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派遣は何故スーツを着ていないのか

派遣社員が打ち切られているというニュースが世間を賑わしている。少し前に就職氷河期があったので、彼らが好き好んで派遣をやっているかどうか分からないので「自己責任」論を述べるつもりにはならない、おまけに私は既得権益組だから余計に論評できない。

とはいえ違和感はある。何故彼らが交渉なり、文書を届ける際に普段着なのか。大人の格好とは思えない。このような正式な交渉にはスーツで臨むのが普通じゃないのか。

先に好き好んでやっているわけではないかもと述べたが、常識的な社会人であれば(礼服を含めた)スーツを持っていないというのは考えにくい。ましてや正社員を目指している人であれば当然のことだ。買えないほど給料が安いと言うのも考え難い。神奈川県中央部は工場地帯で常時期間工の募集を新聞折込でしていたので、相場は理解しているつもりだ。給料が安くてスーツが買えない・貯金が無いというのは有り得ない。

では持っていても着てこないのか、持っていないのか。どちらにしてもまともな社会人ではない。就職できずに派遣や期間工になったので社会常識を勉強する機会が無かったとしても、あんまりだ。なので素直に彼らの言い分を聞く気になれない。デモをやる暇があれば職探しをしろというちょっと冷たい感情もある。

一方、日系外国人が困っていると言う報道の方が余程心配だ。ところが彼らは「困っている」とはいっても「何とかしてくれ」とは言わない。そういうお国柄なのか分からないが自分で何とかしようというように感じた。言葉が不自由な彼らは日本人ほどは乗り切れないかもしれない。日本人では無いかもしれないが彼らのほうが援助を必要としている気がする。

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児童・生徒の携帯禁止でなにが変わるのか

橋下知事 携帯持ち込み禁止 小中生対象、年度内実施へ(産経新聞) - goo ニュース

県立高の校則などに「携帯禁止」明記へ…埼玉県方針(読売新聞) - goo ニュース

子供がいないのでよく分からないんだけど、「何が」問題なのかよく分からないというか、焦点がボケてる気がする。橋下知事は携帯の使用頻度と学業の習熟度は負の相関があるため禁止するというロジックだったはずだ。であれば、そもそも学校の授業中には携帯を禁止させる権限が教諭にあるはずなので、携帯の使用頻度は家庭の問題だと言うことになる。校内というか授業中は小中高いずれも禁止させることが出来るはずなのだ、それをあえて持ち込み禁止と言うのは「もう親には教育は任せられない」という問題が潜んでいるのであろう。そうであれば親も「学校が禁止してるから」というロジックが子供に携帯を与えない上で必要なのであろう。

橋下知事が激高しているのは、親への不信を表明したのではないか。本来の常識である親の教育方針に国・自治体・学校は口を出さないという不文律は現実を見ていないロジックであり、教育は家庭の問題ではなく日本という国の問題だと切って捨てたことを表明したのではないか。倫理・道徳を含めた教育は家庭に任せられないと断じたのだ。

昨今、(子供が居ないので嘘かホントか分からないが)モンペ(モンスターペアレント)だとか、学校に全てお任せの親が居ると嘆いているようだ。まぁ携帯禁止に即反発する御仁が居るようなので橋下知事の見解も間違っていないのであろう。

そう整理すれば従来の常識派である文科省に噛み付いたのも、携帯禁止をぶち上げたのも理解できる。学校も各々での対応にはもう匙を投げたのであろう、そうでなければ行政が教育に介入しようとしている行為に反発しない理由が分からない。

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