ロボットが人工知能を持った時、私たちとのかかわりはどうなるのかと思う。28日、トヨタの人工知能ロボットキロボが記者会見をした。キロボはISS(国際宇宙ステーション)のなかで、日本人宇宙飛行士若田光一さんと一緒に過ごしたロボットである。目的は宇宙飛行士の癒しである。若田さんが昨年5月に帰還した後も、ISSに残り、先月11日にSPACE X社の宇宙船「ドラゴン」で地球に帰還したのである。キロボの第一声は「地球はまるで青色LEDみたいだった。輝いていたよ」というものだったそうだが、ロボットの進化は目覚ましい。この種の人工知能は、将来の自動車の自動運転などに活用され、それが飛行機や電車など、広く応用されれば、今回のドイツ航空機に事故なども、未然に防げたと思われる。さて、ロボットの人口知能はCP(コンピュータ)の進化によって、生まれたものである。いわゆる記憶力や知識と言ったものは、もはや、人間はCPに敵わなくなった。人間は自分の作ったものに頼らざるをえなくなったのである。人間が考える一兆倍もの速度で、CPは答えを出すのである。ある意味、主従の逆転が起こっているのである。だが、CPには「どうするか。」という回答は出せても、人間のように、「どうあらんとするか。」という考えは持てない。昔、どの村にも、心の支えとなっていた長老がいた。体力的にも、頭脳の速さでも、若い人に劣るけれど、人間としての生き方を諭した。そして、尊敬を集めていたのである。そして、長老の発する短い言葉が村の進路を決めたのである。(2015.3.30)