スペインのバルセロナ郊外にある米アマゾン物流倉庫の従業員が1日から無期限ストに入った。同社は1月11日、バルセロナ近郊のマルトレルにある倉庫を閉鎖し、業務拠点をバルセロナから西に300キロの地点にあるサラゴサに移転する計画を発表したが、組合側は「偽装レイオフ」だと非難し、他地域における団体交渉が賃下げにつながると反発した。さて、そのアマゾンだが、2日、第1・四半期の営業利益がゼロに減少する可能性があるとの見通しを示した。顧客企業のコスト削減に伴うクラウド事業の売上高減速や、年末商戦終了後の広告支出鈍化が背景にある。人員削減によるコスト減に取り組んでいるが、それだけでは消費者やクラウド顧客の支出抑制の影響を相殺できないという。しかも、景気減速に伴い、消費者は高価格帯のもから、低価格の必需品にシフトしており、しばらくは薄利多売方式になる。つまり、アマゾンと言えども、景気動向に大きく左右されるということか。(くちなし亭、2023.02.03)
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