、と著者は書いています。この世界のプライドを感じさせます。やさぐれた、なんて初めて出会った表現ですけどね。

 本書はよく調べ、いいコメントがついている良書だと思います。誰かがやらねばならなかった仕事、という気もします。次は、引退したAV女優にも同じような企画をしてもらえたらなあと思うんですけどね。

 どうしても、この後を考えてしまいます。ディプスロートのリンダ、愛のコリーダの松田英子、その他有名どころは後があんまりよろしくなかったんじゃないか、というイメージがありまして。今は時代が違っているのかも知れませんが。飯島愛がプラトニックセックスでAV時代の本番を完全否定していますが、本番ということの世間での意味を彼女は敏感に感じとってそう主張しているのではないですかね(真偽が話題になっていますが、どっちでもいいことですけどね)。

 ちなみに本書でも、飯島愛をどう思うか、という質問があります。飯島愛はAV出身ではありますが、ちょっと別格ですね。

 別格の飯島愛

 インサイドザディープスロート

 愛のコリーダ

 コリーダその2





米クアルコム炎上?

2007-06-10 10:50:17 | 銘柄研究
 以前、ソフトバンク出版から出ている携帯電話の入門書をご紹介しました。その中でクアルコムなる米国の半導体の会社がしきりに出てくるのですね。

 第三世代にはIMT2000という国際規格があって、その中にさらに5つの規格に枝分かれしていているが、中心はW-CDMA(ドコモ、エリクソン、ノキア等で開発)とCDMA2000(クアルコム中心で開発)の戦いになっている。日本ではW-CDMAをドコモ、KDDIはCDMA2000を採用している。KDDIはクアルコムなんですな。

 クアルコムはCDMA全体に拘わる多くの特許を使用していること、また、(CDMA2000だけでなく)W-CDMAの通信チップについてもかなりの勢いでシェアを伸ばしていること、携帯電話用アプリケーションのプラットフォームであるBREWや動画配信技術であるMediaFLOも開発したこと、などが書かれておりました。携帯電話マーケットでの影響力はかなりのものだ、ということですね。いい本で、ことあるごとに参照したくなる、と紹介しましたが役にたちますな。


 そのクアルコム、忘れかけてましたらニュースがでてます。


日経NET6月8日
 
『 米国際貿易委員会(ITC)は7日、無線通信技術大手の米クアルコム製の一部の高性能半導体を搭載した第3世代(3G)携帯電話機の新型製品の米国への輸入を禁止する最終決定を下した。これにより、一部の携帯電話サービス会社や携帯電話機メーカーは大きな悩みを抱えることになる。

 この決定は、クアルコムに特許権を侵害されたとしてITCに提訴していた通信機器用半導体メーカーの米ブロードコムの勝利。携帯電話業界で急速に技術革新が進むなか、携帯電話サービス各社がより高性能の機種を発売する計画に大きな混乱が生じるとみられる。・・・』

 クアルコム製のチップは米国外で製造されているので、実質的にクアルコムのチップは(つまることろそれを載せた端末も)米国市場にアクセスできないのではないか、ということですね。もともとクアルコム社は独占禁止法がらみで問題を抱えていることを日本版WIKIで指摘されてます

本件以外にも訴訟問題が山ほどあって非難轟々、という記事がBusinessweekに出てたんですね。5月30日businessweek

Qualcomm Under Fire 刺激的な見出しですな。 とにかく端末メーカーにとっては商売がとまることをなんとしても避けたいわけです。

With so many legal battles on so many fronts, pressure is mounting on Qualcomm to settle with Broadcom in the ITC case before June 7.

ITCの決定が下るまでに何とかしろ、とメーカーからプレッシャーがかかってたとか。結局、新型に限られてはいますが止められてしまったんですね。

 大きな問題かとおもいきや、株式マーケットは楽観しておりましてクアルコムも、そのチップを採用していて今後新端末の出荷に影響があるとされるモトローラ(携帯世界2位)も株価は上がってます。弱材料に反応しないというのは、株式市場が結構もういい調子になっていることでしょうかね。

8日の動きです。
AT&T Inc. rose 74 cents to $40.26
Sprint Nextel Corp. rose 19 cents to $22.04
Verizon Communications Inc. rose 48 cents to $43.07
Qualcomm rose 85 cents to $41.87
Broadcom rose 46 cents to $30.57
Motorola rose 20 cents to $17.89
Nokia rose 38 cents to $28.05

We find it likely that a stay of the ruling, presidential veto, workaround, or settlement will be in place soon enough that this has minimal if any impact on US wireless service providers," wrote Bear Stearns analyst Philip Cusick in a note to investors.

Businessweek 6月8日 Secter Glance TELECOM

大統領が決定を覆す可能性はかなり低いそうだし、Broadcom社との和解に期待することになりそうです。交渉中だとのことでが果たしてどなるか、というところですかね。

Businessweek 6月8日Banned: New Phones with Qualcomm Chips