さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」始動!

2017-10-21 22:23:28 | ただの日記
ヴェルレクも終わったので、12月3日の定演に向けて練習再開。

1度音取練習のあったショスタコーヴィッチのレニングラードも本格練習再開。


ああ、長いし、とっても難しい。細かくリズムの変わる部分が特に難しくて、しっかり自主練必至。

この曲は「レニングラード」と呼ばれているが、それはショスタコーヴィチが1942年3月29日に「プラウダ」紙上にて
「私は自分の第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の宿命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」
と表明したことから『レニングラード』という通称を持つに至ったものだそうだ。

この曲は、第二次世界大戦の、ナチス・ドイツ軍に包囲(レニングラード包囲戦)されたレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)市内で作曲されている。

レニングラードは900日に渡って包囲され、ずっと抵抗を続けて最後には解放されるわけであるが、レニングラード包囲戦がどんなに悲惨だったかというと、飢餓や砲爆撃によって、ソ連政府の発表によれば67万人、一説によれば100万人以上の市民が死亡したと言われ、これは日本本土における民間人の戦災死者数の合計(東京大空襲、沖縄戦、広島・長崎を含む全て)に匹敵するかそれ以上の可能性もあるのだ。(日本の戦没者は軍人230万人、民間人80万人とされる。)

ショスタコーヴィチは反ファシズムの観点で、この曲を書いているが、ファシズムはナチスだけなく、ソビエトの全体主義も含んでいるという。レニングラードはナチスによって包囲される以前より、スターリンによって破壊が始まっており、レニングラード市民は、ソ連当局によって最愛の人が連行され、しかも涙することは許されず、沈黙を強いられていたとのこと。そういう時代背景を考えると、この長い交響曲の各所に登場するさまざまなテーマが深い意味を持って感じられるのである。

そういう真面目なことを書いた後で恐縮なのだが、2楽章の中盤に、猛烈にハリー・ポッターのヘドヴィクのテーマに似てる箇所が出て来るのだ。そういえばショスタコーヴィチの若い頃の肖像写真って、めっちゃハリー・ポッターだよね・・・というくだらないことを書いているサイトはあまりなさそうなので、書いとくか・・。
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