
先シーズンの講座が終わって、しばらく経ってしまったのだけれど、どうしてもフランス語だけについては、一言書いておきたい。
毎回、講座の終盤にある「フランコフォニーへようこそ」のコーナーはとても考えさせられるコーナーだった。
特にアフリカなんかを見るとそう思うのだが、フランス語がよく使われている地域って、現地語も弱かったりするんだよね。部族単位に言葉が細分化されていたりすると、より広域で使われるフランス語のお陰で部族を超えたコミュニケーションが取れ、かつ高等教育をうけることもできるようになる。
ある意味、植民地時代の負の遺産という考え方もあるかもしれないが、今は逆にフランス語が役に立っているわけだ。
逆に言うと、我々が日本語で高等教育を受けることが出来るのは、先人たちの努力によるものに他ならない。今まで当たり前のように感じていたことに感謝するとともに、さはさりながらまだまだ外国語学習が必要な地域に生まれたことも感謝すべきなのだ。
たとえば日本語が何の苦も無く世界中で通じてしまったら、誰も外国語を学ぼうと思わないかもしれない。現に、アメリカとかだとそういう傾向があるみたいである(ラジオ「実践ビジネス英語」によると・・だが。)外国語を学ぼうとすることは、外国の文化をリスペクトし、自国の考え方だけでなく相手国の考え方にも迫るための第一歩になりうる。語学講座を聞きはじめて、実はそういうことにとても魅かれるようになったのだ。ついて行けなくても毎朝聞き流す意義とはそれだ。
私としては、一人が何か国語もしゃべることができる、ヨーロッパの人達を目標にしたいなぁ。奇しくもそういう皇后さまがご活躍中なのだし。