スマフォを中心とするApple社製の製品を主に受注製造しているのはFoxconnとい会社である。このFoxconnという会社の親会社は台湾のHon Hai(鴻海精密工業)である。このHon Haiと技術協力し、提携に舵を切ったのはシャープである。Appleは基本設計と販売戦略を練り、Foxconnが委託生産し、そのためにFoxconnは親会社のHon Haiを通じて、シャープの液晶技術を使うという構図である。Appleといえば、アメリカの会社というイメージが強いが、その製品は世界規模で、分散されて、造られているのである。AppleもSteve Jobs氏からTimCook氏へとCEOが代わり、多少内向きにもなり、テレビメーカーのLoeweを、1億1200万ドルで買収する話題を提供し、提携先はFoxconnだけではないぞというところを見せようとしているが、それはこれだけ技術革新が進むと、さらなる画期的な技術が開発されない限り、そううまくはいかないのである。だから世界企業間で、提携が網の目のように進むと、例えば、Hon Haiの四川省成都にある工場で、暴動が起きたという情報が流れれば、すぐさま、東京市場のシャープ株が売られるのである。
Y-FP Office Japan
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