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通勤定期で得する人

通勤定期券更新の時期が来た。

今年から定期券は購入証明のため、購入した定期券をコピーの提出と、更新前の定期券のコピーの提出が義務付けられた。なんのためにこんなことをするのかさっぱり判らない。

私の職場は最寄り駅(徒歩5分)とは別の路線の駅(徒歩15分)があり、別の路線の駅を通過する人でも、最寄り駅での定期券を購入する事が認められている。これらの人は遠い駅までの定期券を購入し、最寄り駅までの差額をポケットに入れている(ちなみに私はこの恩恵を得られない。)。これは厳密には脱税に相当するであろう。給与所得とみなされても仕方ないからだ。

この制度変更により誰が得をするのか。そう、電鉄会社である。

不正(?)をしていた人は最寄り駅までの定期を購入して使用しないだけなのだ。出張などでは最寄り駅を使用するし、雨の日などに最寄り駅を使用する事もあろう。使わない定期を買っても使用者は損はしない、会社は得も損もしない。通勤経路を変更が伴わないからだ。

なぜ、会社はこんな馬鹿馬鹿しいことを決めたのであろう。会社の事務量は増え、会社は金銭的な得をせず、社員の可処分所得が減る。ただ電鉄会社が儲かるだけ。馬鹿人事の胸中を想像すると「不正により儲けるのはまかりならん」というスケベ根性のみであり、会社の全体の利益よりも自分の感情を優先させたということであろう。はっきり言って大馬鹿だ。

じつは、過去にこんな事もあった。駅から遠い事業所に通うためバスを使う権利があった。当然バスの使用を申請するのだが、バスカードを買い、健康のために駅から歩いていた。人事からバスを使わないのに申請するのは不当だというクレームが来た。実は雨の日や二日酔いの日などはバスを使用していたし、その人事担当者も判っていた。彼は頭のいい方法を思いついた。バスカードの現物支給である。他の利用をすると厳密にはばれるのではあるが細かく言わなかった。そのため会社はかなりの額を節約できたであろう。ところがこれは裏金になった。給与明細には現物支給としてバスカードが毎月渡されている事になっていたのだ。はっきり言って脱税で裏金作りだ。もらってもいないものが給与明細に記載されているのであるから。

結局、交通費は努力をしたお父さんにあげるのが健全であると思うがどうであろうか。

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