米中貿易摩擦の余波とも呼ぶべきことが各国の為替相場に波及している。バンクオブアメリカやゴールドマンサックスなどはユーロから南アメリカ・ランド、チリ・ペソなどさまざまな通貨に火の子が及ぶと指摘し、債権や日本円などに逃避の準備を進めておくべきだと指摘している。だが、現実にはアジア太平洋地域の国々では、すでに大きな影響が出ている。韓国ウオン、オーストラリアドル、インドネシアルピアなどが次々に対米ドルで暴落している。通貨専門家の話によれば、韓国と台湾の通貨が最も下げがきつく、その次は中国人民元、豪ドル、カナダ・ドルが危ういと言う。事実、韓国ウオンはこの1カ月で、対米ドルで4%も下落した。1ドル=1200ウオンを防衛ラインに、韓国の通貨当局の為替介入が行われている。1200ウオンを防衛ラインにしていることが明らかになったことで、攻める側はたやすいのだが、売るウオンが底をついたのか、あるいはアメリカのトランプ大統領が訪韓することでもわかるように、韓国がアメリカに泣きついたのか。この2日ほどは落ち着いている。いづれにしても、今後の米中交渉の内容によって、また大きく動くと言うことだ。
(5月23日)
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